介護福祉士試験 認知症の理解-医学的側面から見た認知症の基礎③-合格するための過去問分析


医学的側面から見た認知症の基礎③(過去問=試験対策)

認知症の原因となる主な病気の症状の特徴

○アルツハイマー型認知症は、認知症原因疾患比率の50%を占めている。

○アルツハイマー型認知症は、ドイツの精神科医「アルツハイマー」により報告された認知症疾患である。

○アルツハイマー型認知症の組織学的所見として、老人斑、神経原線維変化、神経細胞の萎縮がみられる。

○アルツハイマー型認知症の変化は、側頭葉から頭頂葉にかけて著しく起こり、進行すると前頭葉に及ぶ。

○アルツハイマー原線維が脳全体に出現して神経細胞を破壊していくと、アルツハイマー型認知症に発展する。

○神経細胞の伝達はシナプスを介して行われるが、これに「かかわる神経でんたつ物質にアセチルコリンがある。

○アルツハイマー型認知症では、記憶に関連をもつ神経伝達物質「アセチルコリン」の減少が注目され、アセチルコリンを増加させる薬物塩酸ドネペジル(アリセプト)が開発された。

○アルツハイマー型認知症の脳の障害では、海馬と大脳皮質連合野を中心に特有の病変がおこる。

○アルツハイマー型認知症の症状として、記憶障害、思考と判断力の障害、巣症状、見当識障害などがある。

○アルツハイマー型認知症では、人格の水準が比較的保たれているのが特徴である。

○アルツハイマー型認知症では、「ものとられ妄想」の症状がみられる。

○アルツハイマー型認知症の治療方法が見つかっていない。

○脳血管性認知症は高血圧、糖尿病、脂質異常などで脳血管の血液の流れが障害されることが原因となる。

○脳血管性認知症では、上肢や下肢に片麻痺がみられる。

○脳血管性認知症の症状には、発作型と緩除型がある。

○脳血管性の認知症では、脳全体におこる多発性脳梗塞による認知症が多いとされている。

○脳血管性認知症では、言語障害や片麻痺などの運動障害を伴うことがある。

○血管性認知症の認知機能障害を改善させる確実な方法は現在ないために、脳血管障害の再発予防と認知症の症状への対症療法が治療の中心となっている。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の発症年齢についての違いは、アルツハイマー型が70歳以上に多いのに対し、脳血管型は60~70歳に多い。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の性別についての違いは、アルツハイマー型が女性に多いのにたいし、脳血管型は男性に多い。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の自覚症状についての違いは、アルツハイマー型が自覚症状がないのに対し、脳血管型は頭痛、めまい、物忘れなどの症状がある。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の経過に対しての違いは、アルツハイマー型が段階的に進行するのに対して、脳血管型は良くなったり、悪くなったりしながら階段を下るように進行する。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の人格の変化に対する違いは、アルツハイマー型がしばしば明らかに見られるのに対して、脳血管型は人格変化は比較的少ない。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の合併する病気に対する違いは、アルツハイマー型がないのに対して、脳血管型は高血圧、糖尿病、心疾患、動脈硬化などが関係する。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の違いは、アルツハイマー型認知症では脳の萎縮がみられるのに対し、血管型認知症では多発性脳梗塞が特徴である。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の違いは、感情失禁は、血管性認知症の典型的な症状があるのに対しアルツハイマー型認知症ではあまり見られないことである。

○認知症の原因疾患の中にレビー小体病があるが、これは脳全体にレビー小体といわれる異常な物質が沈着しておこるものである。

○レビー小体型認知症の症状はアルツハイマー型や血管性認知症とは違い「幻視」(見えるはずのないものが見える)が起こることが最大の特徴である。

○レビー小体型認知症の症状は実際には、その場にいない人や子供や虫や猫などが見える「幻視」が、初期の症状として現れることが多い。

○レビー小体型認知症の人の多くに、実際にはないものが見えたり(幻視)、睡眠中の大声の寝言、また、歩行や動作に支障がでる。

○レビー小体型認知症の初期では、もの忘れなどの記憶障害は目立たない。

○前頭側頭型認知症は現在のところ症状を改善したり、進行を防いだりする有効な治療法はない。

○認知症の原因疾患の一つに、前頭側頭型認知症(ピック病)があり、人格の変化が特徴で、人が変わったように奇妙な行動を繰り返す。

○ピック病は前頭側頭型認知症と言われるように、前頭葉と側頭葉に限定的して脳が委縮していく病気である。

○常同行動とは、同じ行動や行為を目的もなく何度も繰り返し続けることをいいます。これは前頭側頭型認知症(ピッグ病)などで見られる症状である。

○前頭側頭型認知症では、社会ルールや常識的な規範が分からなくなる。

○ピック病.にかかると人格変化、反社会的行動、反道徳的行動などの主症状がでて、次第に認知症が加わります。

○認知症の原因疾患一つであるクロイツフェルト・ヤコブ病は、急速に進行し、初発病状から6~12ヶ月で死に至る。

○クロイツフェルト・ヤコブ病は、現代の医学では治療法はなく短期のうちに確実に死に至る病である。

○クロイツフェルト・ヤコブ病は、脳組織の海綿(スポンジ)状変性を特徴とする疾患である

○クロイツフェルト・ヤコブ病は、プリオン蛋白と呼ばれる異常な蛋白質が脳に蓄積し、脳神経細胞の機能が障害され、脳に海綿状の変化が出現する疾患である。

○クロイツフェルト・ヤコブ病では、進行が速く、1年以内の死亡例も多い。

○慢性硬膜下血腫は、転倒などで頭部外傷などのあと、徐々に脳の表面に血液がたまり脳が圧迫されるために認知症の症状がでてくる病気である。

○慢性硬膜下血腫は、高齢の人、全身状態がよくない人でも比較的軽い負担で治療がでる。

○慢性硬膜下血腫は、外科的手術で治療が可能な認知症である。

医学的側面から見た認知症の基礎③の勉強メモ

認知症の原因となる主な病気の症状

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の原因

ベータたんぱくやタウたんぱくという異常なたんぱく質が脳にたまって神経細胞が死んでしまい、脳が萎縮して(縮んで)しまう。

アルツハイマー型認知症の主な症状
①認知機能障害:新しく経験したことを記憶できず、すぐに忘れてしまう。
②BPSD(行動・心理症状):無為・無関心、妄想、徘徊、抑うつ、興奮や暴力などの症状が現れることがある。

脳血管性認知症

脳血管性認知症の原因

脳の血管が詰まる「脳梗塞」や血管が破れる「脳出血」など脳血管に障害が起きると、その周りの神経細胞がダメージを受ける。

脳血管性認知症の主な症状

①認知機能障害:障害される能力と残っている能力があります(まだら認知症)。判断力や記憶は比較的保たれている。
②BPSD(行動・心理症状):意欲や自発性がなくなったり落ち込んだりすることがあります。感情の起伏が激しくなり、些細なきっかけで泣いたり興奮することがある。
③身体面の症状:脳血管障害によって、手足に麻痺や感覚の障害など神経症状が現れることがあります。ダメージを受けた場所によっては言語障害などが出る場合もある。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の原因

脳の神経細胞の中に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質の塊がみられます。このレビー小体が大脳に広くに現れると、その結果、認知症になる。

レビー小体型認知症の主な症状

①認知機能障害:注意力がなくなる、ものがゆがんで見えるなどの症状が現れます。レビー小体型認知症では、最初は記憶障害が目立たない場合もある。
②認知機能の変動:時間帯や日によって、頭がはっきりしていて物事をよく理解したり判断したりできる状態と、ボーとして極端に理解する力や判断する力が低下している状態が入れ替わり起こる。
③BPSD(行動・心理症状):幻視、睡眠時の異常言動
④抑うつ症状
⑤身体面の症状:パーキンソン症状、自律神経症状

前頭側頭型認知症(ピック病)

前頭側頭型認知症の原因

原因ははっきりとはわからないのですが、脳のなかの前頭葉と側頭葉の神経細胞が少しずつ壊れていくことによって、いろいろな症状が出てくる認知症。ほかの認知症より若年で発病することが多い。若年性認知症のなかでは血管性認知症、アルツハイマー病に次いで、3番目に多い病気。

前頭側頭型認知症の主な症状

①ルールを守ったり、他人に配慮したりすることができなくなる
②店のものを断りなくもってきてしまう
③交通ルールを無視して赤信号を通過してしまう

クロイツフェルト・ヤコブ病

脳にある「プリオン蛋白」と呼ばれる物質がなんらかの原因によって「異常プリオン蛋白」に変わり、蓄積することで、機能障害を起こす病気。
進行がとても早いことで知られており、発症から1~2年で死に至る、予後不良の病気。

クロイツフェルト・ヤコブ病の症状

①発症時はめまいや立ちくらみ、物忘れなどといった軽度の症状が出現
②急激に進行する
③発症後6か月~1年ほどで無反応の寝たきり状態となり、1~2年で肺炎などの合併症を発症し、死亡に至る。

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫とは、頭蓋骨の内側で、脳を包む膜(硬膜)と脳の表面との間にゆっくりと血液がたまって血腫ができた状態。
転倒したり、天井などにぶつけたりして、軽く頭を打っただけでも起こることがある。

慢性硬膜下血腫の症状

①頭部を打った直後は特に問題がなく、2週間後から3ヵ月後位に、症状が徐々に出始める。
②次第に、歩行するとふらつく、片側の手足が動かしづらい、しびれが出る、頭痛がする、しゃべりづらい、物忘れが目立つ、失禁するようになるといった症状がみられる。
③重症の場合は、意識障害を起こすこともある。

血腫を除去すると症状が軽減することがある。

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