介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-三大生活習慣病-合格するための過去問分析

三大生活習慣病(過去問=試験対策)

脳血管疾患

○生活習慣病とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」とされている。

○死因の上位を占める「脳血管疾患」「がん」「心疾患」を、三大生活習慣病という。

○脳血管疾患の種類は大きく分けて「脳梗塞」「脳出血」「クモ膜下出血」がある。

○脳血管疾患の危険因子として、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、飲酒がある。

○脳血管疾患の障害が大きいと、頭痛、嘔吐(おうと)、意識障害などを引き起こす。

○脳梗塞とは、脳の血管がつまり脳神経組織に血液が行かなくなり神経細胞が死んでしまう病気である。

○脳梗塞は、寝ている間におこりやすい 

○脳梗塞の原因は、動脈校から脳の血管が詰まる「脳血栓」と、心臓から血栓が脳に飛んで脳血管が詰まる「脳塞栓」がある。

○脳塞栓や脳出血は活動中に起こりやすく、症状が進行して意識障害をきたす。

○脳出血とは、加齢や高血圧などでもろくなった脳血管が破れたときに脳神経に障害がおこる病気である。

○クモ膜下出血とは、太い血管にできたコブ(脳動脈瘤)が破れて、出血がクモ膜の下に広がった脳卒中のことである。

○くも膜下出血では、突然ひどい頭痛が起こり、嘔吐や意識障害などをおこす。

がん

○男性では肺がん、大腸がん、肝臓がん、前立腺がんが増加している。

○女性では肺がん、乳がん、大腸がんが増加している。

○非喫煙者に比べ、喫煙者では肺ガンになる確率が4倍になるといわれている。

○受動喫煙とは周囲の人がタバコを吸うことにより、自らもタバコを吸ってると同じ状態のことをいう。

○タバコに含まれる発ガン物質は肺がんだけでなく、咽頭がん、口腔がん、食道がんなどのリスクを高める。

○がんが増加している原因の一つに、食生活の欧米化と肥満が関連しているといわれている。

○大腸癌では、初期にはほとんど症状がないが、癌がある程度大きくなると血便、貧血、便通異常(下痢、便秘または両者を繰り返す)、お腹のはり、腹痛などが生じる。

○大腸ポリープや大腸がんでは、腫瘍が大きくなると血便が排出されることがある。

○胆嚢癌が大きくなり胆汁の流れが損なわれると、黄疸が現れる。

心疾患

○心臓を養う冠状動脈が狭くなり筋肉に酸素と栄養を与えることが出来ない状態を「心筋虚血」という。

○狭心症とは数分以内の一過性の心筋虚血で心筋の壊死を伴わないものをいう。

○心筋梗塞とは、虚血が30分以上になり心筋が壊死を起こした状態のことをいう。

○主要な冠動脈が75%以上狭窄すると、労作により胸痛が起こりやすくなる。

○「安定労作性狭心症」とは、安静やニトログリセリン投与などで発作が安定する狭心症のことをいう。

○「不安定狭心症」とは、症状が最近3週間以内に発症した場合や発作が増悪している狭心症のことをいう。

○急性心筋梗塞とは、安静やニトログリセリンでも改善しない突発的な30分以上持続する心筋梗塞のことをいう。

○急性心筋梗塞は高齢の女性に多く、冠動脈の多枝病変糖尿病、脳や腎臓障害の合併も多いので予後不良となりやすい。

○心臓の調子が落ちて血液をうまく押し出せない状態を「心不全」といい、肺胞の調子が悪くて炭酸ガスと酸素をうまくガス交換できない状態を「呼吸不全」と呼ぶ。

○心不全を引き起こす病気で多い原因は、虚血性心疾患と高血圧性心疾患である。

○心臓の筋肉への血液の供給が減ることや途絶えることを虚血といい、狭心症と心筋梗塞の2つをまとめて虚血性心疾患という。

○狭心症と心筋梗塞の大きな違いは、心筋が回復するかどうかで、狭心症では心筋が死なず回復するが、心筋梗塞は心筋が死んでしまい回復しない。

○狭心症と心筋梗塞の違いは、狭心症は酸素不足の状態が一時的で回復するのに対して、心筋梗塞は血栓などで冠動脈が完全に閉塞し、心筋が壊死を起こすものである。

○心不全では、四肢チアノーゼがみられる。

三大生活習慣病の勉強メモ

生活習慣病

生活習慣病は、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症など、生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられている疾患の総称である。

三大生活習慣病

がん脳血管疾患心臓病

日本人の死亡原因(2018年)

1位:悪性新生物(27.4%)
2位:心疾患(15.3%)
3位:老衰(8.0%)
4位:脳血管疾患(7.9%)

生活習慣病の予防方法

①喫煙をしない
②定期的に運動をする
③飲酒は適量を守るか、しない
④1日7~8時間の睡眠をとる
⑤適正体重を維持する
⑥朝食を食べる
⑦間食をしない

脳血管疾患

(1)脳梗塞
脳梗塞とは、脳の血管の一部がなんらかの原因によって閉塞することで発症します。
脳血栓
もともと高コレステロールや高血糖などが原因で血管の内部が狭くなってしまっている部分に、血の塊が詰まってしまうことで発症する。
脳塞栓
血管内部は狭くなっていませんが、血の塊が突然すっぽりとはまってしまい、閉塞させてしまうことで発症する。

脳梗塞の種類
ラクナ梗塞
脳の血管の中でも特に細い血管が詰まることで発症
アテローム血栓性脳梗塞
アテロームがこびりついている部分に血の塊がはまってしまうことで発症
心原性塞栓症
心臓の働きの低下によって血液の流れが悪くなり、本来できないはずの血の塊ができ、脳の血管にすっぽりとはまってしまうことで、塞栓症を起こす。

(2)脳出血
脳出血は、脳内の血管が破けて出血を起こしてしまっている状態
脳出血は、出血が起こった場所によって特徴的な症状がでますが、どの部位でも比較的よく見られる症状が「頭痛」と「嘔吐」です。この二つは「突然みられる」ということも脳出血の特徴となります。

(3)くも膜下出血
くも膜下出血は、脳の表面にある動脈の一部が破けて、「クモ膜下腔」と呼ばれる部分へ出血が生じます。

くも膜下出血の症状
突然起こる激しい頭痛
出血量が非常に多い場合には、意識障害から呼吸・心停止に至ることまである

がんの部位別統計(2018年)

・死因のトップは男性が肺がん、女性が大腸がんです。
・男女ともに膵臓がんが増加している一方で、男女ともに胃がんが減少傾向にあります。
・女性では乳がんが年々増加しています。

男性
第1位:肺がん
第2位:胃がん
第3位:大腸がん
第4位:膵臓がん
第5位:肝臓がん

女性
第1位:大腸がん
第2位:肺がん
第3位:膵臓がん
第4位:胃がん
第5位:乳房がん

男性では、40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)の死亡が多くを占める
女性では、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が多くを占める

がんを予防するための新12カ条

  1. たばこを吸わない 
  2. 他人のたばこの煙を避ける
  3. お酒はほどほどに
  4. バランスのとれた食生活を
  5. 塩辛い食品は控えめに
  6. 野菜や果物は豊富に
    7.適度に運動
    8.適切な体重維持
  7. ウイルスや細菌の感染予防と治療
    10.定期的ながん検診を
  8. 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
  9. 正しいがん情報で、がんを知ることから

心臓病の種類

狭心症
狭心症とは、冠動脈の内径が何らかの理由で狭くなる(狭窄する)病気です。
心筋梗塞
心筋梗塞は、冠動脈が詰まり、その先に血液が流れなくなってしまう病気です。
大動脈瘤
大動脈瘤とは、大動脈に脂質のコブ状のふくらみができる病気です。
大動脈解離
大動脈解離とは、大動脈の血管壁が血流の方向に裂け、血液の通り道が、本来のものとは別にもうひとつできる病気です。
弁膜症
弁膜症とは、心臓にある4つの弁のどれかが(あるいは複数の弁が)損なわれる病気です。
心筋症
心筋症とは、心筋(心臓の筋肉)が損なわれる病気です。
心房中隔欠損症
心房中隔欠損症とは、右心房と左心房の間の壁(心房中隔)に穴が開いている先天性の病気です。
心臓腫瘍
心臓腫瘍とは、心臓にできる腫瘍で、比較的まれな病気です。
心不全
心不全とは、心臓のポンプ機能がきちんとその役割を果たせなくなった状態です。
不整脈
不整脈とは、心臓の拍動をコントロールする電気信号の乱れです。

心臓病の特徴的な症状

・呼吸困難や息切れ
・胸痛や胸部不快感
・動悸
・むくみ(浮腫)
・チアノーゼ
・失神発作
・ショック

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者と健康①-合格するための過去問分析

高齢者と健康①(過去問=試験対策)

○高齢者に多い腹痛の原因となる病気は、「腸閉塞」、「消化性潰瘍」、「大腸腫瘍」の3つである。

○高齢者は、関節か骨の疼痛が問題になるが、主な疾患として「変形性関節症」、「関節リウマチ」、「腰背部脊椎骨の骨粗鬆症」がある。

○変形性股関節症は、軽度の股関節脱臼が年月を経て股関節の変形にいたったものが多い。

○肩関節周囲炎(通称:五十肩)は高齢期に入るとほとんど再発や悪化はしないのが特徴であるが、この理由としては、痛みを引き起こす腕の動きを高齢の人たちはあまりしない、ということも関係している。

○耳鳴りや難聴を伴うメニエル病は、回転性めまいの代表的なものであるが高齢者では頻度の少ない疾患である。

○高齢者で多い回転性めまいの疾患は、「良性発作性頭位眩暈症」である。

○動揺感を伴うめまいは、脳動脈硬化が進んだ高齢者によく見られる。

○立ちくらみや失神を伴うめまいは。転倒や転落事故、または骨折につながるので注意が必要である。

○食欲不振や体重減少が現れる消化器系疾患には、胃潰瘍、胆嚢癌(たんのうがん)、大腸癌などがある。

○浮腫とは、顔や手足などの末端が体内の水分により痛みを伴わない形で腫れることをいう。

○浮腫の原因としては同じ姿勢で長時間座っていたり立ったりしていると静脈血を心臓に押し上げる力が弱まり浮腫が出来やすくなる。このことで下肢の静脈に血栓ができやすくなるが、エコノミー症候群や静脈血栓症なども同じメカニズムで発生する。

○高齢期での慢性の咳の原因で最も多いのが、閉塞性換気障害で、病名としては慢性気管支炎や肺気腫などである。

○高齢者の咳の原因として、肺結核がある。

○高齢者にみられる「かゆみ」の原因となるものに、皮脂欠乏性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、白癬、疥癬、湿疹、痒疹などがある。

○高齢前期の睡眠障害は配偶者の死、自分の病気、家族関係の悩みなどで「うつ病」や「神経症」の兆候であることもある。

○高齢後期の睡眠障害は慢性疾患による生活障害や睡眠リズムの変化が原因となることが多い。

○高齢者の便秘の原因は機能性便秘が大半を占めているが、これは大腸そのものには異常がないが、大腸の機能低下や異常が ある場合に起こる便秘のことである。

○便秘の定義として、・排便が3日以上つづけてない・排便をするときに固くて不快感があるなどがある。

○高齢者にみられる器質性便秘の多くは、大腸がんである。

○高齢女性では、尿の潜血反応が陽性になることが多いが、この原因として膀胱炎や膀胱がんなどがある。

○高齢者の脱水時の症状として、頻脈がある。

○脱水症の時は、体液量の減少によって1回心拍出量が減少し、血圧が低下する。

○脱水症状としては、口渇・口唇の乾燥・尿量の減少・頭痛・全身倦怠感・食欲不振・めまい・嘔気・嘔吐などが挙げられる。

○脱水症状の観察のポイントは、口渇、口唇の乾燥、脇の下の乾燥、肌荒れなどである。

○脱水の種類には、高張性脱水、低張性脱水、等張性脱水などがある。

○褥瘡の発生部位として、仙骨部が多い。

○高齢者は、複数の薬剤間の相互作用が起こりやすい。

高齢者と健康①の勉強メモ

腹痛で搬送される主な疾患

①胃潰瘍・十二指腸潰瘍
②イレウス(腸閉塞)
③虫垂炎(盲腸)
④大動脈解離
⑤尿路結石

めまいの種類と原因

(1)回転性のもの
・耳鳴り・難聴を伴なう→メニエール病突発性難聴など
・耳鳴り・難聴はない→良性発作性頭位めまい症(BPPV)など
・頭痛や意識障害がある→脳卒中など脳の病気

(2)浮動性・動揺性のもの
・視力障害(眼科疾患)
・高血圧
・脳腫瘍、脳血管障害など脳の病気
・うつ病など心因性の病気など
(3) 失神性発作
・起立性調節障害
・不整脈など

「かゆみ」の原因

皮膚の病気(最も一般的な原因)
・乾燥した皮膚
・アトピー性皮膚炎(湿疹)
・接触皮膚炎
・じんま疹
・皮膚真菌感染症
他の臓器の病気(全身性疾患)
・アレルギー反応(例:食品、薬、かみ傷、刺し傷などに対する、体全体に影響を及ぼす反応)
・胆嚢や肝臓の病気(胆石など)
・慢性腎臓病
薬と化学物質
薬や化学物質を内服したり、皮膚に塗ったりした場合にかゆみが生じることがあります

高齢者の便秘の原因

高齢者に起こる「便秘」は、加齢に伴う食事量やADL(日常生活動作)の低下、生理的機能の低下などの原因で起る。
(1)身体活動や食事摂取量の低下
・腸内容の減少、腸管壁への物理的 ・ 拡張刺激の減弱、腸局所血流の低下
・腸管の緊張や蠕動運動の低下
(2)腸管筋層の萎縮、結合織の増加
・大腸を支える組織の緊張・運動の低下
(3)大腸憩室の増加
・腸管壁緊張低下の助長
(4)腸の神経の変化
(5)腸管の分泌低下
・便硬度の増大
(6)腸がおならを吸収する機能の低下
・腸管内腔の拡張、腸がおなかの中で曲がる部分の異常
(7)直腸壁の感受性低下
・排便反射の低下~消失
(8)排便に関する筋力(腹筋・横隔膜筋・骨盤底筋群等)の低下
・腹圧の低下、直腸と肛門の角度を保つ力の低下
(9)高齢者に多くみられる疾患との関連
・脳血管障害、肺気腫、心不全
(10)高齢者のライフスタイルと心理的要因
・少ない食事量
(11)繊維成分の少ない食事内容、水分摂取の低下、便意の抑制
(12)浣腸や下剤の習慣性

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脱水症

脱水症とは、水分と塩分からなる体液が不足した状態のことを指す。
脱水症を疑うサイン
①急激な体重減少
②体温上昇
③中枢神経の異常
④消化機能の異常
⑤神経・筋機能の異常

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老化に伴うこころとからだの変化と日常生活⑤-合格するための過去問分析

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活⑤(過去問=試験対策)

○喪失体験とは、近親者などの喪失や死別が原因で、その喪失感ゆえに心のよりどころを失い、その事実を受け入れられない感情のことである。

○死別直後の遺族の悲嘆の経験は、心身に影響を及ぼす。

○死別直後の遺族の悲嘆のプロセスは、人それぞれで進行する。

○死別直後の遺族は、十分に悲しむことが、悲嘆を乗り越えるために有効である。

○遺族の心理的ケアも、緩和ケアに含まれる。

○喪失体験とは、近親者などの喪失や死別が原因で、その喪失感ゆえに心のよりどころを失い、その事実を受け入れられない感情のことである。

○社会情動的選択理論では、年を取った人は、情動的な満足を重視する。それで、見返りがあるような親しい人との関係に、より多くの時間を費やすとしている。

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活⑤の勉強メモ

グリーフケア

グリーフケアとは、親族や家族、友人など親しい人との死別を体験してしまい、悲嘆の日々を過ごしている人に寄り添い世話をすることで、その深い悲しみから立ち直させること。
身近な人との死別による悲嘆の日々から日常生活を取り戻すまでのプロセスには、次の4つがあるといわれています。
無感覚になる
身近な人との死別が、あまりにも大きなショックであるため、はっきりした反応がなく現実感を喪失する。
感情が不安定になる
死を現実と受け入れようとしますが、まだ充分に受け止めることができず、感情の入れ替わりが激しい状態になる。
無気力になる
ようやく死を受け入れたことで、自分の人生に価値観や日常生活に意味が見い出すことができず無気力な状態になる。
活動的になる
身近な人の死を乗り越えて、新たな自分として積極的に他人や社会と関われるように活動できる状態になる。

悲嘆のプロセス(のアルフォンス・デーケン)

第1段階は、大きな衝撃を受け精神的打撃と麻痺状態になります。
第2段階は、死んだはずがないと否認します。
第3段皆は、死に直面してのはなはだしい恐怖のためパニックを引き起こします。
第4段階は、不当な仕打ちを受けたという不当感と怒りを呼び起こします。
第5段階は、世話をしてくれた人々や時には故人に敵意を示したり恨んだりします。
第6段階は、罪意識で自分を責めます。
第7段階は、空想の中で死者がまだ生きているかのように思いこみ、振る舞います。
第8段階は、深い孤独感と抑うつを体験します。
第9段階は、精神的混乱が生じ、あらゆることに無関心になります。
第10段階は、つらい現実に直面することにより諦め、死を受容してゆきます。
第11段階は、悲嘆の闇を貫いて光が見え始める頃に、ユーモアと笑いの再発見をします。
第12段階は、悲嘆の最終段階で、人は新しいアイデンティティーを獲得し、より成熟した新しい人間として生まれ変わります。

キューブラー・ロスの「死の受容」プロセス

第1段階:否認と孤立
自らの命が危機にあり、余命があとわずかである事実に衝撃を受け、それを頭では理解しようとするが、感情的にその事実を否認(逃避)している段階。

第2段階:怒り
自分が死ぬという事実は認識できた。しかし「どうして悪いことをしていない自分がこんなことになるのか」「もっと悪いことをしている人間がいるじゃないか」というような怒りにとらわれる段階。

第3段階:取り引き
信仰心がなくても、神や仏にすがり、死を遅らせてほしいと願う段階。死ぬことはわかったが、もう少しまってほしい。

第4段階:抑うつ
「ああ、これだけ頼んでもダメか」「神も仏もないのか」というように、自分なりに神や仏に祈っても、死の回避ができないことを悟る段階。

第5段階:受容
それまでは、死を拒絶し、なんとか回避しようとしていたが、生命が死んでいくことは自然なことだという気持ちになる。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老化に伴うこころとからだの変化と日常生活④-合格するための過去問分析

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活④(過去問=試験対策)

〇高齢期のうつは悲哀の訴えが少なく、気分低下やうつ思考が目立たないのが特徴である。

〇アルツハイマー型認知症は、脳の器質的変化をもたらす。

〇老年期に発病した統合失調症は、妄想型が特徴である。

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活④の勉強メモ

老人性うつ

老人性うつは認知症と並んで、高齢者によく見られる病気の一つ。
うつ病になると喜びの喪失、意欲の低下、思考力の低下が現れます。
老人性うつ特有の症状としては「身体的不調」や「妄想」、「不安・緊張」があります。

老人性うつと認知症の違い

(1)老人性うつ
初期の症状—身体的不調・抑うつ等
症状の進行—何らかのきっかけで発症・短期間で激変することがある
気分の落ち込み—多い
もの忘れ・忘れ方—短期記憶に支障がでる・自覚があり忘れやすいと訴える
攻撃性—なし
妄想—心気妄想・罪業妄想・貧困妄想など
日内変動—朝方調子が悪く、夕方になるにつれて良くなる
(2)認知症
初期の症状—性格の変化・記憶障害等
症状の進行—進行はゆっくりの場合が多い
気分の落ち込み—少ない
もの忘れ・忘れ方—短期記憶に支障が出る・自覚が少なく、取り繕う傾向がある
攻撃性—出現することもあり
妄想—もの盗られ妄想など
日内変動—比較的少ない

認知症の中核症状

認知症で、脳の細胞が死ぬ、脳の働きが低下することによって直接的に起こる記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能障害、言語障害(失語)、失行・失認などの認知機能の障害を中核症状と言う。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老化に伴うこころとからだの変化と日常生活③-合格するための過去問分析

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活③(過去問=試験対策)

○記憶は、保持時間の長さの違いから、感覚記憶、短期記憶、長期記憶に分けられる。

○長期記憶には、「意味記憶」と「エピソード記憶」がある。

○記憶が低下しやすい認知症の高齢者には、回想法などにより記憶を再生することで脳細胞間の結合も強化される。

○一般的に流動性能力(新しいものを覚える力、計算、暗記)は、加齢とともに低下するといわれているが、結晶能力(判断力、理解力等)は、ほとんど変化しないといわれている。

○認知機能の低下が及ぼす日常生活の影響の中に、交通事故の増加がある。

○認知機能の低下が及ぼす日常生活の影響の中に家庭内事故の増加があり、浴槽内での溺れや転倒による死亡が増加している。

○人間の記憶力は、成人期を過ぎると少しずつ減少し、中でも単語やカテゴリー、名前の想起は減少する。

○高齢化していても安定していることが多い記憶には、エピソード記憶、短期記憶、意味記憶、手続き記憶などがある。

○エピソード記憶とは、過去に体験した喜怒哀楽や驚きに満ちた出来事などを思い出して語ったりする記憶のことである。

○エピソード記憶は、個々の経験・体験の記憶を指す。

○短期記憶とは、現在起っていることや、聞いたことなどをすぐ覚えている記憶のことである。

○短期記憶とは、短期間保持される記憶である、と定義されています。

○意味記憶とは知識としての記憶であり、手続き記憶とは体で覚えた記憶のことである。

○意味記憶は、生まれてから学習するすべてに対する記憶を指す。

○流動性知能は、新しい場面に適応したり、これまで経験したことがない問題を解決したりするときに働く知能である。

○流動性知能は、先天的なもので文化や環境の影響をうけにくいと考えられている。

○流動性知能は、20歳くらいまで急速に発達し、60歳頃までは維持される、それ以降70歳くらいから急速に低下していくといわれている。

○手続き記憶は、思考を介さずに獲得され再現される、物事の手順についての記憶。ピアノの弾き方、自転車の乗り方などがその例である。

○遠隔記憶とは、本人には直接かかわりのないことがらについて長期間にわたって記憶することをいう。

○エピソード記憶は、加齢とともに低下する。

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活③の勉強メモ

保持時間に基づく記憶の分類

心理学領域では、記憶はその保持時間の長さに基づいて感覚記憶短期記憶長期記憶に区分されている。
(1)感覚記憶
最も保持期間が短い記憶である。各感覚器官に特有に存在し、瞬間的に保持されるのみで意識されない。外界から入力された刺激情報は、まず感覚記憶として保持され、そのうち注意を向けられた情報だけが短期記憶として保持される。
(2)短期記憶
保持期間が数十秒程度の記憶である。保持時間だけではなく、一度に保持される情報の容量の大きさにも限界があることが特徴とされる。
(3)長期記憶
短期記憶に含まれる情報の多くは忘却され、その一部が長期記憶として保持される。この保持情報が長期記憶として安定化する過程は記憶の固定化と呼ばれる。長期記憶は保持時間が長く、数分から一生にわたって保持される記憶である。短期記憶とは異なり、容量の大きさに制限はないことが特徴とされる。長期記憶には、後述するように、陳述記憶(エピソード記憶、意味記憶)と非陳述記憶(手続き記憶、プライミングなど)が含まれる。

臨床神経学領域では、記憶は即時記憶近時記憶遠隔記憶に区分されている。
(1)即時記憶
即時記憶は情報の記銘後すぐに想起させるもので、想起までに干渉を挟まない。
(2)近時記憶
近時記憶は即時記憶より保持時間の長い記憶であるが、保持時間の長さについて明確な定義はない(数分~数日)。情報の記銘と想起の間に干渉が介在されるため、保持情報が一旦意識から消えることを特徴とする。
(3)遠隔記憶
遠隔記憶は近時記憶よりもさらに保持時間の長い記憶である(~数十年)。

内容に基づく記憶の分類

長期記憶は内容により、陳述記憶非陳述記憶に大別される。
(1)陳述記憶
陳述記憶にはエピソード記憶と意味記憶が含まれる。
・エピソード記憶とは、個人が経験した出来事に関する記憶で、例えば、昨日の夕食をどこで誰と何を食べたか、というような記憶に相当する。
・意味記憶は知識に相当し、言語とその意味(概念)、知覚対象の意味や対象間の関係、社会的約束など、世の中に関する組織化された記憶である。
(2)非陳述記憶
非陳述記憶には手続き記憶プライミング古典的条件付け非連合学習などが含まれる。
手続き記憶(運動技能、知覚技能、認知技能など・習慣)は、自転車に乗る方法やパズルの解き方などのように、同じ経験を反復することにより形成される。
プライミングとは、以前の経験により、後に経験する対象の同定を促進(あるいは抑制)される現象を指し、直接プライミングと間接プライミングがある。
古典的条件付けとは、梅干しを見ると唾液が出るなどのように、経験の繰り返しや訓練により本来は結びついていなかった刺激に対して、新しい反応(行動)が形成される現象をいう。
非連合学習とは、一種類の刺激に関する学習であり、同じ刺激の反復によって反応が減弱したり(慣れ)、増強したり(感作)する現象である。

2つの知能

心理学者のキャッテルは、知能を「流動性知能」と「結晶性知能」の2つに分類しました。
(1)流動性知能
流動性知能とは、新しい情報を獲得し、処理して操作していく能力を指します。直観、法則を発見する能力、図形処理能力、処理のスピードなどが含まれます。
(2)結晶性知能
結晶性知能とは、経験や教育・学習などを通して獲得していく知能です。言語能力、知識、批評能力、自制力などを含みます。生まれながらの能力ではなく、年齢とともに経験を重ねて蓄積していく能力です。

結晶性知能は、60歳ごろまで上昇し、その後もほとんど低下しません。それに対し、流動性知能は、20歳代にピークを迎え、その後は徐々に落ちていき、40代以降は大幅に低下します。年を取ると記憶力が衰えたり、反応が鈍くなったりするのはそのためです。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老化に伴うこころとからだの変化と日常生活②-合格するための過去問分析

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活②(過去問=試験対策)

○加齢による骨の変化として変形性関節症関節症がある。この骨の変形は全身のどの関節にも発生し、加齢とともに発生頻度は増加するが、高齢者のなかには脊柱が前屈することで猫背になったり腰がまがったり膝が伸びにくくなる人もいる。

○加齢による皮膚の変化の症状として「ドライスキン」があるが、これは発汗や皮脂分泌の機能低下により水分量が低下するために皮膚が乾燥状態になることをいう。

○加齢に伴う毛髪の変化については、毛母細胞の新陳代謝が衰えることにより髪の寿命が短くなる。

○加齢により爪は甲に縦に細い溝が出来やすくなり、このことにより硬くなったり、もろくなったり、肥厚するなどの変化がおきる。

○高齢者は身体機能低下がおこりやすいので、免疫機能も低下し感染症にかかりやすくなる。

○人体に害を及ぼす異物を抗原といい、これに対し防御を行うのがリンパ球から分泌する抗体(免疫グロブリン)である。

○免疫系を構成するリンパ球の中で最も重要な働きをするのが、B細胞、T細胞、マクロファージである。

○高齢になり免疫力が低下すると、感染症や悪性疾患にかかりやすくなる。

○女性の死亡率の第一位は直腸がんであるが、身体の免疫機能が低下するとがん細胞が増殖しやすくなることが原因となる。

○水晶体が混濁した状態を、白内障という。

○老化により、光の受光器の機能や、瞳孔の光量の調節能力も低下するため明暗順応が低下する。

○老化により、瞳孔の光量の調節能力が低下するので明暗順応が低下する。

○老化により、近いところが見えにくくなり視野も狭くなる。

○老化により青色、黒の区別が困難になり、赤系の色は目に留まりやすくなる。

○老化に伴う難聴には、感音性難聴と伝音性難聴がある。

○感音性難聴は内耳や聴神経に問題があることが原因になっており、高齢者の難聴の多くを占めている。

○伝音性難聴とは外耳及び中耳が原因で起こるものである。

○老化により誤嚥を起こしやすくあるが食べ物を誤って気管や肺に吸い込むことによっておこる肺炎のことを誤嚥性肺炎という。

○老化による歯肉の後退や歯周病により、歯の脱落などがおきやすくなる。

○加齢に伴い、消化酵素などが減少することから消化器官内の食物停滞時間が長くなり、便秘や下痢の消化器症状がおきやすくなる。

○加齢とともに血管壁の弾力が減少し硬くなるため、血流に対する抵抗が増して高血圧になる傾向が見られるようになる。また脈拍も刺激伝導系細胞の消失などにより不整脈の頻度が増加する。

○高齢者は血圧の上昇や下降に時間がかかるようになるため、急に姿勢を変えることを避け、起立性低血圧を起こさないように注意する。

○老化に伴い、脈拍数は低下する。

○老化に伴い、動脈硬化がおこりやすくなる。

○加齢に伴い、心臓は徐々に肥大し、心臓の壁が厚くなったり心房や心室が少しずつ大きくなる。

○老化に伴い、刺激伝導系細胞の消失や変化により不整脈の頻度が増加する。

○加齢にともない、静脈の拡張や蛇行がおこり、静脈の弁が閉まらずに、下肢静脈瘤ができることがある。

○骨粗鬆症とは、破骨細胞の働きが活発になり、海綿骨の中に空洞ができる状態の疾患である。

○神経伝達物質のドーパミンが減少すると神経回路の情報処理に異常がおこりパーキンソン病の症状が出現することがある。

○加齢に伴う腎機能の変化としては、腎血流量、尿濃縮量が減るため、尿の回数が増加したり、脱水を起こしやすくなるので注意が必要である。

○加齢に伴い、膀胱の収縮力が低下するので、残尿がおこりやすくなったり、頻尿になりやすくなる。

○加齢に伴う筋量の低下により、特に女性は骨盤底筋群の張力が低下し尿失禁がおこりやすくなる。

○更年期には、熱感や多量の発汗を伴う顔面の紅潮をはじめ、疲労感や不安感など多彩な神経症状や精神症状があらわれる。

○前立腺は加齢とともに肥大し、尿道を圧迫することから尿が出にくくなり、残尿感や頻尿の症状がでてくる。

○高齢者の疾患の特徴として、病気の症状が非特異的・非定型的である。

○高齢者の疾患の特徴として、体調をくずし病気になり不安になったりした時、いわゆる“うつ”状態になりがちである。

○高齢者の疾患の特徴として、複数の疾患に罹患していることが多い。

○高齢者の疾患の特徴として、環境因子の影響を大きく受ける。

○高齢者の疾患の特徴として、生活の質(QOL)への影響が大きい。

○タンパク質をとることは、筋肉量の維持に有効である。

○筋肉量の減少の主な原因は、運動不足である。

○筋肉量の減少は、上肢よりも下肢のほうが顕著である。

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活②の勉強メモ

高齢者の身体的特徴

①病気にかかりやすくなる
②環境の変化に適応する能力が低下する
・体温調節能力の低下
・水・電解質バランスの異常
・耐糖能の低下
・血圧の変化
③複数の病気や症状をもっている
④症状が教科書どおりには現れない
⑤現疾患と関係のない合併症を起こしやすい
⑥感覚器機能の低下

加齢に伴う身体・精神機能の状況

(1)筋力
・握力は、20~30歳でピークとなり、以後は加齢に伴って低下する傾向にある。
・背筋力は、20歳代後半から30歳代前半をピークとなり、以後は加齢に伴って低下する傾向にある。
・脚筋力は、20歳以降、加齢に伴って低下する傾向にある。

(2)敏捷性
・敏捷性は、10歳代でピークとなり、その後、加齢に伴って低下する傾向にある。

(3)反応速度
・反応速度は、複雑な操作が必要とされる場合は、加齢とともに遅くなる傾向にある。

(4)バランス能力
・バランス能力は、20歳代前半でピークとなり、それ以降、加齢に伴って低下する傾向にある。

(5)柔軟性
・柔軟性は、10歳代後半にピークとなり、男性は40歳前後まで、女性では30歳前後まで急激に低下するが、その後は緩やかな低下にとどまる傾向にある。

(6)視力
・視力については、①遠近調節力、②対比視力、③明暗順応、等が、加齢に伴って低下する傾向にある。

(7)聴力
・聴力は、加齢に伴って悪くなる傾向にある。

(8)記憶力
・長期記憶は、加齢による影響を受けにくいが、短期記憶は、加齢に伴って低下する傾向にある。

(9)やりがいと意欲の向上
・職業に対するやりがいや満足度は、中年期から高まる傾向にある。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老化に伴うこころとからだの変化と日常生活①-合格するための過去問分析

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活①(過去問=試験対策)

○要介護状態によって欲求が充足されない状態が続くことは、適応機制による行動を引き起こすことがある。

○ライチャードは、引退後の男性を対象に、サクセスフル・エイジングができている人と、そうでない人の人格傾向を5つのタイプにまとめた。

○マズロー( A.H.Maslow アメリカの心理学者)の欲求段階説は、人間の欲求は、5段階のピラミッドのようになっていて、底辺から始まって、1段階目の欲求が満たされると、1段階上の欲求を志すというものである。

○マズローの欲求段階は、底辺から生理的欲求、安全欲求、愛情と所属の欲求、自尊欲求、自己実現欲求である。

○キューブラロスの死の受容過程は、1.否認2.怒り3.取引き(神にたいして)4.抑鬱5.受容である。

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活①の勉強メモ

適応機制

適応機制とは、欲求不満やストレスにより緊張状態になったとき、原因を解決しないままに、自身の欲求不満やストレスだけを解消しようとして生じた不適応な反応のことを指す。

適応機制には3つの種類がある。

①自己防衛型
②自己逃避型
③攻撃型

自己防衛型

合理化
欲求不満の動機や自分が体験した失敗を、それらしい理由をつけてごまかす反応
抑圧
不満を引き起こしそうな欲求や動機を無意識の底に抑え込む反応
同一視
他者がもっている望ましい特性を取り入れて、自分も魅力的な人物だと主張する反応
置換
ある欲求の対象が、無意識の中で別の対象に置換される反応
投射
自分がもつ認めたくない感情や態度、欲求を他者の中に見出して転嫁する反応
補償
心身の欠点や劣等感を補うために他の特徴を伸ばし、他人に勝つことで安心しようとする反応
代償
本来の目的が満たされなかったときに、その目標に似た別の目標を達成することにより満足しようとする反応
取り入れ
他人がもっている感情や特質を、あたかも自分がもっているかのように振る舞う反応
昇華
反社会的な欲求や感情を、社会的に価値の高い目的に向けて発散する反応
反動形成
欲求をあらわにすると不安や危険に陥るので、欲求を抑圧し、それと反対の態度をとる反応

自己逃避型

逃避
困難な状況に直面したときに、その状況から逃げ、解決を先延ばしにする反応
白昼夢
現実には満たされない欲求を空想の世界で満足させる反応
退行
解決困難な状況において、未発達な段階に逆戻りする反応

攻撃型

攻撃
欲求の充足が阻止されたため、その不満を攻撃行動に表す反応

マズローの欲求段階

第1段階:生理的欲求
生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求を指す。
第2段階:安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求を指す。
第3段階:社会的欲求
友人や家庭、会社から受け入れられたい欲求を指す。
第4段階:承認欲求(尊重欲求)
他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求を指す。
第5段階:自己実現欲求
自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求を指す。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老年期の発達と成熟②-合格するための過去問分析

老年期の発達と成熟②(過去問=試験対策)

○老化にうまく適応した幸せな老年期の生き方を「サクセスフル・エイジング」という。

○総合的な健康指標として、健康関連QOLがある。

○ロートンは、QOL(生活の質)を4つの領域にわけて考えるモデルを提案した。

○高齢者の基本的なパーソナリティについては、老化によって変化が少ないという結果が報告されている。

○ベックの老年期の自我発達理論では、エリクソンの老年期の発達課題で3つの課題とそれに対する挑戦に直面するとしている。

○発達に影響する要因として、遺伝説と環境説がある。

○今日では発達は遺伝と環境との相互作用の結果によっておこり、遺伝も環境も影響すると考えられている。

○老化については、老廃物蓄積説とプログラム説がある。

○社会的老化についてムーア(Moore.P)は、文化差や地域差が高齢者に強く影響を与えているとしている。

○ユングは、人生後半の人間の心の変化のプロセスを、衰退としてではなく、成長、発達としてとらえた。

○ユングは、40歳前後を「人生の正午」に例え、それ以降の中年期を老年期に至るまでの準備期間であると説明した。

○サードエイジング(第三世代)論を成田健一が展開しているが、この世代は達成感にあふれた人生の最盛期であり人格や夢の完成期であるとしている。

○老化による心身機能の変化の程度は、同じ暦年齢であっても個人差が大きいのが特徴である。

○高齢者の社会活動性と人生への満足度の関係については、活動理論と離脱理論がある。

○高齢者の社会活動理論では、高齢者はそれ以前と同じ心理社会的な欲求をもっているほうが満足度が高いとしている。

○高齢者の社会離脱理論では、高齢者が社会活動を縮小することは自らの老化に応じて選択することであり、ごく自然であるとしている。

○高齢者と家族の関係の調査では「心の支えとなっている」は配偶者と子供ではそれぞれ半数以上となっている。

○老年期の社会的関係の大きな特徴として、喪失体験がある。

〇生理的老化の学説で、エラー破局説では、細胞内の遺伝子に突然変異が不規則に起こり、それが蓄積していくことによって細胞の分裂能が消失し、細胞の寿命が尽きるという説です。

〇生理的老化の学説で、消耗説では、活生命の維持に必要なものが徐々に失われるとする説です。

〇生理的老化の学説で、フリーラジカル説では、ミトコンドリアで産生されるフリーラジカルが老化をもたらすとする説です。

〇生理的老化の学説で、機能衰退説では、生命の維持に必要なものが徐々に失われるとする説です。

○生理的老化の学説で、老化プログラム説では、人の細胞分裂の回数があらかじめ決まっていることで老化が生じると考える。

老年期の発達と成熟②の勉強メモ

QOL=「生活の質」

Lawton(ロートン)は、QOL=「よい生活(good life)」

「行動能力」
「心理的ウェルビーイング」
「認知された生活の質」
「客観的環境」の 4つをあげている

離脱理論・活動理論・継続性理論

離脱理論とは
1961に提唱された。高齢者と社会が離れていくことは避けられないとし、田舎で暮らすような生き方が高齢者の生き方として理想的であるとした。活動理論に反する理論。

活動理論とは
離脱理論に反する理論として、1968に提唱された。理想的な老化とは、年齢によらず、可能な限りこれまでの活動を保持することであるとした。

継続性理論とは
1987年に提唱。高齢者が、自身の過去の経験やこれまでに果たしてきた社会的な役割を活かすような選択を行ない、社会もそれによって安定するということ考え方を前提とした理論。

老化(現象)とは成熟期以後、加齢とともに各臓器の機能、あるいはそれらを統合する機能が低下し、個体の恒常性を維持することが不可能となり、 ついには死に至る過程(現象)をいう。

老化学説

プログラム説(遺伝子説)
寿命は遺伝子によって制御されており、老化は遺伝子にプログラムされているという説
エラー説
DNA、RNA-蛋白合成系が突然変異、変性により変異しこの集積によって細胞の機能障害、老化をもたらすという説
cross-linkageによる蛋白の変性説
フリーラジカル説
フリーラジカルが蛋白、核酸、脂肪、コラーゲンなどに障害を与え、この蓄積が細胞機能を低下させ老化をひきおこすという説
免疫異常説
加齢に伴い変性蛋白が増加し、これに対して免疫担当細胞の機能低下により、自己抗体が増加する。こうして自己免疫反応が惹起され老化がもたらされるという説。
代謝調節異常説
細胞の代謝回転が細胞分裂速度に影響して、老化や寿命を支配するという説

アンチエイジングの目的
病的老化を予防して健康で長生きしよう

病的老化は、この生理的老化にさまざまな疾患や環境などの外部因子がストレスとして加わることによって、さらに生体生命維持にとっての不利益が加わり、寿命が短縮する変化である。疾患罹患時に比較的急速に生じるが、疾患などが治癒することで回復する可能性があり、可逆的である。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老年期の発達と成熟①-合格するための過去問分析

老年期の発達と成熟①(過去問=試験対策)

○老化の分類には、生理的老化と病的老化がある。

○高齢者の分類には老人福祉法や介護保険法では、65歳以上が、また、「高齢者に関する国際行動計画及び高齢者のための国連原則」では、60歳以上が高齢者として示されている。

○エイジズムとは、年齢を理由に個人や集団を不利に扱ったり差別したり偏見をもつことである。

○エイジズムとは、年齢を理由に、個人や集団を不当に扱うなどの差別をすることである。

○世界保健機構(WHO)や国連の定義によると、高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」といいます。

○後期高齢者とは、75歳以上の高齢者をいう。

○高齢者虐待防止法では、「高齢者」と は 65 歳以上の者と定義されている。

○高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では、高年齢者を65歳以上としている。

○高齢者の医療の確保に関する法律では、後期高齢者を75歳以上としている。

○道路交通法では、免許証の更新の特例がある高齢運転者を70歳以上としている。

○老人福祉法では、高齢者を65歳以上としている。

老年期の発達と成熟①の勉強メモ

老化の分類

老化は、生理的老化と病的老化に分類される。
生理的老化は、身体や精神のいかなる疾患の影響も受けずに、加齢のみの影響によって生体に起こる変化である。20〜30 歳頃から徐々に、不可逆的に生じてくる。
病的老化は、この生理的老化にさまざまな疾患や環境などの外部因子がストレスとして加わることによって、さらに生体生命維持にとっての不利益が加わり、寿命が短縮する変化である。

高齢者の定義

世界保健機関(WHO)の定義
65歳以上の人を高齢者
・65-74歳までを前期高齢者
・75歳以上を後期高齢者

老人福祉法では、高齢者を65歳以上
介護保険法では、高齢者を65歳以上
高齢者虐待防止法では、高齢者を65歳以上

高齢者に関する国際行動計画及び高齢者のための国連原則では、60歳以上

高齢化率

高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」
高齢化率が14%を超えた社会を「高齢社会」
高齢化率が21%を超えた社会を「超高齢社会」という。

2019年9月現在の高齢化率は、28.4%と過去最高

介護福祉士試験 発達と老化の理解-人間の成長と発達の基礎的理解-合格するための過去問分析

人間の成長と発達の基礎的理解(過去問=試験対策)

○人間の発達段階説には、ピアジェの発達段階節、フロイトの発達段階説、エリクソンの発達段階説などがある。

○ピアジェの子供の発達段階説は、知能の発達は①感覚運動的知能期、②前操作期、③具体的操作期、④形式的操作期という時期として展開されるとしている。

○ピアジェ(Piaget、J.)は、認識や思考の発達には、4つの段階があることを明らかにした。

○フロイトの発達段階説は、①口唇期、②肛門期、③男根期、④潜伏期、⑤性器期があるとしている。

○エリクソンは、ライフサイクルとは出発点(誕生)から、終了点(死亡)までの過程(旅)であり、人生の各段階は階段を上がるように進んでいくと述べた。

○精神分析学者のフロイト(Freud、S.)は、エス・自我・超自我の3つが人格を成り立たせているとした。

○エリクソンの発達段階説は、人間の発達は前段階の発達課題の達成の上に次 の段階に進むとし①乳児期(0歳~1歳半頃)、②幼児期前期(1歳半~3歳頃)、③幼児期後期(3歳~6歳頃)、④学童期(6歳~13歳頃)、⑤思春期・青年期(13歳~22歳頃)、⑥成人期初期(22歳~40歳頃)、⑦成人期(壮年期)(40歳~60歳頃)、⑧老年期(60歳以降)があるとした。

○エリクソンの発達課題のなかでの高齢者の発達課題は、統合と絶望の葛藤を解決することである。

○エリクソン(Erikson、E.)は、人格発達の8つの段階において、自我同一性の形成の理論を柱に挙げて、各段階には特有の危機とその克服があると指摘した。

○エリクソン(Erikson.E)の発達段階説では、3歳頃から6歳頃までは、自発的行動を通して主体性の感覚を学ぶ段階である。

○発達心理学者のエリクソンは青年期の発達課題を、―自我同一性(アイデンティティ)の確立・アイデンティティの拡散―帰属集団への忠誠心や社会への帰属感としている。

○発達心理学者のエリクソンは成人期初期の発達課題を親密性・孤立―幸福感を感じる愛の獲得と実感としている。

○発達心理学者のエリクソンは、成人期(壮年期)の発達課題を世代性(生殖性)・自己停滞―世話としている。

○発達心理学者のエリクソンは、老年期(60代以降)の課題を―自我の統合・絶望―叡智の体現としている。

○ハヴィガーストの発達課題は.第1:身体成熟:歩行の学習・青年期における異性への関心、第2:社会の文化的圧力:読み書きの学習・市民としての社会への参加の学習.第3:個人的な動機や価値意識;職業の選択や準備・人生観の形成.である。

○マズロー(Maslow、A)は、欲求の階層(hierarchy)説を唱えた。

○社会的参照とは、初めて出会う場面や、自分だけの経験や知識では判断に迷う様な場面で、主に養育者の方を見て自分の行動を決める行動の事である。

○自己中心性とは、物事を自分を中心にしてとらえ、他人を考慮しないことである。

人間の成長と発達の基礎的理解の勉強メモ

発達心理学

人間の発達段階説には、
ピアジェの発達段階節
フロイトの発達段階説
エリクソンの発達段階説などがある。

ピアジェの発達段階節「認知発達理論」

感覚運動期(0~2歳)
前操作期(2~7歳)
具体的操作期(7~12歳)
形式的操作期(12歳以降)の4つに発達段階を分けた。

感覚運動期(誕生から約2歳まで):感覚運動期の最初の頃は目の前にあるものを隠しても子どもはそれを探そうとしないが、後半になると探そうとします。

前操作期(子どもが話し始めてから約7歳まで):頭の中で表象して考えることはできるが、論理をまだ把握できず、見かけに引きずられる。

具体的操作期(小学1年生から青年前期):前操作期と違いイメージやシンボルを論理的に変化させ、再構成することができます。

形式的操作期(子供の認知発達の最終段階):、「抽象概念および仮説上の出来事に関して合理的、系統的に考える」能力を持っている子どもと定義されています。

フロイトの発達段階説「リビドー発達段階理論」

リビドー(性的エネルギー)が年齢に応じた身体諸器官を通じて放出されると考える「心理-性的・心理-生物学的発達論」を提唱しました。

口唇期(誕生生~1歳半)
母親(乳房)との接触(甘えと受容)が見られ、依存的受動的な特徴が形成される時期。
肛門期(1歳~3歳)
排泄の「トイレットトレーニング」の時期(親からの躾の内在化)です。主張的能動的特徴の形成がされる。
男根期(4歳~6歳)
エディプスコンプレックス」が生じ、性的な役割を形成する時期。
潜伏期(6歳~思春期)
欲動が抑圧され、社会的規範の学習や知的活動にエネルギーが注がれる時期。
性器期(思春~青年期
口唇期、肛門期、エディプス期の部分的欲動が統合され、性器性欲が優位となる。
全人格を認めた性愛が完成する時期。

フロイトは、エス・自我・超自我の3つが人格を成り立たせているとした。

エリクソンの発達段階説「心理社会的発達理論」

・人間の発達段階を8つに分けている。
・各発達段階に「心理社会的危機」がある。
・人間は心理社会的危機を乗り越えることで、「力」を獲得する。

エリクソンの発達段階説は、人間の発達は前段階の発達課題の達成の上に次の段階に進むとし
乳児期(0歳~1歳半頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「信頼感対不信感
幼児期前期(1歳半~3歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「自主性対羞恥心
幼児期後期(3歳~6歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「自発性対罪悪感
学童期(6歳~13歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「勤勉さ対劣等感
思春期・青年期(13歳~22歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「アイデンティティー対アイデンティティーの混乱
成人期初期(22歳~40歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「親密対孤立
成人期(壮年期)(40歳~60歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「ジェネラティビティー対停滞
老年期(60歳以降)があるとした。
この時期に直面する心理社会的危機は「自己統合対絶望

マズローの欲求5段階説

マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化した。
人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表している。

第1段階:生理的欲求
生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求を指す。
第2段階:安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求を指す。
第3段階:社会的欲求
友人や家庭、会社から受け入れられたい欲求を指す。
第4段階:承認欲求(尊重欲求)
他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求を指す。
第5段階:自己実現欲求
自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求を指す。

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