目次
高齢者の身体的・精神的特徴
高齢者の身体的特徴
・加齢に伴い、様々な機能の低下や障害が生じる
・個人差が大きい
・病気による機能低下やその後の活動性のていかによる機能低下
・生理的機能の低下
肺活量は70歳になると20歳代に比べて半分になる
1秒率、最大換気量とともに低下し、残気量は増加する
薬の半減期が伸びるため、副作用に注意が必要
高齢者の精神的特徴
・様々な環境要因によって変化する
・一番頻度が高いものに、抑うつ症状がある
・せん妄は、加齢とともにその発症頻度は増加し、
認知症がある高齢者では、さらに頻度が高くなる
老年性症候群とは
加齢に伴い高齢者は、様々な病態がよく見られるようになる。
こうした病態を「老年性症候群」という。
1 精神心理的障害:認知症、せん妄、抑うつ
2 移動能力障害:寝たきり、廃用症候群、転倒、骨折
3 排泄機能障害:排尿障害、尿・弁失禁、便秘
4 感覚器障害:視覚障害、聴覚障害、味覚障害
5 栄養摂取障害:脱水、低栄養
6 その他:めまい、失神、褥瘡、不眠
高齢者の身体的・精神的特徴 過去問
● 高齢者では、若年者よりも疾患の症状が軽くなかなか表面に現れにくい
● 高齢者では、一過性の脳虚血、低栄養、脱水などにより精神症状が現れやすい
● 高齢者は、循環器疾患の典型的な兆候が表れにくいため、
その発見や治療開始が遅れることがある
高齢者に起こりやすい疾病および障害の特徴
脱水
廃用症候群
便秘
低栄養
感覚器障害
高齢者に多くみられる各種の疾患
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