
1 出題形式等
筆記試験の出題形式は五肢択一を基本とする多肢選択形式とし、問題に図表等を用いることがある。
出題数は125問、総試験時間数は220分とする。
2 「総合問題」
4領域(人間と社会、介護、こころとからだのしくみ、医療的ケア)の知識及び技術を横断的に問う問題を、事例形式で出題する。
3 各領域の出題予定数
1 人間と社会 人間の尊厳と自立 人間関係とコミュニケーション 社会の理解 | 16問 |
2 介護 介護の基本 コミュニケーション技術 生活支援技術 介護過程 | 52問 |
3 こころとからだのしくみ 発達と老化の理解 認知症の理解 障害の理解 こころとからだのしくみ | 40問 |
4 医療的ケア 医療的ケア | 5問 |
5 総合問題 | 12問 |
介護福祉士国家試験 試験科目別出題基準
生活支援技術
中項目 | 小項目 |
生活の理解 | 生活の定義、生活形成のプロセス、生活経営、その他 |
生活支援 | 生活支援の考え方、ICF(国際生活機能分類)の視点にもとづくアセスメント、その他 |
居住環境整備の意義と目的 | |
生活空間と介護 | 居場所とアイデンティティー、生活の場、すまい、住み慣れた地域での生活の保障、その他 |
居住環境のアセスメント | ICFの視点にもとづく利用者の全体像のアセスメント |
安全で心地よい生活の場づくり | 安全で住み心地のよい生活の場づくりのための工夫(快適な室内環境の確保、浴室、トイレ、台所等の空間構成、プライバシーの確保と交流の促進、安全性への配慮、その他) 住宅改修 住宅のバリアフリー化 ユニバーサルデザイン その他 |
施設等での集住の場合の工夫・留意点 | ユニットケア、居室の個室化、なじみの生活空間づくり、その他 |
他の職種の役割と協働 | |
身じたくの意義と目的 | |
身じたくに関する利用者のアセスメント | ICFの視点にもとづくアセスメント |
生活習慣と装いの楽しみを支える介護 | 生活習慣と装いの楽しみを支える介護の工夫 |
整容行動、衣生活を調整する能力のアセスメントと介助の技法 | 整容(洗面、整髪、ひげの手入れ、爪、化粧等) 口腔の清潔 衣服着脱 |
利用者の状態・状況に応じた身じたくの介助の留意点 | 感覚機能が低下している人の介助の留意点 運動機能が低下している人の介助の留意点 認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 |
他の職種の役割と協働 | |
移動の意義と目的 | |
移動に関する利用者のアセスメント | ICFの視点にもとづくアセスメント |
安全で気兼ねなく動けることを支える介護 | 安全で気兼ねなく動けることを支える介護の工夫(外出の環境づくり、社会参加、余暇活動、レクリエーション、その他) |
安全で的確な移動・移乗の介助の技法 | 歩行の介助 車いすの介助 安楽な体位の保持 体位変換 |
利用者の状態・状況に応じた移動の介助の留意点 | 感覚機能が低下している人の介助の留意点 運動機能が低下している人の介助の留意点 認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 |
他の職種の役割と協働 | |
食事の意義と目的 | |
食事に関する利用者のアセスメント | ICFの視点にもとづくアセスメント |
「おいしく食べる」ことを支える介護 | 「おいしく食べる」ことを支える介護の工夫(食事を楽しむための食卓の環境づくり、食器の工夫、献立に興味をもってもらう工夫、その他) |
安全で的確な食事介助の技法 | 食事の姿勢 基本的な食事介助の方法と留意点 自助具の活用 |
利用者の状態・状況に応じた介助の留意点 | 感覚機能が低下している人の介助の留意点 運動機能が低下している人の介助の留意点 認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 咀嚼・嚥下機能の低下している人の介助の留意点 脱水の予防のための日常生活の留意点 |
他の職種の役割と協働 | |
入浴の意義と目的 | |
入浴に関する利用者のアセスメント | ICFの視点にもとづくアセスメント |
爽快感・安楽を支える介護 | 爽快感・安楽を支える介護の工夫(入浴を楽しむ環境づくり、スキンシップ、コミュニケーション、その他) |
安全で的確な入浴・清潔保持の介助の技法 | 入浴 シャワー浴 全身清拭 陰部洗浄 足浴・手浴 洗髪 |
利用者の状態・状況に応じた介助の留意点 | 感覚機能が低下している人の介助の留意点 運動機能が低下している人の介助の留意点 認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 |
他の職種の役割と協働 | |
排泄の意義と目的 | |
排泄に関する利用者のアセスメント | ICFの視点にもとづくアセスメント |
気持ちよい排泄を支える介護 | 気持ちよい排泄を支える介護の工夫(がまんさせない工夫、恥ずかしくなく排泄できる環境づくり、その他) |
安全で的確な排泄の介助の技法 | トイレ ポータブルトイレ 採尿器・差し込み便器 おむつ |
利用者の状態・状況に応じた介助の留意点 | 感覚機能が低下している人の介助の留意点 運動機能が低下している人の介助の留意点 認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 便秘・下痢の予防のための日常生活の留意点 尿回数が多い人への日常生活の留意点 失禁時の介護の留意点 |
他の職種の役割と協働 | |
家事の意義と目的 | |
家事に関する利用者のアセスメント | ICFの視点にもとづくアセスメント |
家事に参加することを支える介護 | 家事に参加することを支える介護の工夫(意欲を出すはたらきかけ、その他) |
家事の介助の技法 | 調理(加工食品の活用と保存、配食サービスの利用を含む。) 洗濯 掃除・ごみ捨て 裁縫 衣類・寝具の衛生管理 買い物 家庭経営、家計の管理 |
利用者の状態・状況に応じた介助の留意点 | 感覚機能が低下している人の介助の留意点 運動機能が低下している人の介助の留意点 認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 |
他の職種の役割と協働 | |
睡眠の意義と目的 | |
睡眠に関する利用者のアセスメント | ICFの視点にもとづくアセスメント |
安眠のための介護 | 安眠のための介護の工夫 |
安眠を促す介助の技法 | 安眠を促す環境 生活動作・生活リズム 精神的な支援 その他 |
利用者の状態・状況に応じた介助の留意点 | 感覚機能が低下している人の介助の留意点 運動機能が低下している人の介助の留意点 認知・知覚機能が低下している人の介助の留意点 不眠時の対応 |
他の職種の役割と協働 | |
終末期における介護の意義と目的 | 終末期における尊厳の保持 事前意思確認 |
終末期における利用者のアセスメント | ICFの視点にもとづくアセスメント |
医療との連携 | 看取りのための制度(看取り介護加算) 医師、看護師等との連携・協働 |
終末期における介護 | 終末期にある人と家族の特徴 終末期にある人への介助の方法と留意点 終末期にある人の家族への関わりの方法と留意点 |
臨終時の介護 | 臨終時の対応 |
グリーフケア | 悲嘆、受容プロセスの理解 グリーフケアの意義 グリーフケアの方法と留意点 グリーフケアにおける他職種との連携 |
“介護福祉士 「生活支援技術」出題基準及び合格基準を知っていますか?第32回(2019年度)” への1件の返信