介護福祉士国家試験2022年(第34回) の試験会場を過去の受験者が教えてくれた!

第34回(令和3年度)受験申し込み手続き(予定)

試験日

筆記試験 令和4年1月30日(日曜日)
実技試験 令和4年3月6日(日曜日)

受験申込書の受付期間

令和3年8月18日(水曜日)から9月17日(金曜日)まで(消印有効)

試験会場

試験会場となるのは次の34都道府県です。

北海道・東北地方

※山形県の人は他県受験が必要です

北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県

関東地方

栃木県、茨城県の人は他県受験が必要です

群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

中部地方

富山県、長野県、山梨県、三重県の人は他県受験が必要です

新潟県、石川県、岐阜県、静岡県、愛知県

関西地方

奈良県の人は他県受験が必要です

京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県

中国地方

山口県の人は他県受験が必要です

鳥取県、島根県、岡山県、広島県

四国地方

徳島県の人は他県受験が必要です

香川県、愛媛県、高知県

九州地方・沖縄

佐賀県の人は他県受験が必要です

福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

介護福祉士試験過去問6年間全掲載

介護福祉士試験-『人間の尊厳と自立』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『人間関係とコミュニケーション』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『社会の理解』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『介護の基本』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『生活支援技術』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『介護過程』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『発達と老化の理解』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『認知症の理解』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『障害の理解』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『こころとからだのしくみ』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『医療的ケア』の過去問5年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『総合問題』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

介護福祉士試験-『総合問題』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『総合問題』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『総合問題』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『総合問題』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

総合問題 1
次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。

〔事例〕
Jさん(83歳、女性)は一人暮らしである。人と付き合うのが苦手で、近所付き合いもあまりなく、一人で静かに生活していた。
80歳を過ぎた頃から右膝に痛みが出て、変形性膝関節症(knee osteoarthritis)と診断されたが、近くのスーパーへの買い物や、近所の散歩には出かけていた。
1か月ほど前から膝の痛みが悪化し、散歩にも行かなくなった。食事量が減って痩せてきてしまい、1日中、座ってテレビを見て過ごしている。

問題114 現在のJさんに心配される病態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 フレイル(frailty)
2 不定愁訴
3 寛解
4 不穏
5 せん妄(delirium)

解答:1

問題115 Jさんは、食事量は回復したが,膝に痛みがあり、家の中ではつかまり歩きをしていた。要介護認定を受けたところ要支援2と判定され、家の近くの第一号通所事業(通所型サービス)を利用することになった。
通所初日、車で迎えに行くと、Jさんは「心配だからやっぱり行くのはやめようかしら」と介護福祉職に言い、玄関の前からなかなか動かなかった。

このときの介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「急ぎましょう。すぐに車に乗ってください」
2 「心配なようですから、お休みにしましょう」
3 「歩けないようでしたら、車いすを用意しましょうか」
4 「初めてだから心配ですね。私もそばにいるので一緒に行きませんか」
5 「Jさんが行かないと、皆さん困ってしまいますよ」

解答:4

問題116 その後、Jさんは少しずつ回復し、膝の痛みもなく、家の中では何もつかまらずに歩くことができている。一人で散歩に出ようという意欲も出てきた。
Jさんは、介護福祉職にもっと安定して歩けるように練習をしていきたいことや、外出するときは膝の負担を減らすために杖を使用したいと思っていることを話した。

Jさんに合った、杖を使った歩き方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 杖(左手で持つ)を出す→右足を出す→左足を出す
2 杖(右手で持つ)を出す→左足を出す→右足を出す
3 杖(左手で持つ)と右足を出す→左足を出す
4 杖(右手で持つ)と左足を出す→右足を出す
5 杖(左手で持つ)と左足を出す→右足を出す

解答:3

総合問題 2
次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。

〔事例〕
Kさん(80歳、女性)は夫が亡くなった後、自宅で一人暮らしをしていた。ある日、一人娘のLさんが訪ねると、ごみが散乱しており、冷蔵庫の中には古くなった食材がたくさん入っていた。
変化に驚いたLさんはKさんと病院を受診したところ、認知症(dementia)と診断された。
Lさんは、Kさんに家庭的な雰囲気の中で生活をしてほしいと考えた。その結果、Kさんは認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用することになった。
入所して1週間が経過し、Kさんと関わったM介護福祉職は、Kさんは短期記憶の低下により、最近の出来事については話すことは難しいが,自分が学校に通っていた頃の話や、子供の頃に歌っていた歌については生き生きと話すことを確認した。

問題117 M介護福祉職は、Kさんが今持っている認知能力を活用して、ほかの利用者と交流する機会を作りたいと考え、Kさんとほかの利用者に参加してもらう活動を企画することにした。

M介護福祉職が企画した活動の手法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 リアリティ・オリエンテーション(reality orientation)
2 ピアカウンセリング(peer counseling)
3 スーパービジョン(supervision)
4 回想法
5 社会生活技能訓練

解答:4

問題118 ある日、M介護福祉職がKさんの入浴介護を行っていたところ、手のひらや指の間に赤い丘疹を確認した。
M介護福祉職がKさんに「かゆくないですか」と聞くと、「かゆい」と答えた。そのため、病院を受診したところ、角化型疥癬(hyperkeratotic scabies)と診断された。

Kさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入浴後の洗濯物は,ビニール袋に入れて運ぶ。
2 マスクを着けてもらう。
3 個室に隔離する必要はない。
4 介護は素手で行う。
5 ほかの利用者よりも先に入浴してもらう。

解答:1

問題119 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用するKさんの要介護度に変更があった場合に影響があるものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 介護保険料
2 認知症対応型共同生活介護費
3 介護サービスの利用者負担割合
4 食費
5 居住費

解答:2

総合問題 3
次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。

〔事例〕
Aさん(10歳,男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)であり、多動で発語は少ない。
毎日のように道路に飛び出してしまったり、高い所に登ったりするなど、危険の判断ができない。
また、感情の起伏が激しく、パニックになると止めても壁に頭を打ちつけ、気持ちが高ぶると騒ぎ出す。
お金の使い方がわからないため好きなものをたくさん買おうとする。現在は特別支援学校に通っており、普段の介護は母親が一人で担っている。

問題120 Aさんのこのような状態に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 注意障害
2 遂行機能障害
3 強度行動障害
4 記憶障害
5 気分障害

解答:3

問題121 Aさんの将来を考えて、家族以外の支援者と行動できるようにすることを目標に障害福祉サービスを利用することになった。介護福祉職と一緒に散歩に行き、外出時のルールを覚えたり、移動中の危険回避などの支援を受けている。

Aさんが利用しているサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 同行援護
2 自立生活援助
3 自立訓練
4 生活介護
5 行動援護

解答:5

問題122 Aさんのサービス利用開始から6か月が経ち、支援の見直しをすることになった。Aさんの現状は、散歩では周囲を気にせず走り出すなど、まだ危険認知ができていない。
介護福祉職はルールを守ることや周りに注意するように声かけをするが、注意されるとイライラし、パニックになることがある。
一方で、スーパーではお菓子のパッケージを見て、硬貨を出し、長時間その場から動こうとしない。
介護福祉職はAさんがお菓子とお金に注目している様子から、その力を引き出す支援を特別支援学校に提案した。

介護福祉職が特別支援学校に提案した支援の背景となる考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 エンパワメント(empowerment)
2 アドボカシー(advocacy)
3  ピアサポート(peer support)
4 ノーマライゼーション(normalization)
5 インクルージョン(inclusion)

解答:1

問題123 Bさんの今後の生活に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自力歩行ができる。
2 自走式標準型車いすを自分で操作して、一人で外出することができる。
3 自発呼吸が困難になり、人工呼吸器が必要な生活になる。
4 電動車いすを自分で操作することが可能になる。
5 指を使った細かい作業が可能になる。

解答:4

問題124 Bさんは,入院当初は落ち込んでいたが、徐々に表情が明るくなり、U病院でのリハビリテーションにも積極的に取り組むようになった。現在はVリハビリテーション病院に転院して、退院後の生活に向けて身体障害者手帳を取得し、準備を進めている。
Bさんは、以前のようなアパートでの一人暮らしはすぐには難しいと考え、障害者支援施設に入所を考えている。

障害者支援施設に入所するために、Bさんがこの時期に行う手続きとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 居宅サービス計画を作成するために、介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談する。
2 要介護認定を受けるために、市町村の窓口に申請する。
3 施設サービス計画を作成するために、介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談する
4 サービス等利用計画を作成するために、相談支援専門員に相談する。
5 障害支援区分の認定を受けるために、市町村の窓口に申請する。

解答:5

問題125 その後、Bさんは希望どおり障害者支援施設に入所した。入所した施設では、C介護福祉職がBさんの担当になった。
C介護福祉職は、Bさんから「日常生活で、もっと自分でできることを増やし、いずれは地域で生活したい」と言われた。
そこでC介護福祉職は、施設内の他職種と連携して支援を行う必要があると考えた。

C介護福祉職が連携する他職種とその業務内容に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 工作などの作業を行いながら身体機能の回復を図るために、看護師と連携する。
2 運動機能の維持・改善を図るために、理学療法士と連携する。
3 趣味活動を増やすことを目的に、管理栄養士と連携する。
4 活用できる地域のインフォーマルサービスを検討するために、義肢装具士と連携する。
5 栄養状態の面から健康増進を図るために、社会福祉士と連携する。

解答:2

2020(令和2)年1月実施(第32回)

<総合問題1>
次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。
〔事例〕
Lさん(78歳、女性)は一人暮らしをしている。「もったいない」が口癖で、物を大切にし、食べ物を残さないようにして生活している。
半年前、脳の細い血管が詰まっていることがわかり、入院して治療を受けた。左半身にしびれがあり、右膝の変形性関節症(osteoarthritis)で痛みもあったために、介護保険の申請をしたところ、要介護1になった。
家事はできるだけ自分でしたいという希望から、週に2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して、掃除と調理を訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒にしている。

問題114 Lさんが入院するきっかけになった脳の疾患として、適切なものを1つ選びなさい。
1 ラクナ梗塞(lacunar infarction)
2 くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)
3 慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)
4 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
5 高次脳機能障害(higher brain dysfunction)

解答:1

問題115 ある日、Lさんと一緒に調理していた訪問介護員(ホームヘルパー)は賞味期限が2日前に切れた缶詰を見つけた。
Lさんに対して訪問介護員(ホームヘルパー)がとる行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 黙って処分する。
2 食べてはいけないと伝える。
3 食べやすいように、缶のふたを開けておく。
4 食べ方を相談する。
5 保存容器に移して保管するように勧める。

解答:4

問題116 介護保険の申請をしてから半年がたち、更新申請の時期になった。この半年でLさんは、訪問介護員(ホームヘルパー)が来ない日もいすに座って調理をするなど、回復してきている。更新申請の結果、Lさんは要支援1になった。
次のうち、Lさんの介護予防サービス・支援計画書を作成する者として、適切なものを1つ選びなさい。
1 訪問介護事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)
2 生活支援体制整備事業の生活支援コーディネータ-
3 地域包括支援センターの主任介護支援専門員
4 訪問介護事業所のサービス提供責任者
5 生活介護のサービス管理責任者

解答:3

<総合問題2>
次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。
〔事例〕
Mさん(80歳、男性)は、2年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。Mさんは自宅で暮らし続けることを希望して、介護保険サービスを利用しながら妻と二人で生活していた。
その後、Mさんの症状が進行して妻の介護負担が大きくなったため、Mさんは、U社会福祉法人が運営する介護老人福祉施設に入所することになった。
Mさんの入所当日、担当のA介護福祉職は、生活相談員が作成した生活歴や家族構成などの基本情報の記録を事前に確認した上で、Mさんと関わった。

問題117 次のうち、A介護福祉職が確認した記録として、適切なものを1つ選びなさい。
1 施設サービス計画書
2 インシデント報告書
3 エコマップ
4 プロセスレコード
5 フェイスシート

解答:5

問題118 入所当日の昼食後、A介護福祉職はMさんに歯ブラシと歯磨き粉を渡して、歯磨きを促した。しかし、Mさんは歯ブラシと歯磨き粉を持ったまま、不安そうな顔で歯を磨こうとしなかった、
このときのMさんの症状に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 幻視
2 失行
3 振戦
4 脱抑制
5 常同行動

解答:2

問題119 面会に訪れた妻はA介護福祉職に、「最初は夫を施設に入れて申し訳ない気持ちもあったが、元気そうな夫を見て、今はこの施設を利用してよかったと思っている」と話した。A介護福祉職は妻の発言を受けて、介護サービスをもっと気軽に利用してもらうための取り組みが必要であると考えた。そこで、A介護福祉職は施設職員と検討した。その結果、地域の家族介護者を対象に、介護に関する情報提供や交流を図る場を無料で提供することを、独自の事業として継続的に行うことを法人として決定した上で、必要な手続きを行うこととした。
U社会福祉法人が行うこととした事業に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 公益事業
2 日常生活自立支援事業
3 相談支援事業
4 自立相談支援事業
5 地域生活支援事業

解答:1

<総合問題3>
次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。
〔事例〕
Bさん(22歳、男性)は、19歳の時に統合失調症(schizophrenia)を発症し、精神保健指定医の診察の結果、入院の必要があると判断された。Bさん自身からは入院の同意が得られず、父親の同意で精神科病院に入院した。
その後、数回の入退院を繰り返した後、21歳から居宅介護を週1回、訪問看護を月2回、デイケアを週3回利用しながら一人暮らしをしている。
居宅介護では、料理や掃除、買物などの介護福祉職の支援を受けているが、Bさんも調子の良いときは一緒に行っている。訪問看護では、Bさんは、服薬を忘れることがあるため、看護師と一緒に薬の飲み忘れがないかを確認している。また、デイケアでは、運動と園芸の
グループに参加している。

問題120 Bさんが19歳で精神科病院に入院したときの入院形態として、正しいものを1つ選びなさい。
1 任意入院
2 医療保護入院
3 応急入院
4 措置入院
5 緊急措置入院

解答:2

問題121 Bさんは、居宅介護のC介護福祉職にはデイケアや生活のことについて安心して話すようになってきた。ある日、C介護福祉職が掃除をしていて、薬が2週間分内服されていないことを見つけた。また、Bさんは、「Cさんにだけ話します。みんなが私の悪口を言って、電波を飛ばして監視しています」とおびえながら話した。
話を聞いたC介護福祉職のBさんに対する最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「今すぐ薬を飲んでください」
2 「悪口の内容を詳しく教えてください」
3 「薬を飲んでいないからですよ」
4 「医師に話しておきますね」
5 「それは不安ですね」

解答:5

問題122 Bさんは、C介護福祉職と話したことをきっかけに、定期的に服薬できるようになり、以前と同じ支援を受けながら一人暮らしを続けている。最近は、デイケアで就労を目指すグループ活動に自ら参加するようになった。Bさんは、「就労に挑戦してみたい」という気持ちはあるが、就労経験のある他のメンバーの失敗談を聞くと、「自信がない」とも言っている。
Bさんへの支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自分で料理と掃除ができるようになることが優先であると話す。
2 服薬ができなかったことを取り上げ、治療に専念するように話す。
3 無理せず、今の生活を維持することが大切であると話す。
4 長所を一緒に探し、どのような仕事が向いているのかを考えようと話す。
5 他のメンバーの失敗原因を考え、失敗しない対策をしようと話す。

解答:4

<総合問題4>
次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。
〔事例〕
Dさん(59歳、女性)は30年前に関節リウマチ(rheumatoid arthritis)を発症して、現在、障害者支援施設に入所している。
Dさんは、朝は手の動きが悪く痛みがあるが、午後、痛みが少ないときは関節を動かす運動を行っている。足の痛みで歩くのが難しく車いすを使用しているが、最近は手の痛みが強くなり、自分で操作することが難しい。また、食欲がなく、この1か月間で体重が2kg減っている。夜中に目が覚めてしまうことがある。

問題123 Dさんの朝の症状の原因として、最も可能性が高いものを1つ選びなさい。
1 睡眠不足
2 低栄養
3 平衡感覚の低下
4 筋力低下
5 関節の炎症

解答:5

問題124 使っていた車いすを自分で操作することが困難になったDさんが、「障害者総合支援法」で電動車いすを購入するときに利用できるものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 介護給付費
2 補装具費
3 自立支援医療費
4 訓練等給付費
5 相談支援給付費
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

解答:2

問題125 Dさんは、「ここ数日、朝だけでなく1日中、何もしないのに手足の痛みが強くなってきた」と訴えている。
日常生活で、Dさんが当面留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 前あきの衣類より、かぶりの衣類を選ぶ。
2 ベッドのマットレスは、柔らかいものを使用する。
3 関節を動かす運動を控える。
4 できるだけ低いいすを使う。
5 頸部が屈曲位になるように、高めの枕を使用する。

解答:3

2019(平成31)年1月実施(第31回)

次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。
〔事例〕
Fさん(78歳、男性)は、妻(75歳)と二人で暮らしていた。1か月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で入院して、左半身の不全麻痺がある。立ち上がりや歩行に介助が必要なため、杖や手すりを使用した歩行訓練をして、杖歩行が可能になった。病院のソーシャルワーカーの勧めで、Fさんは介護保険の申請をして結果を待っていた。
ある日、「医師から退院の許可が出た」と、妻から介護求援専門員(ケアマネジャー)に連絡があった。介護支援専門員(ケアマネジャー)は、「Fさんの退院後の在宅サービスを検討したいので病院に集まってほしい」と、在宅支援の関係者に会議への参加を依頼した。訪問介護員(ホームヘルパー)は、ケアプランの検討のために病院に行って、会議に参加した。会議には、主治医、病棟看護師、理学療法士も参加した。トイレで転ぶのではないかというFさんの心配について話し合った結果、トイレに手すりが必要だということになった。また、左足指に白癬(tinea)があり、薬が処方されていることも確認された。

問題114 介護支援専門員(ケアマネジャー)が招集した会議として、正しいものを1つ選びなさい。

1 退院前カンファレンス
2 サービス担当者会議
3 支援調整会議
4 地域ケア会議
5 介護・医療連携推進会議

解答:2

問題115 図はFさん宅のトイレである。手すりを設置する位置として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答:1

問題116 訪問介護員(ホームヘルパー)が、自宅に戻ったFさんの皮膚疾患に関する日常生活上の留意点を妻に指導する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 からだを温める。
2 足を乾燥させる。
3 着衣や寝具は熱処理する。
4 足にワセリンを塗る。
5 処方された塗り薬は気がついたときに塗る。

解答:2

(総合問題2) 次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。

〔事例〕

Gさん(84歳、女性)は、8年前に経済的な理由から養護老人ホームに入所した。Gさんは、「自分のことは、自分でやりたい」といつも話しており、毎朝の体操が日課であった。施設のプログラムである健康体操にも他の利用者と楽しみながら毎週参加していた。しかし、最近は、足がすくんだようになり、始めの一歩をうまく出せず、歩行に不安を抱えるようになった。Gさんは、物忘れなどの症状が以前からみられていたこと、また他の症状もみられるようになったことから、医師の診察を受けたところ、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断された。Gさんは、居室の前にあるトイレに行くとき、転倒してけがをするのではないかと不安になっている。Gさんが入所している施設は、N県から介護保険サービス事業者の指定を受けている。この施設で生活を続けたいというGさんの意向を受けて、本人を交えて施設職員と介護支援専門員(ケアマネジャー)が支援の内容を検討した。

問題117 Gさんが診察を受けるきっかけとなった他の症状とは、発症した認知症(dementia)の特徴的な症状の一つである。他の症状に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 片麻痺
2 脱抑制
3 幻視
4 常同行動
5 感情失禁

解答:3

問題118 Gさんの移動に関する支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 床にある目印をまたぐように声かけをする。
2 車いすで移動する。
3 居室にカーペットを敷く。
4 歩幅を小さくするように声かけをする。
5 四点杖の使用を勧める。

解答:1

問題119 Gさんの意向を踏まえた介護保険サービスとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 看護小規模多機能型居宅介護
2 小規模多機能型居宅介護
3 短期入所療養介護
4 特定施設入居者生活介護
5 認知症対応型共同生活介護

解答:4

(総合問題3) 次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。

〔事例〕
Hさん(26歳、女性)は、腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺の障害があり、車いすを使用してA D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして、休日は、友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。Hさんは、こだわりや責任感が強く真面目で、悩みごとを打ち明けられない性格であった。ある日、友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると、「食事が喉を通らず、頭痛や思考力低下があり、寝つきは良いが、すぐに目が覚めて眠れず、仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果、Hさんはうつ病(depression)と診断された。その後、治療を受けながら仕事を続けていたが、激しい動悸、息苦しさ、めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり、仕事を休職して治療に専念することにした。

問題120 Hさんの睡眠障害として、正しいものを1つ選びなさい。

1 レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)
2 概がい日じつリズム睡眠障害(circadian rhythm sleep disorder)
3 レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)
4 環境因性睡眠障害
5 中途覚醒

解答:5

問題121 Hさんの食欲不振や睡眠障害は改善せず、日常生活に介護が必要になり居宅介護を利用し始めた。半年ほど経過した頃、「早く良くなりたい」と介護福祉職に話した。介護福祉職が、Hさんのつらい思いを受容した上でかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「早く良くなってくださいね」
2 「すぐに治りますよ」
3 「ゆっくり休むことも必要ですよ」
4 「治療、頑張ってくださいね」
5 「気分転換に旅行に行くといいですよ」

解答:3

問題122 Hさんは仕事を休職して治療に専念した結果、趣味のスキューバダイビングが楽しめるまでに回復した。介護福祉職に、「仕事に復帰しようと思っている皿話した介護福祉職が紹介するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 リワークプログラム
2 レスパイトサービス(respite service)
3 ピアカウンセリング(peer counseling)
4 セルフヘルプグループ(self-help group)
5 ガイドヘルプサービス

解答:1

(総合問題4) 次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。

〔事例〕
Jさん(女性)は、介護福祉士養成施設の学生である。Jさんは、希望していた障害児入所施設で実習をすることになった。この実習では、障害特性を理解して、介護実践の在り方を学ぶだけではなく、個別支援計画(介護計画)作成と実施、評価までの介護過程の展開を学ぶことになっていた。Jさんは、対象となる利用者としてK君(15歳、男性)を担当することになった。K君は重度の脳性麻輝(cerebral palsy)がある。K君が2歳の時に両親は離婚して、母親が一人でK君を育てていた。母子の生活は困窮していた。K君が9歳の時に、母親はK君を施設に入所させることを希望し、この施設に入所することになった。現在K君は、言語による意思の疎通は困難であり、座位が保持できる程度である。また、てんかん(epilepsy)の発作(強直間代発作)が時々みられるが、重積発作ではない。

問題123 K君が入所している施設の根拠となる法律として、正しいものを1つ選びなさい。

1 母子及び父子並びに寡婦福祉法
2 「障害者総合支援法」
3 生活保護法
4 児童虐待の防止等に関する法律
5 児童福祉法
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

解答:5

問題124 Jさんは、K君の支援計画作成に責任を持つ職員に計画作成の注意点などを聞きたいと、実習指導者に相談した。K君の支援計画作成に責任を持つ職員として、正しいものを1つ選びなさい。

1 生活支援員
2 児童自立支援専門員
3 サービス提供責任者
4 児童発達支援管理責任者
5 相談支援専門員

解答:4

問題125 Jさんは個別支援計画作成にあたって、昼食後にK君と向き合う時間を多くとった。ある日、K君に話しかけていると、突然両上下肢を硬直させ、がたがた震わせた後、意識を失ってしまった。慌てたJさんはすぐに、近くの職員に連絡をした。K君の発作が落ち着いた後、実習指導者がJさんに、K君の発作時の対応について教える内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 大声で名前を呼ぶ。
2 タオルを口にくわえさせる。
3 顔を横にして顎を上げる。
4 救急車を呼ぶ。
5 からだを押さえて発作を止める。

解答:3

2018(平成30)年1月実施(第30回)

(総合問題1)  次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。

{事例〕

Bさん(72歳、女性)は1か月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で倒れて、不全麻痺は残ったが、自力でベッドから車いすに移乗できるまでに回復した。食事や排泄はベッドから離れて行えるようになり、在宅で生活することになった。Bさんは長女と同居しているが、長女は働いていて日中不在なので、介護保険の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。Bさんは日中はベッド上での生活が主体である。車いすの左側のブレーキをかけ忘れることや、左側の物に気づかずに衝突してしまうことがある。また、食事の時にお膳の左側の食べ残しが目立ち、屋内の生活にも何らかの介助が必要である。

問題114 Bさんの症状として、正しいものを1つ選びなさい。

1 全般性注意障害
2 失行
3 見当識障害
4 実行機能障害
5 左半側空間無視

解答:5

問題115 Bさんの状態に該当する障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)の判定として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ランクA1
2 ランクA2
3 ランクB1
4 ランクB2
5 ランクC1

解答:3

問題116 ある朝、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、Bさんが寝室の床に倒れていた。訪問介護員(ホームヘルパー)が最初に取るべき行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 床から抱き起こす。
2 家族に連絡をする。
3 救急車を呼ぶ。
4 意識を確認する。
5 主治医に連絡する。

解答:4

(総合問題2) 次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。

{事例}
Cさん(87歳、女性)は、「財布がなくなった、誰かに盗られた」と訴えるようになった。夫が盗られていないことを説明しても受け入れなかった。心配した夫に連れられて受診すると、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。その後、認知症(dementia)の進行に伴って夫の介護負担が増えたので、通所介護(デイサービス)を利用することになった。ある日、介護福祉職が入浴介助をしている時、Cさんの体に複数のあざを見つけたため、介護支援専門員(ケアマネジャー)に報告した。介護支援専門員(ケアマネジャー)から連絡を受けた地域包括支援センターの職員がCさんと夫に確認したところ、夫による暴力が原因であることがわかった。夫の介護負担が軽くなるように、短期入所生活介護(ショートステイ)の利用を勧めたが、夫は拒否した。その後も、虐待は改善されなかった。そこで、市町村のやむを得ない事由による措置により施設に入所することになった。 入所後まもなく、夜間に施設内を歩き回るCさんの様子が見られた。介護福祉職が声をかけると、「トイレの場所がわからない」と話した。日中はトイレで排泄を行い、下着を汚すことはなかった。

問題117 通所介護(デイサービス)を利用する前のCさんにみられた認知症(dementia)の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 幻覚
2 抑うつ
3 見当識障害
4 失認
5 妄想

解答:5

問題118 Cさんが施設に入所する根拠となっている法律として、正しいものを1つ選びなさい。

1 介護保険法
2 生活保護法
3 老人福祉法
4 社会福祉法
5 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律

解答:3

問題119  Cさんに対する夜間の排泄の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 定時にトイレ誘導を行う。
2 トイレの入口を明るくする。
3 水分を控えるように話をする。
4 紙おむつの使用を勧める。
5 ポータブルトイレを居室に置く。

解答:2

(総合問題3) 次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。

{事例}
N市に住んでいるDさん(64歳、男性)は38歳の時にバイクで事故を起こして、第6頸髄節まで機能残存の頸けい髄ずい損傷そんしょう(cervical cord injury)となった。上肢の筋力向上と可動域の確保のためにリハビリテーションを行ったが、手関節は拘縮して、スプーンを握ることはできなかった。また、夏になると障害の特性から体調が悪くなることを自覚していた。施設への入所も考えたが、家族と共に暮らすことを選んで、N市の居宅介護、重度訪問介護、地域生活支援事業の移動支援等の障害福祉のサービスを利用して生活していた。最近、Dさんは元気がなく沈んだ様子である。心配したE介護福祉職が、「最近、元気がないようですが、何か心配事でもあるのですか」とDさんに聞いた。Dさんは、「65歳になると介護保険のサービスに移行して、障害福祉のサービスが利用できなくなるのではないか」、特に、「趣味の映画を映画館で見るための移動支援のサービスを利用できなくなるのではないか」と心配していた。

問題120  Dさんの夏の体調悪化を予防する対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 冷房設備のある部屋で過ごすように勧める。
2 清潔な空気を入れるように、時々換気することを勧める。
3 気温が上昇したら、なるべくベッドで休息することを勧める。
4 日中仮眠をとることを勧める。
5 食べやすいものを食べることを勧める。

解答:1

問題121 入浴時にかけ湯をする際、Dさんがお湯の温度を感じられる部位として正しいものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答:1

問題122 E介護福祉職は相談支援専門員にDさんの移動支援の利用について相談した。相談支援専門員がDさんに伝える内容として、適切なものを1つ選びなさい。

1 利用している居宅介護事業所の管理者の判断で利用できる。
2 相談支援専門員の判断で利用できる。
3 医師の判断で利用できる。
4 N市の判断で利用できる。
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)の判断で利用できる。

解答:4

(総合問題4)次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。

{事例}
Fさん(21歳、男性、身体障害者手帳1級)は、大学1年生(18歳)の時に通学中の交通事故により両大腿切断術を受けた。その後、Fさんは19歳の時に大学を中退して、就労の社会経験がないまま、20歳の時に障害者支援施設に入所した。 現在、訓練中は両足に義足を装着し、2本の杖を使用して歩行できる状態である。また、自動車の運転免許取得に向けて取り組み、社会復帰を目指している。訓練以外では車いすを使用しており、日常生活は自立している。

問題123 Fさんが、所得保障のために利用している制度として、正しいものを1つ選びなさい。

1 傷病補償年金
2 障害基礎年金
3 障害厚生年金
4 特別児童扶養手当
5 特別障害給付金

解答:2

問題124 Fさんは、運転免許を取得して自家用車を購入することにした。全国一律に利用できる制度で、Fさんが自家用車利用に関して経済的負担を軽減できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ドライブレコーダーの購入費
2 ガソリンの代金
3 自動ブレーキ装置の購入費
4 有料道路(高速自動車国道)の通行料金
5 ガソリンスタンドでの洗車料金

解答:4

問題125 Fさんは、車いすに長時間乗ったままで過ごさないように留意している。その理由として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 関節の拘縮予防
2 骨の変形予防
3 神経麻痺の予防
4 腱の断裂予防
5 筋組織の壊死予防

解答:1

2017(平成29)年1月実施(第29回)

(総合問題1) 次の事例を読んで、問題114から問題116までについて述べなさい。
{事例}
Jさん(80歳、男性、要介護2)は、2年前に脳梗塞を起こして、左片麻痺になった。Jさんは、自宅で妻(80歳)と過ごしたいと訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して、二人で暮らしていた。Jさんは、数か月前に肺炎を起こして入院した。炎症症状は消失したが、MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌)を保菌した状態で退院した。退院後のJさんは、なんとか立位がとれる状態である。排泄(はいせつ)は、ポータブルトイレを利用して、妻が介助している。尿意はあり、一日の尿の回数も正常である。しかし、日が経つにつれて、妻には日に何回も行う立ち上がりや、ズボンや下着の上げ下ろしの介助は負担になり、時間がかかってJさんが失禁してしまうことも増えてきた。

問題114 妻は、JさんがMRSAの保菌者であることを気にしていた。妻が日生活で留意する点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Jさんの食器は別にして洗浄する。
2 手洗いと手指の消毒を行う。
3 介助するときは、使い捨ての予防着を着用する。
4 Jさんの衣類は別にして洗濯する。
5 ポータブルトイレは、10%の次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒する。

解答:2

問題115 Jさんに該当する排尿障害として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 溢流性尿失禁
2 腹圧性尿失禁
3 反射性尿失禁
4 切迫性尿失禁
5 機能性尿失禁

解答:5

問題116 妻の介護負担は増してきている。妻は自分も高齢なことから、介助ができなくなったときにどうすればいいのか心配になってきた。通ったり泊まったり、自分の体調不良時にも自宅を訪問してくれるサービスを利用したいと考えている。妻の希望に沿ったサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 通所介護(デイサービス)
2 短期入所療養介護
3 小規模多機能型居宅介護
4 地域密着型特定施設入居者生活介護
5 地域密着型介護老人福祉入所者生活介護

解答:3

(総合問題2) 次の事例を読んで、問題117から問題119までについて述べなさい。
{事例}
Kさん(88歳、男性)は、妻(82歳)と二人暮らしであった。5年前にアルツハイマー型認知症と診断された。1年ほど前から、会話がかみ合わなくなった。離れて暮らす一人息子のこともわからなくなり、「会社に行く」と外出して行方不明になることがあった。そのため、自宅での介護が困難で、半年前に認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居した。入居時は表情が険しく精神的に不安定で徘徊がたびたびみられた。しかし、事業所内で取り組んでいた回想法に参加すると、徘徊は見られなくなってきた。ある日の午後、「痛い、痛い」と繰り返しながら足を叩いてたた、床に座り込む様子が見られた。

問題117 Kさんが痛みを訴えて床に座り込んだ時点で、介護福祉職がとる対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 いつからどのように痛いのか、詳しく質問する。
2 全身の状態を観察する。
3 嘔きの有無を質問する。
4 叩いている部位に湿布を貼る。
5 ベッドの上で安静にしてもらう。

解答:2

問題118 Kさんが痛みを訴えてから数日後の入浴時に、Kさんの右頸部から背部にかけて帯状の水泡を伴う発赤疹が確認された。病院を受診すると、帯状疱疹と診断された。介護福祉職がKさんの体を清潔に保つための方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 冷たい水で清拭する。
2 乾布清拭をする。
3 ぬるめのお湯でシャワー浴をする。
4 熱めのお湯で入浴する。
5 アルコールで清拭する。

解答:3

問題119 病院を受診した日の夜中にKさんが、「仕事に行かないと怒られる」と興奮した口調で部屋から出てきた。介護福祉職がKさんの不安な思いを受け止めると、入眠した。しかし、30分後に再び、「会社に行く」と興奮する様子が見られた。興奮しているKさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 会社は休みだと言う。
2 早く寝るように言う。
3 怒られることはないと言う。
4 仕事をしていた時の話をする。
5 息子の話をする。

解答:4

(総合問題3) 次の事例を読んで、問題120から問題122までについて述べなさい。
{事例}
Lさん(25歳、男性、障害支援区分5)は、大学2年生の時、交通事故が原因で頸髄損傷となった。現在は毎日、居宅介護を利用しながら、母親と生活している。Lさんは四肢麻痺のため自分で体を動かすことができずに、多くの時間をベッドで過ごしている。リクライニング式車いすに移乗するときは、移乗リフトを使用している。Lさんは、母親の腰痛が悪化していることを知っているので、母親に介助を頼むことを遠慮している。そのため、介護福祉職が来たときに、リクライニン式車いすに乗せてもらっている。Lさんは車いすで座位になると、たびたび起立性低血圧で気分が悪くなる。日中はマウススティックを使用して、パソコンで友人とメールのやり取りを楽しんでいる。最近はパソコン教室に週1回は通いたいと考え「長時間の外出時の移動の介助をお願いしたいがどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。

問題120 Lさんの現在の生活状況から、今後、発症する可能性が高いものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 てんかん
2 仮面様顔貌
3 構音障害
4 安静時振戦
5 褥瘡

解答:5

問題121 Lさんがリクライニング式車いすで起立性低血圧を起こしたときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 背もたれを倒す。
2 頸部を冷やす。
3 体温を測る。
4 衣服を調整する。
5 ベッドへ移乗する。

解答:1

問題122 介護福祉職は、Lさんがパソコン教室に通うことができるように、相談支援専門員にサービス等利用計画書の変更を相談したいと考えている。Lさんが利用できるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 同行援護
2 行動援護
3 重度訪問介護
4 自立訓練事業
5 成年後見制度利用支援事業

解答:3

(総合問題4) 次の事例を読んで、問題123から問題125までについて述べなさい。

{事例}
Mさん(19歳、男性)は、染色体の異常による疾患で知的障害がある。特別支援学校の卒業後、自立した生活を目指して、両親から離れて、共同生活援助(グループホーム)を利用している。日中は、一定期間(おおむね24か月を標準とする)必要な訓練を受けることができる日中活動のサービスを利用して、生産活動の訓練、職場体験の機会の提供などを受けている。Mさんは、毎朝、このグループホームから駅まで歩いて、電車で日中活動の場所まで通っている。Mさんは、楽しそうに生き生きと訓練に励んでいる。

問題123 Mさんの知的障害の起因疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

1 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)
2 脳出血(cerebral hemorrhage)
3 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)
4 ダウン症候群(Down’s syndrome)
5 脊柱管狭窄症(spinal stenosis)

解答:4

問題124 Mさんが利用している日中活動のサービスとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 就労移行支援
2 自立訓練(生活訓練)
3 就労継続支援A型(雇用型)
4 就労継続支援B型(非雇用型)
5 地域移行支援

解答:1

問題125 ある朝、介護福祉士であるA世話人がMさんの部屋をのぞくと、グループホームを出る時間が過ぎていたが、まだ寝ていた。「今日は行かないの」と尋ねると、「日中活動がつまらないから行かない」と言いながら、布団をかぶってしまった。A世話人のMさんへの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 両親に連絡して、日中活動に行くように話してもらう。
2 日中活動の楽しさについて話し合う。
3 日中活動の重要性について話し合う。
4 日中活動がつまらないと思う理由について話し合う。
5 気分転換に映画を見に行くことを勧める。

解答:3

2016(平成28)年1月実施(第28回)

(総合問題1)次の事例を読んで、問題109から問題111までについて答えなさい。

{事例}
Jさん(56歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で、左片ひだりかた麻痺まひと高次脳機能障害があるために、障害者支援施設に入所して、車いすで生活をしている。Jさんは、現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて、たびたび、妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく、のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は、Jさんが利用できるプログラムについて検討した。その結果、Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。

問題109 Jさんが利用している日中のサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 重度訪問介護
2 就労移行支援
3 居宅介護
4 就労継続支援A型
5 生活介護

解答:5

問題110 Jさんは、創作的活動に参加したが、その作業手順が複雑になると、何からやればよいのか分からなくなって、計画的に作業を進めることができない。作業をしているJさんの状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 遂行機能障害
2 半側空間無視
3 構音障害
4 知的障害
5 記憶障害

解答:1

問題111 Jさんは昼食の時に上着を汚したので、居室で着替えようとしていた。Jさんは、上着を手にしたまま、どうすればよいのか分からなくなった。このときのJさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 着替えていないことを注意する。
2 着替えるまで待つ。
3 着替えができない理由を聞く。
4 着替えの動作のきっかけをつくる。
5 着替えの手順を細かく指示する。

解答:4

(総合問題2)次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。

{事例}
K君(7歳、男性)は、3歳の時に不随意運動性(アテトーゼ型)脳性のうせい麻痺まひと診断された。頸部けいぶや体幹をねじらせたり、反らせたり、上肢が伸展する運動が自分の意思とは関係なくおこってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々、筋肉の緊張が強くなり、体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず、車いすを使って、近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って、教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で、聞き取りにくく、同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが、慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。

問題112 K君の状態に適した車いすとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 普通型車いす
2 電動普通型車いす
3 片手駆動式普通型車いす
4 手動リフト式普通車いす
5 リクライニング・ティルト式普通型車いす

解答:5

問題113 K君の小学校の夏休みが近づいた。母親は夏休み中にK君が人との交流を持てる場所がないか、K君が幼少の時から介護方法について相談していた介護福祉士であるL相談支援専門員に相談した。L相談支援専門員が提案するサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 移動支援事業
2 福祉型障害児入所施設
3 保育所等訪問支援事業
4 放課後等デイサービス
5 医療型障害児入所施設

解答:4

問題114 K君は2年生になった。4月にクラス替えで、新しい同級生が多くなり、K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため、K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり、不随意運動も大きくなった。給食の時に食べ物をうまく口に運べなくて、担任の先生が介助する場面が増えてきた。担任の先生から、この状況を聞いた母親は心配になって、K君の学校での食事について、L相談支援専門員に相談した。L相談支援専門員の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 クラスの同級生と会話をしながら食事をする。
2 自助具を使用して自力で食べる。
3 リラックスできる環境を作って、自力で食事ができるように支援する。
4 途中まで自力で食べてもらって、その後は介助する。
5 仲の良い友達を選んで、食事介助WPしてもらう。

解答:3

(総合問題3)次の事例を読んで、問題116から問題117までについて答えなさい。

{事例}
Mさん(71歳、女性)は、仕事を持つ息子と二人で生活している。最近、鍋を焦がすことがあったり、買物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ、アルツハイマー型認知症と診断された。要介護認定で要介護1となり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。Mさんは訪問介護員(ホームヘルパー)と息子以外の人との接触はなく、テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は、通所介護(デイサービス)を勧めたが、一人で通うことが不安で、利用を拒んでいた。このままだと認知症が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。

問題115 息子は、Mさんが少しでも多く外出して、人と話すような機会を設けたいと考えて、訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。次のうち、Mさんが息子と一緒に利用できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症カフェ
2 生活支援ハウス
3 地域活動支援センター
4 通所リハビリテーション
5 就労継続支援B型

解答:1

問題116 Mさんは、訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に調理していたが、最近途中で動作が止まってしまうことがあった。調理の途中で、動作が止まってしまうMさんへの支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 本人が調理動作を行うまで待つ。
2 本人に代わって調理を行う。
3 ジェスチャーを使って調理動作のヒントを出す。
4 調理動作が楽にできる自助具を用意する。
5 調理動作の手順書を渡して覚えてもらう。

解答:3

問題117 息子は、Mさんへの適切な支援方法について訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。息子に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Mさんを認知症対応型共同生活介護(グループホーム)へ入居させように勧める。
2 Mさんに買物をさせないようにする。
3 Mさんと一緒にテレビを見るように勧める。
4 Mさんが失敗したらそのたびに指摘する。
5 Mさんのできることを見つけて、一緒に行うように勧める。

解答:5

(総合問題4)次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。

{事例}
Aさん(70歳、女性)は、20年前に2型糖尿病を発症して、8年前から血糖値の自己測定とインスリンの自己注射を朝食前に行っている。4年前から変形性へんけいせい膝ひざ関節症かんせつしょうが悪化して車いすの生活となり、自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3と認定されて、2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も、血糖値の自己測定とインスリンの自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて、空腹時血糖値は120~150mg/dlでコントロールされていた。ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ、起床時には嘔吐おうとし、腹痛と発熱が見られた。

問題118 Aさんに確認すると、2日前に知人と外出して貝を生で食べたことが分かった。その後も嘔吐おうと、腹痛が止まらないので、ノロウイルスの感染が疑われた。原因が分かるまでの間、施設内感染の対策で、Aさんの吐物を拭き取る時に用いるもとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 ぬるま湯
2 消毒用エタノール溶液
3 ベンザルコニウム塩化物溶液
4 次亜塩素酸ナトリウム溶液
5 クロルヘキシジングルコン酸塩溶液

解答:4

問題119 朝食前に介護福祉職がAさんの様子を観察すると、冷や汗、動悸どうき、めまいなどの症状はなく、血糖値は130mg/dlであった。Aさんは、嘔おう気き、腹痛があり食欲がないと訴えた。看護職に報告するまでの間に、介護福祉職がAさんに説明する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 インスリンの量を増やして、自己注射をする。
2 インスリンの量を減らして、自己注射をする。
3 インスリンの自己注射をして、朝食を食べる。
4 インスリンの自己注射をしないで、朝食を食べる。
5 インスリンの自己注射をしないで、朝食を食べない。

解答:5

問題120 Aさんの症状は、治療を受けて1週間ほどで回復した。しかし、その後、ぼんやりとした表情で過ごすことが多くなり、何事にもやる気がない様子で。「つらいから死にたい」と口にすることが多くなった。Aさんの訴えに対する介護福祉職の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「つらいことは考えない方がいいですね」
2 「死にたいぐらい、つらいのですね」
3 「死にたいと言うと、つらい気持ちが強くなりますね」
4 「死にたいというと、周りの人もつらくなりますね」
5 「つらいことよりも楽しいことを考えるといいですね」

解答:2

まとめ

介護福祉士試験-『総合問題』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

介護福祉士試験-『医療的ケア』の過去問5年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『医療的ケア』の5年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『医療的ケア』の5年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『医療的ケア』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題109 介護福祉職が経管栄養を実施するときに、注入量を指示する者として、適切なものを1つ選びなさい。

1 医師
2 看護師
3 訪問看護事業所の管理者
4 訪問介護事業所の管理者
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)

解答:1

問題110 気管粘膜のせん毛運動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 痰の粘度が高いほうが動きがよい。
2 空気中の異物をとらえる運動である。
3 反射的に咳を誘発する。
4 気管内部が乾燥しているほうが動きが良い。
5 痰を口腔の方へ移動させる。

解答:5

問題111 介護福祉職が実施する喀痰吸引で、口腔内と気管カニューレ内部の吸引に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 気管カニューレ内部の吸引では、カニューレの内径の3分の2程度の太さの吸引チューブを使用する。
2 気管カニューレ内部の吸引では、滅菌された洗浄水を使用する。
3 気管カニューレ内部の吸引では、頸部を前屈した姿勢にして行う。
4 吸引時間は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを長くする。
5 吸引圧は、口腔内より気管カニューレ内部のほうを高くする。

解答:2

問題112 Hさん(80歳、男性)は嚥下機能の低下があり、胃ろうを1か月前に造設して、自宅に退院した。現在、胃ろう周囲の皮膚トラブルはなく、1日3回の経管栄養は妻と介護福祉職が分担して行っている。
経管栄養を始めてから下肢の筋力が低下して、妻の介助を受けながらトイレへは歩いて行っている。最近「便が硬くて出にくい」との訴えがある。

Hさんに対して介護福祉職が行う日常生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入浴時は、胃ろう部を湯につけないように注意する。
2 排泄時は、胃ろう部を圧迫するように促す。
3 排便はベッド上で行うように勧める。
4 経管栄養を行っていないときの歩行運動を勧める。
5 栄養剤の注入量を増やすように促す。

解答:4

問題113 経管栄養の実施に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 経管栄養の準備は、石鹸と流水で丁寧に手を洗ってから行う。
2 栄養剤は、消費期限の新しいものから使用する。
3 胃ろうや腸ろう周囲の皮膚は、注入開始前にアルコール消毒を行う。
4 カテーテルチップシリンジは、1回使用したら廃棄する。
5 口腔ケアは、数日に1回行う。

解答:1

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題109 介護福祉士が医師の下で行う喀痰吸引の範囲として、正しいものを1つ選びなさい。
1 咽頭の手前まで
2 咽頭まで
3 喉頭まで
4 気管の手前まで
5 気管分岐部まで

解答:1

問題110 2011年(平成23年)の社会福祉士及び介護福祉士法の改正に基づいて、介護福祉士による実施が可能になった喀痰吸引等の制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 喀痰吸引や経管栄養は、医行為から除外された。
2 喀痰吸引等を行うためには、実地研修を修了する必要がある。
3 介護福祉士は、病院で喀痰吸引を実施できる。
4 介護福祉士は、この制度の基本研修の講師ができる。
5 実施できる行為の一つとして、インスリン注射がある。

解答:2

問題111 Kさん(76歳)は、日頃から痰がからむことがあり、介護福祉士が喀痰吸引を行っている。鼻腔内吸引を実施したところ、吸引物に血液が少量混じっていた。Kさんは、「痰は取り切れたようだ」と言っており、呼吸は落ち着いている。
このときの介護福祉士の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 出血していそうなところに吸引チューブをとどめる。
2 吸引圧を弱くして再度吸引する。
3 血液の混じりがなくなるまで繰り返し吸引をする。
4 鼻腔と口腔の中を観察する。
5 鼻腔内を消毒する。

解答:4

問題112 口腔内・鼻腔内の喀痰吸引に必要な物品の管理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 吸引チューブの保管方法のうち、乾燥法では、浸漬法に比べて短時間で細菌が死滅する。
2 浸漬法で用いる消毒液は、72時間を目安に交換する。
3 吸引チューブの洗浄には、アルコール消毒液を用いる。
4 吸引チューブの洗浄水は、24時間を目安に交換する。
5 吸引物は、吸引びんの70~80%になる前に廃棄する。

解答:5

問題113 経管栄養の実施時に、冷蔵庫に保管していた栄養剤を指示どおりの温度にせずにそのまま注入したときに起こる状態として、最も可能性が高いものを1つ選びなさい。
1 呼吸困難
2 胃ろう周囲のびらん
3 下痢
4 褥瘡
5 低血糖

解答:3

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題109 次のうち、スタンダードプリコーション(standard precautions : 標準予防策)において、感染する危険性のあるものとして取り扱う対象を1つ選びなさい。

1 汗
2 唾液
3 経管栄養剤
4 傷のない皮膚
5 未使用の吸引チューブ

解答:2

問題110 喀痰吸引の実施が必要と判断された利用者に対して、喀痰吸引を行うことに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 日中は、1時間おきに吸引を行う。
2 食後の吸引は避ける。
3 入浴時は、その前後に吸引を行う。
4 就寝後は吸引を控える。
5 仰臥位を2時間保ってから行う。

解答:3

問題111 気管切開をして人工呼吸器を使用している人の喀痰吸引に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 気管カニューレを抜いて、吸引を行う。
2 頚部を前屈した姿勢にして、吸引を行う。
3 1回の吸引時間は、20~30秒とする。
4 吸引チューブの挿入の深さは、気管分岐部の手前までである。
5 吸引を終了した後は、人工呼吸器の作動状況を確認する。

解答:5

問題112 胃ろうによる経管栄養の実施手順として、栄養剤を利用者のところに運んだ後の最初の行為として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 体位の確認
2 物品の劣化状況の確認
3 栄養剤の指示内容の確認
4 本人であることの確認
5 経管栄養チューブの固定状況の確認

解答:4

問題113 イルリガートル(注入ボトル)を用いた経鼻経管栄養に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 栄養剤は、半固形化栄養剤を用いる。
2 嘔気があるときは、注入速度を遅くして滴下する。
3 イルリガートルに栄養剤を入れてから、2時間後に滴下する。
4 栄養剤の液面は、胃から50 cm 程度高くする。
5 使用した物品は、消毒用エタノールにつけて消毒をする。

解答:4

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題109 医療行為としての喀痰吸引等を行うための指示書に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 医師が作成する。
2 介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成する。
3 看護師が作成する。
4 有効期限は3年である。
5 指示内容の実施は、介護福祉士に限定される。

解答:1

問題110 パルスオキシメータ(pulse oximeter)での測定に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 呼吸回数を測定できる。
2 体温を測定できる。
3 静脈血の酸素飽和度を反映している。
4 末梢の血液循環が悪くても正確な値が出る。
5 健康な人の基準値は95~100%である。

解答:5

問題111 喀痰吸引を必要とする利用者に対する`生活支援として、適切なものを1つ選びなさい。

1 口腔内の乾燥を保つ。
2 室内の空気を清浄に保つ。
3 室内の湿度を30%以下に保つ。
4 水分摂取を控える。
5 仰臥位から側臥そくが位いへの体位変換を控える。

解答:2

問題112 介護福祉士が喀痰吸引を指示に従って実施したが、1回の吸引で痰が取り切れなかった。再度、吸引を行うときの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 呼吸が落ち着いたことを確認する。
2 吸引時間を延長する。
3 吸引圧を高くする。
4 太い吸引チューブに変更する。
5 痰がたまっていそうな部位にしばらく吸引チューブをとどめる。

解答:1

問題113 Aさん(85歳)は、胃ろうを造設している。介護福祉士は、栄養剤を注入する前にAさんの排尿を促して、排尿があったのを確認した後に注入を開始した。 注入する栄養剤は体温に近い温度で用意して、注入中の体位は角度10度の仰臥位で行った。栄養剤の量と注入の速度は、指示のとおりに行った。注入中にAさんが嘔吐した。嘔吐の原因として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

1 注入前の排尿
2 栄養剤の温度
3 注入中の体位
4 栄養剤の量
5 注入の速度

解答:3

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題109 介護福祉士の業であって、医師の指示の下に行われる喀痰吸引等を規定した法律として、正しいものを1つ選びなさい。

1 社会福祉士及び介護福祉士法
2 社会福祉法
3 介護保険法
4 医師法
5 保健師助産師看護師法

解答:1

問題110 Hさん(90歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所中である。呼吸困難はない。ある日、Hさんがベッドに臥床しているときに、痰が口腔内にたまってきたので、介護福祉士は医師の指示どおりに痰の吸引を行うことにした。このときのHさんの姿勢として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 頭部を肺よりも低くした姿勢
2 仰臥位で顎を引いた姿勢
3 腹臥位で頭部を横にした姿勢
4 ベッドに腰かけた姿勢
5 上半身を10~30度拳上した姿勢

解答:5

問題111 介護福祉士が鼻腔内の吸引を行うときに、吸引チューブを挿入できる範囲の限度として、正しいものを1つ選びなさい

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答:1

問題112 経管栄養に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 栄養剤の栄養素は、胃から吸収される。
2 栄養剤の注入速度が速いと、下痢を起こすことがある。
3 経管栄養によって、口腔内の細菌は減少する。
4 経管栄養で、誤嚥を起こすことはない。
5 食道への栄養剤の逆流が生じることはない。

解答:2

問題113 経鼻経管栄養を行っている利用者に対して、栄養剤を流す前に経鼻経管栄養チューブを確認すると、固定テープがはずれて、鼻腔の入口付近でチューブが10cm抜けていた。このときの介護福祉士の対応として、適切なものを1つ選びなさい。

1 抜けた部分を元に戻す。
2 チューブを鼻から抜く。
3 胃内に挿入されているかどうかを、気泡音で確認する。
4 そのまま注入を開始する。
5 注入は行わずに、看護職に状況を報告する。

解答:5

まとめ

介護福祉士試験-『医療的ケア』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

介護福祉士試験-『こころとからだのしくみ』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『こころとからだのしくみ』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『こころとからだのしくみ』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『こころとからだのしくみ』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題97 心的外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder:PTSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 原因となった体験が繰り返し思い起こされる。
2 1か月以内で症状は治まった。
3 小さな出来事が原因となる。
4 被害妄想を生じる。
5 気分が高ぶる。

解答:1

問題98 健康な人の体温に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 高齢者の体温は小児より高い。
2 早朝の体温が最も高い。
3 腋窩温は口腔温より高い。
4 体温調節中枢は視床下部にある。
5 環境の影響を受けない。

解答:4

問題99 義歯を使用したときの影響として、適切なものを1つ選びなさい。

1 唾液分泌量が増加する。
2 話す言葉が明瞭になる。
3 舌の動きが悪くなる。
4 口のまわりのしわが増える。
5 味覚が低下する。

解答:2

問題100 1週間の安静臥床で筋力は何%程度低下するか、次のうちから最も適切なものを1つ選びなさい。

1 1%
2 5%
3 15%
4 30%
5 50%

解答:3

問題101 栄養素の働きに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 たんぱく質は、最大のエネルギー源となる。
2  ビタミンD(vitamin D)は,糖質をエネルギーに変える。
3 カリウム(K)は,骨の形成に関わる。
4 ビタミンB1(vitamin B1)は,カルシウム(Ca)の吸収に関わる。
5 ナトリウム(Na)は,血圧の調節に関わる。

解答:5

問題102 Fさん(80歳、女性)は、普段の食事は自立している。日常生活では眼鏡がないと不自由である。ある日、いつもより食事に時間がかかっていた。介護福祉職が確認したところ、Fさんは、「眼鏡が壊れて使えなくなってしまった」と答えた。

食事をとるプロセスで、Fさんが最も影響を受ける段階として、正しいものを1つ選びなさい。

1 先行期
2 準備期
3 口腔期
4 咽頭期
5 食道期

解答:1

問題103 入浴(中温浴、 38~41℃)の効果に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 脳が興奮する。
2 筋肉が収縮する。
3 血圧が上昇する。
4 腎臓の働きを促進する。 
5 腸の働きを抑制する。

解答:4

問題104 Gさん(83歳、女性)は、認知機能は正常で、日常生活は杖歩行で自立し外出もしていた。最近、外出が減ったため理由を尋ねたところ、咳やくしゃみで尿が漏れることが多いため外出を控えていると言った。

Gさんの尿失禁として、適切なものを1つ選びなさい。

1 機能性尿失禁
2 腹圧性尿失禁
3 溢流性尿失禁
4 反射性尿失禁
5 切迫性尿失禁

解答:2

問題105 次のうち、便秘の原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease)
2 経管栄養
3 消化管切除
4 感染症腸炎(infectious enteritis)
5 長期臥床

解答:5

問題106 高齢者の睡眠の特徴に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 熟睡感が増加する。
2 深睡眠が増加する。
3 夜間の睡眠時間が増加する。
4 睡眠周期が不規則になる。
5 入眠までの時間が短縮する。

解答:4

問題107 睡眠に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 レム睡眠のときに夢をみる。
2 レム睡眠から入眠は始まる。
3 ノンレム睡眠では筋緊張が消失する。
4 ノンレム睡眠では速い眼球運動がみられる。
5 高齢者ではレム睡眠の時間が増加する。

解答:1

問題108 死斑が出現し始める時間として,正しいものを1つ選びなさい。

1 死後5分以内
2 死後20~30分
3 死後3時間
4 死後8~12時間
5 死後48時間

解答:2

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題97 マズロー(Maslow,A.)の欲求階層説の所属・愛情欲求に相当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 生命を脅かされないこと
2 他者からの賞賛
3 自分の遺伝子の継続
4 好意がある他者との良好な関係
5 自分自身の向上

解答:4

問題98 皮膚の痛みの感覚を受け取る大脳の機能局在の部位として、正しいものを1つ選びなさい。
1 頭頂葉
2 前頭葉
3 側頭葉
4 後頭葉
5 大脳辺縁系

解答:1

問題99 爪や指の変化と、そこから推測される疾患・病態との組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 爪の白濁――――チアノーゼ(cyanosis)
2 巻き爪―――――心疾患
3 さじ状爪――――鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia)
4 ばち状指――――栄養障害
5 青紫色の爪―――爪白癬

解答:3

問題100 口臭に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 歯がない場合に起こりやすい。
2 唾液量が多いと生じる。
3 ウイルス感染の原因となることがある。
4 食事量が増加した場合に起こりやすい。
5 他者との交流を避ける原因となることがある。

解答:5

問題101 高齢者の大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 転落によって生じることが最も多い。
2 骨折(fracture)の直後は無症状である。
3 リハビリテーションを早期に開始する。
4 保存的治療を行う。
5 予後は良好である。

解答:3

問題102 摂食・嚥下のプロセスに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 先行期は、唾液分泌が増加する。
2 準備期は、嚥下性無呼吸がみられる。
3 口腔期は、喉頭が閉鎖する。
4 咽頭期は、食塊を形成する。
5 食道期は、随意的な運動である。

解答:1

問題103 Jさん(80歳、男性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され、半年前から認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。最近、Jさんは、トイレに行きたいと言ってグループホーム内を歩き回った後に、失禁するようになった。
Jさんの排泄の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 反射性尿失禁
2 心因性頻尿
3 溢流性尿失禁
4 機能性尿失禁
5 腹圧性尿失禁

解答:4

問題104 正常な尿に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 1日に約1gのたんぱく質が排出される。
2 1日に約10gのブドウ糖が排出される。
3 排尿直後はアンモニア臭がする。
4 排尿直後はアルカリ性である。
5 排尿直後は淡黄色で透明である。

解答:5

問題105 弛緩性便秘の原因に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 食物繊維の摂取不足
2 排便を我慢する習慣
3 腹圧の低下
4 大腸のけいれん
5 がん(cancer)による通過障害

解答:1

問題106 抗ヒスタミン薬の睡眠への影響として、適切なものを1つ選びなさい。
1 就寝後、短時間で覚醒する。
2 夜間に十分睡眠をとっても、日中に強い眠気がある。
3 睡眠中に足が痛がゆくなる。
4 睡眠中に無呼吸が生じる。
5 夢の中の行動が、そのまま現実の行動として現れる。

解答:2

問題107 終末期に自分が望むケアをあらかじめ書面に示しておくことを表す用語として、正しいものを1つ選びなさい。
1 ターミナルケア(terminal care)
2 インフォームドコンセント(informed consent)
3 リビングウィル(living will)
4 デスカンファレンス(death conference)
5 グリーフケア(grief care)

解答:3

問題108 死亡直前にみられる身体の変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 関節の強直
2 角膜の混濁
3 皮膚の死斑
4 下顎呼吸の出現
5 筋肉の硬直

解答:4

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題97 ライチャード(Reichard、S.)による老年期の性格類型において、円熟型に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 自分の過去に対して自責の念を抱く。
2 年を取ることをありのまま受け入れていく。
3 若いときの積極的な活動を維持する。
4 他者の援助に依存する。
5 責任から解放されることを好む。

解答:2

問題98 臓器とその機能の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 肝臓→グリコーゲン(glycogen)の貯蔵
2 膀胱→尿の濃縮
3 小脳→呼吸中枢
4 副腎→インスリン(insulin)の分泌
5 心臓一ガス交換

解答:1

問題99 唾液腺と唾液に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 副交感神経は唾液分泌を抑制する。
2 唾液分泌は食事摂取時に限られる。
3 耳下腺の導管は口腔底に開口する。
4 唾液には抗菌作用がある。
5 舌下腺は小唾液腺である。

解答:4

問題100 良肢位に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 A D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)に最も支障が少ない姿勢である。
2 肘関節を伸ばした姿勢である。
3 つま先が下を向いた姿勢である。
4 拘縮を起こしやすい姿勢である。
5 クッションを用いた保持は避ける。

解答:1

問題101 胃ろうに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ろう孔周囲のびらんは、放置してよい。
2 ろう孔は、カテーテルの抜去後、およそ1時間で自然に閉鎖する。
3 カテーテルの交換は不要である。
4 ミキサー食の注入は禁止されている。
5 経口摂取も併用できる。

解答:5

問題102 Dさん(75歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。糖尿病(diabetes mellitus)があり、インスリン療法を受けている。2日前から風邪をひいて、食事量が普段の半分程度に減っていたが、医師の指示どおりインスリン注射を継続していた。介護福祉職が朝食をDさんに渡そうとしたところ、顔色が悪く、「胸がどきどきして、ふわふわする」と話し、額には汗が見られた。考えられるDさんの状態として、ただちに医療職に相談しなければならないものを1つ選びなさい。

1 発熱
2 脱水
3 低血糖
4 貧血
5 意識障害

解答:3

問題103 皮膚の乾燥に伴うかゆみに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 高齢者では、まれである。
2 水分摂取を控える。
3 顔面に好発する。
4 利用者の爪は短く切る。
5 皮膚をかくことで軽快する。

解答:4

問題104 入浴介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 家庭内での不慮の事故死のうち、入浴関連はまれである。
2 心臓に疾患のある人には、全身浴を勧める。
3 浴槽からの立ち上がりは、ゆっくり行う。
4 食後すぐの入浴を勧める。
5 入浴後、水分摂取は控える。

解答:3

問題105 排便の仕組みに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 仰臥位は、排便しやすい姿勢である。
2 交感神経は、直腸の嬬動運動を促進させる。
3 食事をとると、便意はおさまる。
4 息を吐きながら腹圧を低下させると、排便は促される。
5 排便時には、外肛門括約筋を意識的に弛緩させる。

解答:5

問題106 睡眠に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 加齢に伴って睡眠時間は短くなる。
2 睡眠障害の多くは遺伝性である。
3 過眠は睡眠時間が長くなることをいう。
4 睡眠中は体温が上昇する。
5 睡眠周期は約60分である。

解答:1

問題107 睡眠に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 高齢者の中途覚醒は、水分の摂りすぎが原因である。
2 レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)は、下肢を動かすと症状が軽快する。
3 仰臥位で眠ると、いびきが改善する。
4 睡眠時間の確保には、寝だめが有効である。中途覚醒の原因は
5 熟睡するには、就寝前の飲酒が有効である。

解答:2

問題108 Eさん(75歳、男性)は、2年前に肺がん(lung cancer)と診断されて、抗がん剤治療を受けていたが、効果がなく1か月前に治療を中止した。その後、日常生活に支援が必要となり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。訪問介護員(ホームヘルパー)は初回訪問を終えて帰ろうとした時に、いきなりEさんから、「もう来なくてもいい」と厳しい口調で言われた。また、「どうして私だけが、がん(cancer)にならなければならないのか」という言葉も聞かれた。Eさんの心理状態について、キューフラー・ロス(Kiibler-Ross、E.が提唱した心理過程の段階として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 否認
2 怒り
3 取り引き
4 抑うつ
5 受容

解答:2

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題97 記憶と学習に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 短期記憶とは、数日保持される記憶である。
2 記銘とは、情報を覚えることである。
3 意味記憶とは、自分に起こった出来事の記憶である。
4 道具的条件づけの代表例に「パブロフの犬」がある。
5 観察学習とは、自分の行動を反省することによる学習である。

解答:2

問題98 Kさん(91歳、男性、要介護1)は、65歳の娘と二人暮らしである。訪問介護員(ホームヘルパー)が週2回通っている。もともと頑固で怒りやすい性格だが、ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が茶碗ちゃわんを割ったのをきっかけに怒りを爆発させて、この訪問介護員(ホームヘルパー)を代えるように娘に主張した。それは難しいと娘が説明したところ、「もういい、他人には自分の気持ちを理解できるはずがないから、どうせ代わっても今と変わりはない」と話を打ち切ってしまった。この会話でKさんにみられた適応機制として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 抑圧
2 合理化
3 反動形成
4 昇華
5 投影

解答:2

問題99 血管系に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 リンパ管には血液が流れている。
2 末梢動脈には逆流を予防するための弁がある。
3 左心室から出た血液は大静脈へ流れる。
4 肺動脈には静脈血が流れている。
5 下肢の静脈は体表から拍動を触れる。

解答:4

問題100 眼の症状とそれに関連が強い疾患の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 眼球が痛くなる         →加齢黄斑変性症(age-related macular degeneration)
2 近いところが見えにくい   →緑内障(glaucoma)
3 結膜が充血する        →流行性角結膜炎(epidemic keratoconjunctivitis)
4 硝子体が白くなる       →白内障(cataract)
5 目やにが増える        →糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)

解答:3

問題101 生体で生じる化学反応について、酵素は重要な役割を担っている。酵素を構成する主要成分として、正しいものを1つ選びなさい。

1 タンパク質
2 糖質
3 脂質
4 ビタミン類
5 無機質(ミネラル(mineral))

解答:1

問題102 Lさん(84歳、男性、要介護4)は、自宅で妻と暮らしている。数日前から妻が体調を崩しているため、短期入所生活介護(ショートステイ)を利用することになった。利用初日に、介護福祉職が身体の確認をするために着替えを行ったところ、Lさんの腋窩えきかと腹部に赤い丘疹きゅうしんが見られ、一部に小水庖こみずほうを伴っていた。強いかゆみを訴えており、手指間には灰白色の線が見られる。Lさんに考えられる皮膚疾患について、集団生活を送る上で最も注意すべき優先度の高いものを1つ選びなさい。

1 皮脂欠乏性湿疹(asteatotic eczema)
2 疥癬(scabies)
3 白癬(tinea)
4 蕁麻疹(urticaria)
5 帯状疱疹(herpes zoster)

解答:2

問題103 排便に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 寝たきりになると下痢になりやすい。
2 麻薬性鎮痛剤の使用中は便秘になりやすい。
3 うつ病(depression)では下痢になりやすい。
4 ウイルス感染では便秘になりやすい。
5 腸閉塞(intestinal obstruction)では下痢になりやすい。

解答:2

問題104 次の症状のうち、膀胱炎(cystitis)で最も起こりやすいものを1つ選びなさい。

1 発熱
2 乏尿
3 残尿
4 腰痛
5 排尿時痛

解答:5

問題105 体内時計を1日24時間の周期に修正する最も強力な因子として、正しいものを1つ選びなさい。

1 日光
2 食事
3 運動
4 仕事
5 入浴

解答:1

問題106 「睡眠の時間は十分にとれているが、ぐっすり眠れた感じがしない状態」に当てはまる不眠症(insomnia)として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入眠障害
2 中途覚醒
3 熟眠障害
4 早朝覚醒
5 時差症候群(jet lag syndrome)

解答:3

問題107 Mさん(85歳丿女性)は、認知症(dementia)と診断されている。数日前に介護老人保健施設に入所した。毎日、夕方から夜間にかけて怒りっぽくなり、担当の職員に大声をあげている。物忘れや徘徊はいかいもみられる。Mさんの現在の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 過眠症(hypersomnia)
2 レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)
3 パニック障害(panic disorder)
4 幻覚
5 夕暮れ症候群

解答:5

問題108 臨終期の身体の様子に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。

1 手足は温かい。
2 浮腫の出現は少ない。
3 喉からゴロゴロする音が聞かれる。
4 尿量は増加する。
5 呼吸のリズムは規則的である。

解答:3

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題97 脳の中で記憶をつかさどる部位として、正しいものを1つ選びなさい。

1 延髄
2 海馬
3 視床
4 松果体
5 小脳

解答:2

問題98 副交感神経の作用として、正しいものを1つ選びなさい。

1 気道の弛緩(しかん)
2 血糖値の上昇
3 消化の促進
4 心拍数の増加
5 瞳孔の拡大

解答:3

問題99 身体の症状とその原因となる疾患の組合せのうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 爪の白濁・肥厚  ━白癬(はくせん)
2 皮膚の黄染    ━腎疾患
3 水晶体の白濁   ━緑内障
4 舌苔(ぜったい)  ━脳梗塞
5 鼻出血       ━糖尿病

解答:1

問題100 立位姿勢を維持するための筋肉(抗重力筋)として、正しいものを1つ選びなさい。

1 大腿四頭筋
2 胸鎖乳突筋
3 僧帽筋
4 三角筋
5 大胸筋

解答:1

問題101 骨の強化に役立つこととして、適切なものを1つ選びなさい。

1 日光を避ける。
2 食物繊維を多く摂取する。
3 ビタミンEを摂取する。
4 適度な運動をする。
5 炭水化物を制限する。

解答:4

問題102 身長151cm、体重39kg、寝たきりで侵襲がない70歳の女性の基礎代謝量が980kcalと算出された。1日の必要エネルギー量は、基礎代謝量に活動係数を掛けることによって算出できる。この女性の1日の必要エネルギー量を算出して、最も近い数値を1つ選びなさい。

1 600kcal
2 900kcal
3 1,200kcal
4 1,500kcal
5 1,800kcal

解答:3

問題103 摂食・嚥下(えんげ)のプロセスで、軟口蓋が拳上して鼻腔と咽頭部が閉じ、次に喉頭が拳上して喉頭蓋が閉じ、食塊が食道に運ばれる時期として、正しいものを1つ選びなさい。

1 先行期
2 準備期
3 口腔期
4 咽頭期
5 食道期

解答:4

問題104 皮膚に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 皮膚の表面は弱アルカリ性に保たれている。
2 皮膚から1日に約500~600mlの不感蒸発(ふかんじょうはつ)がある。
3 汗腺が最も多く分布しているのは額である。
4 体温が低下すると、汗腺が活発化する。
5 高齢期になると、皮膚の分泌が増加する。

解答:2

問題105 感染をおこしていない皮膚の創傷治療を促す方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 乾燥
2 消毒
3 マッサージ
4 湿潤
5 加圧

解答:4

問題106 Gさん(81歳、女性)は日常生活は自立していて、活発に活動していたが、最近外出することが少なくなった。理由を尋ねると、「くしゃみや咳(せき)をしたときに、尿が漏れてしまうことが多くなったから」ということだった。Gさんの失禁の原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 神経疾患
2 骨盤底筋群の機能低下
3 水分のとりすぎ
4 膀胱過敏(ぼうこうかびん)
5 精神的な影響

解答:2

問題107 高齢者の睡眠の特徴として、正しいものを1つ選びなさい。

1 夜間の睡眠時間が長くなる。
2 眠りが深くなる。
3 早期覚醒が少なくなる。
4 中途覚醒が多くなる。
5 レム睡眠の時間が増える。

解答:4

問題108 終末期に関する用語の説明として、適切なものを1つ選びなさい。

1 尊厳死とは、薬物などを用いて意図的に死期を早めて死に至ることである。
2 積極的安楽死とは、自然な状態で死に至ることである。
3 脳死とは、自発呼吸は保たれているが意識がなく昏睡状態(こんすいじょうたい)にあることである。
4 グリーフケアとは、判断能力が失われたときに本人に代わって決定を行う代理人を指定することである。
5 事前指示書とは、意識疎通が困難になったときのために、希望する医療ケアを記載した書類のことである。

解答:5

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題97 Gさん(84歳、女性)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を受けながら自宅で一人で生活していた。2か月前、在宅中に大雨による土砂崩れで自宅の半分が埋まってしまったので、介護老人保健施設に入所した。入所後のGさんはイライラすることが多くなり、入眠障害が見られるようになった。また、夜間に突然覚醒し、大声で介護福祉職を呼ぶことがたびたびあった。現在Gさんの状態を表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。(既出問題)

1 退行
2 見当識障害
3 フラストレーション
4 アルツハイマー型認知症
5 心的外傷後ストレス障害(PTSD)

解答:5

問題98 マズロー(Maslow.A.H.)の欲求階層説における最上層の欲求を表現する発言として、適切なものを1つ選びなさい。

1 「おなかがすいたので食事をしたい」
2 「会社で上司から認められたい」
3 「心の中を打ち明けられる親友がほしい」
4 「平和な社会をつくりた」
5 「家族の待つ家に帰りたい」

解答:4

問題99 口腔の清潔が保てなくなる原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 過食
2 口内炎
3 唾液の増加
4 歯垢の除去
5 咳反射の亢進

解答:2

問題100 「日常生活動作(ADL)に分類されるものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 買物
2 料理
3 洗濯
4 乗り物利用
5 入浴
(注)「日常生活動作(ADL)は、基本的ADL(BADL)と言われることがある。

解答:5

問題101 廃用症候群でおこる可能性のある病態とその対策の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 筋きん萎縮いしゅく   ———————-日光浴
2 関節拘縮   ——————–運動制限
3 深部静脈血栓症  —————離床
4 褥じょく瘡そう    ———————-安静
5 せん妄   ———————-入院

解答:3

問題102 1g当たりのエネルギー発生量が最も多い栄養素として、正しいものを1つ選びなさい。

1 たんぱく質
2 糖質
3 脂質
4 ビタミン
5 無機質(ミネラル)

解答:3

問題103 脱水に伴う症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 浮腫ふしゅ
2 活動性の低下
3 低体温
4 多尿
5 皮膚の湿潤

解答:2

問題104 38~41℃の湯温での入浴が身体に与える影響として、適切なものを1つ選びなさい。

1 血圧の上昇
2 心拍数の増加
3 膀胱の弛緩
4 消化機能の亢進
5 筋緊張の亢進

解答:4

問題105 小腸の一部として、正しいものを1つ選びなさい。

1 盲腸
2 空腸
3 S状結腸
4 上行結腸
5 直腸

解答:2

問題106 尿意を感じて我慢できずに失禁してしまう排尿障害として、正しいものを1つ選びなさい。

1 切迫性尿失禁
2 腹圧性尿失禁
3 溢流性いつりゅうせい尿にょう失禁しっきん
4 反射性尿失禁
5 完全尿失禁

解答:1

問題107 睡眠を促進するホルモンとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 バソプレッシン
2 エストロゲン
3 メラトニン
4 インスリン
5 コルチゾール

解答:3

問題108 Hさん(92歳、女性)は、老衰が進行して寝たきり状態にある。ここ1か月間経口摂取はごく少量で著しくやせて、肺炎も併発している。かかりつけの医師から家族に対して予後は1週間以内だろうという説明があり、こんまま自宅で看取みとる方針が家族との間で合意された。介護福祉職がサービスを提供しているとき、Hさんが急変した場合に第一に相談すべき連絡先として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 かかりつけ医
2 警察
3 消防署
4 介護支援専門員(ケアマネジャー)
5 サービス提供責任者

解答:1

まとめ

介護福祉士試験-『こころとからだのしくみ』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

介護福祉士試験-『障害の理解』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『障害の理解』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『障害の理解』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『障害の理解』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題87 ICF(International Classifcation of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会モデルに基づく障害のとらえ方に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 個人の問題としてとらえる。
2 病気・外傷から直接的に生じる。
3 さまざまな環境との相互作用によって生じる。
4 治療してできるだけ回復させることを目的とする。
5 医療などによる援助を必要とする。

解答:3

問題88 リハビリテーションに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 語源は「再び適したものにすること」である。
2 ニィリエ(Nirje,B.)によって定義された。
3 医療の領域に限定されている。
4 自立生活運動とは関係がない。
5 機能回復訓練は社会的リハビリテーションである。

解答:1

問題89 「Nothing about us without us (私たち抜きに私たちのことを決めるな)」の考え方のもとに、障害者が作成の段階から関わり、その意見が反映されて成立したものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 優生保護法
2 国際障害者年
3 知的障害者福祉法
4 身体障害者福祉法
5 障害者の権利に関する条約

解答:5

問題90 Dさん(31歳、男性)は、脊髄損傷(spinal cord injury)による対麻痺で、リハビリテーションのため入院中である。車いすでの日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)は自立したが、退院後自宅で生活するときに、褥瘡が生じないか心配している。

Dさんの褥瘡が発生しやすい部位として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 頭部
2 上腕部
3 背部
4 腹部
5 座骨結節部

解答:5

問題91 脊髄の完全損傷で、プッシュアップが可能となる最上位のレベルとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 頚髄(C1~C3)
2 頚髄(C7)
3 胸髄
4 腰髄
5 仙髄

解答:2

問題92 筋ジストロフィー(muscular dystrophy)の病態について、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 網膜が変性する。
2 運動神経が変性する。
3 自己免疫が原因である。
4 中脳の黒質が病変部位となる。
5 筋線維に変性が生じる。

解答:5

問題93 「障害者虐待防止法」の心理的虐待に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 身体に外傷が生じるおそれのある暴行を加えること。
2 わいせつな行為をすること。
3 著しい暴言,または著しく拒絶的な対応を行うこと。
4 衰弱させるような著しい減食,または長時間の放置を行うこと。
5 財産を不当に処分すること。
(注)「障害者虐待防止法」とは、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。

解答:3

問題94 心臓機能障害のある人に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 塩分の制限は必要としない。
2 呼吸困難や息切れなどの症状がみられることが多い。
3 日常生活で外出を避けるべきである。
4 ペースメーカーの装着者は、身体障害者手帳の交付対象から除外される。
5 精神的なストレスの影響は少ない。

解答:2

問題95 発達障害のEさん(5歳、男性)の母親(28歳)は、Eさんのことを一生懸命に理解をしようと頑張っている。しかし、うまくいかないことも多く、子育てに自信をなくし、どうしたらよいのかわからずに一人で悩んでいる様子が見られる。

母親への支援に関する次の記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 現状を受け入れるように説得する。
2 一時的な息抜きのために,レスパイトケアを紹介する。
3 同じ立場にあるペアレント・メンターを紹介する。
4 Eさんへの発達支援を強化するように勧める。
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)を紹介する。

解答:3

問題96 「2016年(平成28年)生活のしづらさなどに関する調査(全国在宅障害児・者等実態調査)」(厚生労働省)における身体障害者手帳所持者の日常的な情報入手手段として、最も割合が高いものを1つ選びなさい。

1 家族・友人・介助者
2 パソコン
3 携帯電話
4 テレビ
5 ラジオ

解答:4

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題87
ICIDH(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps:国際障害分類)における能力障害として、適切なものを1つ選びなさい。
1 日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)の障害
2 運動麻痺
3 失語
4 職場復帰困難
5 経済的不利益

解答:1
解説:ICIDHとは、「疾病・変調」「機能障害」「能力障害」「社会的不利」に分ける考え方です。能力障害を問われているので、正答は「1」です。

問題88
「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 法の対象者は、身体障害者手帳を持っている人である。
2 合理的配慮とは、全ての障害者に同じ配慮をすることである。
3 共生社会の実現を目指している。
4 障害者は、合理的配慮の提供に努めなければならない。
5 障害者差別解消支援地域協議会は、民間事業者で組織される。

解答:3
解説:全ての人が、差別されることなく尊重し合い共生することを目的としています。ノーマライゼーションの考え方がここでも基盤になっています。

問題89
痙直型や不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))などの分類がある疾患として、正しいものを1つ選びなさい。
1 筋ジストロフィー(muscular dystrophy)
2 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)
3 脳血管疾患(cerebrovasculae disease)
4 脳性麻痺(cerebral palsy)
5 脊髄損傷(spinal cord injury)

解答:4
脳性麻痺は、身体障害のひとつで、アテトーゼ型、痙直型、固縮型、失調型、混合型に分類されています。

問題90
内因性精神障害に分類される疾患として、正しいものを1つ選びなさい。
1 脳腫瘍(brain tumor)
2 アルコール依存症(alcohol dependence)
3 パニック障害(panic disorder)
4 認知症(dementia)
5 統合失調症(schizophrenia)

解答:5
解説:内因性精神障害とは、脳の神経伝達物質の異常が原因で起きるもので、根本的な原因はまだわかっていないものです。代表的なものとして、統合失調症があります。

問題91
Fさん(26歳)は重度の知的障害があり、施設入所支援を利用している。
次のうち、Fさんが地域移行するときの社会資源として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ケアハウス
2 共同生活援助(グループホーム)
3 自立支援医療
4 精神科病院
5 同行援護

解答:2
解説:Fさんが地域で暮らしていく際に利用できるものとして、選択肢のなかでは、共同生活援助(グループホーム)が適切です。共同生活を行う住居で、夜間や休日に生活上の援助を受けることができます。

問題92
自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)の特性として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 読み書きの障害
2 社会性の障害
3 注意の障害
4 行為障害
5 運動障害

解答:2
解説:他者とのコミュニケーションが苦手、自分の関心があることへのこだわりが強い、という特性があります。

問題93
筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 免疫疾患である。
2 振戦や筋固縮が主な症状である。
3 視力や聴力は保たれる。
4 運動失調が現れる。
5 全身の臓器に炎症を起こす。

解答:3
解説:筋肉を動かす機能が低下していく病気です。そのため、視力や聴力が低下するということではありません。

問題94
Gさん(56歳、男性)は、糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)に伴う眼底出血を繰り返して、治療を受けていた。医師からは失明は避けられないと説明を受けた。その後、Gさんは周囲に怒りをぶつけたり、壁に頭を打ちつけたりという行動がみられるようになった。
このときのGさんの障害受容の状況として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ショックではあるが、不安はそれほど強くない。
2 自分には障害はないと否認する。
3 前向きに自己努力を図ろうとする。
4 否認ができずに混乱する。
5 新しい価値観や役割を見いだす。

解答:4
解説:障害受容のプロセスには、ショック期、否認期、混乱期、努力期、受容期があります。Gさんは、医師からの説明を受け、否認ができない状況にあり、混乱期に該当します。

問題95
パーキンソン病(Parkinson disease)のHさんは、最近、立位時の前傾姿勢が強くなり、歩行時の方向転換が不安定になり始めた。日常生活動作には介助を必要としない。
Hさんのホーエン・ヤール重症度分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ステージⅠ
2 ステージⅡ
3 ステージⅢ
4 ステージⅣ
5 ステージⅤ

解答:3
解説:小刻みに歩く、すくみ足がみられる。方向転換のとき転びやすくなるなど、日常生活に支障が出るが、介助なしに過ごせる。というステージⅢに該当します。

問題96
制度化された地域の社会資源として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 家族会が行う悩み相談
2 近隣の住民からの善意の声かけ
3 同居家族が行う身の回りの介護
4 コンビニエンスストアによる見守り
5 民生委員が行う相談・援助

解答:5

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題87 ノーマライゼーション(normalization)の理念を8つの原理にまとめた人物として、正しいものを1つ選びなさい。

1 ニイリエ(Nirje、B.)
2 バンクーミケルセン(Bank-Mikkelsen、N.)
3 ヴォルフェンスべルガー(Wolfensberger、W.)
4 ロバーツ(Roberts、E.)
5 ソロモン(Solomon、B.)

解答:1

問題88 世界保健機関(WHO)によるリハビリテーションの定義で、「利き手の交換」が該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 職業的リハビリテーション
2 医学的リハビリテーション
3 経済的リハビリテーション
4 教育的リハビリテーション
5 社会的リハビリテーション

解答:2

問題89 対麻痺を生じる疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : A L S)
2 腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)
3 悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis)
4 パーキンソン病(Parkinson disease)
5 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

解答:2

問題90 統合失調症(schizophrenia)の特徴的な症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 妄想
2 噪うつ
3 強迫観念
4 振戦せん妄
5 見捨てられ不安

解答:1

問題91 知的障害の特徴に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 成人期に出現する。
2 てんかん(epilepsy)の合併率が高い。
3 有病率は女性が高い。
4 重度・最重度が大半を占める。
5 遺伝性の障害が大半を占める。

解答:2

問題92 発達障害者が一般就労に向けて利用するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 行動援護
2 就労定着支援
3 職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援
4 同行援護
5 就労継続支援B型

解答:3

問題93 網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)の初期の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 硝子体出血
2 口内炎
3 眼圧上昇
4 夜盲
5 水晶体の白濁

解答:4

問題95 上田敏による障害受容のステージ理論の5つの心理過程のうち、最初の段階として、正しいものを1つ選びなさい。

1 受容期
2 否定期
3 ショック期
4 混乱期
5 解決への努力期

解答:3

問題95 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の日常生活上の留意点として適切なものを1つ選びなさい。

1 いすは低いものを使う。
2 膝を曲げて寝る。
3 かばんの持ち手を手で握る。
4 ドアの取っ手は丸いものを使う。
5 身体を洗うときはループ付きタオルを使う。

解答:5

問題96 右利きのCさん(73歳、男性)は脳梗塞(cerebral infarction)を発症して回復期リハビリテーション病棟に入院中である。左片麻疹のため、歩行は困難である。他の患者とも交流せず、病室に閉じこもりがちであったため、多職種チームによるカンファレンス(conference)が開かれた。現時点のCさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利き手の交換
2 階段昇降訓練
3 義足の製作
4 プッシュアップ訓練
5 心理カウンセリング

解答:5

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題87 ICF(International Classification of Functioning. Disability and Health)国際生活機能分類)の社会モデルに関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 障害は、個人の問題である。
2 障害は、病気・外傷などから直接的に生じる。
3 障害は、専門職による個別的な治療で解決する。
4 障害は、環境によって作り出されるものである。
5 障害への対処では、個人のよりよい適応と行動変容が目標とされる。

解答:4

問題88 障害福祉計画において、ノーマライゼーション(normalization)の理念に沿って設定されている成果目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用する交通機関の整備
2 ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)の自立
3 身体機能の回復による社会復帰
4 疾病や障害の管理
5 福祉施設の入所者の地域生活への移行

解答:5

問題89 「ソーシャルインクルージョン(social inclusion)」を説明する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 本人の利益のために、本人に代わって意思決定をすること
2 全人間的復権のこと
3 共に生き、支え合うこと
4 障害者の「強さ」に着目して支援すること
5 権利擁護や代弁をする活動のこと

解答:3

問題90 高次脳機能障害(higher brain dysfunction)の主な症状の1つである社会的行動障害に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 自分で計画を立てて物事を実行することができない。
2 2つのことを同時にしようとして混乱する。
3 新しいことを覚えられなくて何度も人に聞く。
4 ちょっとしたことで感情を爆発させる。
5 人に指示をしてもらわないと動けない。

解答:4

問題91 自閉症(autism)の特性に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 対人関係の形成に障害がある。
2 読む、書く、計算することが苦手である。
3 知的機能の発達に遅れがみられる。
4 集中力がない。
5 思考の流れに関連性や統一性がない。

解答:1

問題92 G君(12歳、男性)・は現在、小学校に通学している。小さい頃から、集中力が乏しい、じっとしていられない、順番が待てないなどの症状が指摘されていた。また、このような行動に対して友人や周囲の大人から注意を受けることが多く、自信が持てないでいた。心配した母親は、紹介を受けて発達障害者支援センターに相談することにした。G君に対する支援方法の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 一度に多くの指示を伝える。
2 他者との交流を回避する。
3 集中できる環境をつくる。
4 比喩を用いた会話を促す。
5 視覚に強い刺激を与える。

解答:3

問題93 言語機能障害を来す難病として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

1 潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)
2 悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis)
3 後縦靱帯こうじゅうじんたい骨化症こっかしょう(ossification of posterior longitudinal ligament)
4 クローン病(Crohn disease)
5 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)

解答:5

問題94 適応機制の1つである「退行」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 認めたくない欲求を心の中に抑え込もうとする。
2 欲求を価値の高い行為に置き換える。
3 適当な理由をつけて、自分を正当化しようとする。
4 発達の未熟な段階に後戻りして、自分を守ろうとする。
5 苦しくつらい現実から逃げることで、一時的に心の安定を求める。

解答:4

問題95 相談支援専門員の業務として、適切なものを1つ選びなさい。

1 障害支援区分の審査判定を行う。
2 就労に必要な能力を高める訓練を行う。
3 サービス等利用計画を作成する。
4 個別支援計画を作成する。
5 外出時の移動介護を行う。

解答:3

問題96 Hさん(女性)は、長男J君(3歳)が通園中の保育所の保育士から、「J君は言語などの発達に遅れがあるようだ」と伝えられた。子どもの将来に不安を感じたHさんは、知り合いの介護福祉職に相談した。介護福祉職がHさんに対して行うアドバイスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 子どもの発達の状態を見守る。
2 児童発達支援センターに相談する。
3 児童相談所の判定を受ける。
4 障害児保育の申請を行う。
5 居宅介護事業所を紹介する。

解答:2

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題87 Dさん(30歳、女性)は脳性麻痺(のうせいまひ)で下肢の運動機能障害があり、電動車いすを使用している。Dさんは、自己決定・自己責任による生活をしたいと考えて、一人暮らしを始めた。週に一度ピアカウンセリングのボランティアをして、友人と一緒に趣味の映画鑑賞に出かけることを楽しみにしている。
Dさんに関する次の記述のうち、ICF(International Classification of Functioning):国際生活機能分類)の「環境因子」に分類されるものとして、適切なものを1つ選びなさい。(過去に類似問題あり)

1 下肢の運動機能障害があること
2 電動車いすを使用していること。
3 ボランティアをしていること
4 仲の良い友人がいること
5 映画鑑賞が興味であること

解答:4

問題88 老人性難聴の特徴として、正しいものを1つ選びなさい。

1 伝音声難聴に分類される。
2 高音域から始まる。
3 語音明瞭度は高くなる。
4 ウイルス感染で生じる。
5 症状は急激に進行する。

解答:2

問題89 うつ病で活動性が低下している利用者への介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。

1 にぎやかな場所に誘う。
2 自殺念慮を打ち明けられても、無関心でいる。
3 訴えに対して、受容的に接する。
4 話が途切れないよう、次から次へと話しかける。
5 早く元気になるように、励ます。

解答:3

問題90 広範性発達障害の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。

1 特定のものに対するこだわりが強い。
2 相手の意図を正確に読み取る。
3 幻覚や妄想が現れる。
4 麻痺性吃音障害を生じる。
5 強調して作業することが得意である。

解答:1

問題91 筋萎縮性側索硬化症(ALS)にみられる特徴的な障害として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 知的障害
2 呼吸障害
3 眼球運動障害
4 膀胱直腸障害
5 感覚障害

解答:2

問題92 障害受容過程の「ショック期」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 現実を実感することが難しい。
2 抑うつ反応を示す。
3 自らの努力が必要だと気づく。
4 他人に感情をぶつける。
5 障害を受け止めることができる。

解答:1

問題93 下図の自助具を使用する疾患として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 パーキンソン病
2 腰髄損傷
3 関節リウマチ
4 糖尿病
5 クーロン病

解答:3

問題94 ホーエン・ヤール重症度分類でステージ3にあるパーキンソン病」の人の日常生活の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 履物はサンダルを使用する。
2 誤嚥(ごえん)に気をつける。
3 安静にして過ごす。
4 薬を飲み忘れた場合は、次に2回分服用する。
5 植物繊維の多い食べ物は避ける。

解答:2

問題95 リハビリテーションに関わる医療職の役割として、適切なものを1つ選びなさい。

1 作業療法士は、日常生活活動訓練を行う。
2 義肢装具士は、立位訓練を行う。
3 理学療法士は、短下肢装具の製作を行う。
4 臨床検査技師は、失語症の評価を行う。
5 言語聴覚士は、心理的な問題について面接を行う。

解答:1

問題96 Eさん(31歳、女性)は、Fちゃん(5歳)と二人で暮らしである。自宅で仕事しながら、重症心身障害のあるFちゃんの介護をしている。Fちゃんの食事は刻み食で、介助が必要である。昼も夜も2~3時間おきに、痰(たん)の吸引を行わなければならない。Eさんの平均睡眠時間は4時間である。Eさんは「眠れなくて疲れが取れない」と訴えている。Eさんへの介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 痰の吸引の技術を高めるために講習を受ける。
2 障害基礎年金を申請する。
3 介護に専念するために仕事を辞める。
4 刻み食をやめて流動食にする。
5 レスパイトケア(respite care)を利用する。

解答:5

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題87 障害者の権利に関する条約で、国際条約上初めて取り上げられた概念として、正しいものを1つ選びなさい。

1 完全参加と平等
2 ノーマライゼーション
3 障害の予防
4 共生社会
5 合理的配慮

解答:5

問題88 以下の疾患や状態のうち、図で示した装具を使用するものとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 閉塞性動脈硬化症
2 腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)
3 変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)
4 パーキンソン病
5 下腿切断(かたいせつだん)

解答:2

問題89 高次機能障害の注意障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 同時に2つ以上のことに気配りできない。
2 突然興奮したり、怒りだしたりする。
3 日常生活を計画して実行できない。
4 物の置き場所を忘れる。
5 1つのことにこだわって他のことができない。

解答:1

問題90 ダウン症候群の症状として、最も頻度の高いものを1つ選びなさい。

1 難聴
2 筋緊張の亢進(こうしん)
3 高次脳機能障害
4 片麻痺(かたまひ)
5 腎障害

解答:1

問題91 自閉症スペクトラム障害のある人への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 こだわり行動に対しては、介入しない。
2 不適切な行動をとっているときは、強く制止する。
3 予定の変更があるときは、メモや絵を使って、予告する。
4 情報を伝えるときには、一度に多くの情報を提供する。
5 パニックを引き起こす事柄を克服できるような訓練をする。

解答:3

問題92 嚥下障害を引き起こす難病として、適切なものを1つ選びなさい。

1 潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)
2 悪性関節リウマチ
3 筋萎縮性側索硬化症(ALS)(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)
4 クーロン病
5 広範脊椎管狭窄症(こうはんせきついかんきょうさくしょう)

解答:3

問題93 すくみ足の症状が見られる疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

1 パーキンソン病
2 脊髄小脳変性症
3 デュシェンヌ型筋ジストロフィー症
4 脳性麻痺(のうせいまひ)
5 脊髄損傷

解答:1

問題94 呼吸機能障害のある人が日常生活で工夫すべきこととして、適切なものを1つ選びなさい。

1 かぶり式の上着を着る。
2 湯船には肩までつかる。
3 食事の回数を減らす。
4 洋式便器を使用する。
5 すばやく歩く。

解答:4

問題95 「障害者総合支援法」に基づく地域生活支援事業の内容として、適切なものを1つ選びなさい。

1 自己判断能力が制限されている人の行動を支援する。
2 常に介護が必要な人に、創作的活動の機会を提供する。
3 就労を希望する人に、必要な訓練を行う。
4 円滑に外出できるように、移動を支援する。
5 自立した日常生活ができるように、必要な訓練を行う。
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

解答:4

問題96 Fさん(47歳、男性)は、重度の知的障害(障害支援区分3)があり、母親の世話を受けながら自宅で暮らしている。母親が高齢になったこともあって、Fさんは、障害福祉サービスを利用して、介護福祉職と一緒に病院へ通院することになった。Fさんが利用する障害福祉サービスとして、正しいものを一つ選びなさい。

1 行動支援
2 同行援護
3 生活介護
4 療養介護
5 自立訓練

解答:1

まとめ

介護福祉士試験-『障害の理解』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

介護福祉士試験-『認知症の理解』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『認知症の理解』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『認知症の理解』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『認知症の理解』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題77 うつ病(depression)による仮性認知症(pseudodementia)と比べて認知症(dementia)に特微的な事柄として、適切なものを1つ選びなさい。

1 判断障害がみられることが多い。
2 不眠を訴えることが多い。
3 誇張して訴えることが多い。
4 希死念慮がみられることが多い。
5 抗うつ薬が効果的であることが多い。

解答:1

問題78 日本における認知症(dementia)の原因のうち、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の次に多い疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

1 血管性認知症(vascular dementia)
2 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)
3 混合型認知症(mixed type dementia)
4 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)
5 アルコール性認知症(alcoholic dementia)

解答:1

問題79 日本での認知症(dementia)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)以外の認知症(dementia)の患者数が増加している。
2 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の有病率は、男性より女性が高い。
3 年齢が若いほど、認知症発症のリスクが高い。
4 生活習慣病(life-style related disease)と認知症発症には関連がない。
5 運動は認知症予防に無効である。

解答:2

問題80 認知症初期集中支援チームに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症(dementia)の人は病院への入院や施設への入所をするべきであるという考えに基づいている。
2 既に認知症(dementia)の診断を受けている人への支援は含まれない。
3 家族への支援は含まれない。
4 支援期間は2~3年である。
5 チーム員会議を開催してケア方針を決定する。

解答:5

問題81 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 有病率は1万人に1人である。
2 プリオン病である。
3 認知症(dementia)の症状は暖やかに進行する場合が多い。
4 致死率は低い。
5 不随意運動は伴わない。 

解答:2

問題82 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 脳梗塞(cerebral infarction)が原因である。
2 初発症状は記憶障害である。
3 けいれんがみられる。
4 人格変化がみられる。
5 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)の合併が多い。

解答:5

問題83 Bさん(80歳、女性、要介護2)は,1年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)の診断を受け、服薬を継続している。同居の息子は日中不在のため、週に3回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用し、訪問介護員(ホームヘルパー)と共に活発に会話や家事をしていた。不眠を強く訴えることが増えたため、1週間前に病院を受診したときに息子が主治医に相談した。
その後、午前中うとうとしていることが多くなり、飲水時にむせることがあった。歩くとき、ふらつくようになったが、麻痺はみられない。
バイタルサイン(vatal signs)に変化はなく、食欲・水分摂取量も保たれている。

訪問介護員(ホームヘルパー)のBさんと息子への言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「日中は横になって過ごしたほうがよいでしょう」
2 「歩行機能を保つためにリハビリをはじめませんか」
3 「嚥下障害が起きてますね」
4 「処方薬が変更されていませんか」
5 「認知症(dementia)が進行したのでしょう」

解答:4

問題84 認知症(dementia)の原因疾患を鑑別するときに、慢性硬膜下血腫(chronicsubdural hematoma)の診断に有用な検査として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 血液検査
2 脳血流検査
3 頭部CT検査
4 脳波検査
5 認知機能検査

解答:3

問題85 認知症(dementia)に伴う注意障害に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 周囲から物音が聞こえてくると,食事を中断したままになる。
2 毎日,同じ時間に同じ行動をする。
3 旅行の計画を立てることが難しい。
4 話そうとすることを言い間違える。
5 介護職員から説明を受けたことを覚えていない。

解答:1

問題86 Cさん(87歳、男性 要介護5)は、重度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)である。
現在、介護老人福祉施設に入所しているが終末期の状態にある。できる限り経口摂取を続けてきたが、誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)を繰り返し、経口摂取が困難となった。
臥床状態が続き、声かけに対する反応も少なくなっている。医師から「死が極めて近い状態である」と伝えられた。

施設で看取ることになっているCさんへの介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 離床している時間をつくる。
2 会話によって本人の希望を聞く。
3 事前指示書を作成する。
4 苦痛があるかないか,状態を観察する。
5 本人の好きな食事を用意する。

解答:4

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題77 2012年(平成24年)の認知症高齢者数と2025年(平成37年)の認知症高齢者数に関する推計値(「平成29年版高齢社会白書」(内閣府))の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 162万人―――約400万人
2 262万人―――約500万人
3 362万人―――約600万人
4 462万人―――約700万人
5 562万人―――約800万人
(注)平成37年とは令和7年のことである。

解答:4

問題78 認知症(dementia)の行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 トイレの水を流すことができない。
2 物事の計画を立てることができない。
3 言葉を発することができない。
4 親しい人がわからない。
5 昼夜逆転が生じる。

解答:5

問題79 高齢者のせん妄(delirium)の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 薬剤によって生じることがある。
2 症状の変動は少ない。
3 意識レベルは清明であることが多い。
4 徐々に悪化する場合が多い。
5 幻覚を伴うことは少ない。

解答:1

問題80 認知症(dementia)の初期症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 血管性認知症(vascular dementia)では、幻視が認められる。
2 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)では、歩行障害が認められる。
3 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)では、エピソード記憶の障害が認められる。
4 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)では、失禁が認められる。
5 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)では、もの盗られ妄想が認められる。

解答:2

問題81 認知症(dementia)の発症リスクを低減させる行動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 抗認知症薬を服用する。
2 睡眠時間を減らす。
3 集団での交流活動に参加する。
4 運動の機会を減らす。
5 飽和脂肪酸を多く含む食事を心がける。

解答:3

問題82 抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 若年性アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type with early onset)には効果がない。
2 高度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)には効果がない。
3 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)には効果がない。
4 症状の進行を完全に止めることはできない。
5 複数の抗認知症薬の併用は認められていない。

解答:4

問題83 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)の症状のある人への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 周回がある場合は、GPS追跡機で居場所を確認する。
2 甘い食べ物へのこだわりに対しては、甘い物を制限する。
3 常同行動がある場合は、本人と周囲の人が納得できる生活習慣を確立する。
4 脱抑制がある場合は、抗認知症薬の服薬介護をする。
5 施設内で職員に暴力をふるったときは、警察に連絡する。

解答:3

問題84 Cさん(78歳、男性、要介護2)は、4年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断を受け、通所介護(デイサービス)を週1回利用している。以前からパソコンで日記をつけていたが、最近はパソコンの操作に迷い、イライラして怒りっぽくなったと娘から相談を受けた。
介護福祉職が娘に対して最初に行う助言の内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 パソコンの処分
2 パソコンの使い方の手助け
3 日記帳の購入
4 薬物治療について主治医に相談
5 施設入所について介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談

解答:2

問題85 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している軽度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)のDさんは、大腿骨の頸部を骨折(fracture)して入院することになった。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)の介護福祉職が果たす役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 理学療法士に、リハビリテーションの指示をしても理解できないと伝える。
2 介護支援専門員(ケアマネジャー)に、地域ケア会議の開催を依頼する。
3 医師に、夜間は騒ぐ可能性があるので睡眠薬の処方を依頼する。
4 看護師に、日常生活の状況を伝える。
5 保佐人に、治療方法の決定を依頼する。

解答:4

問題86 Eさん(75歳、男性)は、1年ほど前に趣味であった車の運転をやめてから、やる気が起こらなくなり自宅に閉じこもりがちになった。そのため、家族の勧めで介護予防教室に参加するようになった。最近、Eさんは怒りっぽく、また、直前の出来事を覚えていないことが増え、心配した家族が介護福祉職に相談した。
相談を受けた介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「認知症(dementia)でしょう」
2 「趣味の車の運転を再開するといいでしょう」
3 「老人クラブに参加するといいでしょう」
4 「音楽を流して気分転換するといいでしょう」
5 「かかりつけ医に診てもらうといいでしょう」

解答:5

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題77 介護老人保健施設に入所した認知症高齢者が、夜中に荷物を持って部屋から出てきて、介護福祉職に、「出口はどこか」と聞いてきた。介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「今日はここにお泊りになることになっています」と伝える。
2 「もうすぐご家族が迎えに来るので、お部屋で待っていましょう」と居室に誘う。
3 「トイレですよね」と手を取って案内する。
4 「どちらに行きたいのですか」と声をかけて並んで歩く。
5 「部屋に戻って寝ましょう」と荷物を持って腕を取る。

解答:4

問題78 図は、2016年(平成28年)「国民生活基礎調査」(厚生労働省)を基に、介護保険制度における要介護者と要支援者の介護が必要となった主な原因の構成割合を作図したものである。

AからEには、
・「関節疾患「」oint disease)」
・「高齢による衰弱」
・「骨折(fracture)・転倒」
・「認知症(dementia) 」
・「脳血管疾患(cerebro vascular disease) (脳卒中(stroke))」
のいずれかが該当する。「認知症(dementia)」に該当するものとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答:3

問題79 認知症(dementia)の人を支援する施策に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症サポーターは、認知症(dementia)に対する正しい知識と理解を持ち、認知症(dementia)の人を支援する。
2 介護保険制度では、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)は、居宅サービスに位置づけられている。
3 認知症(dementia)と診断された39歳の人は、介護保険制度を利用できる。
4 介護保険制度では、認知症対応型通所介護は施設サービスに位置づけられている。
5 成年後見制度では、地域包括支援センターの社会福祉士が補助人、保佐人、成年後見人を選定する。

解答:1

問題80 加齢による物忘れと比べたときの、認知症(dementia)による物忘れの特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 見当識障害はない。
2 物忘れの自覚はない。
3 物忘れが進行しない。
4 日常生活に明らかな支障はない。
5 体験の一部分だけを思い出せない。

解答:2

問題81 認知機能障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 記憶障害では、初期から手続き記憶が障害される。
2 見当識障害では、人物の認識は障害されない。
3 失行では、洋服をうまく着られなくなる。
4 失認は、視覚や聴覚の障害が原因である。
5 実行機能の障害では、A D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)は障害されない。

解答:3

問題82 軽度認知障害(mild cognitive impairment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 記憶力の低下の訴えがある。
2 日常生活に支障がある。
3 認知症(dementia)の一種である。
4 C D R (Clinical Dementia Rating)のスコアが2である。
5 全般的な認知機能が低下している。

解答:1

問題83 抗認知症薬に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 貼付剤はない。
2 非薬物療法との併用はしない。
3 段階的に投与量を減量していく。
4 副作用として悪心や下痢が生じることがある。
5 A D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)が改善することはない。

解答:4

問題84 認知症(dementia)の原因となる疾患と、特徴的な行動・心理症状(BPSD)の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)一幻視
2 血管性認知症(vascular dementia)→抑うつ
3 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)→人格変化
4 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)→もの盗られ妄想
5 クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)→徘徊

解答:2

問題85 重度の認知症高齢者の胃ろう栄養法に関する支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 主治医が導入するかしないかを決定する。
2 家族が導入するかしないかを決定する。
3 本人の意向や価値観の把握に努め、本人にとっての最善を関係者で判断する。
4 成年後見人がいる場合、成年後見人が導入するかしないかを決定する。
5 看取り期には、介護福祉職の判断で胃ろう栄養法を中止する。

解答:3

問題86 認知症(dementia)の母親を献身的に介護している息子が、母親に怒鳴られてたたきそうになった。それを見ていた介護福祉職の息子への対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「孝行息子のあなたが手を上げるなんて…」と注意する。
2 「行政に通報します」と告げる。
3 「認知症(dementia)だから怒鳴るのは仕方がない」と慰める。
4 「地域にある認知症(dementia)の人と家族の会を紹介します」と伝える。
5 「懸命に介護をして疲れていませんか」と話を聴く。

解答:5

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題77 認知症(dementia)の人への基本的な関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 いすから立ち上がろうとする人に、「座っていてください」と言う。
2 トイレで排泄はいせつしたいと言う人に、「今のおむつは機能が良いので、おむつの中にしてもすっきりします」と言う。
3 息子の居場所を心配する人に、「息子さんは会社で働いていますから、安心してください」と言う。
4 家に帰りたいと言う人に、「施設で楽しく過ごしましょう」と言う。
5 自分は何もわからなくなってしまったと悲しむ人に、「認知症(dementia)になった人は、皆さん同じです」と言う。

解答:3

問題78 初期のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)における認知機能障害の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。

1 時間に関する見当識障害は認められない。
2 エピソード記憶が障害される。
3 手続き記憶が障害される。
4 記憶障害の進行は急速に進む。
5 若い頃のことを忘れてしまう。

解答:2

問題79 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。

1 物忘れの自覚
2 幻視
3 抑うつ
4 急速な進行
5 常同行動

解答:5

問題80 Cさん(70歳、女性)は息子(35歳)と二人暮らしをしている。息子の話によると、1年前から時々夜中に、「知らない人が窓のそばに立っている」などと言うことがある。また、ここ3か月で歩くのが遅くなり、歩幅が狭くなった。家事は続けているが、最近探し物が目立ち、料理の作り方がわからないことがある。病院で検査を受けたが、頭部MRIでは脳梗塞(cerebral infarction)や脳出血(cerebral hemorrhage)の指摘はなかった。Cさんの状況から、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

1 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
2 レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)
3 慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)
4 血管性認知症(vascular dementia)
5 うつ病(depression)

解答:2

問題81 認知機能の評価に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 長谷川式認知症スケールで認知症(dementia)の診断が可能である。
2 FAST(Functional Assessment Staging)は、血管性認知症(vascular dementia)の重症度判定に用いる。
3 IADL(Instrumental Activities of Daily Living:手段的日常生活動作)のアセスメント(assessment)は、軽度の認知症(dementia)において有用である。
4 MMSE(Mini-Mental State Examination)は、日常生活の行動観察から知能を評価する検査である。
5 言語機能が障害されると、認知症(dementia)の重症度評価はできなくなる。

解答:3

問題82 血管性認知症(vascular dementia)の危険因子として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症(dementia)の家族歴
2 甲状腺機能低下症(hypothyroidism)
3 頭部外傷の既往
4 メタボリックシンドローム(metabolic syndrome)
5 ダウン症候群(Down’s syndrome)

解答:4

問題83 認知症(dementia)の人への日常生活上の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 次に何をすればよいか判断できない人には、ヒントを伝えて一人で考えてもらう。
2 通所介護(デイサービス)を利用する曜日がわからない人には、施設への入所を勧める。
3 自分が今どこにいるのかわからない人には、そのたびに場所を伝える。
4 着衣失行のある人には、着脱のたびに介護福祉職が代わりに行う。
5 数分前の出来事を思い出せない人には、昔の思い出を聞かないようにする。

解答:3

問題84 在職中に若年性認知症(dementia with early onset)になった人の家族に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 子ども世代に与える心理的な影響が大きい。
2 子どもが若年性認知症(dementia with early onset)になる可能性が高い。
3 身体的機能に問題が認められないので、家族の介護負担は少ない。
4 家族の気づきによって早期発見されることが多い。
5 本人への病名の告知は家族が行う。

解答:1

問題85 Dさん(75歳、男性)は、介護福祉職のEさんの近所に3年前に引っ越してきた。Dさんは引っ越してきた時から一人暮らしである。最近、Dさんは、「米が盗まれてしまって、夕飯が作れなくて困っている。米を貸してほしい」と、夕方、Eさんの家をたびたび訪ねるようになった。Dさんの家族は海外赴任中の息子家族だけだと、以前Dさんから話を聞いたことがある。Eさんは息子と一度も会ったことはない。EさんがDさんについて相談する機関として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 福祉事務所
2 地域活動支援センター
3 居宅介護支援事業所
4 認知症疾患医療センター
5 地域包括支援センター

解答:5

問題86 認知症(dementia)の利用者F・さんは、施設外へ出て行って一人で帰れないことを繰り返している。Fさんへの予防的対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Fさんが出て行こうとするたびに、制止する。
2 Fさんの視線の高さに合わせて、出入口に「通行止め」と書いた札を貼る。
3 Fさんに「ここがあなたの家です」と、繰り返し説明する。
4 Fさんと一緒にスタッフも出かけて、戻るように指示する。
5 Fさんの日常の様子を観察した上で、出て行く理由や目的を検討する。

解答:5

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題77 介護保険法における認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 地域住民と関わる機会は少ない。
2 家庭的な雰囲気によって、症状の安定が図られる。
3 1ユニットの入所者は10名までである。
4 機能訓練は行わない。
5 施設が決めた一律の日課によって、生活の維持が図られる。

解答:2

問題78 失行に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 四肢が麻痺(まひ)した状態である。
2 目的に沿った動作ができない状態である。
3 言葉を理解できない状態である。
4 気力や自発性が低下した状態である。
5 目の前のもんが何であるかを、認識できない状態である。

解答:2

問題79 うつ病に伴って認められる仮性認知症(pseudodementia)の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。

1 朝方に比べて夕方に悪くなることが多い。
2 本人が病識に乏しいことが多い。
3 記憶障害に比べて判断障害を認めることが多い。
4 症状が急速に進行することが多い。
5 食欲は保たれていることが多い。

解答:4

問題80 軽度のアルツハイマー型認知症に認められる症状や日常生活上の障害として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

1 小刻み歩行
2 嚥下障害(えんげしょうがい)
3 尿失禁
4 炊事の自立困難
5 入浴の自立困難

解答:4

問題81 血管性認知症の症状や特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 男性と比較して女性に多く認められる。
2 ゆっくりと少しずつ進行する。
3 人格変化を認めることが多い。
4 初期にめまいを自覚することがある。
5 85歳以上で多く認められる。

解答:4

問題82 若年性認知症に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 前期高齢者が発症する認知症である。
2 後期高齢者の認知症と比べて進行は穏やかである。
3 家族の心理的負担は少ない。
4 若年性認知症に特化した社会的支援が充実している。
5 若年性アルツハイマー認知症では神経症状を認めることが多い。

解答:5

問題83 アルツハイマー型認知症の薬物療法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 病気の進行を完全に止めることができる。
2 軽度のアルツハイマー型認知症に対して有効ではない。
3 行動・心理的症状(BPSD)に対して効果が認められていない。
4 病期によって投与量が変わることはない。
5 副作用として、パーキンソン症候群が現れることがある。

解答:5

問題84 Cさん(80歳、女性)は、軽度のアルツハイマー型認知症と診断され、訪問介護(ホームヘルパーサービス)を受けて自宅で一人暮らしをしている。几帳面(きちょうめん)な性格で、大切なものはタンスの中にしまっている。最近物忘れが多くなってきた。ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪れると、Cさんが「泥棒に通帳を盗まれた」と興奮して訴えてきた。部屋はきれいな状態であった。訪問介護員(ホームヘルパー)のCさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 保管場所を忘れたのだろうと伝える。
2 気分を変えるために話題を変える。
3 一緒に通帳を探すことを提案する。
4 認知症が進んできたための症状であることを伝える。
5 通帳の保管場所を忘れないように保管場所に目印をつけてもらう。

解答:3

問題85 認知症の人の支援者の役割りに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 民生委員は、担当地区の認知症の人に関わる情報を収集して、専門的支援機関につなげる。
2 認知症の人の主治医を、認知症に関わる地域医療体制を構築する上での中核にする。
3 認知症看護認定看護師は、認知症の種類と病期を特定して、必要な薬剤を処方する。
4 認知症サポート医が、認知症サポーター養成講座の講師を務めることとされている。
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、担当する認知症の人の要介護認定を行う。

解答:1

問題86 認知症の妻を介護している夫から、「死別した妻の父親と間違えられてつらい」と相談された時の介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 妻が間違えないようになることは難しいと説明して、諦めるように伝える。(過去に類似問題あり)
2 間違いを訂正すればするほど、妻の反発や興奮を引き起こすことを説明する。
3 認知症の人によくみられることで、他の家族も同じ思いであることを伝える。
4 間違えられるつらさをよく聴いて、誤認を否定せず、いつもどおりの態度で接するように勧める。
5 夫がうつ病であることの可能性を説明して、夫自身の精神科の受診を勧める。

解答:4

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題77 回想法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 記憶力の改善が最も期待できるのは、中程度の認知症の人である。
2 認知症の人に豊かな情動をもたらすことが期待できる。
3 過去の苦痛や困難な体験を思い出す手がかりを準備すると効果的である。
4 毎回異なる場所で行うと効果的である。
5 回想法に参加した家族介護者は、発症前を思い出してつらくなることが多い。

解答:2

問題78 厚生労働省が、2012年(平成24年)8月に公表した「認知症高齢者数について」における、「認知症高齢者の日常生活自立度」Ⅱ以上の認知症高齢者の居場所別内訳(2010年(平成22年)9月末現在)で、人数が最も多い居場所を1つ選びなさい。

1 居宅
2 介護老人福祉施設
3 介護老人保健施設・介護療養型医療施設
4 グループホーム
5 医療機関

解答:1

問題79 Cさん(89歳、女性)はアルツハイマー型認知症で、1年前から料理の手順を間違えたり、家計の管理や買い物が難しい状態であった。1か月前から大声をあげるようになった。季節に合った衣服を選べなくなったが、家族が準備すれば適切に着ることはできる。排泄は自立している。Cさんのアルツハイマー型認知症のFunctional Assessment Staging(FAST)の分類として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 年齢相応
2 境界状態
3 軽度
4 中程度
5 やや高度

解答:4

問題80 Dさん(80歳、男性)は一人暮らしで、生活は自立していた。毎朝近所の公園でラジオ体操に参加していたが、2か月ほど前から、物忘れとぼうっとする様子が見られるようになった。また、歩行が不安定となり、最近では尿意を我慢できず失禁がある。Dさんの状態として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

1 軽度認知障害
2 アルツハイマー型認知症
3 正常圧水頭症
4 前頭側頭型認知症
5 血管性認知症

解答:3

問題81 認知症の原因となる疾患の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症では、早期から尿失禁が認められる。
2 アルツハイマー型認知症では、巣病状は見られない。
3 レビー小体型認知症では、人格が大きく変化する。
4 レビー小体型認知症では、運動機能障害は見られない。
5 クロイツフェルト・ヤコブ病では、進行が速く、1年以内の死亡例も多い。

解答:5

問題82 外科的手術で治療が可能な認知症として、正しいものを1つ選びなさい。

1 血管性認知症
2 クロイツフェルト・ヤコブ病
3 前頭側頭型認知症
4 レビー小体型認知症
5 慢性硬膜下血腫

解答:5

問題83 行動・心理症状(BPSD)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 徘徊(はいかい)は、認知症であれば誰にでも起こる。
2 もの盗られ妄想は、記憶障害とは関係がない。
3 幻視に関して、本人の訴えの内容ははっきりしない。
4 興奮は、ケアの方法によって生じることがある。
5 混乱は、重度の認知症の人には見られない。

解答:4

問題84 Eさん88歳、女性)は、血管性認知症で左片麻痺がある。穏やかな性格である。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居し、グループホームでの役目として、食事前の挨拶を担当している。しかし、夏の暑さが続いたとき、食事前の挨拶の後「こんなことはやらせないで」と理由もなく急に泣きだすことがあった。介護福祉職が受容的な態度で接していると、Eさんは笑顔で「ご苦労様」と介護福祉職に声をかけるようになった。このようなEさんについて考えられることとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 睡眠不足による感情の変化
2 認知症の急激な進行
3 感情失禁の症状
4 暑さによる中核症状の悪化
5 職員の対応に対する怒り

解答:3

問題85 初期の認知症で、家賃の支払いを忘れて、家主から督促されることが多くなった人に対する支援者として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 民生委員
2 訪問介護員(ホームヘルパー)
3 訪問看護師
4 日常生活自立支援事業の専門員
5 通所介護(デイサービス)の介護福祉職

解答:4

問題86 在職中に若年性認知症になった人とその家族の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 支援の主な対象は、介護負担が集中する子ども世代である。
2 高齢者の認知症と対応に違いはないことを家族に説明する。
3 雇用保険制度や障害福祉サービス等を組み合わせて利用できるように支援する。
4 本人の年齢に関係なく、初回の面談で介護保険の利用を勧める。
5 本人が退職して治療に専念できるように支援する。

解答:3

まとめ

介護福祉士試験-『認知症の理解』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

介護福祉士試験-『発達と老化の理解』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『発達と老化の理解』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『発達と老化の理解』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『発達と老化の理解』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題69 Aさん(小学4年生,男性)は、思いやりがあり友人も多い。図画工作や音楽が得意で落ち着いて熱心に取り組むが、苦手な科目がある。特に国語の授業のノートを見ると、黒板を書き写そうとしているが、文字の大きさもふぞろいで、一部の漢字で左右が入れ替わっているなどの誤りが多く見られ、途中で諦めた様子である。

親子関係や家庭生活、身体機能、就学時健康診断などには問題がない。Aさんに当てはまる状態として最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)
2 愛着障害
3 注意失陥多動性障害
4 学習障害
5 知的障害

解答:4

問題70 医療や福祉の法律での年齢に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 35歳の人は,老人福祉施設に入所できる。
2 50歳の人は,介護保険の第一号被保険者である。
3 60歳の人は,医療保険の前期高齢者である。
4 70歳の人は,介護保険の第二号被保険者である。
5 75歳の人は,後期高齢者医療の被保険者である。

解答:5

問題71 高齢期の喪失体験と悲嘆に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 喪失体験とは、加齢に伴う身体機能の低下のことである。
2 悲嘆過程とは、病的な心のプロセスのことである。
3 死別後の悲嘆からの回復には、喪失に対する心理的対処だけでなく生活の立て直しへの対処も必要である。
4 ボウルビィ(Bowlby,J.)によれば、悲嘆過程には順序性はない。
5 身近な人との死別後に生じる病的悲嘆への支援では、亡くなった人への愛着をほかに向けることを目標にする。

解答:3

問題72 加齢による味覚の変化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 味蕾の数に年齢による違いはない。
2 服用する薬剤で味覚が変化することはない。
3 唾液が増加して味覚が敏感になる。
4 濃い味を好むようになる。
5 口腔ケアは関係ない。

解答:4

問題73 意欲が低下した高齢者の動機づけに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 高い目標を他者が掲げると、動機づけが強まる。
2 本人が具体的に何をすべきかがわかると、動機づけが強まる。
3 本人にとって興味がある目標を掲げると、動機づけが弱まる。
4 小さな目標の達成を積み重ねていくと、動機づけが弱まる。
5 本人が自分にもできそうだと思う目標を掲げると,動機づけが弱まる。

解答:2

問題74 高齢者の便秘に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 大腸がん(colorectal cancer)は、器質性便秘の原因になる。
2 弛緩性便秘はまれである。
3 けいれん性便秘では、大きく柔らかい便がでる。
4 直腸性便秘は、便が直腸に送られてこないために起こる。
5 薬剤で、便秘になることはまれである。

解答:1

問題75 高齢者の転倒に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 介護が必要になる原因は、転倒による骨折(fracture)が最も多い。
2 服薬する薬剤と転倒は、関連がある。
3 転倒による骨折(fracture)の部位は、足首が最も多い。
4 転倒の場所は、屋内では浴室が最も多い。
5 過去に転倒したことがあると、再度の転倒の危険性は低くなる。

解答:2

問題76 高齢者の糖尿病(diabetes mellitus)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 アミラーゼ(amylase)の作用不足が原因である。
2 ヘモグロビンA1c(HbA1c)の目標値は、若年者に比べて低めが推奨される。
3 若年者に比べて高血糖の持続による口渇感が強い。
4 運動療法は避けたほうがよい。
5 若年者に比べて低血糖の自覚症状に乏しい。

解答:5

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題69 Aちゃん(1歳3か月)は、父親に抱かれて散歩中である。前方から父親の友人がやってきて、父親がにこやかに友人と話をしていると、Aちゃんは父親にしがみつき、父親の顔と父親の友人の顔を交互に見ている。しばらくすると、Aちゃんは緊張が解けた様子で、友人が立ち去るときには少し笑顔を見せた。
Aちゃんの様子を説明する用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 3か月微笑
2 社会的参照
3 クーイング
4 自己中心性
5 二項関係

解答:2

問題70 高齢者の年齢規定に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では、高年齢者を75歳以上としている。
2 「高齢者虐待防止法」では、高齢者を65歳以上としている。
3 高齢者の医療の確保に関する法律では、後期高齢者を65歳以上としている。
4 道路交通法では、免許証の更新の特例がある高齢運転者を60歳以上としている。
5 老人福祉法では、高齢者を55歳以上としている。
(注)「高齢者虐待防止法」とは、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。

解答:2

問題71 加齢に伴う嚥下機能の低下の原因に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 舌骨の位置の上昇
2 咽頭の位置の上昇
3 舌骨上筋の増大
4 喉頭挙上の不足
5 咳嗽反射の増強

解答:4

問題72 老年期の記憶と注意機能に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自分の若い頃の記憶では、40歳代の頃の出来事をよく覚えている。
2 数字の逆唱課題で答えられる数字の個数は、加齢による影響を受けない。
3 複数のことを同時に行う能力は、加齢によって低下する。
4 騒がしい場所での作業効率は、若年者より高齢者が高い。
5 エピソード記憶は、加齢による影響を受けない。

解答:3

問題73 高齢者において、心不全(heart failure)が進行したときに現れる症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 安静にすることで速やかに息切れが治まる。
2 運動によって呼吸苦が軽減する。
3 チアノーゼ(cyanosis)が生じる。
4 呼吸苦は、座位より仰臥位(背臥位)の方が軽減する。
5 下肢に限局した浮腫が生じる。

解説:3

問題74 Bさん(82歳、男性)は脳卒中(stroke)による右片麻痺がある。ほとんどベッド上の生活で、排泄もおむつを使用している。一週間前から咳と鼻汁があり、37.2℃の微熱で、元気がなく、いつもよりも動きが少なかった。食欲も低下して食事を残すようになっていた。今日、おむつの交換をしたときに仙骨部の皮膚が赤くなり一部に水疱ができていた。
Bさんの皮膚の状態とその対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 圧迫によって血流が悪くなったためである。
2 仙骨部にこうしたことが起こるのは、まれである。
3 食事量の低下とは無関係である。
4 体位変換は、できるだけ避ける。
5 おむつの交換は、できるだけ控える。

解答:1

問題75 次のうち、高齢者の栄養状態を良好に維持するための対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 歯科健康診査を受ける。
2 複数の薬剤を併用する。
3 外出をひかえる。
4 一人で食事をする。
5 たんぱく質を制限する。

解答:1

問題76 糖尿病(diabetes mellitus)のある高齢者(要介護1)が転倒して、骨折(fracture)した。入院治療後に再び自宅療養を続けるための専門職の役割として、正しいものを1つ選びなさい。
1 看護師は、糖尿病(diabetes mellitus)の薬の処方箋を交付する。
2 理学療法士は、糖尿病(diabetes mellitus)の食事メニューを考える。
3 管理栄養士は、自宅で料理ができるような作業訓練をする。
4 訪問介護員(ホームヘルパー)は、居宅サービス計画を立案する。
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、訪問リハビリテーションの利用を提案する。

解答:5

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題69 乳幼児の標準的な心身の発達に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 生後3か月頃、指を使って積み木がつかめるようになる。
2 生後6か月頃、つかまり立ちができるようになる。
3 1歳頃、喃語(なんご)が現れ始める。
4 2歳頃、二語文を話すようになる。
5 3歳頃、愛着(アタッチメント(attachment))が形成され始める。

解答:4

問題70 高齢者に対する次の見方のうち、エイジズム(ageism)に該当するものを1つ選びなさい。

1 心身機能の個人差が大きくなる。
2 視覚機能が低下する。
3 流動性知能が低下する。
4 認知機能が低下する。
5 頑固な性格になる。

解答:5

問題71 加齢に伴う身体機能の変化として、適切なものを1つ選びなさい。

1 周辺視野が広くなる。
2 低周波の音から聞こえにくくなる。
3 味覚の感受性が低下する。
4 振動に敏感になる。
5 嗅覚が敏感になる。

解答:3

問題72 尿失禁に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 認知症(dementia)で尿を漏らすのを、腹圧性尿失禁という。
2 トイレまで我慢できずに尿を漏らすのを、切迫性尿失禁という。
3 重い物を持った時に尿を漏らすのを、混合性尿失禁という。
4 いろいろな原因が重なって尿を漏らすのを、溢流性尿失禁という。
5 前立腺肥大症(prostatic hypertrophy)で尿を漏らすのを、機能性尿失禁という。

解答:2

問題73 Aさん(95歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所して6か月になる。入所間もない頃は、「買物に行きたい」「友達に会いに行きたい」と、いろいろ介護福祉職に要望したが、それらの要望には応えてもらえなかった。現在Aさんは、認知機能障害はなく、身体的にも大きな変化や異常は認められない。しかし、ほとんどの時間をベッドで過ごしていて、「どこか行きたいところはないですか」と介護福祉職が聞いても、「ない」と答えるだけである。Aさんの現在の状態を説明するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 学習性無力感
2 反動形成
3 統合失調症(schizophrenia)の陰性症状
4 せん妄(delirium)
5 パーソナリティの変化

解答:1

問題74 高齢者の疾患と治療に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 複数の慢性疾患を持つことは、まれである。
2 服用する薬剤の種類は、若年者より少ない。
3 服用する薬剤の種類が増えると、薬の副作用は出にくくなる。
4 高血圧症(hypertension)の治療目標は、若年者と同じにする。
5 薬剤の効果が強く出ることがある。

解答:5

問題75 高齢者の便秘に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 1日に1回、排便がない状態をいう。
2 病気が原因となることは、まれである。
3 腹筋の筋力低下は、原因となる。
4 薬剤が原因となることは、まれである。
5 下剤の服用を優先する。

解答:3

問題76 Bさん(68歳、女性)は、3か月前から、自宅の階段を昇り降りするときに、両膝の痛みが強くなってきた。整形外科を受診したところ、変形性膝関節症(knee osteo arthritis)と診断された。Bさんの身長は153 cm、 体重は75 kg である。Bさんの日常生活の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 歩行を控える。
2 正座で座る。
3 膝を冷やす。
4 体重を減らす。
5 杖は使わない。

解答:4

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題69 生理的老化の学説に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 エラー破局説では、加齢によって臓器や器官が機能低下することで老化が生じると考える。
2 消耗説では、活性酸素による細胞の損傷で老化が生じると考える。
3 フリーラジカル説では、加齢による臓器や器官の萎縮や縮小に対して、それを補う再生機能が低下することで老化が生じると考える。
4 機能衰退説では、細胞内のDNAが損傷することで老化が生じると考える。
5 老化プログラム説では、人の細胞分裂の回数があらかじめ決まっていることで老化が生じると考える。

解答:5

問題70 キューブラー・ロス(Kubler-Ross、E.)が提唱した死の受容過程における「取り引き」に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 死ぬのがなぜ自分なのかと怒る。
2 自分が死ぬことはないと思う。
3 つらい治療を我慢して受けるので助けてほしいと願う。
4 安らかな気持ちで死を受け入れる。
5 もう助からないと思って絶望する。

解答:3

問題71 老化に伴う身体の変化に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 骨密度が上昇する。
2 唾液の分泌量が増加する。
3 肺活量が増加する。
4 貧血になりやすい。
5 皮膚の表面が湿潤化する。

解答:4

問題72 老化に伴う感覚や知覚の変化に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 「1時(いちじ)」と「7時(しちじ)」のような似た音を聞き取ることが難しくなる。
2 暗さに目が慣れる能力よりも、まぶしさに目が慣れる能力が低下する。
3 味覚の低下は個人差が少ない。
4 高音域よりも、低音域の音が聞こえにくくなる。
5 通常の明るさよりも、薄暗い方がよく物が見える。

解答:1

問題73 Aさん(86歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所している。2か月前に転倒骨折で入院し、歩行訓練を経て施設に戻ってきたばかりである。施設では、転倒の危険性に配慮して、車いすを使用している。Aさんが車いすから立ち上がろうとするたびに、介護福祉職が、「危ないから座っていてくださいね」と声をかけるようにした。その結果、Aさんは、入院以前よりも口数が少なくなり、元気がなくなった。Aさんは、家族や施設の職員、他の入所者との関係は良好である。Aさんの現在の心理的状態をマズロー(Maslow、A.H.)の欲求階層説に基づいて説明した次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 生理的欲求が充足されていない状態である。
2 安全欲求が充足されていない状態である。
3 承認欲求が充足されていない状態である。
4 所属・愛情欲求が充足されていない状態である。
5 自己実現欲求が充足されている状態である。

解答:3

問題74 嚥下障害関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 歩く時に胸が痛くなる。
2 食事の時にむせる。
3 食後に上腹部痛が生じる。
4 立ち上がった時に目の前が暗くなる。
5 咳をした時に痰に血が混じる。

解答:2

問題75 パーキンソン病(Parkinson disease)の症状として、適切なものを1つ選びなさい。

1 後屈した姿勢
2 大股な歩行
3 血圧の上昇
4 頻回な下痢
5 無表情

解答:5

問題76 Bさん(75歳、男性)は半年前から尿が出にくくなり、時間がかかるようになった。2日前から風邪気味で、昨夜、飲酒後に市販の風邪薬を服用したところ尿が出なくなった。そのため、今朝になって病院を受診して導尿してもらった。
Bさんの日常生活上の注意点として、適切なものを1つ選びなさい。

1 下半身の保温を心がける。
2 毎日、飲酒をする。
3 いすに座る時間を長くする。
4 排尿の回数を減らす。
5 飲水を控えるようにする。

解答:1

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題69 エリクソン(Erikson, E.)の発達段階説において,青年期の発達課題として,正しいものを1つ選びなさい。

1 生殖性の獲得
2 信頼感の獲得
3 同一性の獲得
4 自発性の獲得
5 親密性の獲得

解答:3

問題70 年齢規定に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。

1 老人福祉法では,原則として70 歳以上の者を施策の対象としている。
2 介護保険法では, 50歳から第2号被保険者になる。
3 高齢者の医療の確保に関する法律の後期高齢者医療制度は, 60歳以上の者を対象としている。
4 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では,事業主に,雇用している高年齢者が希望するときは,75歳まで継続雇用することを義務づけている。
5 道路交通法では,運転免許証の更新を受けようとする75歳以上の者に,認知機能検査を義務づけている。

解答:5

問題71 高齢者の薬物代謝に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 消化管からの薬剤の吸収力は低下する。
2 肝臓での薬剤の代謝に要する時間が短縮する。
3 腎臓からの薬物排泄量は増加する。
4 脂溶性薬剤の蓄積は起こりにくくなる。
5 複数の薬剤間の相互作用が起こりやすい。

解答:5

問題72 老化に伴う知的機能の変化に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 目から入る感覚記憶は低下しやすい。
2 からだで覚えた手続き記憶は忘れにくい。
3 昨日の出来事などのエピソード記憶は忘れにくい。
4 計算などの流動性知能は低下しにくい。
5 経験や学習で得られた結晶性知能は低下しやすい。

解答:2

問題73 加齢に伴う身体機能の低下を感じている高齢者の心理に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 身体機能の低下に対する不安や悲しみを、自分が経験しているのではなく、友人のことだと考えることで心理的安定を図ろうとすることを、抑圧という。
2 受身的で、子どものように振る舞うことで心理的安定を図ろうとすることを、投影という。
3 身体機能の代わりに、認知的な活動での優越感を持つことで心理的安定を図ろうとすることを、補償という。
4 身体機能を使う場面を避けて、ひきこもることで心理的安定を図ろうとすることを、退行という。
5 身体機能の低下に対する不安や悲しみを、無意識的に抑えることで心理的に安定を図ろうとすることを、逃避という。

解答:3

問題74 甲状腺機能低下症(hypothyroidism)の症状として、適切なものを1つ選びなさい。

1 浮腫
2 下痢
3 動悸
4 いらいら感
5 手の震え

解答:1

問題75 めまいとその症状に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 メニエール病では、立ちくらみが起こる。
2 良性発作性頭位めまい病では、回転感がある。
3 低血圧によるめまいは、耳鳴りを伴う。
4 不整脈によるめまいは、頭痛を伴う。
5 脳梗塞では、めまいは起こらない。

解答:2

問題76 Aさん(79歳、女性)は、介護老人福祉施設で生活している。糖尿病でインスリン治療が必要で、1日に一度、昼食後に自己注射をしていて、併せて毎食直前に血糖を下げる薬を内服している。医師からは血糖のコントロール状態は良好であると言われている。ある日、Aさんの医療機関の受診が長びいた。B介護福祉職がAさんの遅めの昼食をとってもらう準備をしていると、Aさんが「頭がふらふらする」と訴えた。冷や汗もかいているようである。B介護福祉職によるAさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 昼食をとらずに、すぐにベッドでやすんでもらう。
2 昼食前の内服薬をすぐに飲んでもらう。
3 すぐに看護師に血糖を測定してもらう。
4 すぐにインスリンを自己注射してもらう。
5 様子を見る。

解答:3

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題69 エリクソン(Erikson.E)の発達段階説に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
 
1 誕生から1歳ころまでは、自分の行動コントロールを身につける段階である。
2 3歳頃から6歳頃までは、自発的行動を通して主体性の感覚を学ぶ段階である。
3 12歳頃から20歳頃までは、勤勉性を身につける段階である。
4 20歳頃から30歳頃までは、心身共に自分らしさを身につける段階である。
5 30歳頃から60歳頃までは、社会全体や他者への信頼感を持つ段階である。

解答:2

問題70 加齢に伴う筋肉の変化に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 70歳頃までは、筋肉量は維持される。
2 タンパク質をとることは、筋肉量の維持に有効である。
3 高齢者になってからの運動は、筋肉量の増加には無効である。
4 筋肉量の減少の主な原因は、悪性腫瘍の合併である。
5 筋肉量の減少は、下肢よりも上肢のほうが顕著である。

解答:2

問題71 Aさん(70歳、男性)は、65歳で定年退職した後、学生時代の旧友のほか、地域のボランティアサークルで知り合った新しい仲間と親交を深めてきた。しかし、サークルでトラブルが起きるようになって、1、2年前からはサークルへの参加が徐々に減り、安心できる旧友ばかりと頻繁につきあうようになった。Aさん自身はこの生活に満足している。Aさんの生活への適応状況を説明する理論として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 活動理論
2 離脱理論
3 社会情動的選択理論
4 愛着理論
5 心の理論

解答:3

問題72 加齢の影響を強く受ける記憶として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 個人の生活の中で生じる出来事や体験に関する記憶
2 学習や経験によって獲得された知識の記憶
3 スポーツなど、自分の体で覚える記憶
4 過去の社会的事件など、自分の体験とは直接関わらない記憶
5 人の顔や風景など、自覚せずに残されている記憶

解答:1

問題73 めまいや立ちくらみが時々ある高齢者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 勢いをつけて立ち上がることを勧める。
2 首を左右に振る体操をすることを勧める。
3 降圧薬の服用を勧める。
4 抗不安薬の服用を勧める。
5 転んでもけがをしないように部屋を片付けることを勧める。

解答:5

問題74 Bさん(82歳、男性)は、脳梗塞の既往があり、右片麻痺がある。以前から食事中にむせることがあった。半年前には、肺炎で入院したこともある。昨日から元気がなく、食欲もなくて普段の半分も食べられない。呼吸数は1分間に24回、体温は37.4℃だった。Bさんに起こっていることとして、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。

1 脳梗塞の再発
2 急性腸炎
3 感冒
4 誤嚥性肺炎
5 胃潰瘍

解答:4

問題75 変形性膝関節症と診断された高齢者への介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 膝を冷やす。
2 正座をする。
3 杖(つえ)を使う。
4 体重を増やす。
5 階段の昇り降りの運動をする。

解答:3

問題76 在宅医療に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 主治医は、地域医療支援病院の医師でなければならない。
2 保健所は、在宅医療を受ける患者の支援を行わない。
3 在宅での静脈注射は、医師でなければ実施できない。
4 在宅での悪性腫瘍患者に対する緩和ケアは、保険診療の対象外である。
5 在宅療養支援診療所は、24時間往診が可能な体制を確保しなければならない。

解答:5

まとめ

介護福祉士試験-『発達と老化の理解』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

介護福祉士試験-『介護過程』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『介護過程』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『介護過程』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『介護過程』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題61 介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の健康状態の改善
2 介護福祉職の介護観の変容
3 他職種との役割の分化
4 家族の介護負担の軽減
5 利用者の生活の質の向上

解答:5

問題62 介護福祉職の情報収集に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 五感を活用した観察を通して情報を集める。
2 一つの場面に限定して得られる情報を集める。
3 初対面のときから踏み込んで情報を集める。
4 興味のある個人情報を集める。
5 実践したい支援に沿った情報を集める。

解答:1

問題63 次の記述のうち、介護過程の展開におけるアセスメント(assessment)の説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 支援内容を説明して同意を得ること。
2 具体的な支援計画を検討すること。
3 達成できる目標を設定すること。
4 支援の経過を評価すること。
5 利用者の生活課題を明確にすること。

解答:5

問題64 短期目標の設定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護福祉職の視点で目標を設定する。
2 多様な解釈ができる言葉を用いて設定する。
3 実現可能な目標を段階的に設定する。
4 長期目標
5 最終的に実現したい生活像を設定する。

解答:3

次の事例を読んで、問題65、問題66について答えなさい。

[事例]
Mさん(78歳、女性、要介護2)は、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。
楽しみは、お風呂に入って肩までつかることである。身体機能に問題はない。短期目標を、「見守りのもと,一人で入浴する(3か月)」と設定し、順調に経過していた。
1か月を過ぎた頃、朝の申し送りで「Mさんが昨日浴室を出ようとしたときに足を滑らせたが、転倒はしなかった。念のため受診したが問題はなかった」と報告があった。
その日の夕方、介護福祉職が入浴に誘うと、「行きたくない」と強い口調で断った。それから1週間入浴していないことを心配した介護福祉職が居室を訪ねて、安全に入浴できるように浴室内を整えたことを伝えた。しかしMさんは「怖いから」と小声で言った。

問題65 Mさんの再アセスメントに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 順調に経過していたときの状況を分析する。
2 「怖いから」という思いを解釈する。
3 入浴を断られた介護福祉職の思いを理解する。
4 入浴時間の変更を検討する必要があると判断する。
5 入浴を面倒に思っていると判断する。

解答:2

問題66 再アセスメントによって見直した支援の方向性として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 湯船につかる自信を取り戻す支援
2 浴室内の移動の不安を取り除く支援
3 浴室まで安全に移動できる支援
4 足浴で満足感を得ることができる支援
5 身体機能を改善する支援

解答:2

次の事例を読んで,問題67,問題68について答えなさい。

[事例]
Aさん(80歳,女性,要介護3)は、パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されている。診断後も家業を手伝いながら、地域の活動に参加していた。
半年前からパーキンソン病(Parkinson disease)が悪化し,動作は不安定となったが、「家族に迷惑をかけたくない」と、できることは自分で取り組んでいた。
また主となる介護者である娘に服薬を管理してもらいながら、通所介護(デイサービス)を週3回利用し、なじみの友人と話すことを楽しみにしていた。
最近、通所介護(デイサービス)の職員から娘に、昼食事にむせることが多く食事を残していること、午後になると、「レクリエーションはか参加したくない」と落ち着かない様子になることが報告された。

問題67 介護福祉職がAさんについて、主観的に記録したものを1つ選びなさい。

1 パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されている。
2 帰宅願望から、レクリエーションの参加を拒否した。
3 「家族に迷惑をかけたくない」と話し、できることは自分で行っていた。
4 週3回、通所介護(デイサービス)を利用している。
5 昼食事にむせることが多く、食事を残していることを娘に報告した。

解答:2

問題68 その後,娘が腰痛を発症し、Aさんは短期入所生活介護(ショートステイ)を利用することになった。
次の記述のうち、短期入所生活介護(ショートステイ)におけるAさんの生活課題として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 食事を安全に摂取できること。
2 服薬の管理ができること。
3 通所介護(デイサービス)の利用を再開できること。
4 なじみの友人ができること。
5 地域の活動に参加できること。

解答:1

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題61 介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の価値観を変える。
2 利用者の療養上の世話をする。
3 利用者の経済的負担を軽減する。
4 利用者の望んでいる、よりよい生活を実現する。
5 利用者の生活習慣を改善する。

解答:4

問題62 介護計画の作成に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 抽出されたニーズを踏まえて目標を設定する。
2 内容が明確であれば支援方法の記載は省略する。
3 支援方法は「~させる」と使役文で記載する。
4 利用者の正しい理解を促すために専門用語を用いる。
5 計画の見直しの時期は決めない。

解答:1

問題63 介護計画の実施に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護福祉職の価値観に沿って実施する。
2 実施した状況は客観的に記録する。
3 計画の内容は実施の直前に家族に伝える。
4 他職種への経過報告は目標の達成後に行う。
5 利用者の満足度よりも目標の達成を優先する。

解答:2

次の事例を読んで、問題64、問題65について答えなさい。
〔事例〕
Cさん(75歳、男性、要介護1)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症した。2か月前から在宅復帰を目的として介護老人保健施設に入所している。次女は遠方から時々面会に来ているが、長女とは音信不通の状態が続いている。
Cさんは現在、右片麻痺で歩行には杖を使用している。担当の理学療法士から、「レクリエーションには積極的に参加するなど意欲はあるが、歩行状態が思うように改善しないと悩んでいた」との報告があった。
その後、歩行訓練やレクリエーションに参加しなくなり、居室のベッドで寝て過ごすことが多くなった。また、時々尿失禁をするようになった。
Cさんは、「自宅に帰りたいのに、このまま車いすになったらどうしよう」と担当の介護福祉職に打ち明けた。

問題64 Cさんの介護過程の展開に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 長女から入所前の情報を収集する。
2 現状を再アセスメントし、生活課題を抽出する。
3 自宅に戻った後の介護計画を立案する。
4 尿失禁に対応する介護計画の実施を優先する。
5 介護計画の最終的な評価は理学療法士が担当する。

解答:2

問題65 次の記述のうち、Cさんの短期目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 車いすの使用方法を理解する。
2 居室のベッドで安静に過ごす。
3 次女との同居を実現する。
4 今まで以上に、意欲的に歩行訓練に取り組む。
5 居室を出てレクリエーションに参加する。

解答:5

次の事例を読んで、問題66、問題67について答えなさい。
〔事例〕
Dさん(77歳、男性、要介護2)は、妻と二人で暮らしている。定年まで、高校の体育の教師で野球部の監督をしていた。起居動作に問題はないが、認知症(dementia)と診断されたため、現在、通所介護(デイサービス)を週3回利用している。通所介護(デイサービス)では、短期目標を「役割を持ち意欲的に生活する(3か月)」と設定し、体操を指導する役割をお願いしていた。
実施1か月が経過した頃、テレビで高校野球を見たDさんは暗い表情で、「生徒を全国大会に連れて行けなかったのは私の責任だ」と嘆いていた。この日は、担当の介護福祉職が体操のお願いをしても、「今すぐ行かなければ」と断った。

問題66 Dさんが体操の指導を断った理由の解釈として、最も可能性が高いものを1つ選びなさい。
1 介護福祉職に依頼されたため。
2 妻に会いに自宅に帰りたいため。
3 高校野球のことが気になっているため。
4 立ち上がり動作が不安定なため。
5 体育の授業を行うため。

解答:3

問題67 その後も体操の指導を継続していたDさんは、参加者から体操の順番が違うと指摘されて指導の意欲を失い、一人でいることが多くなった。しかし、体操の時間になると遠くからその様子を眺めていた。
Dさんが今後も現在の役割を継続するために、優先して取り組むべき課題として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 体操に対する関心を取り戻すこと。
2 体操の内容を変更すること。
3 体操を指導する自信を回復すること。
4 体操の正しい順番を学び直すこと。
5 指摘した参加者に謝ること。

解答:3

問題68 Eさん(70歳、女性、要介護1)は、夫、長男と共に農業をしていた。半年前に脳梗塞(cerebral infarction)で左片麻痺になった。現在は介護老人保健施設に入所し、リハビリテーションに取り組んでいる。介護福祉職が居室を訪れたとき、Eさんが、「料理は苦手なの」「そろそろ夏野菜の収穫の時期ね。収穫は楽しいし、採れたての野菜を近所に配るとみんな喜ぶのよ」と言った。その後、「夫には家事に専念しなさいと言われているから…」とうつむいて言った。
介護福祉職は介護福祉職間のカンファレンス(conference)でEさんの思いを共有した。Eさんの思いとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 農業に関わっていきたい。
2 家事に専念したい。
3 後継者の育成に関わりたい。
4 家でのんびりしたい。
5 料理の自信をつけたい。

解答:1

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題61 介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の自立を支援する。
2 画一的に介護を実践する。
3 介護福祉職の尊厳を保持する。
4 家族介護者の自己実現を図る。
5 経験則に基づいて介護を実践する。

解答:1

問題62 利用者の情報収集における留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 生活歴は、介護福祉職の主観的判断を優先する。
2 生活機能は、他職種からの情報も活用する。
3 発言内容は、介護福祉職の解釈を加える。
4 経済状況は、近隣住民の情報から推測する。
5 心身機能は、利用者への聞き取りによって判断する。

解答:2

問題63 生活課題の優先順位を決定する上で、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者が要望する頻度の多いものから決定する。
2 介護福祉職が評価しやすいものから決定する。
3 家族の負担が大きく軽減するものから決定する。
4 緊急性が高いものから決定する。
5 課題に取り組む準備期間が短いものから決定する。

解答:4

問題64 介護計画を実施するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護計画の遂行自体を目的にする。
2 実施内容は個々の介護福祉職に任せる。
3 介護福祉職の満足度を基に継続を判断する。
4 介護計画の変更内容の説明は省略する。
5 利用者の反応や変化を観察する。

解答:5

問題65 Gさん(79歳、男性)は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。短期目標を「なじみの店で買物ができる(2か月)」として、月3回の買物を計画し実施した。初回は順調であったが, 2回目にレジで後ろに並ぶ人から、「遅い、早くして」と言われて. H介護福祉職が支払った。GさんはH介護福祉職に、「ほしい物を選んでも、自分で支払わないと買った気にならん」と言い、その後、楽しみにしていた買物に行かなくなった。I C F (International Classification of Functioning, Disability and Health : 国際生活機能分類)の視点に基づいて介護計画の内容を見直すにあたり、最も配慮すべき構成要素を1つ選びなさい。

1 身体構造
2 個人因子
3 心身機能
4 環境因子
5 活動

解答:4

次の事例を読んで、問題66,問題67について答えなさい。
〔事例〕
Jさん(71歳、男性)は20歳から造園業を営んでいた。2か月前に脚立から転落して、右大腿骨頚部骨折(femoral neck fracture)で入院した。骨折部位は順調に回復し、下肢機能訓練により杖歩行も可能であると診断されている。しかし、訓練への参加は消極的であり、入院中は車いすで過ごしていた。退院後は自宅で過ごしたいという希望から、下肢筋力に対する機能訓練で5日前に介護老人保健施設に入所した。
入所後のJさんは、日中のほとんどをベッド上でテレビを見て過ごしている。排泄に関する移乗を依頼する以外に職員に話しかけることはなく、食事をしていても他者との会話はみられない。Jさんの表情が穏やかなときに歩行訓練に参加を促すが、ああ、うん…と言うだけで訓練に参加していない。面会に来た妻によると、Jさんは、施設で訓練しても歩けるようになるはずはないと話していたということだった。また、妻は、仕事が大好きで、仕事ができないことに相当落ち込んでいるようだと話した。

問題66 Jさんに対する長期目標の方向性として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 病院で機能訓練をすること
2 施設での生活に慣れること
3 造園業に再び携わること
4 話し相手を見つけること
5 新しい趣味を見つけること

解答:3

問題67 在宅復帰を目指すJさんに対する短期目標を、「外出することができる(1週間)」とした。短期目標に基づく支援内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 車いすで20~30分過ごしてもらう。
2 歩行器の使用を促す。
3 下肢を1日1回外転する。
4 トイレへの移乗訓練を行う。
5 骨折部位の回復を確認する。

解答:1

問題68 Kさん(82歳、女性)は、身寄りがなく自宅で一人暮らしをしている。週1回利用している通所介護(デイサービス)で送迎を担当しているL介護福祉職は,Kさんから、「この間、いつもより膝の痛みが強くなって玄関で立てなくなった。ちょうど民生委員さんが来てくれて、一緒に受診して痛みは治まったの。医師から膝は痛むことがあるが生活に支障はないと言われたけど、いつまでこの家にいられるかしら」と打ち明けられた。その日の夕方、自宅へ送った時にKさんは、「施設の生活はにぎやかで、さぞ楽しいでしょうね」と話して、涙ぐんだ。発言を受けて、その場で本人の同意を取り、翌日、事業所内のカンファレンス(conference)が行われた。
L介護福祉職が話す内容として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 膝の痛みがなくならない理由
2 身寄りがないこと
3 施設に入所するタイミング
4 玄関で活用できる福祉用具
5 在宅生活の継続への不安

解答:5

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題61 介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 疾病の診断資料として活用する。
2 職種間の専門性の違いを明確にする。
3 介護福祉職の業務負担を軽減する。
4 利用者の自己実現を支援する。
5 家族の希望や思いを代弁する。

解答:4

問題62 利用者のアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者本人の希望に沿った情報を収集する。
2 家族のニーズを優先させながら情報を収集する。
3 介護福祉の知識を活用して情報を解釈する。
4 生活課題を明確にした後で情報を関連づける。
5 利用者の情報を整理した後で要望を聞く。

解答:3

問題63 介護計画の立案に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 以前の介護計画は考慮せずに立案する。
2 現実的で実践可能な内容にする。
3 介護福祉職の望む利用者像を目指す。
4 本人や家族の希望と乖離かいりしてもよい。
5 安全性よりも効果を優先する。

解答:2

問題64 介護記録に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 事実はありのままに記録する。
2 鉛筆で記録する。
3 数日後に記録する。
4 介護福祉職の感情を記録する。
5 他職種との関わりを除外して記録する。

解答:1

問題65 介護過程の評価に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護計画の内容に対する介護福祉職の満足度を評価する。
2 支援の実施状況に関する情報を整理して、評価する。
3 複数ある短期目標は集約して評価する。
4 実施後に評価基準を定めて評価する。
5 家族が多角的な視点から評価する。

解答:2

問題66 Eさんは認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。廊下を頻繁に歩き、他の利用者の部屋に入ってはトラブルになりかけている。介護福祉職が声をかけると、「私には行くところがある」と怒鳴る。Eさんのアセスメント(assessment)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 怒鳴られた介護福祉職の気持ちを情報として活用する。
2 「廊下を頻繁に歩かないこと」を生活課題に設定する。
3 他の利用者とトラブルになりかけている情報は不要と判断する。
4 「私には行くところがある」という言葉を解釈する。
5 言動から短気な性格だと考えて分析する。

解答:4

問題67 Fさん(75歳、女性)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)である。家族の介護負担が増加して、3日前から介護老人保健施設に入所している。入所前から、トイレに間に合わずに尿失禁をしてしまうことがあるため、昼夜、リハビリパンツを使用している。歩行は自立している。夜間、トイレに起きているが、その後、眠っていることが確認されている。Fさんの尿失禁の改善を目標に収集する情報として、最も優先度の高いものを1つ選びなさい。

1 介護負担となっている家族背景
2 施設生活に対する不安
3 夜間の中途覚醒状況
4 トイレに行く時間帯
5 歩行に必要な下肢筋力

解答:4

問題68 Gさん(66歳、女性)は.1年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して片麻痺になった。在宅復帰を目指し、介護老人保健施設に入所して、「家に帰れるように頑張らなくちゃ」と熱心に立位訓練に取り組んでいた。しかし、同居していた孫が3日前に訪れてから、「体調が悪い」と言って、閉じこもり、食事は半分も食べなくなった。傾聴ボランティアがGさんの居室を訪れると、「訓練しても帰るところがない」と泣いて話したという。Gさんに対する介護福祉士の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食事量を評価して、栄養指導を行う。
2 立位訓練を評価して、回復状況を把握する。
3 家族と調整して、退所後の住まいを整える。
4 サービス担当者会議に孫を招集する。
5 傾聴ボランティアの情報を基に、本人の生活ニーズを確認する。

解答:5

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題61 介護過程におけるアセスメント(assessment)の目的として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 より多くの情報の収集
2 介護福祉職の技能の向上
3 生活課題の明確化
4 I C F (International Classification of Functioning, Disability and Health : 国際生活機能分類)の視点による情報の分類
5 1つの場面に焦点を当てた観察

解答:3

問題62 介護計画の目標設定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アセスメント(assessment)と切り離して考える。
2 利用者と話し合いながらつくる。
3 ケアプランとの整合性は確認しなくてよい。
4 家族が望む生活を長期目標にする。
5 日標を記述するときの主語は介護福祉職にする。

解答:2

問題63 Cさんはアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type) で,介護老人福祉施設に入所している。仲の良かったDさんが, 1週間前に経済的な理由で別の階の多床室に移動した。Cさんは,寂しそうな表情で廊下を歩き回り、 Dさんを探しながら,他の利用者の部屋に入っていく。DさんもCさんに会いたいと介護福祉職に話している。Cさんの生活課題として,最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 Dさんの居室移動を理解すること
2 廊下を自由に歩き回れるようになること
3 新しい友人をつくること
4 自分の部屋で落ち着いて過ごせるごと
5 Dさんとの交友関係を保てること

解答:5

問題64 介護過程における主観的情報に該当するものとして,正しいものを1つ選びなさい。

1 疾病に関する主治医の意見
2 家族から聞いた利用者の生活歴
3 介護福祉職が感じたこと
4 利用者の発言
5 認知機能検査の得点

解答:4

問題65 介護実践のプロセスをSOAP方式で記録する場合、Pに該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の生活全般のニーズ
2 介護福祉職が判断したこと
3 実施に対する利用者の反応
4 介護福祉職が観察したこと
5 介護福祉職が行う今後の介護計画

解答:5

問題66 介護計画の修正を行うことを利用者に説明した。利用者の同意が得られた後に,介護福祉職間で共通認識をもつために行うこととして,適切なものを1つ選びなさい。

1 インフォームドコンセント(informed consent)
2 スクリーニング(screening)
3 モニタリング(monitoring)
4 カンファレンス(conference)
5 インテーク(intake)

解答:4

次の事例を読んで,問題67,問題68について答えなさい。

〔事 例〕
Eさん(67歳、女性、介護3)は、 1年前、くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)で倒れて、左片麻輝、体幹機能の低下が残った。排泄訓練を目的として介護老人保健施設に入所した。入所時のEさんは不自由でも、右手でベッド柵を掴んで起き上がることやベッドの端に座ることはできたが、立位保持はできなかった。おむつを着用しているが、おむつは嫌と自分の気持ちを訴えていた。医師は着脱と拭く行為には介助か必要だが、車いすから便座に移ることは可能であると判断した。F介護福祉職はアセスメント(assessment)を行い,本人の思いを考慮して介護計画の短期目標を、車いすから便座に移り排泄すると設定して、評価日は1か月後とした。理学療法士と連携して、トイレで移乗のための立位訓練を始めた。

問題67 I C F (International Classification of Functioning, Disability and Health :国際生活機能分類)に基いて情報を分類する場合、Eさんの能力(できる活動)に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 右手でベッド柵を握る動作
2 ベッド上での座位の保持
3 手すりを使っての立位の保持
4 おむつは嫌という気持ちの表出
5 車いすから便座への移乗

解答:5

問題68 Eさんのニーズとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 移乗訓練をやめること
2 トイレで排泄ができること
3 左片麻輝をなくすこと
4 おむつに戻すこと
5 早く家に帰ること

解答:2

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題61 介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 多職種がそれぞれ異なる最終目標を持つこと
2 1回限りの介護をすること
3 利用者のニーズに応じた根拠のある個別ケアをすること
4 家族が望む利用者の生活を実現すること
5 介護福祉職の業務の効率を優先すること

解答;3

問題62 介護福祉職の情報収集に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 情報は、多角的・継続的に収集する。
2 収集した情報は、取捨選択せずに記録する。
3 主観的情報は、計測器を用いて収集する。
4 利用者が発した言葉は、介護福祉職の主観を加えて記録する。
5 プライバシーに関する情報は、集団面接で収集する。

解答:1

問題63 「関連する情報の分析・統合を通じて、利用者の課題、ニーズ、強みを明らかにすること」を表す用語として、適切なものを1つ選びなさい。

1 チームアプローチ(team approach)
2 アセスメント(assessment)
3 モニタリング(monitoring)
4 アウトリーチ(outreach)
5 インテーク(intake)

解答:2

問題64 Dさん(70歳、女性)は、10年前に人工肛門(ストーマ)を造設し、2年前に脳出血を患って軽い右片麻痺が残った。最近、物忘れが目立ってきた。また、同居する娘の仕事が忙しくなってきた。Dさんに関する情報のうち、ICF(国際生活機能分類)の環境因子に該当するものとして、適当なものを1つ選びなさい。

1 70歳の女性である。
2 人工肛門(ストーマ)を造設した。
3 軽い右片麻痺が残った。
4 物忘れが目立ってきた。
5 娘の仕事が忙しくなってきた。

解答:5

問題65 Eさんは、アルツハイマー型認知症で認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。今までできていた食後の歯磨きができなくなってきている。口臭が強くなってきたので、他の利用者が会話を避けている。孫からも「おばあちゃんのお口くさい」と言われ、寂しそうな表情をしているのを介護福祉職が見ている。優先的に解決すべきEさんの生活課題として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 他者と積極的に会話ができるようになること
2 寂しさを取り除くために介護職が励ますこと
3 気を遣わずに孫と話ができるようになること
4 口の中を清潔に保てるようにすること
5 一人で歯磨きができるようになること

解答:4

問題66 客観的情報の記録として、適切なものを1つ選びなさい。

1 タンスの中に食べこぼしのついた上着が入っていた。
2 妻とけんかしたことを後悔しているのではないか。
3 ご飯が喉を通らないのは、愛犬がいなくなったからだと思う。
4 いつも冷静なのに突然怒ったのでびっくりした。
5 一人でいる時間が長いので、こまめに声かけをすることにした。

解答:1

次の事例を読んで、問題67、問題68について答えなさい。
{事例}
Fさん(70歳、男性、要介護1)は、認知症を患う母と二人暮らしである。左片麻痺があり。杖があれば一人で歩行できる。現在は、小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買い物が好きで、今でも天気の良い日には、一人で杖をついて買物に出かけていく。Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買い物に出かける」、短期目標は「転倒しない」で、支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行と設定されて、順調に実施されている。最近、近所の人から、Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上がりきれず、よろけたり、困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると、Fさんは「足元が少し不安なところがありますが、大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い、目に涙を浮かべた。

問題67 Fさんの介護計画の評価に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 近所の人からの情報は、評価には不要である。
2 「安全に買物に出かける」という目標は達成した。
3 手すりを使った起立訓練と歩行訓練を見直す必要がある。
4 事業所内での訓練は順調なので、このまま継続する。
5 Fさんの発言から満足していると評価した。

解答:3

問題68 Fさんの状況を受けて、関係職員が集まり、カンファレンスを開催することになった。このカンファレンスに参加したG介護福祉職の発言に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Fさんの日頃の移動の様子について、具体的に説明した。
2 Fさんが感情的になるので、気持ちは聞かないようにしていると説明した。
3 介護保険を使って通所リハビリテーションを併用することを提案した。
4 スーパーに向かうときの様子は多くの情報があるので、Fさんにはそれ以上尋ねる必要がないと説明した。
5 母親の支援について、話し合うことを提案した。

解答:1

まとめ

介護福祉士試験-『介護過程』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

介護福祉士試験-『生活支援技術』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『生活支援技術』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『生活支援技術』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『生活支援技術』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題35 次の記述のうち、古い住宅で暮らす高齢者が、ヒートショックを防ぐために必要な環境整備の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 居室の室温を低くする。
2 脱衣室の照明を明るくする。
3 トイレに床置き式の小型のパネルヒーターを置く。
4 入浴直前に浴槽の湯音を60℃にし,蒸気を立てる。
5 24時間換気システムを導入する。

解答:3

問題36 高齢者にとって安全で使いやすい扉の工夫として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 トイレの扉は内開きにする。
2 開き戸は杖の使用者が移動しやすい。
3 引き戸は開閉の速度が速くなる。
4 アコーディオンドアは気密性が高い。
5 引き戸の取っ手は棒型にする。

解答:5

問題37 下肢の筋力が低下してつまずきやすくなった高齢者に適した靴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 靴底の溝が浅い靴
2 靴底が薄く硬い靴
3 足の指が固定される靴
4 足背をしっかり覆う靴
5 重い靴

解答:4

問題38 介護が必要な利用者の口腔ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 うがいができる場合には、ブラッシング前にうがいをする。
2 歯磨きは、頭部を後屈させて行う。
3 部分床義歯のクラスプ部分は、流水で軽く洗う。
4 全部の歯がない利用者には、硬い毛の歯ブラシを使用する。
5 舌の清拭は、手前から奥に向かって行う。

解答:1

問題39 口腔内が乾燥している人への助言に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 苦味の強い食べ物を勧める。
2 臥床時は仰臥位(背臥位)で枕を使用しないように勧める。
3 水分は控えるように勧める。
4 唾液腺マッサージをするように勧める。
5 ジェルタイプの保湿剤は,前回塗った上に重ねて塗るように勧める。

解答:4

問題40 介護福祉職が利用者を仰臥位(背臥位)から側臥位へ体位変換するとき、図に示された力点の部位として、適切なものを1つ選びなさい。

1 AとC
2 AとD
3 BとC
4 BとD
5 BとE

解答:1

問題41 標準型車いすを用いた移動の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 急な上り坂は、すばやく進む。
2 急な下り坂は、前向きで進む。
3 踏切を渡るときは、前輪を上げて駆動輪でレールを越えて進む。
4 段差を上がるときは、前輪を上げて進み駆動輪が段差に接する前に前輪を下ろす。
5 砂利道では、駆動輪を持ち上げて進む。

解答:3

問題42 Hさん(35歳,男性)は6か月前、高所作業中に転落し、第6胸髄節(Th6)を損傷した。リハビリテーション後、車いすを利用すれば日常生活を送ることができる状態になっている。

Hさんの身体機能に応じた車いすの特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ヘッドサポートを装着している。
2 ハンドリムがないタイヤを装着している。
3 レバーが長いブレーキを装着している。
4 片手で駆動できるハンドリを装着している。
5 腰部までのバックサポートを装着している。

解答:5

問題43 Jさん(80歳、女性,要介護3)は、介護老人福祉施設に入所している。食事の後、Jさんから「最近飲み込みにくくなって時間がかかる」と相談された。受診の結果、加齢による機能低下が疑われると診断された。

次の記述のうち、Jさんが食事をするときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 リクライニングのいすを用意する。
2 栄養価の高い食事を準備する。
3 食前に嚥下体操を進める。
4 自力で全量を摂取できるように促す。
5 細かく刻んだ食事を提供する。

解答:3

問題44 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease)のある利用者の食事に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 繊維質の多い芋類を食事に取り入れる。
2 炭酸飲料で水分補給をする。
3 たんぱく質の多い食事は控える。
4 高カロリーの食事は控える。
5 一回の食事量を減らし、回数を増やす。

解答:5

問題45 入浴の身体への作用を踏まえた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 浮力作用があるため、食後すぐの入浴は避ける。
2 浮力作用があるため、入浴中に関節運動を促す。
3 静水圧作用があるため、入浴後に水分補給をする。
4 静水圧作用があるため、入浴前に誘導する。
5 温熱作用があるため、お湯につかる時間を短くする。

解答:2

問題46 四肢麻痺の利用者の手浴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 仰臥位(背臥位)で行う。
2 手指は、30分以上お湯に浸す。
3 手関節を支えながら洗う。
4 指間は、強く洗う。
5 指間は、自然乾燥させる。

解答:3

問題47 利用者の状態に応じた清潔の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 乾燥性皮膚疾患がある場合、弱アルカリ性の石鹸で洗う。
2 人工透析をしている場合、柔らかいタオルでからだを洗う。
3 褥瘡がある場合、石鹸をつけた指で褥瘡部をこすって洗う。
4 糖尿病性神経障害(diabetic neuropathy)がある場合、足の指の間はナイロンたわしで洗う。
5 浮腫のある部分は、タオルで強く押し当てて洗う。

解答:2

問題48 Kさん(72歳,女性,要介護2)は、脳梗塞(cerebral infarction)で入院したが回復し、自宅への退院に向けてリハビリテーションに取り組んでいる。トイレへは手すりを使って移動し、トイレ動作は自立している。
退院後も自宅のトイレでの排泄を希望している。

Kさんが自宅のトイレで排泄を実現するために必要な情報として、最も優先されるものを1つ選びなさい。

1 便意・尿意の有無
2 飲食の状況
3 衣服の脱衣の様子
4 家族介護者の有無
5 トイレまでの通路の状況

解答:5

問題49 自己導尿を行っている利用者に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 座位が不安定な場合は、体を支える。
2 利用者が自己導尿を行っている間は、そばで見守る。
3 利用者と一緒にカテーテルを持ち、挿入する。
4 再利用のカテーテルは水道水で洗い、乾燥させる。
5 尿の観察は利用者自身で行うように伝える。

解答:1

問題50 下肢筋力の低下により立位に一部介助が必要な車いす利用者が、トイレで排泄をするときの介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 便座の高さは,利用者の膝よりも低くなるように調整する。
2 便座に移乗する前に,車いすのバックサポートに寄りかかってもらう。
3 車いすから便座に移乗するときは,利用者の上腕を支える。
4 利用者が便座に移乗したら,座位が安定していることを確認する。
5 立ち上がる前に,下着とズボンを下腿部まで下げておく。

解答:4

問題51 図の洗濯表示の記号の意味として、正しいものを1つ選びなさい。

1 液温は30℃以上とし、洗濯機で洗濯ができる。
2 液温は30℃以上とし、洗濯機で弱い洗濯ができる。
3 液温は30℃以上とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる。
4 液温は30℃を上限とし、洗濯機で弱い洗濯ができる。
5 液温は30℃を上限とし、洗濯機で非常に弱い洗濯ができる。

解答:4

問題52 衣服についたバターのしみを取るための処理方法に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 水で洗い流す。
2 しみに洗剤を浸み込ませて,布の上に置いて叩く。
3 乾かした後,ブラッシングする。
4 氷で冷やしてもむ。
5 歯磨き粉をつけてもむ。

解答:2

問題53 食中毒の予防に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 鮮魚や精肉は、買い物の最初に購入する。
2 冷蔵庫の食品は、隙間なく詰める。
3 作って保存しておく食品は、広く浅い容器に入れてすばやく冷ます。
4 再加熱するときは、中心部温度が60℃で1分間行う。
5 使い終わった器具は、微温湯をかけて消毒する。

解答:3

問題54 喘息のある利用者の自宅の掃除に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 掃除機をかける前に吸着率の高いモップで床を拭く。
2 掃除は低い所から高い所へ進める。
3 拭き掃除は往復拭きをする。
4 掃除機の吸い込み口はすばやく動かす。
5 掃除は部屋の出口から奥へ向かって進める。

解答:1

問題55 ベッドに比べて畳の部屋に布団を敷いて寝る場合の利点について、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 布団に湿気がこもらない。
2 立ち上がりの動作がしやすい。
3 介護の負担が少ない。
4 床からの音や振動が伝わりにくい。
5 転落の不安がない。

解答:5

問題56 睡眠の環境を整える介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 寝具を選ぶときは、保湿性を最優先する。
2 湯たんぽを使用するときは、皮膚に直接触れないようにする。
3 寝室の温度は、1年を通して15℃前後が望ましい。
4 枕は、顎が頸部につくぐらいの高さにする。
5 就寝中の電気毛布は、スイッチを切る必要がない。

解答:2

問題57 Lさん(78歳,男性)は、脳梗塞後遺症による右片麻痺がある。妻の介護疲れで、3日前から介護老人保健施設の短期入所療養介護(ショートステイ)を利用している。入所以降、Lさんは日中もベッドで横になっていることが多かったため、介護福祉職がLさんに話を聞くと「夜、眠れなくて困っている」と訴えた。

介護福祉職のLさんへの対応として最も適切なものを1つ選びなさい。

1 施設の起床時間や消灯時間をわかりやすく伝える。
2 眠ろうとする意志が大切だと説明する。
3 自宅での睡眠の状況について詳しく尋ねる。
4 日中の睡眠の必要性を伝える。
5 睡眠薬の服用について提案する。

解答:3

問題58 「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(2018年(平成30年)改訂(厚生労働省)において、アドバンス・ケア・プランニング・(ACP)が重要視されている。
このアドバンス・ケア・プランニング・(ACP)を踏まえた、人生の最終段階を迎えようとする人への介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「生活上の悩みごとは、近くの地域包括支援センターに相談できます」
2 「今後の医療とケアについては、家族が代わりに決めるので安心です」
3 「今後の生活について、家族や医療・介護職員と一緒に、その都度話し合っていきましょう」
4 「口から食べることができなくなったら、介護職員に相談してください」
5 「意思を伝えられなくなったら、成年後見制度を利用しましょう」

解答:3

問題59 死期が近づいたときの介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食事量が減少したときは、高カロリーの食事を用意する。
2 チアノーゼ(cyanosis) が出現したときは、冷罨法を行う。
3 全身倦怠感が強いときは、全身清拭から部分清拭に切り替える。
4 傾眠傾向があるときは、話しかけないようにする。
5 口腔内乾燥があるときは、アイスマッサージを行う。

解答:3

問題60 高齢者施設で利用者の死後に行うデスカンファレンス(death conference)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ボランティアに参加を求める。
2 ケアを振り返り、悲しみを共有する。
3 利用者の死亡直後に行う。
4 個人の責任や反省点を追求する。
5 自分の感情は抑える。

解答:2

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題35 一戸建ての住宅に暮らす利用者の地震対策に関する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 家具には、キャスターをつける。
2 書棚の上部には、重い物を収納する。
3 食器棚は、ガラス扉を外す。
4 外への避難経路は、玄関の1方向とする。
5 非常時に持ち出す物は、リュックサックにまとめておく。

解答:5

問題36 介護保険の給付対象となる住宅改修を利用してトイレを改修するとき、介護福祉職が助言する内容として、正しいものを1つ選びなさい。
1 開き戸は、自動ドアに変更できる。
2 和式便器の上に、腰掛け便座を設置できる。
3 滑りにくい床材に変更できる。
4 取り外しが可能な手すりを設置できる。
5 現在使用している洋式便器に、洗浄機能を付加できる。

解答:3

問題37 ユニバーサルデザイン(universal design)の7原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 高齢者が優先的に使用できる。
2 使い方を統一する。
3 情報伝達の手段は一つにする。
4 使用するためには訓練が必要である。
5 誰にでも使える大きさと広さが確保されている。

解答:5

問題38 次の記述のうち、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による着衣失行のある人に対する着衣の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 着替えができない理由を本人に確認する。
2 左右がわかるように衣類に印をつける。
3 着衣の前に全ての手順を口頭で指示する。
4 衣服を畳んで渡す。
5 着衣の方法を毎回変えるように勧める。

解答:2

問題39 更衣のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 手指の細かな動作が難しい利用者に、マグネット式のボタンを勧める。
2 認知症(dementia)のある利用者に、ボタンエイドの使用を勧める。
3 下肢の筋力低下のある利用者に、立位で更衣をするように勧める。
4 視覚障害のある利用者に、ソックスエイドの使用を勧める。
5 片麻痺のある利用者に、袖ぐりの小さい上衣を勧める。

解答:1

問題40 介護老人保健施設の利用者の身じたくに関する専門職の役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、洗面時の関節可動域の制限を改善する。
2 支援相談員は、着脱に使用する福祉用具を選定する。
3 栄養士は、破損した義歯を修復する。
4 看護師は、糖尿病(diabetes mellitus)に伴う管理が必要な利用者の爪切りを行う。
5 理学療法士は、身体状況に合わせて衣類を作り直す。

解答:4

問題41 次の記述のうち、ベッドから車いすへの移乗介護で最初に行うこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 移乗の目的を説明して同意を得る。
2 移乗の方法を説明する。
3 衣服を着替えてもらう。
4 車いすを介護しやすい位置に調整する。
5 ベッドの高さを調節する。

解答:1

問題42 立位をとり静止している利用者の重心線が、点Xから点Yに移動したときに考えられるふらつきとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 左前方へのふらつき
2 右前方へのふらつき
3 左後方へのふらつき
4 後方へのふらつき
5 右後方へのふらつき

解答:2

問題43 右片麻痺の利用者が、手すりを利用して階段を昇降するときの介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1 手すりが利用者の右側になるように声をかける。
2 階段を昇るとき、利用者の左後方に立つ。
3 階段を昇るとき、右足から出すように声をかける。
4 階段を降りるとき、利用者の右前方に立つ。
5 階段を降りるとき、左足から出すように声をかける。

解答:4

問題44 Mさん(78歳、女性)は、体格指数(BMI)は18.7である。病気や食事制限はない。この1年間で体重が2kg減少し、「最近、歩くのが遅くなり、疲れやすくなった」と言っている。Mさんに普段の食生活を尋ねたところ、お茶漬けやうどんで済ますことが多いと答えた。
介護福祉職が食事バランスガイドを用いて摂取を勧める区分として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 主食
2 副菜
3 主菜
4 牛乳・乳製品
5 果物

解答:3

問題45 いすに座って食事をする利用者の姿勢を確保する介護して、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 顎を上げてもらう。
2 テーブルは、肘がつき腕が自由に動かせるものを用意する。
3 テーブルと体の間を30㎝離す。
4 体幹を後方に傾けてもらう。
5 いすに浅く座ってもらう。

解答:2

問題46 高齢者の食生活に関する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 骨粗鬆症(osteoporosis)の予防として、ビタミンD(vitamin D)の摂取を勧める。
2 高血圧症(hypertension)の予防として、果物の摂取を控える。
3 便秘の予防として、水分摂取を控える。
4 ドライマウス(dry mouth)の予防として、柔らかい食物を勧める。
5 逆流性食道炎(refluxesop hagitis)の予防として、食後すぐに横になる。

解答:1

問題47 左半側空間無視のある利用者の食事介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の左側にトレー(tray)を置く。
2 トレー(tray)の右側に印をつける。
3 クロックポジションに従って配膳する。
4 食べる様子を観察して適宜食器の位置を変える。
5 利用者の右側にあるテレビをつけておく。

解答:4

問題48 清拭の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 目のまわりは目尻から目頭に向かって拭く。
2 背部は患側を下にして拭く。
3 腹部は臍部から恥骨部に向かって拭く。
4 両下肢は抹消から中枢に向かって拭く。
5 皮膚についた水分は最後にまとめて拭く。

解答:4

問題49 利用者の状態に応じた入浴の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 血液透析を受けている人は、透析直後に入浴する。
2 胃ろうを造設している人は、入浴を控える。
3 心臓機能障害がある人は、半身浴にする。
4 酸素療法を行っている人は、鼻カニューレを外して入浴する。
5 回腸ストーマを造設している人は、食後1時間以内に入浴する。

解答:3

問題50 右片麻痺のある利用者が、ベッドサイドでポータブルトイレを使用するときの設置場所として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答:2

問題51 膀胱留置カテーテルを使用している利用者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 水分摂取を控えてもらう。
2 カテーテルが折れていないことを確認する。
3 採尿バッグは膀胱と同じ高さに置く。
4 尿漏れが見られたらカテーテルを抜去する。
5 尿量の確認は看護師に依頼する。

解答:2

問題52 解熱を目的にした坐薬(座薬)の挿入に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 挿入時は仰臥位(背臥位)で膝を伸ばす。
2 挿入時は腹式呼吸を促す。
3 坐薬(座薬)はとがっていない方から挿入する。
4 挿入後は坐薬(座薬)が排出されないことを確認する。
5 衣服を整えてから手袋を外す。

解答:4

問題53 肉入りのカレーを常温で保存し、翌日、加熱調理したときの食中毒の原因菌として、最も注意しなければならないものを1つ選びなさい。
1 ウエルシュ菌
2 カンピロバクター
3 サルモネラ菌
4 腸炎ビブリオ
5 黄色ブドウ球菌

解答:1

問題54 ノロウイルス(Norovirus)に感染した人の嘔吐物のついた衣服の処理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 嘔吐物を拭き取ったペーパータオルはごみ箱に捨てる。
2 汚染された部分にアルコールを噴霧する。
3 汚染された部分を強くもみ洗いする。
4 嘔吐物を取り除いた後、次亜塩素酸ナトリウム溶液につける。
5 40℃の湯で洗濯する。

解答:4

問題55 Aさん(85歳、女性、要介護1)は、認知症(dementia)があり判断能力が不十分である。一人暮らしで、介護保険サービスを利用している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに、物品売買契約書を見つけた。Aさんは、「昨日、訪問販売の業者が来た」「契約書については覚えていない」と話した。
訪問介護員(ホームヘルパー)から連絡を受けたサービス提供責任者が、迅速にクーリング・オフの手続きを相談する相手として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 行政書士
2 消費生活センター
3 家庭裁判所
4 保健所
5 相談支援事業所

解答:2

問題56 眠れないと訴える高齢者に介護福祉職が行う助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 起床時に日光を浴びように勧める。
2 日中、長い昼寝をするように勧める。
3 夕食後2時間以内に就寝するように勧める。
4 寝る前に緑茶を飲むように勧める。
5 決まった就寝時刻を守るように勧める。

解答:1

問題57 施設における安眠を促すための環境に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 湿度は20%以下に設定する。
2 寝衣は、体に密着した形のものを選ぶ。
3 冷暖房の風が、体に直接当たるようにする。
4 夜間の照明は、部屋全体がはっきり見える明るさにする。
5 介護福祉職同士の会話が響かないようにする。

解答:5

問題58 睡眠薬を服用している高齢者への介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1 アルコールと一緒に服用してもらった。
2 服用後、1時間は起きているように伝えた。
3 日中、ふらつきがみられたので医師に伝えた。
4 通常の量では眠れないと言われたので、追加して飲むように伝えた。
5 体調に合わせて服薬時間を変更した。

解答:3

問題59 
Bさん(83歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。終末期で、「最期はこの施設で迎えたい」という本人の希望があり、家族もそれを望んでいる。昨日から死前喘鳴が出現し、医師から、「あと数日でしょう」と言われた。
「呼吸が苦しそうだ」と言っている家族への介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「自然な経過なので体位の工夫をして一緒に見守りましょう」
2 「Bさんに意識はないので心配いらないですよ」
3 「痰の吸引をすると楽になるので準備しますね」
4 「Bさんを励ましてください」
5 「すぐに救急車を呼びましょう」

解答:1

問題60
高齢者施設において介護福祉職が行う死亡後の介護について、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ペースメーカーを取り除く。
2 口が閉じない場合は紐で顎を固定する。
3 衣服は着衣がしやすい服を選ぶ。
4 全身清拭には水を使用する。
5 家族に、死亡後の介護を一緒に行うかどうかを確認する。

解答:5

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題35 下記のマークが表しているものとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 肢体不自由のある人が運転する自動車
2 障害者が利用できる建物、施設
3 義肢や義足などで援助や配慮を必要としている人
4 オストメイトであること、オストメイトのための設備があるトイレ
5 障害者の就労支援に取り組んでいる企業

解答:4

問題36 Aさん(38歳)は、共同生活援助(グループホーム)に入居している。料理が得意で、普段はエプロンを身に着けて揚げ物料理をガスコンロで作っている。防火を意識した調理支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 調理材料は、ガスコンロの周辺に置く。
2 調理をするときは、袖口を絞った衣類を着てもらう。
3 調理に時間がかかるときは、鍋から離れてもらう。
4 火災警報器は、床に近い部分に設置する。
5 強い火力で調理してもらう。

解答:2

問題37 歩行が可能な脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)の高齢者の転倒予防に留意した環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 弾力性が高い床材を使用する。
2 洋式トイレの予備のトイレットペーパーは足元に置く。
3 頻繁に移動する場所には手すりを取りつける。
4 調理用具は、頭上のつり棚に収納する。
5 いすにキャスターをつける。

解答:3

問題38 介護福祉職が行う身じたく・整容の支援と使用する道具の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ベッド上での口腔ケア ・・・・・・ガーグルペースン
2 浴室での洗髪 ・・・・・・ ドライシャンプー
3 総義歯の洗浄 ・・・・・・・歯磨剤
4 耳垢(耳あか)の除去 ・・・・・・・ピンセット
5 ベッド上での洗顔 ・・・・・・・・ 冷水で絞ったタオル

解答:1

問題39 ベッド上で臥床したままの利用者に行う和式寝衣の交換の介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい

1 袖を抜くときは手→肘→肩の順で行う。
2 脱いだ寝衣を広げ、その上に新しい寝衣を重ねて広げる。
3 利用者の脊柱と新しい寝衣の背縫いの部分を合わせる。
4 左前身頃の上に、右前身頃を重ねる。
5 腰紐は結び目が背中に回るように結ぶ。

解答:3

問題40 入居施設で生活する利用者が車いすを使用しで外出するときに、介護福祉職が計画、準備することとして、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 長時間の外出を企画する。
2 家族に同行を依頼する。
3 外出先の経路情報を集める。
4 折り畳み傘を用意する。
5 介助ベルトを用意する。

解答:3

問題41 選択肢1から5の順で、ベッドから車いすへ全介助で移乗するときの、利用者の動作と、介護福祉職の身体の使い方の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 上半身を起こす一手首で持ち上げる
2 ベッドの端に座る一躍を浮かせて、低くかがむ
3 立ち上がる一前腕で真上に引き上げる
4 車いすに移る一重心を安定させて、車いすへ足先と身体を向ける
5 深く座り直す一座り直す方向に向けて、上下の重心移動をする

解答:4

問題42 Bさん(84歳、男性)は、生活全般に介護を必要としている。ベッド上に仰臥位でいるBさんは、喘息があり、咳込みが続き呼吸が苦しくなり、「楽な姿勢にしてほしい」と訴えた。介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 枕を外して、顔を横に向けて腹臥位にする。
2 枕を重ねて、頭を高くする。
3 左側臥位にして、背中にクッションを当てる。
4 半座位(ファーラー位)にする。
5 オーバーベッドテーブルの上に枕を置いて、上半身を伏せる。

解答:5

問題43 手首に変形や痛みがみられる関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の利用者が、歩行時に使用する杖として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 前腕固定型杖(ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch))
2 前腕支持型杖(プラットホームクラッチ(Platform crutch))
3 松葉杖
4 多点杖
5 歩行器型杖

解答:2

問題44 身体機能の変化に応じた食事の提供と対応方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 咀嚼力そしゃくりょくの低下に対しては、麺類を中心とした食事で栄養を補う。
2 味覚の低下に対しては、塩分を増やして味付けを濃くする。
3 腸の嬬動ぜんどう運動うんどうの低下に対しては、食物繊維の多い食品を取り入れる。
4 口渇感の低下に対しては、脱水予防のために酸味のある味付けにする。
5 唾液分泌の低下に対しては、食後にアイスマッサージをする。

解答:3

問題45 いすに座っている右片麻痺の利用者の食事介護時の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 口の右側に食物を入れる。
2 利用者の左腕はテーブルの上にのせたままにしておく。
3 刻み食にする。
4 上唇にスプーンを運ぶ。
5 一口ごとに、飲み込みを確認する。

解答:5

問題46 たんぱく質・エネルギー低栄養状態(PE M: Protein Energy Malnutrition)が疑われる状況として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 要介護度が改善した。
2 1か月に3 %以上の体重減少があった。
3 体格指数(BMI)が25.0以上になった。
4 低血圧症状が現れた。
5 声が枯れるようになった。

解答:2

問題47 ベッド上で足浴を実施するときの基本的な手順や方法として、適切なものを1つ選びなさい。

1 ベッドの足元をギャッジアップする。
2 お湯の温度の確認は、利用者、介護福祉職の順に行う。
3 ズボンを脱がせて、下肢を露出する。
4 洗う側の足関節を保持しながら洗う。
5 両足を一度に持ち上げて、すすぐ。

解答:4

問題48 長期臥床している高齢者に、ケリーパッドを使用して行うベッド上での洗髪に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 膝を伸ばした仰臥位で行う。
2 頭皮に直接お湯をかけて、生え際を濡らす。
3 後頭部を洗う時は、頭部を前屈させる。
4 すすぐ前に、タオルで余分な泡を拭き取る。
5 すすぎは高い位置からお湯をかける。

解答:4

問題49 皮膚の乾燥が強くなった高齢者の入浴介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アルカリ性の石鹸で洗う。
2 こすらないように洗う。
3 硫黄を含む入浴剤を使用する。
4 42°C以上のお湯で入浴する。
5 保湿剤は、皮膚が十分に乾いてから塗る。

解答:2

問題50 ベッド上で腰上げが可能な高齢者への、差し込み便器による排泄介護の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい

1 使用前の便器は温めておく。
2 便器を差し込むときは両脚を伸ばしてもらう。
3 男性の場合は、トイレットペーパーを陰茎の先端に当てておく。
4 便器の位置を確認したらベッドを水平にする。
5 排泄中はベッドサイドで待機する。

解答:1

問題51 Cさん(81歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。腹圧性尿失禁があり、トイレでの排泄や下着の交換には介護が必要だが、遠慮して下着の交換を申し出ないことがある。食堂で昼食をとっている最中に激しくむせ込んでいたので背中をさすったところ、むせ込みは収まったが失禁をしたらしく、周囲に尿臭が漂った。このときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 尿臭がすることを伝える。
2 下着が濡れていないかと尋ねる。
3 むせた時に尿が漏れなかったかと尋ねる。
4 トイレに誘導して、下着を交換する。
5 Cさんが下着を替えてほしいと言うまで待つ。

解答:4

問題52 数日前から下痢を繰り返している在宅の高齢者について、訪問介護員(ホームヘルパー)が入手すべき次の情報のうち、最も緊急度の高いものを1つ選びなさい。

1 意識の状態
2 食事の内容
3 下痢の回数
4 水分の摂取量
5 肛門部の皮膚の状態

解答:1

問題53 調理環境を清潔に保つための方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 布巾を使った後は、流水で洗う。
2 食器を洗ったスポンジは、軽く絞って洗剤の泡を残す。
3 魚や肉を切ったまな板の汚れは、熱湯で洗い流す。
4 金属製のスプーンの消毒は、塩素系漂白剤に1時間以上つけ置きする。
5 包丁は、刃と持ち手の境目の部分も洗浄して消毒する。

解答:5

問題54 Dさん(84歳、女性、要介護3)は認知症(dementia)があり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。ある日, Dさんが、訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に衣装ケースを開けたところ、防虫剤がなくなっていた。Dさんは、新しいものを補充してほしいと訪問介護員(ホームヘルパー)に依頼したが、防虫剤の種類や名前はわからないという。
この衣装ケースに補充する防虫剤の種類として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 しょうのう
2 ナフタリン(naphthalene)
3 パラジクロルベンゼン(paradichlorobenzene)
4 シリカゲル(silica gel)
5 ピレスロイド系

解答:5

問題55 利用者から洗濯を依頼された。以下に示す取扱い表示がある場合、乾燥の方法として、適切なものを1つ選びなさい。

1 日当たりのよい場所でつり干しする。
2 日陰でつり干しする。
3 日当たりのよい場所で平干しする。
4 日陰で平干しする。
5 乾燥機を使って高温で乾燥する。

解答:4

問題56 杖歩行している高齢者の寝室の環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 足元灯を用意する。
2 ベッドの高さは60~65 cmにする。
3 マットレスは柔らかいものにする。
4 布団は床に敷く。
5 特殊寝台(介護ベッド)に変更する。

解答:1

問題57 Eさん(78 歳、女性)は、30年前に夫を亡くした。姑の介護を8年間一人で行い, 1年前に自宅で看取った。隣県に住む息子に促されて介護付有料老人ホームに入居した。入居して間もないEさんは、「何をしてよいかわからない」と日中は部屋で一人で過ごしている。ホームでの暮らしに戸惑っているEさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 規則正しい生活を送るように話す。
2 入居前の生活の様子を聞く。
3 ホームの日課を伝える。
4 介護福祉職がホームでの役割を決める。
5 長男に面会に来てもらえるように、生活相談員に依頼する。

解答:2

問題58 介護老人福祉施設で最期まで過ごすことを希望する利用者への対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 終末期の介護方針を伝えて、意思確認を行う。
2 入所後に意思が変わっても、入所時の意思を優先する。
3 本人の意思よりも家族の意向を優先する。
4 本人の意思確認ができないときは、医師に任せる。
5 意思確認の合意内容は、介護福祉職間で口頭で共有する。

解答:1

問題59 終末期で終日臥床している利用者への便秘予防の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 水分摂取量を減らす。
2 腹部に冷罨法を行う。
3 下剤を用いて直腸を定期的に刺激する。
4 座位姿勢を保持する機会を作る。
5 小腸に沿って腹部マッサージを行う。

解答:4

問題60 Fさん(80歳、女性)は、認知症(dementia)で高齢者施設に10年間入所していたが、死去した。夫(85歳)はFさんが入所中、毎日面会して, Fさんと共通の趣味である詩吟を楽しみ、時間を共に過ごしていた。夫はFさんが亡くなって1週間後、施設にお礼に訪れて、「毎日通うのは大変だったが、今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れない」と涙を流しながら話をした。Fさんの夫に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 気遣いの言葉をかけて、話を聴く。
2 良眠できる方法を助言する。
3 外食を勧める。
4 趣味に打ち込むように勧める。
5 元気を出すように励ます。

解答:1

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題35 Bさん(87歳、女性)は夫(90歳)と二人暮らしである。Bさんには持病があり、夫は脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症による軽い右片みぎかた麻痺まひで、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。Bさんと夫は苦労して手に入れた自宅に愛着を感じており、以前から、「死ぬならこの家で」と話していた。ある日Bさんは、「この家で死にたいと思っていたけど、いつまで二人で暮らせるか・・・」と打ち明けた。話を聞いた訪問介護員(ホームヘルパー)がBさんにかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「ご夫婦二人で入居できる施設を探しましょう」
2 「便利な道具がいろいろありますから使ってみましょう」
3 「どなたかご家族と同居できるといいですね」
4 「いざとなれば病院に入院しましょう」
5 「何か心配なことがおありなんですね」

解答:5

問題36 介護老人福祉施設における居室の環境整備で留意すべき点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者が使い慣れた家具を置く。
2 居室のドアは開けたままにしておく。
3 時計は天井に近い壁に掛ける。
4 居室の温度は、介護福祉職の感覚に基づいて調整する。
5 多床室は、入口から室内が見通せるように家具を配置する。

解答:1

問題37 利用者の自宅の清掃を行うときの注意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 玄関は乾燥した茶殻をまいて掃く。
2 窓ガラスは最初に乾いた雑巾で拭く。
3 畳は畳の目に沿って拭く。
4 浴室にカビ取り剤を散布するときは窓を閉める。
5 はたきを使った掃除は低い所から始める。

解答:3

問題38 ユニットケアを行う入居施設の「プライベート空間」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 集団レクリエーションを行う空間である。
2 地域の人も利用できる喫茶コーナーを設ける空間である。
3 複数の利用者が集うことができる空間である。
4 利用者の居室を示す空間である。
5 面会者用の空間である。

解答:4

問題39 Cさん(75歳男性)は、頸けい椎症ついしょう(cervical spondylosis)と診断された。手がしびれ、指先に力が入らない。しびれが強い左手に加えて、最近では、右手の症状が進行して、食後の歯磨きがうまくできなくなった。Cさんが口腔こうくうの清潔を保つための介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 歯間ブラシの使用を勧める。
2 歯ブラシをやめて、洗口液のうがいをするように勧める。
3 柄を太くした歯ブラシの使用を勧める。
4 口をすすぐときは、上を向くように勧める。
5 歯ブラシを歯肉に当てるように勧める。

解答:3

問題40 保温効果を高めるための着衣に関する次の助言のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 衣類の間に薄手の衣類を重ねて着るように勧める。
2 一番上に通気性の高い衣類を着るように勧める。
3 一回り小さいサイズの衣類を着るように勧める。
4 肌に接する衣類は、防水性の高いものを着るように勧める。
5 袖幅の大きい衣類を着るように勧める。

解答:1

問題41 ベッドの端に座っている左片ひだりかた麻痺まひの利用者の、立ち上がりまでの基本的な介護として、適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の右側に立つ。
2 立ち上がる前に、深く座りなおすように促す。
3 利用者の右膝を支える。
4 利用者を真上に持ち上げる。
5 立ち上がった時に、利用者の右膝の裏が伸びていることを確認する。

解答:5

問題42 屋外での車いすの介助方法として、適切なものを1つ選びなさい。

1 段差を上がるときは、キャスターを斜めに向ける。
2 段差を下がるときは、後ろ向きで後輪から下りる。
3 急な上り坂では、両腕の力で素早く進む。
4 急な下り坂では、前向きで進む。
5 砂利道では、後輪を持ち上げて進む。

解答:2

問題43 図はU駅のホームの見取図である。介護福祉職が視覚障害者と列車を待つときの位置として、適切なものを1つ選びなさい。

(注)Aは白線である。Cは点状ブロックである。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答:5

問題44 食中毒(foodborne disease)の予防に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 生食用海産魚介類は、塩水で洗う。
2 カレーやシチューは、常温で保存する。
3 生の肉を切った包丁とまな板は、すぐに洗って熱湯をかけておく。
4 豚肉は、中心部が50℃になるように1分間加熱する。
5 解凍した冷凍食品の残りは、再度冷凍して保管する。

解答:3

問題45 嚥下障害がある利用者に提供する飲食物として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 レモンジュース
2 だんご
3 プリン
4 牛乳
5 紅茶

解答:3

問題46 施設における介護福祉職と他職種との連携として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食事時に咳込む利用者の嚥下えんげ機能きのうの評価を、作業療法士に相談する。
2 寝たきりの利用者の仙骨部に発赤を見つけたときは、看護師に相談する。
3 体重減少が続いている利用者に気づいたときは、社会福祉士に相談する。
4 車いすでの食事時に姿勢が崩れてしまう利用者に気づいたときは、言語聴覚士に相談する。
5 嚥下困難こんなんのある利用者に提供する食事内容を、歯科衛生士に相談する。

解答:2

問題47 糖尿病(diabetes mellitus)のある利用者の入浴時に、特に注意して観察すべき皮膚の部位として、適切なものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答:5

問題48 おむつで排泄を行っている利用者の陰部の清拭に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 排便がなければ、殿部の清拭は省略できる。
2 女性では、会陰から肛門に向かって拭く。
3 本人の希望がなければ、実施しなくてよい。
4 男性の清拭の回数は、女性よりも少なくてよい。
5 週2回入浴を実施していれば、毎日行わなくてよい。

解答:2

問題49 排便のメカニズムに基づく排泄の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 トイレまでの歩行は、胃・結腸反射を誘発するために有効である。
2 食後の臥床は、腸内の蠕動運動の充進に有効である。
3 トイレ誘導は、便意を催してから30分後が有効である。
4 腹部マッサージは、下行結腸、横行結腸、上行結腸の順に行うことが有効である。
5 便座に座って足底を床につけた前傾姿勢は、腹圧を高めるために有効である。

解答:5

問題50 直腸性便秘のある高齢者の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 排便時は隣に立って見守る。
2 市販の下剤を毎日勧める。
3 日中の活動を控えるように勧める。
4 朝食後、トイレに誘導する。
5 食物繊維は控えるように勧める。

解答:4

問題51 消化管ストーマを造設している人の生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 排泄物がパウチの3分の1から2分の1程度たまったら処理するように助言する。
2 ベルトでウェストを締める服を選ぶように助言する。
3 ラジオ体操は控えるように助言する。
4 回腸ストーマのある人は水分摂取は控えるように助言する。
5 れんこんやごぼうを多くとるように助言する。

解答:1

問題52 季節や行事と、食事の組合せとして、最もふさわしいものを1つ選びなさい。

1 節分               →お節料理
2 桃の節句(ひな祭り)    →柏餅かしわもち
3 七夕              →七草ななくさ粥がゆ
4 土用の丑の日        →うなぎのかば焼き
5 冬至 →ちまき

解答:4

問題53 疾病のために食事制限がある利用者の食生活に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 人工透析をしている利用者には、生野菜を勧める。
2 高血圧の利用者には、1日の塩分摂取量を10g以下にする。
3 骨ほね粗ほぼ粗症ほぼしょう(osteoporosis)の利用者には、豆類を勧める。
4 糖尿病(diabetes mellitus)の利用者には、朝食に1日のエネルギー量の半分を配分する。
5 肝疾患(liver disease)の利用者には、低カロリー、低たんぱくの食事を勧める。

解答:3

問題54 エンゲル係数について相談を受けた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 住居費について一緒に考える。
2 食料費の内容について一緒に考える。
3 光熱水道費の内容について一緒に考える。
4 交際費の内容について一緒に考える。
5 教養娯楽費の内容について一緒に考える。

解答:2

問題55 洗濯に関する次の記述のうち、最も適切なもめを1つ選びなさい。

1 ほころびや破れがあるものは、修理してから洗濯する。
2 色が移るのを防ぐために、素材の違うものは分けて洗濯する。
3 嘔吐物おうとぶつで汚れたカシミヤのセーターは、塩素系漂白剤につけてから洗濯する。
4 ファスナーは開けた状態で洗濯する。
5 マジックテープは、はずした状態で洗濯する。

解答:1

問題56 昼夜逆転している利用者への介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食べたい時に、食事をするように促す。
2 1時間以上、昼寝をするように促す。
3 夕方に、散歩をするように促す。
4 寝る直前に熱いお風呂に入るように促す。
5 眠くなるまで、テレビを見て過ごすように促す。

解答:3

問題57 パーキンソン病(Parkinson disease)(ボーエン・ヤール重症度分類ステージ3)の高齢者の寝室環境に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ベッドは介護者に合わせた高さにする。
2 ベッドに手すりをつける。
3 マットレスは体が沈みこむものを選ぶ。
4 ベッドサイドの床にクッション性のあるマットを敷く。
5 枕は頸部けいぶ前屈ぜんくつになるような高さにする。

解答:2

問題58 Dさん(75歳、女性)は、以前は散歩が好きで。毎日、1時間ぐらい近所を歩いていた。最近、心不全(heart failure)が進行して歩行がゆっくりとなり、散歩も出かけず、窓のそばに座って過ごすことが多くなった。食事は、すぐおなかがいっぱいになるからと、6回に分けて食べている。夜、「横になると呼吸が苦しい時があり、眠れていない」という言葉が聞かれるようになった。Dさんへの安眠の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 寝る前に、肩までつかって入浴する。
2 寝る30分前に、少量の食事を摂取する。
3 以前のように、毎日1時間の散歩を再開する。
4 就寝時は、セミファーラー位にする。
5 朝、目覚めた時にカーテンを開ける。

解答:4

問題59 終末期にある利用者を施設で看取る家族への支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 毎日面会に来るように促す。
2 家族が利用者のためにできることを提案する。
3 積極的な情報提供は控える。
4 感情を表出しないように助言する。
5 パブリックスペースを用意する。

解答:2

問題60 施設において、介護福祉職の行う死後の処置として、適切なものを1つ選びなさい。

1 義歯ははずす。
2 衣服は施設が指定したものを用いる。
3 着物の場合は右前に合わせる。
4 着物の場合は帯紐を縦結びにする。
5 死後の処置は、死後3時間経過してから行う。

解答:5

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題35 自立支援の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 対象者は、介護保険の要介護3以上の人に限られること
2 対象者は,意思表示のできる人に限られること
3 A D L (Activities of Daily Living : 日 常生活動作)を回復すること
4 経済的自立を目指すこと
5 自己選択・自己決定を支援すること

解答:5

問題36 屋内での転倒を防ぐための安全対策として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 夜間目覚めたときにつける照明は,光源が直接見えるようにする。
2 コード類は動線上に這わせる。
3 玄関マットやバスマットは滑り止めのついたものを使う。
4 本人の室内の移動を減らす。
5 履物はスリッパにする。

解答:3

問題37 片麻痺で立位歩行が可能な人が,洋式便器から立ち上がるときに利用する手すりとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 便器の先端から20~30 cm 後方の,健側がわの壁に設置された縦手すり
2 便器の先端から20~30 cm 前方の,健側がわの壁に設置された縦手すり
3 便器の先端から20~30 cm後方の,患側がわの壁に設置された縦手すり
4 便器の先端から20~30 cm前方の,患側がわの壁に設置された縦手すり
5 便器周囲に設置された肘かけ状の簡易手すり

解答:2

問題38 図は,扉を閉めた部屋の窓の位置を表している。効果的な換気を行うために開ける窓として,最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)窓の大きさや高さはすべて同じものである。天井の高さは同じである。家具は何もない。周囲に建物はない。

1 Aだけ開ける。
2 BとCを開ける。
3 Eだけ開ける。
4 AとDを開ける。
5 AとEを開ける。

解答:4

問題39 介護福祉職が行う爪切りに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 爪は十分に乾燥させてから切る。
2 周囲の皮膚に腫れや傷がある場合は,少しずつ切る。
3 手の爪は,手首を持って動かないようにして切る。
4 爪の先端の白い部分を1mmぐらい残して切る。
5 爪やすりは,中央から端に向かってかける。

解答:4

問題40 義歯の取扱いに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 上顎用の総義歯は,義歯の後方を下げるようにしてはずす。
2 水を入れた専用のボールの中でブラッシングする。
3 ブラッシングするときは,柔らかめの歯ブラシを用いる。
4 保管容器に,義歯の半分がつかる程度の水を入れて保管する。
5 総義歯を装着するときは,回転させずにまっすぐ口腔内に入れる。

解答:1

問題41 Lさん(86歳,女性)は,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)があり,通所介護(デイサービス)に通っている。最近,季節外れの服を着ていることが多くなった。夏のある日,通所介護(デイサービス)の介護福祉職が迎えに行くと,厚手の上着を着て汗をかきながら玄関で待っていた。介護福祉職のLさんへの対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 車を待たせているので早く着替えましょうと,着替えを促す。
2 鏡を見せて,間違いを指摘する。
3 今は夏ですよと,季節を伝える。
4 服装にはふれず,そのまま本人の行動を尊重する。
5 汗をかいていますね。上着を脱ぎませんかと,働きかける。

解答:5

問題42 実行機能障害のある利用者への更衣の介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 季節に合う衣類を介護福祉職が選ぶ。
2 利用者の好みよりも機能性を重視する。
3 必要な衣類をまとめて渡す。
4 隣で,洋服を着る動作を示す。
5 着る順番を紙に書いて渡す。

解答:4

問題43 頸髄損傷(cervical cord injury) (第6頸髄節まで機能残存)の利用者が自分で更衣できるようにするための介護福祉職の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 かぶりの衣類より,前あきの衣類を勧める。
2 ズボンの更衣は座位で行うように勧める。
3 ファスナーはボタンに変えるように勧める。
4 靴下にループをつけるように勧める。
5 上衣の着脱は仰臥位で行うように勧める。

解答:4

問題44 Mさん(89歳,女性)は,加齢に伴う両下肢の筋力低下がある。立位保持ができなくて,日中ベッドで臥床して過ごすことが多い。ベッドから車いすへの移乗は一部介助か必要であるが,車いすは自分で操作できる。Mさんの上肢を活用した移乗介護に使用する福祉用具として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 スライディングボード
2 スライディングシート(マット)
3 回転移動盤
4 介助型車いす
5 移動用リフト

解答:1

問題45 右片麻痺の利用者を仰臥位から左側臥位にする場合の体位変換の方法として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 左側へ水平に移動する。
2 両上肢は体幹に沿わせて置く。
3 両下肢は伸ばす。
4 枕を左側に寄せる。
5 肩と膝を同時に倒す。

解答:4

問題46 ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch)の握りの高さを決める身体部位の位置として,正しいものを1つ選びなさい。

1 臍部
2 腋窩部
3 大転子部
4 肘関節部
5 腸骨部

解答:3

問題47 左片麻痺で杖を使用している利用者の階段昇降時の介護として,正しいものを1つ選びなさい。

1 上がるときは,患側の足から出すように促す。
2 上がるときは,利用者の左後方に立つ。
3 健側の上肢を支える。
4 下りるときは,健側の足から出すように促す。
5 下りるときは,利用者の右後方に立つ。

解答:2

問題48 要介護度か高く,日中もベッド上で過ごしている利用者の廃用症候群(disuse syndrome)の予防として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 安静を保ち臥位で過ごしてもらう。
2 4時間ごとに体位変換を行う。
3 A D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)は全介助で行う。
4 個別レクリエーションを取り入れる。
5 一人で過ごせる環境をつくる。

解答:3

問題49 加齢に伴う身体機能の変化に対応した食事として,適切なものを1つ選びなさい。

1 味覚の低下に対しては,塩分や糖分を多く用いる。
2 消化吸収機能の低下に対しては,炭水化物を中心とした食事を基本とする。
3 唾液分泌の低下に対しては,パンを主食にする。
4 咀嚼力の低下に対しては,肉料理を控える。
5 腸の蠕動運動の低下に対しては,乳酸菌を含む食品を積極的に取り入れる。

解答:5

問題50 生活習慣病(life-style related disease)の予防に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 糖尿病(diabetes mellitus)の予防として,たんぱく質の摂取量を増やす。
2 高血圧症(hypertension)の予防として,カリウム(K)の少ない食品を摂取する。
3 高コレステロール血症(hypercholesterolemia)の予防として,食物繊維を多く含む食品を摂取する。
4 骨粗粗症(osteoporosis)の予防として,ビタミンK (vitamin K)の少ない食品を摂取する。
5 虚血性心疾患(ischemic heart disease)の予防として,起床後すぐの水分摂取は控える。

解答:3

問題51 入浴介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入浴前の血圧が平常時より高くても,自覚症状がなければ入浴を勧める。
2 プライバシーを保護するために,皮膚の観察はしない。
3 湯温は,介護福祉職が直接肌で触れて確認する。
4 浴槽への出入りにシャワーチェアーを用いるときは,浴槽より低い位置に調整する。
5 片麻痺の利用者の場合は,麻痺側から浴槽に入る。

解答:3

問題52 Aさんは,寝たきり状態の夫を家で介護している。Aさんは,尿器を使って排泄介助を行っている。Aさんの夜間の介護負担を軽くするものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 差し込み便器
2 自動排泄処理装置
3 ポータブルトイレ
4 おむつ
5 肘かけ状の簡易手すり

解答:2

問題53 腸管出血性大腸菌で下痢が続いている利用者のおむつ交換をするときの留意点として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 汚れたおむつをビニール袋に入れて,袋の口を固く縛る。
2 汚れたシーツには,アルコールを噴霧する。
3 手洗いは,洗面器にためた水で行う。
4 殿部の汚れは,トイレットペーパーで拭けばよい。
5 専用の手袋を繰り返して使用する。

解答:1

問題54 弛緩性便秘の利用者に提供する食べ物として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ごぼうの煮物
2 白身魚の煮つけ
3 おかゆ
4 ゆで卵
5 焼き肉

解答:1

問題55 Bさん(78歳,女性)は要支援2で,一人暮らしである。変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が進んで,歩行に時間がかかるようになった。 Bさんは調理が好きで,時間がかかっても近所の商店街に歩いて出かけて自分で食材を選んで作りたいと考えている。それを知った別居の長男は, Bさんの買物に行く負担を軽くする方法はないかと考えて,地域包括支援センターに相談した。Bさんがこれからも買物や調理を継続していくための助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 買物代行サービスの利用を勧める。
2 ネットスーパーの利用を勧める。
3 電動車いすの利用を勧める。
4 シルバーカーの利用を勧める。
5 台所を車いす対応にリフォームすることを勧める。

解答:4

問題56 1か月の実収入が12万円の高齢者世帯で,消費支出が14万円,非消費支出が2万円の場合,可処分所得として,正しいものを1つ選びなさい。

1 8万円
2 10万円
3 12万円
4 14万円
5 16万円

解答:2

問題57 和食の基本的な配膳の位置として,正しいものを1つ選びなさい。

(注)右利きの場合である。

1 A汁物 B副葉 C副菜 D主菜
2 A主菜 B汁物 C副菜 D副葉
3 A主薬 B副菜 C副菜 D汁物
4 A副菜 B副菜 C主菜 D汁物
5 A副菜 B主菜 C副菜 D汁物

解答:4

問題58 安眠を促す生活習慣に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 就寝直前に入浴する。
2 夜食をとる。
3 就寝前に,軽いストレッチを行う。
4 就寝前に,温かいコーヒーや紅茶を飲む。
5 多量に飲酒する。

解答:3

問題59 概日リズム(サーカディアンリズム(circadian rhythm))を回復させるための介護福祉職の関わりとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 早朝に,高強度運動を行うように勧める。
2 起床後はカーテンを開けて,日光を浴びるように勧める。
3 夕食に,トリプトファン(tryptophan)を含む食事を提供する。
4 就寝前に,テレビを見たり,パソコンを使ったりすることを勧める。
5 平日の睡眠時間が短いときには,休日の寝だめを勧める。

解答:2

問題60 終末期ケアに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 家族の悲嘆に対するケアは,終末期ケアとともに行う。
2 緩和ケアとは,身体的苦痛を取り除くことである。
3 口腔ケアは控える。
4 看取りの場を決めるのは,医師である。
5 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)利用者の終末期ケアは,病院で行う。

解答:1

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題41 生活支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 支援者の価値観を優先して支援する。
2 生活全体よりも、生活動作を中心にした視点で支援する。
3 その人らしい生活よりも、安静を重視した生活を送れるように支援する。
4 利用者の生活習慣よりも、支援者側の規則を大切にして支援する。
5 信頼関係に基づいて支援する。

解答:5

問題42 施設への入所に伴う高齢者の心身の負担を軽減するための方策として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 家族の訪問を控えてもらう。
2 居室に新しい家具をいれる。
3 広い食堂で過ごしてもらう。
4 施設の生活時間に合わせてもらう。
5 少しでも早くなじみの職員ができるようにする。

解答:5

問題43 布団についた、ダニの死骸や糞(ふん)などのダニアレルゲンを除去する方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 陰干しする。
2 掃除機で吸い取る。
3 強く叩(たた)く。
4 表面を絞ったタオルで拭く。
5 布団カバーを取り替える。

解答:2

問題44 高齢者の整容支援の注意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 整髪料の使用は避ける。
2 目やにを拭き取るときは、目尻から目頭に向かって拭く。
3 爪を切るときは、少しずつ切る。
4 耳垢(耳あか)が固いときは、ピンセットを使って除去する。
5 義歯は乾燥させてからケースに保管する。

解答:3

問題45 介護を必要とする高齢者の衣服と、その支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 

1 片麻痺(かたまひ)の高齢者には、支援者が着脱させやすい前あきの上着の購入を勧める。
2 左片麻痺がある場合は、左半身から脱ぐように勧める。
3 生活のリズムを保つために、昼と夜で衣服を変えるように勧める。
4 衣服は気候に合わせて支援者が選ぶ。
5 季節に関係なく、保温性よりも通気性を重視した衣類を勧める。

解答:3

問題46 視覚障害者の外出支援に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 タクシーに乗るときは、支援者が先に乗って誘導する。
2 電車を待つときは、点字ブロックの上で待つように誘導する。
3 狭い通路は、後ろから誘導する。
4 雨の日は、フードつきのレインコートの着用を勧める。
5 利用者から一時離れるときは、柱や壁に触れる位置まで誘導する。

解答:5

問題47 パーキンソン病の姿勢反射障害のある人の歩行介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 曲がり角では、勢いをつけて曲がってもらう。
2 曲がり角では、直角に曲がってもらう。
3 一度足を引いてから歩き出してもらう。
4 支援者のペースに合わせて歩き出してもらう。
5 階段よりスロープを歩いてもらう。

解答:3

問題48 嚥下機能(えんげきのう)の低下している人のおやつとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ラスク
2 もなか
3 焼き芋
4 カステラ
5 ゼリー

解答:5

問題49 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)予防に必要なビタミンKを多く含む食品として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 牛乳
2 卵
3 豚肉
4 にしん
5 納豆

解答:5

問題50 Aさん(78歳、女性)は、一人暮らしをしている。毎夕食の配食サービスと週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。夏のある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪ねると、唇が乾燥しており、昨日からの水分摂取はお茶を3杯(450ml程度)ということであった。排尿回数も少なく、尿の色を尋ねるといつもより濃いと言っていた。 Aさんに勧める飲物として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 温めた牛乳
2 冷たいお茶
3 バナナジュース
4 経口補水液
5 野菜ジュース

解答:4

問題51 下肢筋力が低下して介護を必要とする人に適した浴室改修に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 浴室の入口は引き戸にする。
2 縦に長く浅めの洋式の浴槽にする。
3 浴槽の縁(エプロン部分)は厚みを20cmにする。
4 床から浴槽の縁までの高さは20cmにする。
5 浴室と脱衣室の段差は10cmにする。

解答:1

問題52 消化管ストーマを造設している人の入浴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 排便のあった日だけ入浴する。
2 回腸ストーマの場合は、食後1時間以内に入浴する。
3 装具を外して入浴できる。
4 ストーマ部分は、石鹸をつけずに、こすりながら洗う。
5 公衆浴場の利用は避ける。

解答:3

問題53 入浴時のヒートショックに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 高血圧の人は、ヒートショックを起こしにくい。
2 ヒートショックは、夏に起こりやすい。
3 ヒートショック予防として、浴室・脱衣所と居室との温度差を小さくする。
4 ヒートショック予防として、湯の温度設定は高めにする。
5 ヒートショックは、入浴前に起こりやすい。

解答:3

問題54 排泄介護(はいせつかいご)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ベッドで尿器を使用する場合、ベッドの足元を上げる。
2 差し込み便器の開口部の中央に、仙骨が来るようにする。
3 テープ止めタイプの紙おむつの中に、尿取りパッドを複数あてる。
4 自己導尿を行う場合、座位姿勢で行えるように支援する。
5 トイレにL字手すりを設置する場合、横手すりは座面の高さに合わせる。

解答:4

問題55 Bさん(86歳、女性)は、介護老人福祉施設で生活している。脳梗塞の後遺症で左片麻痺があり、最近は筋力の低下が目立っている。Bさんは日中はポータブルトイレ、夜間は紙おむつを使用している。Bさんの使用しているポータブルトイレは木製の背もたれと肘かけがついているタイプである。Bさんが、ポータブルトイレを使用するときの排泄介護(はいせつかいご)に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ポータブルトイレは、ベッドの左側の足元に置く。
2 ポータブルトイレの足元に新聞紙を敷く。
3 座位が安定しないときは、背もたれに寄りかかるように座ってもらう。
4 排泄(はいせつ)が終了したら、立ち上がる前に下着やズボンを大腿部(だいたいぶ)まで上げておく。
5 使用したポータブルトイレの中の排泄物(はいせつぶつ)は、一日分まとめて片づける。

解答:4

問題56 悪質商法や詐欺の種類と介護福祉職が行う助言の組合せとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 催眠商法  -→友人と一緒なら販売会場まで出かけても構わないと助言する。
2 送り付け商法 -→注文した覚えのない商品は断り、受け取らないように助言する。
3 利殖商法 -→「元本保証」と「金融庁への届出」の記載があれば信頼できると助言する。
4 振り込め詐欺 -→公的機関や家族を名乗る電話には、一人で対処するように助言する。
5 点検商法 -→業者を家の中に入れて、ていねいに断るよう助言する。

解答:2

問題57 繊維製品に以下の表示があるときの取扱いの留意点として、適切なものを1つ選びなさい。(注)いずれも家庭用品品質表示法に基づく洗濯に関する表示であり、同じ取扱い方法を意味している。左の表示は現行のものであり、2016年(平成28年)12月から右の表示に改正されることになっている。

1 しわになりやすいので、脱水はさける。
2 色が落ちやすいので、単独で洗う。
3 手洗いをする。
4 日陰のつり干しにする。
5 平干しにする。

解答:4

問題58 Cさんは、関節リウマチが徐々に進行している。何とか自力で寝返りをすることができるが、思うように関節が動かなくなってきている。体調に変動があるため一日の過ごし方も不規則で昼夜逆転の生活が続いている。Cさんが夜間、安眠が得られるような介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。

1 早朝の散歩を勧める。
2 朝食は、とらないように勧める。
3 午後から、温水プールで運動するように勧める。
4 マットレスは、柔らかいものを勧める。
5 枕は、硬く高いものを勧める。

解答:3

問題59 終末期で食欲が低下してきた利用者の食事介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食事の回数を増やす。
2 1回の食事量を増やす。
3 高カロリーの食事を用意する。
4 嗜好(しこう)を重視する。
5 経管栄養を勧める。

解答:4

問題60 施設入所者の終末期から死後における家族への支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 付き添いやすい環境を整える。
2 在宅と比べて、家族への支援の必要性は乏しい。
3 状態が変化したときだけ家族に報告する。
4 家族が希望しても、死後の処置は職員で行う。
5 故人の思い出話は控える。

解答:1

まとめ

介護福祉士試験-『生活支援技術』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題27 介護福祉職が利用者と信頼関係を形成するためのコミュニケーション技術として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の意見に賛成できなくても同意する。
2 「〇〇ちゃん」と親しみを込めてお互いを呼び合う。
3 介護福祉職からは質問をせずに受け身の姿勢で聞く。
4 介護福祉職の価値判断に従ってもらう。
5 介護福祉職自身の感情の動きも意識しながら関わる。

解答:5

次の事例を読んで,問題28,問題29について答えなさい。
〔事例〕
Fさん(85歳,女性)は中等度の認知症(dementia)がある。同居していた娘の支援を受けて生活してきたが、症状が進行してきたために、介護老人福祉施設への入所が決まった。
入所当日、介護福祉職はFさんの付き添いで娘が来た時に初めて会った。介護福祉職が、「はじめまして、よろしくお願いします」と挨拶をすると、娘は少し緊張した様子で、「お願いします」とだけ答えた。
娘は、介護福祉職の問いかけに応えるまで時間がかかり、また、あまり多くを語ることはなかった。持参した荷物の整理を終えて帰宅するとき、娘が寂しそうに、「これから離れて暮らすんですね」とつぶやいた。

問題28 初対面の娘と関係を構築するために介護福祉職がとる対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 友人のような口調で話す。
2 相手のペースに合わせて,表情を確認しながら話す。
3 会話が途切れないように積極的に話す。
4 密接距離を確保してから話す。
5 スキンシップを用いながら話す。

解答:2

問題29 帰宅するときの娘の発言に対する,介護福祉職の共感的な言葉がけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「心配しなくても大丈夫ですよ」
2 「私も寂しい気持ちは一緒です」
3 「元気を出して,お母さんの前では明るく笑顔でいましょう」
4 「お母さんに毎日会いに来てください」
5 「お母さんと離れて暮らすと寂しくなりますね」

解答:5

問題30 Gさん(55歳、男性)は父親と二人で暮らしている。父親は週2回通所介護(デイサービス)を利用している。Gさんは父親が夜に何度も起きるために睡眠不足となり、仕事でミスが続き退職を決意した。
ある日、Gさんが介護福祉職に、「今後の生活が不安だ。通所介護(デイサービス)の利用をやめたいと考えている。」と話した。

Gさんが「利用をやめたい」と言った背景にある理由を知るためのコミュニケーションとして最も適切なものを1つ選びなさい。

1 開かれた質問をする。
2 「はい」「いいえ」で答えられる質問をする。
3 介護福祉職のペースに合わせて話してもらう。
4 事実と異なることは,訂正しながら聞く。
5 相手が話したくないことは,推測して判断する。

解答:1

問題31 利用者と家族の意向が対立する場面で、介護福祉職が両者の意向を調整するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 両者が話し合いを始めるまで発言しない。
2 利用者に従うように家族を説得する。
3 利用者と家族のそれぞれの意見を聞く。
4 家族の介護負担の軽減を目的にして調整する。
5 他職種には相談せずに解決する。

解答:3

問題32 運動性失語症(motor aphasia)のある人とコミュニケーションを図るときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 絵や写真を使って反応を引き出す。
2 大きな声で1音ずつ区切って話す。
3 手話を使うようにする。
4 五十音表でひらがなを指してもらう。
5 閉ざされた質問は控える。

解答:1

問題33 介護記録を書くときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 数日後に書く
2 客観的事実と主観的情報は区別せずに書く。
3 ほかから得た情報は情報源も書く。
4 利用者の気持ちだけを推測して書く。
5 介護福祉職の意見を中心に書く。

解答:3

問題34 報告者と聞き手の理解の相違をなくすための聞き手の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 受け身の姿勢で聞く。
2 腕組をしながら聞く。
3 同調しながら聞く。
4 不明な点を確認しながら聞く。
5 ほかの業務をしながら聞く。

解答:4

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題27 直面化の技法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の感情と行動の矛盾点を指摘する。
2 うなずきやあいづちを用いて、利用者の話を促す。
3 利用者が話した内容を、整理して伝える。
4 利用者が話した内容を、別の言葉を使って簡潔に返す。
5 「はい」や「いいえ」だけで答えられる質問をする。

解答:1

問題28 意欲が低下した人とのコミュニケーションの基本として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1 考え方を変えるように促す。
2 早く元気を出すように励ます。
3 意欲が自然に回復するまで待つ。
4 意欲低下の背景を考える。
5 自己決定してもらうのは避ける。

解答:4

問題29 構音障害のある利用者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 閉じられた質問の活用を控える。
2 聞き取れないところは、再度言ってもらう。
3 はっきりと発音するように促す。
4 耳元で大きな声で話しかける。
5 筆談の活用を控える。

解答:2

問題30 視覚障害者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 挨拶するときは後ろから声をかける。
2 話しかけることは最小限にとどめる。
3 聴覚、触覚、嗅覚を活用する。
4 声の強弱などの準言語の活用は控える。
5 方向を示すときは「あちら」「そちら」と表現する。

解答:3

次の事例を読んで、問題31、問題32について答えなさい。
〔事例〕
Jさん(20歳、男性)は、中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり、2か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。Jさんは、日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが、他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。また、社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。
ある日、事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩いた。介護福祉職は二人を引き離し、Jさんを個室に連れて行って対応した。
作業終了後、同居している家族にJさんの出来事を伝えた。家族はJさんに、「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。

問題31 Jさんを個室に連れて行ったときの、介護福祉職のJさんに対する最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「人を叩くのは許されません」
2 「相手の気持ちを想像しましょう」
3 「自分のしたことを反省しましょう」
4 「ここで話をしましょう」
5 「なぜ叩いてしまったのですか」

解答:4

問題32 Jさんを叱った家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 叱ることは正しいと支持する。
2 家族の対応は間違っていると否定する。
3 Jさんのこれまでの対応や思いを聴く。
4 家族の対応には介入せずに黙認する。
5 介護福祉職の指示どおりに対応するように伝える。

解答:3

次の事例を読んで、問題33、問題34について答えなさい。
〔事例〕
Kさん(80歳、男性)は、中等度の認知症(dementia)があり、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居中である。16時頃、KさんがL介護福祉職に、「仕事は終わりました。家に帰ります」と伝えてきた。その後、L介護福祉職がKさんの居室を訪問すると、Kさんは、「早く家に帰らなくては…」と言いながらタンスから衣類を取り出していた。

問題33 L介護福祉職が居室を訪問したときに、最初にとる対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 衣類をタンスへ戻すように促す。
2 居室から出ないようにお願いする。
3 ここに入居したことを覚えていないのかと質問する。
4 ここは仕事場ではないことを説明する。
5 挨拶しながら表情や行動を観察する。

解答:5

問題34 客観的事実を表す介護記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 16時頃、「仕事は終わりました。家に帰ります」という発言があった。
2 自宅のことが心配になって「家に帰る」という発言があった。
3 不安字に無断外出が心配されるため、様子の観察が必要と考える。
4 認知症(dementia)が悪化し、ここがどこなのかを理解していないようだ。
5 帰宅願望があったが、特に問題はなかった。

解答:1

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題27 利用者とのコミュニケーションにおいて逆転移が起きている事例に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自分か利用者を嫌いなのに、利用者が自分を嫌っていると思い込む。
2 亡くなった祖母と似ている利用者に、無意識に頻繁に関わる。
3 利用者に対する不満を直接ぶつけずに、机を強くたたいて発散する。
4 敬意を抱いている利用者の口癖を、自分もまねて用いる。
5 利用者に対する嫌悪の感情を抑え、過剰に優しく利用者に接する。

解答:2

問題28 介護福祉職が行う傾聴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者が抱いている感情を推察する。
2 利用者が話す内容を介護福祉職の価値観で判断する。
3 対話の話題を介護福祉職の関心で展開する。
4 利用者が体験した客観的事実の把握を目的とする。
5 利用者が沈黙しないように対話する。

解答:1

問題29 Hさん(75歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して入院し、後遺症として左片麻輝か残った。退院後、介護老人保健施設に入所し、在宅復帰を目指してリハビリテーションに取り組んでいる。ある日, HさんはJ介護福祉職に「リハビリを頑張っているけれど、なかなかうまくいかない。このままで自宅に戻れるようになるのか…」と暗い表情で話しかけてきた。このときの、Hさんに対するJ介護福祉職の共感的な応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「不安な気持ちに負けてはいけません」
2 「きっと自宅に戻れますよ」
3 [Hさんが不安に思う必要はありません]
4 「不安に思っているHさんがかわいそうです」
5 「リハビリがうまくいかなくて不安なのですね」

解答:5

次の事例を読んで、問題30、問題31について答えなさい。
〔事例〕
Kさん(75歳、女性)は、小学校教諭を定年退職した後、しばらく趣味やボランティア活動を楽しんでいたが、認知症(dementia)を発症し、介護老人福祉施設に入所した。見当識障害や記憶力低下がみられた。入所後、初めて息子夫婦が面会に来た。
Kさんは息子に向かって、「ここで、国語を教えているの」と嬉しそうに語った。息子夫婦は面会を終えて、介護福祉職のところに相談したいとやって来た。困惑したような表情の息子から、「母が、学校で教えていると言った時、どうしたらよいでしょうか」と質問があった。

問題30 このときの、息子に対する応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「ここは学校ではないので、息子さんから直してあげてください」
2 「お母さんの教員としての誇りを大切にしてあげてください」
3 「お母さんの認識を改めるための何か良い知恵はありますか」
4 「認知症(dementia)が進行しているので仕方ありません」
5 「私たちも息子さんと同じように困っているんです」

解答:2

問題31 Kさんの病状は進み、自分から話すことはほとんどなくなり、こちらの問いかけにも応えたり応えなかったり、という状況になった。このようなKさんとコミュニケーションをとる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 沈黙を守る。
2 表情を一定に保つ。
3 開かれた質問を使う。
4 ボディタッチを増やす。
5 コミュニケーションノートを使う。

解答:4

問題32 Lさん(30歳、女性)は、パートタイムで仕事をしながら、自宅で母の介護をしてきた。ある日、母の訪問介護(ホームヘルプサービス)で訪れたM訪問介護員(ホームヘルパー)に対して、Lさんは、「寝ている間に頭の中に機械が埋め込まれて、行動を監視されている」と興奮気味に訴えた。このときのM訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 それは現実のことではないと説明する。
2 気にしなくてもよいと話をそらす。
3 Lさんの訴えを肯定も否定もせずに聞く。
4 監視されているのは間違いないと肯定する。
5 Lさんの感情に合わせて興奮気味に接する。

解答:3

問題33 叙述体を用いて介護記録を作成するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 情報を項目別に整理する。
2 問題のポイントを明確にする。
3 介護福祉職の解釈を記録する。
4 論点を明確にする。
5 利用者に起こったことをそのまま記録する。

解答:5

問題34 介護福祉職が行う報告の留意点に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 報告するときは、自分の意見を最初に述べる。
2 予定より時間がかかる業務であっても、完了後に報告する。
3 起こった事実は、抽象的な言葉で報告する。
4 指示を受けた業務の報告は、指示者に行う。
5 自分の推測を、事実であるとみなして伝える。

解答:4

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題27 受容の説明に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 価値観を尊重する。
2 問題行動を否定する。
3 言い分に同調する。
4 感情を分析する。
5 否定的感情を抑圧する。

解答:1

問題28 コミュニケーションがより円滑になるように、開かれた質問をする目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 初対面の利用者と会話を始めるときに緊張をほぐすきっかけをつくる。
2 話す気分になれなくて口数の少ない利用者と会話を続ける。
3 漠然としていて伝わらない利用者の考えを明確にする。
4 重度の認知症(dementia)でコミュニケーション能力が低下している利用者から情報を得る。
5 利用者の繰り返す同じ話を一旦止める。

解答:3

問題29 Kさん(75歳、女性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して、1か月間入院した後、介護老人保健施設に入所した。Kさんは重度の運動性失語症(motor aphasia)のため、自分から話すことはなかった。入所して2か月ほど過ぎた頃、Kさんは、少しずつ言葉が話せるようになった。ある日の午後2時頃、介護福祉職に向かって、「お茶、いや、違う、お、お、違う、ええと」と話し始めたが、伝えたい言葉が見つからないようで、もどかしそうであった。この時のKさんへの介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「何を言いたいのでしょうか」
2 「もう1回繰り返してください」
3 「おやつの時間まで待ってください」
4 「何か飲みたいのですね。お水ですか?」
5 「言葉が出てきてよかったですね」

解答:4

問題30 抑うつ状態(depressive state)の利用者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 元気を出すように言う。
2 沈黙している理由を問いただす。
3 会話を促す。
4 気晴らしに散歩に誘う。
5 見守っていることを伝える。

解答:5

問題31 Lさん(75歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。中等度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断されて、担当のM介護福祉職(男性)を、既に亡くなった自分の夫であると認識している。何か心配なことがあると、M介護福祉職を探しだして「お父さん聞いて・・・」と不安そうな表情で話してくる。不安そうな表情で話すLさんへの、M介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 女性職員に対応してもらうように伝える。
2 夫は既に亡くなっていることを伝える。
3 Lさんの話しに耳を傾ける。
4 おしぼり畳みの軽作業を依頼する。
5 忙しくて手が離せないことを伝える。

解答:3

問題32 Aさん(97歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。最近、衰弱が進んで水も飲めなくなり、「もう、逝ってもいいんだけどね」とつぶやくことが増えた。ある日、夜勤の介護福祉職がAさんの様子を確認しようとベッドに近づくと、Aさんが目を開けて、「お迎えはまだかしらね」と穏やかな顔で言った。Aさんの発言に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさ い。

1 何も考えずに早く寝た方がいいと就寝を促す。
2 Aさんの手を握り、ゆっくりさする。
3 そのような言葉を言ってはいけないと伝える。
4 明日、家族に連絡して来てもらうことを伝える。
5 いつものことだと思って、声をかけずにそのまま部屋を出る。

解答:2

問題33 介護業務の事故報告に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 口頭での報告は、結論を述べてから事故に至る経過を説明する。
2 事故報告書は、管理者以外は閲覧できないように保管する。
3 軽微な事故の場合は、後日報告する。
4 介護福祉職としての判断を除外して報告する。
5 記録した内容は、口頭での報告が不要である。

解答:1

問題34 ブレインストーミング(brainstorming)の原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 奇抜な意見を除いて、自由に意見を出す。
2 他人の意見が正しいかどうかをその場で判断する。
3 意見の質よりも、数多くの意見を出すことに価値を置く。
4 他人の意見を参考にしてはいけない。
5 他人の意見を自由に批判する。

解答:3

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題27 コミュニケーション技術の基本に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 言葉だけではなく,表情やしぐさにも注意しながら聞く。
2 理解できない話には,反応をせずに沈黙する。
3 利用者の発言が正しいかどうかを,評価しながら聞く。
4 介護福祉職が多く発言する方が,良い関係が構築できる。
5 利用者と家族の意見が異なるときは,家族の意見を優先する。

解答:1

問題28 Gさん(38歳,女性)は,筋萎縮性側索硬化症 (amyotropthhic lateral sclerosis:ALS)で,居宅介護を利用して,排泄と入浴の支援を受けながら,日中は車いすで過ごしている。同居の母親も要介護4で,訪問介護(ホームヘルプサービス)と通所介護(デイサービス)を利用しており,定年退職した父親が家事と二人の介護をしている。ある日,H介護福祉職の前でGさんが,最近,父親が体調不良でつらそうで…私が一人暮らしをした方が父も楽になるんだけど,だめだと言うし…と言った。Gさんに共感を示すH介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 父親の気持ちを想像してみるように助言する。
2 Gさんの話に応えながら,気持ちを確認する。
3 障害者の一人暮らしに関する情報を提供する。
4 これからの生活について,自己決定を促す。
5 前向きな話題を出して,Gさんの気持ちを切り替えてもらう。

解答:2

問題29 重度の失語症(aphasia)のある人とのコミュニケーションの方法として。最も適切なものを1つ選びなさい。

1 五十音表を見せて,指でさしてもらう。
2 口を大きく開けて,声を出すように促す。
3 重度障害者用意思伝達装置を使う。
4 単語をひらがなで書いてもらう。
5 いくつかの絵の中から選んで,指でさしてもらう。

解答:5

問題30 中程度の老人性難聴(presbycusis)のある人とのコミュニケーションに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 補聴器には短期間で慣れると説明する。
2 認知症(dementia)がある場合は,補聴器の使用を避ける。
3 話し手の口元に注目するように促す。
4 耳元で,できるだけ大きな声で話す。
5 後ろから近づいて,静かに話しかける。

解答:3

問題31 介護記録をもとにまとめた事例を,地域での多職種による事例検討会で報告する場合の個人情報の取扱いとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 家族情報は匿名化しない。
2 利用者の音声や映像は同意なしに使用できる。
3 利用者の氏名や住所は匿名化する。
4 介護記録のデータは匿名化せずに,電子メールで送受信する。
5 介護記録のデータを保存するときは,誰でも修正ができるようにパスワードは使用しない。

解答:3

問題32 ヒヤリ・ハット報告書に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 口頭で報告したことは,報告書に記載しなくてもよい。
2 報告者の責任を追及することを目的とする。
3 介護事故の状況を報告する。
4 管理者以外の職員の目にふれないように保管する。
5 事故報告書とは分けて記載する。

解答:5

次の事例を読んで,問題33.問題34について答えなさい。
〔事 例〕
Jさん(78歳,女性)は,軽度の認知症(dementia)がある。K訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問した時, Jさんは,K訪問介護員(ホームヘルパー)が前日に準備した夕食を食べていなかった。Jさんは,不安そうな表情で昨日から食卓にある料理を指さして,これは私か食べていいの?これは誰のもの?と, K訪問介護員(ホームヘルパー)に尋ねてきた。冷蔵庫の中のお茶を飲んでいただけで,他には何も食べていない様子だった。

問題33 食卓にある料理はJさんのものだと説明した後,Jさんに対するK訪問介護員(ホームヘルパー)の声かけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1「なぜ食べなかったのですか」
2「食べなければだめですよ」
3「無理してでも食べてください」
4「一緒に作って食べましょう」
5「1日に3食は食べましょう」

解答:4

問題34 Jさんについてのケアカンファレンス(care conference)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 K訪問介護員(ホームヘルパー)はJさんに対する自分の感想を発言した。
2 K訪問介護員(ホームヘルパー)は支援状況を報告して,参加者に意見を求めた。
3 施設入所の時期について話し合った。
4 支援する関係者が全員参加したので,議事録は作成しなかった。
5 途中退席した参加者には,口頭で結果を伝えた。

解答:2

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題33 傾聴の技法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 最初に客観的事実を確認してから聴く。
2 相手の言葉を妨げないで、じっくり聴く。
3 相手の目をじっと見つめながら聴く。
4 早い動きでうなづきながら聴く。
5 解決策を提案しながら聴く。

解答:2

問題34 Gさん(70歳、男性)は、双極性感情障害があり、入退院を何度も繰り返してきた。最近、様々な考えがつながりもなく浮かんで多弁になる躁状態(そうじょうたい)になり、訪問介護(ホームヘルプサービス)に来たH介護福祉職にも次々に話しかけてきた。このときのH介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「一度にいろいろ話すことはやめてください」
2 「また入院することになりますね」
3 「いつもより気分が高ぶっていますよ」
4 「私にはよくわかりませんが…」
5 「もっとお話を聞かせてください」

解答:3

問題35 Jさん(82歳、女性)は、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で暮らしている。Jさんは朝食を済ませていたが、また朝食の準備を始めた。他の利用者が「さっき食べたでしょう」と言うと、Jさんは「まだです。今起きたばかりです」と答えた。このときのJさんに対する介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「おなかがすきましたか」
2 「さっき、食べたばかりですよ」
3 「後片づけまで終わりましたよ」
4 「もう一回たべるのですか」
5 「食事より掃除をしませんか」

解答:1

問題36 Kさん(72歳、女性)は、アルツハイマー型認知症である。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で暮らしているが、いつも「夫に迷惑をかけて申し訳ない」と言っている。ある日、面会に来た夫に対して、「いつもお世話様です」と挨拶しながら、誰なのか分からないで不安そうな様子であった。Kさんへの介護福祉職の最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「誰でしょうか、覚えていますか」
2 「顔は覚えているけど、名前を忘れたのですね」
3 「頑張って思い出してみましょう」
4 「ご主人ですよ。来てもらってよかったですね」
5 「迷惑をかけて申し訳ないと伝えましょう」

解答:4

問題37 Lさん(70歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で聴覚的理解と視覚的理解の障害があるが、発語はできる。日常会話で使用する単語は理解できるが、うまくコミュニケーションをとれないことが多い。介護福祉職が「明日は晴れですね。明日の午後散歩に行きましょう」と伝えると、Lさんは話の内容が分からない様子である。Lさんが理解できるような関わり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 もう一度、低い声で同じ言葉を伝える。
2 もう一度、大きな声で同じ言葉を伝える。
3 「あした、散歩」と短い言葉で伝える。
4 「あした、さんぽ」とひらがなで書いて伝える。
5 言葉を1音ずつに区切って、「あ・し・た・さ・ん・ぽ」と伝える。

解答:3

問題38 Mさん(72歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。糖尿病性網膜症で、3か月前に右目を失明した。左目はかすかに見える状態である。聴覚機能、言語機能、認知機能に問題はない。Mさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Mさんの右側から話しかける。
2 Mさんの体に触れてから挨拶する。
3 物音を立てないように関わる。
4 「あそこ」「これ」と代名詞で説明する。
5 視覚情報は整理して口頭で伝える。

解答:5

問題39 箱型補聴器を使用する利用者と介護職のコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護福祉職は、イヤホンを装着した耳に向かって話しかける。
2 介護福祉職は、できるだけ大声で話す。
3 利用者は、比較的聞こえる側の耳にイヤホンを装着する。
4 利用者は、箱型補聴器を会話の時に限って使用する。
5 利用者は、雑音のおおい場所では箱型補聴器の音量を上げる。

解答:3

問題40 介護記録に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護福祉職の意見を中心に記録する。
2 調査・研究目的で記録を利用することは避ける。
3 記録は非言語的コミュニケーションのツールとして活用する。
4 利用者と家族は記録を閲覧することができる。
5 介護保険法では記録の様式を統一している。

解答:4

まとめ

介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)