目次
認知症の診断基準
①記憶障害がある
②失語、失行、失認、実行機能の障害が1つ以上ある。
③上記①・②の記憶障害・認知障害は、それぞれが社会的または職業的機能の著しい障害を引き起こし病前の機能水準からの著しい低下がある
④上記の①〜③の障害は、せん妄の経過中に出現しているものではない。
認知症とは
通常、慢性あるいは進行性の脳疾患によって生じ、記憶・思考・見当識・理解・計算・学習・言語・判断など多数の高次脳機能の障害からなる症候群」と定義されている(WHO作成、ICD-10)
各種、簡易知能評価スケール
・改訂長谷川式簡易知能評価スケール
・Mini-Mental State Examination(MMSE)
・柄澤式「老人知能の臨床的判定基準」
アルツハイマー型認知症
・初老期から老年期にかけて発症する
・発病時期が特定しにくい
・症状の進行は遅い
・原因は異常な蛋白質からなる老人斑が脳神経線維を変性させて脳萎縮が起きる
・特に目立つのは記憶障害
認知症の主な原因疾患
アルツハイマーが約50%、脳血管性認知症が約30%
・神経変性疾患…アルツハイマー病、ピック病、パーキンソン病、レビー小体病、ハンチントン舞踏病
・感染症疾患…クロイツフェルト・ヤコブ病、AIDS、梅毒
・その他疾患…脳血管性障害、甲状腺機能低下症、アジソン病、膠原病、ビタミンB12欠乏症
精神疾患診断統計マニュアルの主な項目
1.記憶障害がある
2.失語、失行、失認、実行機能の障害が一つ以上ある
3.上記1.2の記憶障害、認知障害はそれぞれが社会的または職業的機能の著しい障害を引き起こし病前の機能水準からの著しい低下を示す
4.1.2.3はせん妄中ではない
終わりに
認知症ケアの初歩的な内容を列挙してみました。これからの時代、認知症予防に世の中の関心が増加してくるようです。そのためにも、認知症ケアの情報をしっかりと身につけておくことをお勧めします。