介護福祉士試験 発達と老化の理解-老化に伴うこころとからだの変化と日常生活④-合格するための過去問分析

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活④(過去問=試験対策)

〇高齢期のうつは悲哀の訴えが少なく、気分低下やうつ思考が目立たないのが特徴である。

〇アルツハイマー型認知症は、脳の器質的変化をもたらす。

〇老年期に発病した統合失調症は、妄想型が特徴である。

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活④の勉強メモ

老人性うつ

老人性うつは認知症と並んで、高齢者によく見られる病気の一つ。
うつ病になると喜びの喪失、意欲の低下、思考力の低下が現れます。
老人性うつ特有の症状としては「身体的不調」や「妄想」、「不安・緊張」があります。

老人性うつと認知症の違い

(1)老人性うつ
初期の症状—身体的不調・抑うつ等
症状の進行—何らかのきっかけで発症・短期間で激変することがある
気分の落ち込み—多い
もの忘れ・忘れ方—短期記憶に支障がでる・自覚があり忘れやすいと訴える
攻撃性—なし
妄想—心気妄想・罪業妄想・貧困妄想など
日内変動—朝方調子が悪く、夕方になるにつれて良くなる
(2)認知症
初期の症状—性格の変化・記憶障害等
症状の進行—進行はゆっくりの場合が多い
気分の落ち込み—少ない
もの忘れ・忘れ方—短期記憶に支障が出る・自覚が少なく、取り繕う傾向がある
攻撃性—出現することもあり
妄想—もの盗られ妄想など
日内変動—比較的少ない

認知症の中核症状

認知症で、脳の細胞が死ぬ、脳の働きが低下することによって直接的に起こる記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能障害、言語障害(失語)、失行・失認などの認知機能の障害を中核症状と言う。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老化に伴うこころとからだの変化と日常生活③-合格するための過去問分析

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活③(過去問=試験対策)

○記憶は、保持時間の長さの違いから、感覚記憶、短期記憶、長期記憶に分けられる。

○長期記憶には、「意味記憶」と「エピソード記憶」がある。

○記憶が低下しやすい認知症の高齢者には、回想法などにより記憶を再生することで脳細胞間の結合も強化される。

○一般的に流動性能力(新しいものを覚える力、計算、暗記)は、加齢とともに低下するといわれているが、結晶能力(判断力、理解力等)は、ほとんど変化しないといわれている。

○認知機能の低下が及ぼす日常生活の影響の中に、交通事故の増加がある。

○認知機能の低下が及ぼす日常生活の影響の中に家庭内事故の増加があり、浴槽内での溺れや転倒による死亡が増加している。

○人間の記憶力は、成人期を過ぎると少しずつ減少し、中でも単語やカテゴリー、名前の想起は減少する。

○高齢化していても安定していることが多い記憶には、エピソード記憶、短期記憶、意味記憶、手続き記憶などがある。

○エピソード記憶とは、過去に体験した喜怒哀楽や驚きに満ちた出来事などを思い出して語ったりする記憶のことである。

○エピソード記憶は、個々の経験・体験の記憶を指す。

○短期記憶とは、現在起っていることや、聞いたことなどをすぐ覚えている記憶のことである。

○短期記憶とは、短期間保持される記憶である、と定義されています。

○意味記憶とは知識としての記憶であり、手続き記憶とは体で覚えた記憶のことである。

○意味記憶は、生まれてから学習するすべてに対する記憶を指す。

○流動性知能は、新しい場面に適応したり、これまで経験したことがない問題を解決したりするときに働く知能である。

○流動性知能は、先天的なもので文化や環境の影響をうけにくいと考えられている。

○流動性知能は、20歳くらいまで急速に発達し、60歳頃までは維持される、それ以降70歳くらいから急速に低下していくといわれている。

○手続き記憶は、思考を介さずに獲得され再現される、物事の手順についての記憶。ピアノの弾き方、自転車の乗り方などがその例である。

○遠隔記憶とは、本人には直接かかわりのないことがらについて長期間にわたって記憶することをいう。

○エピソード記憶は、加齢とともに低下する。

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活③の勉強メモ

保持時間に基づく記憶の分類

心理学領域では、記憶はその保持時間の長さに基づいて感覚記憶短期記憶長期記憶に区分されている。
(1)感覚記憶
最も保持期間が短い記憶である。各感覚器官に特有に存在し、瞬間的に保持されるのみで意識されない。外界から入力された刺激情報は、まず感覚記憶として保持され、そのうち注意を向けられた情報だけが短期記憶として保持される。
(2)短期記憶
保持期間が数十秒程度の記憶である。保持時間だけではなく、一度に保持される情報の容量の大きさにも限界があることが特徴とされる。
(3)長期記憶
短期記憶に含まれる情報の多くは忘却され、その一部が長期記憶として保持される。この保持情報が長期記憶として安定化する過程は記憶の固定化と呼ばれる。長期記憶は保持時間が長く、数分から一生にわたって保持される記憶である。短期記憶とは異なり、容量の大きさに制限はないことが特徴とされる。長期記憶には、後述するように、陳述記憶(エピソード記憶、意味記憶)と非陳述記憶(手続き記憶、プライミングなど)が含まれる。

臨床神経学領域では、記憶は即時記憶近時記憶遠隔記憶に区分されている。
(1)即時記憶
即時記憶は情報の記銘後すぐに想起させるもので、想起までに干渉を挟まない。
(2)近時記憶
近時記憶は即時記憶より保持時間の長い記憶であるが、保持時間の長さについて明確な定義はない(数分~数日)。情報の記銘と想起の間に干渉が介在されるため、保持情報が一旦意識から消えることを特徴とする。
(3)遠隔記憶
遠隔記憶は近時記憶よりもさらに保持時間の長い記憶である(~数十年)。

内容に基づく記憶の分類

長期記憶は内容により、陳述記憶非陳述記憶に大別される。
(1)陳述記憶
陳述記憶にはエピソード記憶と意味記憶が含まれる。
・エピソード記憶とは、個人が経験した出来事に関する記憶で、例えば、昨日の夕食をどこで誰と何を食べたか、というような記憶に相当する。
・意味記憶は知識に相当し、言語とその意味(概念)、知覚対象の意味や対象間の関係、社会的約束など、世の中に関する組織化された記憶である。
(2)非陳述記憶
非陳述記憶には手続き記憶プライミング古典的条件付け非連合学習などが含まれる。
手続き記憶(運動技能、知覚技能、認知技能など・習慣)は、自転車に乗る方法やパズルの解き方などのように、同じ経験を反復することにより形成される。
プライミングとは、以前の経験により、後に経験する対象の同定を促進(あるいは抑制)される現象を指し、直接プライミングと間接プライミングがある。
古典的条件付けとは、梅干しを見ると唾液が出るなどのように、経験の繰り返しや訓練により本来は結びついていなかった刺激に対して、新しい反応(行動)が形成される現象をいう。
非連合学習とは、一種類の刺激に関する学習であり、同じ刺激の反復によって反応が減弱したり(慣れ)、増強したり(感作)する現象である。

2つの知能

心理学者のキャッテルは、知能を「流動性知能」と「結晶性知能」の2つに分類しました。
(1)流動性知能
流動性知能とは、新しい情報を獲得し、処理して操作していく能力を指します。直観、法則を発見する能力、図形処理能力、処理のスピードなどが含まれます。
(2)結晶性知能
結晶性知能とは、経験や教育・学習などを通して獲得していく知能です。言語能力、知識、批評能力、自制力などを含みます。生まれながらの能力ではなく、年齢とともに経験を重ねて蓄積していく能力です。

結晶性知能は、60歳ごろまで上昇し、その後もほとんど低下しません。それに対し、流動性知能は、20歳代にピークを迎え、その後は徐々に落ちていき、40代以降は大幅に低下します。年を取ると記憶力が衰えたり、反応が鈍くなったりするのはそのためです。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老化に伴うこころとからだの変化と日常生活②-合格するための過去問分析

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活②(過去問=試験対策)

○加齢による骨の変化として変形性関節症関節症がある。この骨の変形は全身のどの関節にも発生し、加齢とともに発生頻度は増加するが、高齢者のなかには脊柱が前屈することで猫背になったり腰がまがったり膝が伸びにくくなる人もいる。

○加齢による皮膚の変化の症状として「ドライスキン」があるが、これは発汗や皮脂分泌の機能低下により水分量が低下するために皮膚が乾燥状態になることをいう。

○加齢に伴う毛髪の変化については、毛母細胞の新陳代謝が衰えることにより髪の寿命が短くなる。

○加齢により爪は甲に縦に細い溝が出来やすくなり、このことにより硬くなったり、もろくなったり、肥厚するなどの変化がおきる。

○高齢者は身体機能低下がおこりやすいので、免疫機能も低下し感染症にかかりやすくなる。

○人体に害を及ぼす異物を抗原といい、これに対し防御を行うのがリンパ球から分泌する抗体(免疫グロブリン)である。

○免疫系を構成するリンパ球の中で最も重要な働きをするのが、B細胞、T細胞、マクロファージである。

○高齢になり免疫力が低下すると、感染症や悪性疾患にかかりやすくなる。

○女性の死亡率の第一位は直腸がんであるが、身体の免疫機能が低下するとがん細胞が増殖しやすくなることが原因となる。

○水晶体が混濁した状態を、白内障という。

○老化により、光の受光器の機能や、瞳孔の光量の調節能力も低下するため明暗順応が低下する。

○老化により、瞳孔の光量の調節能力が低下するので明暗順応が低下する。

○老化により、近いところが見えにくくなり視野も狭くなる。

○老化により青色、黒の区別が困難になり、赤系の色は目に留まりやすくなる。

○老化に伴う難聴には、感音性難聴と伝音性難聴がある。

○感音性難聴は内耳や聴神経に問題があることが原因になっており、高齢者の難聴の多くを占めている。

○伝音性難聴とは外耳及び中耳が原因で起こるものである。

○老化により誤嚥を起こしやすくあるが食べ物を誤って気管や肺に吸い込むことによっておこる肺炎のことを誤嚥性肺炎という。

○老化による歯肉の後退や歯周病により、歯の脱落などがおきやすくなる。

○加齢に伴い、消化酵素などが減少することから消化器官内の食物停滞時間が長くなり、便秘や下痢の消化器症状がおきやすくなる。

○加齢とともに血管壁の弾力が減少し硬くなるため、血流に対する抵抗が増して高血圧になる傾向が見られるようになる。また脈拍も刺激伝導系細胞の消失などにより不整脈の頻度が増加する。

○高齢者は血圧の上昇や下降に時間がかかるようになるため、急に姿勢を変えることを避け、起立性低血圧を起こさないように注意する。

○老化に伴い、脈拍数は低下する。

○老化に伴い、動脈硬化がおこりやすくなる。

○加齢に伴い、心臓は徐々に肥大し、心臓の壁が厚くなったり心房や心室が少しずつ大きくなる。

○老化に伴い、刺激伝導系細胞の消失や変化により不整脈の頻度が増加する。

○加齢にともない、静脈の拡張や蛇行がおこり、静脈の弁が閉まらずに、下肢静脈瘤ができることがある。

○骨粗鬆症とは、破骨細胞の働きが活発になり、海綿骨の中に空洞ができる状態の疾患である。

○神経伝達物質のドーパミンが減少すると神経回路の情報処理に異常がおこりパーキンソン病の症状が出現することがある。

○加齢に伴う腎機能の変化としては、腎血流量、尿濃縮量が減るため、尿の回数が増加したり、脱水を起こしやすくなるので注意が必要である。

○加齢に伴い、膀胱の収縮力が低下するので、残尿がおこりやすくなったり、頻尿になりやすくなる。

○加齢に伴う筋量の低下により、特に女性は骨盤底筋群の張力が低下し尿失禁がおこりやすくなる。

○更年期には、熱感や多量の発汗を伴う顔面の紅潮をはじめ、疲労感や不安感など多彩な神経症状や精神症状があらわれる。

○前立腺は加齢とともに肥大し、尿道を圧迫することから尿が出にくくなり、残尿感や頻尿の症状がでてくる。

○高齢者の疾患の特徴として、病気の症状が非特異的・非定型的である。

○高齢者の疾患の特徴として、体調をくずし病気になり不安になったりした時、いわゆる“うつ”状態になりがちである。

○高齢者の疾患の特徴として、複数の疾患に罹患していることが多い。

○高齢者の疾患の特徴として、環境因子の影響を大きく受ける。

○高齢者の疾患の特徴として、生活の質(QOL)への影響が大きい。

○タンパク質をとることは、筋肉量の維持に有効である。

○筋肉量の減少の主な原因は、運動不足である。

○筋肉量の減少は、上肢よりも下肢のほうが顕著である。

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活②の勉強メモ

高齢者の身体的特徴

①病気にかかりやすくなる
②環境の変化に適応する能力が低下する
・体温調節能力の低下
・水・電解質バランスの異常
・耐糖能の低下
・血圧の変化
③複数の病気や症状をもっている
④症状が教科書どおりには現れない
⑤現疾患と関係のない合併症を起こしやすい
⑥感覚器機能の低下

加齢に伴う身体・精神機能の状況

(1)筋力
・握力は、20~30歳でピークとなり、以後は加齢に伴って低下する傾向にある。
・背筋力は、20歳代後半から30歳代前半をピークとなり、以後は加齢に伴って低下する傾向にある。
・脚筋力は、20歳以降、加齢に伴って低下する傾向にある。

(2)敏捷性
・敏捷性は、10歳代でピークとなり、その後、加齢に伴って低下する傾向にある。

(3)反応速度
・反応速度は、複雑な操作が必要とされる場合は、加齢とともに遅くなる傾向にある。

(4)バランス能力
・バランス能力は、20歳代前半でピークとなり、それ以降、加齢に伴って低下する傾向にある。

(5)柔軟性
・柔軟性は、10歳代後半にピークとなり、男性は40歳前後まで、女性では30歳前後まで急激に低下するが、その後は緩やかな低下にとどまる傾向にある。

(6)視力
・視力については、①遠近調節力、②対比視力、③明暗順応、等が、加齢に伴って低下する傾向にある。

(7)聴力
・聴力は、加齢に伴って悪くなる傾向にある。

(8)記憶力
・長期記憶は、加齢による影響を受けにくいが、短期記憶は、加齢に伴って低下する傾向にある。

(9)やりがいと意欲の向上
・職業に対するやりがいや満足度は、中年期から高まる傾向にある。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老化に伴うこころとからだの変化と日常生活①-合格するための過去問分析

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活①(過去問=試験対策)

○要介護状態によって欲求が充足されない状態が続くことは、適応機制による行動を引き起こすことがある。

○ライチャードは、引退後の男性を対象に、サクセスフル・エイジングができている人と、そうでない人の人格傾向を5つのタイプにまとめた。

○マズロー( A.H.Maslow アメリカの心理学者)の欲求段階説は、人間の欲求は、5段階のピラミッドのようになっていて、底辺から始まって、1段階目の欲求が満たされると、1段階上の欲求を志すというものである。

○マズローの欲求段階は、底辺から生理的欲求、安全欲求、愛情と所属の欲求、自尊欲求、自己実現欲求である。

○キューブラロスの死の受容過程は、1.否認2.怒り3.取引き(神にたいして)4.抑鬱5.受容である。

老化に伴うこころとからだの変化と日常生活①の勉強メモ

適応機制

適応機制とは、欲求不満やストレスにより緊張状態になったとき、原因を解決しないままに、自身の欲求不満やストレスだけを解消しようとして生じた不適応な反応のことを指す。

適応機制には3つの種類がある。

①自己防衛型
②自己逃避型
③攻撃型

自己防衛型

合理化
欲求不満の動機や自分が体験した失敗を、それらしい理由をつけてごまかす反応
抑圧
不満を引き起こしそうな欲求や動機を無意識の底に抑え込む反応
同一視
他者がもっている望ましい特性を取り入れて、自分も魅力的な人物だと主張する反応
置換
ある欲求の対象が、無意識の中で別の対象に置換される反応
投射
自分がもつ認めたくない感情や態度、欲求を他者の中に見出して転嫁する反応
補償
心身の欠点や劣等感を補うために他の特徴を伸ばし、他人に勝つことで安心しようとする反応
代償
本来の目的が満たされなかったときに、その目標に似た別の目標を達成することにより満足しようとする反応
取り入れ
他人がもっている感情や特質を、あたかも自分がもっているかのように振る舞う反応
昇華
反社会的な欲求や感情を、社会的に価値の高い目的に向けて発散する反応
反動形成
欲求をあらわにすると不安や危険に陥るので、欲求を抑圧し、それと反対の態度をとる反応

自己逃避型

逃避
困難な状況に直面したときに、その状況から逃げ、解決を先延ばしにする反応
白昼夢
現実には満たされない欲求を空想の世界で満足させる反応
退行
解決困難な状況において、未発達な段階に逆戻りする反応

攻撃型

攻撃
欲求の充足が阻止されたため、その不満を攻撃行動に表す反応

マズローの欲求段階

第1段階:生理的欲求
生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求を指す。
第2段階:安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求を指す。
第3段階:社会的欲求
友人や家庭、会社から受け入れられたい欲求を指す。
第4段階:承認欲求(尊重欲求)
他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求を指す。
第5段階:自己実現欲求
自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求を指す。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老年期の発達と成熟②-合格するための過去問分析

老年期の発達と成熟②(過去問=試験対策)

○老化にうまく適応した幸せな老年期の生き方を「サクセスフル・エイジング」という。

○総合的な健康指標として、健康関連QOLがある。

○ロートンは、QOL(生活の質)を4つの領域にわけて考えるモデルを提案した。

○高齢者の基本的なパーソナリティについては、老化によって変化が少ないという結果が報告されている。

○ベックの老年期の自我発達理論では、エリクソンの老年期の発達課題で3つの課題とそれに対する挑戦に直面するとしている。

○発達に影響する要因として、遺伝説と環境説がある。

○今日では発達は遺伝と環境との相互作用の結果によっておこり、遺伝も環境も影響すると考えられている。

○老化については、老廃物蓄積説とプログラム説がある。

○社会的老化についてムーア(Moore.P)は、文化差や地域差が高齢者に強く影響を与えているとしている。

○ユングは、人生後半の人間の心の変化のプロセスを、衰退としてではなく、成長、発達としてとらえた。

○ユングは、40歳前後を「人生の正午」に例え、それ以降の中年期を老年期に至るまでの準備期間であると説明した。

○サードエイジング(第三世代)論を成田健一が展開しているが、この世代は達成感にあふれた人生の最盛期であり人格や夢の完成期であるとしている。

○老化による心身機能の変化の程度は、同じ暦年齢であっても個人差が大きいのが特徴である。

○高齢者の社会活動性と人生への満足度の関係については、活動理論と離脱理論がある。

○高齢者の社会活動理論では、高齢者はそれ以前と同じ心理社会的な欲求をもっているほうが満足度が高いとしている。

○高齢者の社会離脱理論では、高齢者が社会活動を縮小することは自らの老化に応じて選択することであり、ごく自然であるとしている。

○高齢者と家族の関係の調査では「心の支えとなっている」は配偶者と子供ではそれぞれ半数以上となっている。

○老年期の社会的関係の大きな特徴として、喪失体験がある。

〇生理的老化の学説で、エラー破局説では、細胞内の遺伝子に突然変異が不規則に起こり、それが蓄積していくことによって細胞の分裂能が消失し、細胞の寿命が尽きるという説です。

〇生理的老化の学説で、消耗説では、活生命の維持に必要なものが徐々に失われるとする説です。

〇生理的老化の学説で、フリーラジカル説では、ミトコンドリアで産生されるフリーラジカルが老化をもたらすとする説です。

〇生理的老化の学説で、機能衰退説では、生命の維持に必要なものが徐々に失われるとする説です。

○生理的老化の学説で、老化プログラム説では、人の細胞分裂の回数があらかじめ決まっていることで老化が生じると考える。

老年期の発達と成熟②の勉強メモ

QOL=「生活の質」

Lawton(ロートン)は、QOL=「よい生活(good life)」

「行動能力」
「心理的ウェルビーイング」
「認知された生活の質」
「客観的環境」の 4つをあげている

離脱理論・活動理論・継続性理論

離脱理論とは
1961に提唱された。高齢者と社会が離れていくことは避けられないとし、田舎で暮らすような生き方が高齢者の生き方として理想的であるとした。活動理論に反する理論。

活動理論とは
離脱理論に反する理論として、1968に提唱された。理想的な老化とは、年齢によらず、可能な限りこれまでの活動を保持することであるとした。

継続性理論とは
1987年に提唱。高齢者が、自身の過去の経験やこれまでに果たしてきた社会的な役割を活かすような選択を行ない、社会もそれによって安定するということ考え方を前提とした理論。

老化(現象)とは成熟期以後、加齢とともに各臓器の機能、あるいはそれらを統合する機能が低下し、個体の恒常性を維持することが不可能となり、 ついには死に至る過程(現象)をいう。

老化学説

プログラム説(遺伝子説)
寿命は遺伝子によって制御されており、老化は遺伝子にプログラムされているという説
エラー説
DNA、RNA-蛋白合成系が突然変異、変性により変異しこの集積によって細胞の機能障害、老化をもたらすという説
cross-linkageによる蛋白の変性説
フリーラジカル説
フリーラジカルが蛋白、核酸、脂肪、コラーゲンなどに障害を与え、この蓄積が細胞機能を低下させ老化をひきおこすという説
免疫異常説
加齢に伴い変性蛋白が増加し、これに対して免疫担当細胞の機能低下により、自己抗体が増加する。こうして自己免疫反応が惹起され老化がもたらされるという説。
代謝調節異常説
細胞の代謝回転が細胞分裂速度に影響して、老化や寿命を支配するという説

アンチエイジングの目的
病的老化を予防して健康で長生きしよう

病的老化は、この生理的老化にさまざまな疾患や環境などの外部因子がストレスとして加わることによって、さらに生体生命維持にとっての不利益が加わり、寿命が短縮する変化である。疾患罹患時に比較的急速に生じるが、疾患などが治癒することで回復する可能性があり、可逆的である。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-老年期の発達と成熟①-合格するための過去問分析

老年期の発達と成熟①(過去問=試験対策)

○老化の分類には、生理的老化と病的老化がある。

○高齢者の分類には老人福祉法や介護保険法では、65歳以上が、また、「高齢者に関する国際行動計画及び高齢者のための国連原則」では、60歳以上が高齢者として示されている。

○エイジズムとは、年齢を理由に個人や集団を不利に扱ったり差別したり偏見をもつことである。

○エイジズムとは、年齢を理由に、個人や集団を不当に扱うなどの差別をすることである。

○世界保健機構(WHO)や国連の定義によると、高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会を「高齢社会」、21%を超えた社会を「超高齢社会」といいます。

○後期高齢者とは、75歳以上の高齢者をいう。

○高齢者虐待防止法では、「高齢者」と は 65 歳以上の者と定義されている。

○高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では、高年齢者を65歳以上としている。

○高齢者の医療の確保に関する法律では、後期高齢者を75歳以上としている。

○道路交通法では、免許証の更新の特例がある高齢運転者を70歳以上としている。

○老人福祉法では、高齢者を65歳以上としている。

老年期の発達と成熟①の勉強メモ

老化の分類

老化は、生理的老化と病的老化に分類される。
生理的老化は、身体や精神のいかなる疾患の影響も受けずに、加齢のみの影響によって生体に起こる変化である。20〜30 歳頃から徐々に、不可逆的に生じてくる。
病的老化は、この生理的老化にさまざまな疾患や環境などの外部因子がストレスとして加わることによって、さらに生体生命維持にとっての不利益が加わり、寿命が短縮する変化である。

高齢者の定義

世界保健機関(WHO)の定義
65歳以上の人を高齢者
・65-74歳までを前期高齢者
・75歳以上を後期高齢者

老人福祉法では、高齢者を65歳以上
介護保険法では、高齢者を65歳以上
高齢者虐待防止法では、高齢者を65歳以上

高齢者に関する国際行動計画及び高齢者のための国連原則では、60歳以上

高齢化率

高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」
高齢化率が14%を超えた社会を「高齢社会」
高齢化率が21%を超えた社会を「超高齢社会」という。

2019年9月現在の高齢化率は、28.4%と過去最高

介護福祉士試験 発達と老化の理解-人間の成長と発達の基礎的理解-合格するための過去問分析

人間の成長と発達の基礎的理解(過去問=試験対策)

○人間の発達段階説には、ピアジェの発達段階節、フロイトの発達段階説、エリクソンの発達段階説などがある。

○ピアジェの子供の発達段階説は、知能の発達は①感覚運動的知能期、②前操作期、③具体的操作期、④形式的操作期という時期として展開されるとしている。

○ピアジェ(Piaget、J.)は、認識や思考の発達には、4つの段階があることを明らかにした。

○フロイトの発達段階説は、①口唇期、②肛門期、③男根期、④潜伏期、⑤性器期があるとしている。

○エリクソンは、ライフサイクルとは出発点(誕生)から、終了点(死亡)までの過程(旅)であり、人生の各段階は階段を上がるように進んでいくと述べた。

○精神分析学者のフロイト(Freud、S.)は、エス・自我・超自我の3つが人格を成り立たせているとした。

○エリクソンの発達段階説は、人間の発達は前段階の発達課題の達成の上に次 の段階に進むとし①乳児期(0歳~1歳半頃)、②幼児期前期(1歳半~3歳頃)、③幼児期後期(3歳~6歳頃)、④学童期(6歳~13歳頃)、⑤思春期・青年期(13歳~22歳頃)、⑥成人期初期(22歳~40歳頃)、⑦成人期(壮年期)(40歳~60歳頃)、⑧老年期(60歳以降)があるとした。

○エリクソンの発達課題のなかでの高齢者の発達課題は、統合と絶望の葛藤を解決することである。

○エリクソン(Erikson、E.)は、人格発達の8つの段階において、自我同一性の形成の理論を柱に挙げて、各段階には特有の危機とその克服があると指摘した。

○エリクソン(Erikson.E)の発達段階説では、3歳頃から6歳頃までは、自発的行動を通して主体性の感覚を学ぶ段階である。

○発達心理学者のエリクソンは青年期の発達課題を、―自我同一性(アイデンティティ)の確立・アイデンティティの拡散―帰属集団への忠誠心や社会への帰属感としている。

○発達心理学者のエリクソンは成人期初期の発達課題を親密性・孤立―幸福感を感じる愛の獲得と実感としている。

○発達心理学者のエリクソンは、成人期(壮年期)の発達課題を世代性(生殖性)・自己停滞―世話としている。

○発達心理学者のエリクソンは、老年期(60代以降)の課題を―自我の統合・絶望―叡智の体現としている。

○ハヴィガーストの発達課題は.第1:身体成熟:歩行の学習・青年期における異性への関心、第2:社会の文化的圧力:読み書きの学習・市民としての社会への参加の学習.第3:個人的な動機や価値意識;職業の選択や準備・人生観の形成.である。

○マズロー(Maslow、A)は、欲求の階層(hierarchy)説を唱えた。

○社会的参照とは、初めて出会う場面や、自分だけの経験や知識では判断に迷う様な場面で、主に養育者の方を見て自分の行動を決める行動の事である。

○自己中心性とは、物事を自分を中心にしてとらえ、他人を考慮しないことである。

人間の成長と発達の基礎的理解の勉強メモ

発達心理学

人間の発達段階説には、
ピアジェの発達段階節
フロイトの発達段階説
エリクソンの発達段階説などがある。

ピアジェの発達段階節「認知発達理論」

感覚運動期(0~2歳)
前操作期(2~7歳)
具体的操作期(7~12歳)
形式的操作期(12歳以降)の4つに発達段階を分けた。

感覚運動期(誕生から約2歳まで):感覚運動期の最初の頃は目の前にあるものを隠しても子どもはそれを探そうとしないが、後半になると探そうとします。

前操作期(子どもが話し始めてから約7歳まで):頭の中で表象して考えることはできるが、論理をまだ把握できず、見かけに引きずられる。

具体的操作期(小学1年生から青年前期):前操作期と違いイメージやシンボルを論理的に変化させ、再構成することができます。

形式的操作期(子供の認知発達の最終段階):、「抽象概念および仮説上の出来事に関して合理的、系統的に考える」能力を持っている子どもと定義されています。

フロイトの発達段階説「リビドー発達段階理論」

リビドー(性的エネルギー)が年齢に応じた身体諸器官を通じて放出されると考える「心理-性的・心理-生物学的発達論」を提唱しました。

口唇期(誕生生~1歳半)
母親(乳房)との接触(甘えと受容)が見られ、依存的受動的な特徴が形成される時期。
肛門期(1歳~3歳)
排泄の「トイレットトレーニング」の時期(親からの躾の内在化)です。主張的能動的特徴の形成がされる。
男根期(4歳~6歳)
エディプスコンプレックス」が生じ、性的な役割を形成する時期。
潜伏期(6歳~思春期)
欲動が抑圧され、社会的規範の学習や知的活動にエネルギーが注がれる時期。
性器期(思春~青年期
口唇期、肛門期、エディプス期の部分的欲動が統合され、性器性欲が優位となる。
全人格を認めた性愛が完成する時期。

フロイトは、エス・自我・超自我の3つが人格を成り立たせているとした。

エリクソンの発達段階説「心理社会的発達理論」

・人間の発達段階を8つに分けている。
・各発達段階に「心理社会的危機」がある。
・人間は心理社会的危機を乗り越えることで、「力」を獲得する。

エリクソンの発達段階説は、人間の発達は前段階の発達課題の達成の上に次の段階に進むとし
乳児期(0歳~1歳半頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「信頼感対不信感
幼児期前期(1歳半~3歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「自主性対羞恥心
幼児期後期(3歳~6歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「自発性対罪悪感
学童期(6歳~13歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「勤勉さ対劣等感
思春期・青年期(13歳~22歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「アイデンティティー対アイデンティティーの混乱
成人期初期(22歳~40歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「親密対孤立
成人期(壮年期)(40歳~60歳頃)
この時期に直面する心理社会的危機は「ジェネラティビティー対停滞
老年期(60歳以降)があるとした。
この時期に直面する心理社会的危機は「自己統合対絶望

マズローの欲求5段階説

マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化した。
人間には5段階の「欲求」があり、1つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を表している。

第1段階:生理的欲求
生きていくために必要な、基本的・本能的な欲求を指す。
第2段階:安全欲求
安心・安全な暮らしへの欲求を指す。
第3段階:社会的欲求
友人や家庭、会社から受け入れられたい欲求を指す。
第4段階:承認欲求(尊重欲求)
他者から尊敬されたい、認められたいと願う欲求を指す。
第5段階:自己実現欲求
自分の世界観・人生観に基づいて、「あるべき自分」になりたいと願う欲求を指す。

介護福祉士試験 介護過程-介護過程とチームアプローチ-合格するための過去問分析

介護過程とチームアプローチ(過去問=試験対策)

○ケアマネジメントにおいては、状況に応じて個別援助技術を活用することができる。

○ケアマネジメントでの個別性とは、個々人の生活ではそれぞれ異なるニーズがあることを前提に、ケアプランを考えることである。

○ケアマネジメントの継続性とは、過去の状況がどういう影響を与え、さらには将来にわたってどう影響していくかを見通し、ケアプランを考えることである。

○ケアマネジメントでは利用者の生活の質(QOL)の向上のために、利用者のニーズに沿いながら、提供するサービスの調整を図る。

○社会福祉実践において、デイサービス事業やショートステイ事業などに代表されるような公的機関や専門職が提供するフォーマルサポートと、家族や近隣者、そしてボランティアに代表されるインフォーマルサポートがあり、意図的に各種サポートの有機的な連携を活用しながら利用者を支援する方法の一つとしてケアマネジメントがある。

○ネットワークは行政・制度的ネットワークや親族・近隣ネットワーク、医療・保健ネットワークなどさまざまな領域がある。この中にはボランティアもこの中に含まれる。

○社会活動法(ソーシャル・アクション)は、社会環境や社会システムを創造、改革することである。

○ボランティアコーディネーターはボランティアの受け入れについて、事前に利用者に説明し了解を得る。

○ボランティアコーディネーターはボランティアには、活動中の事故に備え、ボランティア保険に加入することをすすめる。

○ボランティアは、チームメンバーになることができる。

○利用者がチームアプローチの中心は利用者であり、介護福祉士、ケアマネ、医師、看護師、栄養士、ソーシャルワーカー、ボランティア等がチームのメンバーとなる。

○チームアプローチでは、他職種と情報交換し利用者の生活課題を明確化する

介護過程とチームアプローチの勉強メモ

ケアマネジメントの進め方

1: 利用者の顕在的及び潜在的能力並びに利用者の包括的なニーズを把握し、利用できる資源を評価する。

2: 利用者個々人に対して、24時間、1週間、1か月などにわたる総合的な援助計画を立てる。

3: 援助計画に基づいて諸資源を活用する。

4: 利用者に提供されるべき諸サービスが適切に提供されているかどうかを確認し評価する・・である

ケアマネジメントは、複合的な社会生活上の問題を抱える要援護者に対して、その問題の解決のために必要な社会資源を適切な時機に適切な方法で結びつける手続きの総体である。

ケアマネジメントの過程

1.入口(ケース発見、スクリーニング及びインテーク)

2.アセスメント

3.ケース目標の設定とケアプランの作成

4.ケアプランの実施

5.監視及びフォローアップ

6.再アセスメント

7.終結

フォーマルサポート

公的機関や専門職による制度に基づくサービスや支援のこと。
具体的には、介護保険サービス、介護保険外の行政サービス、医療・保健サービス、地域包括支援センターや社会福祉協議会の支援、非営利団体(NPO)などの制度に基づくサービスなどが挙げられる。

インフォーマルサポート

公的機関や専門職による制度に基づくサービスや支援以外の支援のこと。
具体的には、家族、近隣、友人、民生委員、ボランティア、非営利団体(NPO)などの制度に基づかない援助などが挙げられる。

介護福祉士試験 介護過程-介護過程の実践的展開-合格するための過去問分析

介護過程の実践的展開(過去問=試験対策)

○ケース会議や申し送りの際、援助の記録を用いることは、正確な情報を共有することに役立つ。

○複数の職種がかかわる援助では、共通して使用できるケース記録や連絡ノートなどを用いることも情報の共有化に役立つ。

○記録で略語を用いる場合は、事前に、関係する職種間で共通理解をしておく。

○個人の介護記録は、情報の共有化を図る必要があるが、情報の管理を厳重にしてプライバシーを守る必要がある。

○利用者の訴えと、介護者によって観察された事実とは、区別して記録する。

○利用者が額に発汗しているという事実は、客観的情報である。

○「昨日はいつもと違う気がした」という家族の話は、主観的情報である。

○利用者に関する介護者同士の日常的な情報は、必ず引き継がれるべきである。

○介護の記録は、援助チームのメンバーが見る場合があるので、本人の不利益になる事項は原則として公開しない。

○利用者にかかわるすべての者が、お互いの記録や情報を共有し、利用者の自立援助に活用する。

○介護記録に記載した介護計画の内容については、利用者本人の承認を得ることが望ましい。

○介護記録は、介護計画の実施・評価に役立てるものであり、介護従事者の主観的な判断も記入した方ががよい。

○介護記録は、利用者本人が介護者に話した内容は利用者本人の言動も重要な情報なので記録する。

○介護記録は客観的な事実を書くことが重要なので、利用者の感情的な表現も記録する。

○介護記録の主観的情報は、「利用者の言ったことをそのまま書く」という情報のことである。。

○記録者は署名をし、責任を明確にする。また介護記録等は鉛筆で記入してはならない。

〇介護記録には、利用者の身体面も感情面もすべて記録する。

○記録は、介護従事者が事実を要約整理して記録するのが原則である。しかし利用者の問題状況を理解するためには、逐語的に記録することも必要な場合がある。

○記録を取る意味は、主として利用者のケアに役立てるための資料である。

○記録は、5W1H(時間、場所、主体、客体、原因、状態)の要素が必要である。

○介護記録の書式は、利用者の情報を総合して判断するために定式的なものが必要になる。

○食事摂取量の記録には、「多い」「少ない」などの主観的な表現を用いることは好ましくない。

○介護記録は、介護に関する裁判の際、証拠として採用されることがある。

○施設の介護職員が行う介護記録等は、利用者数、利用者の状態と介護内容、特別に変わった状況等を記録し、勤務交替時に報告する。

○利用者のバイタルサインに異常を認めた場合、直ちに看護師等医療従事者に報告し、介護記録に記録する。

○利用者と介護者との相互の信頼関係を形成するために、利用者に対する先入観を持たないようにする。

○介護記録については、起った事実のみ記録する。

○介護記録については、家族の言動も介護の参考となるので記録する。

○介護記録については、介護職が判断した内容も記録する。

○介護記録については、介護計画どおりに実施できたこと、できなかたこと、すべて記録する必要がある。

○介護記録については、改ざん防止の観点から鉛筆を使用しない。

○介護記録については、行なった介護記録に、記録者の署名をしなければならない。

○介護記録については、利用者が施設を退所した場合の記録の取り扱いは、「サービス完結の日から2年間保存しなければならない」と規定されている。

○記録を間違えたときに、改ざん防止の観点から修正液で消してはいけない。

介護過程の実践的展開の勉強メモ

介護記録は、憶測や主観を入れずに、誰が読んでも理解できるように、見聞きしたことや行ったことを正確に記入する必要があります。

介護記録を書く目的

①職員間で情報を共有し、継続的なケアを提供するため
②利用者の最新の状態や希望を、ケアプランに反映させるため
③利用者・家族側と、事業所・職員側の信頼関係を築くため
④職員の専門職としての研さん、意識向上のため
⑤事故や訴訟など、万一の事態に証拠として備えるため

介護記録の書き方 基本ポイント

1. 「5W1H」を意識する
2. 客観的事実と主観を分けて書く
3. 略語・専門用語はなるべく控える
4. どんなケア・対処を取ったかを明記
5. ケア・対処を行った根拠も明記

記録のS・O・A・P

SOAPを用いることで、対象者の抱える問題点や、治療・援助を展開していくプロセスが明確となり、医療介護のチームにおける情報共有もスムーズに行えるというメリットがあります。

S(subjective):主観的情報
→ 対象者が話した内容などから得られた情報

O(objective): 客観的情報
→ 診察や検査からなど得られた客観的な情報

A(assessment): 評価
→ 医師の診断や、O と Sの内容を元に分析や解釈を行った総合的な評価

P(plan): 計画(治療)
→ Aに基づいて決定した治療の方針・内容、生活指導など

主観的情報

主観的情報とは、対象者自身の主訴、言動(痛みや苦痛、悩みなど)

客観的情報

客観的情報とは、バイタルサインや検査データ、表情、皮膚や排液の状態など、看護師が客観的に把握できるもの

記録

記録は、誰が読んでも内容が理解できるように書かなければならない。
記録は、読み手に内容が伝わり、活用されてこそ価値がある。

介護記録の具体的な目的

①職員間で情報の共有化を図り、介護を組織的・継続的に行うためのもの
②介護に関する内容を正確に残すことが、いざという時の法的な証拠となるもの
③利用者により良い介護サービスを提供するとともにケアプランに反映させるためのもの
④利用者・家族と職員のコミュニケーションを深めるためのもの
⑤職員の意識と介護の専門性を高めるもの
⑥職員の研修に役立てるためのもの

介護記録を書くポイント

介護記録の文体は、過去形を基本に記述する。
介護記録に敬語を用いる必要はない。
記録の際は、その都度時刻を記入する。

客観的情報と主観的情報

客観的情報
・患者が額に発汗しているという事実
・呼吸数、飲水量、苦悶くもん様の顔貌がんぼう(顔の様子)など
・尺度で測定された患者の心理状態
・既往歴
・患者の食事摂取量
※「患者の訴えたこと」自体

主観的情報は、
・「状態が良くない」と看護師が感じたこと
・「頭痛がする」と患者が書いた記録
・「昨日はいつもと違う気がした」という家族の話
・入院費用に関する患者の不安
※患者の「息苦しさの訴え」
(参考:看護師国家試験過去問)

介護福祉士試験 介護過程-介護過程の展開-合格するための過去問分析

介護過程の展開(過去問=試験対策)

○介護過程での展開におけるアセスメントとは、利用者が社会生活をする上で解決しなければならない問題を明らかにし、利用者と家族の役割、援助者や援助機関の役割について検討することである。

○介護過程での展開におけるアセスメントのなかで、生活歴に関する情報の収集は、プライバシーにかかわることであるが、利用者や家族を理解し、援助計画を立てる上で有益である。

○介護過程での展開におけるアセスメントでの情報の収集について、友人や近隣などに協力を求めるときには、利用者の了解を得ておくことが重要である。

○情報は、多角的・継続的に収集する。

○収集した情報は、介護従事者が事実を要約整理して記録する。

○介護過程を展開するには、計画を立てる前に利用者の希望を聞くことが原則となる。

○介護過程での展開におけるアセスメントの中には、健康状態の把握や本人の希望も含まれる。

○介護過程の出発点は、利用者のありのままの状況をとらえることである。

○介護過程では、介護従事者の問いかけに反応がない場合でも、そのことを一つの情報として理解する。

○介護過程での、介護計画の目標は、実現可能なものであり、具体的に表現されることが望ましい。

○介護計画の立案では、生活習慣は考慮するようにする。

○介護計画の立案家族や利用者の意向が反映されなければならない。

○介護計画は、原則利用する方と介護する側が一緒になってたてることが原則である。

○介護計画では、生活課題を解決するための方法を計画する。

○介護計画は、日常的な支援方法を計画する。

○介護過程での援助の効果についての評価は、日常生活動作(ADL)の改善のみではない。

○介護過程で、アセスメントにおいては、介護上の課題を把握することが重要である。

○介護過程で、介護計画は、いわゆる5W1Hを踏まえて具体的に立案する。

○計画の評価は利用者の満足、不満足にかかわらず行わなければならない。

○モニタリングとは、①計画どおりに支援が実施されているか②目標に対する達成度はどうか③サービスや種類内容は適切か④利用者に新しい課題は生じているか⑤利用者等の満足度などについて確認を行うことを意味している。

○評価については本人にも伝える必要がある。

○評価の内容は達成されたか、達成されなかったか、実施したのも、実施しなかったもの、本人の反応等も含まれる。

○アセスメントは、適切な援助計画を作成するために行う。

○アセスメントは、利用者の問題状況や、解決すべき課題について把握することである。

○アセスメントは、利用者の抱える生活問題だけでなく、その人の自助能力にも目を向ける。

○アセスメントでは、家族や友人、近隣、専門家から利用者に関する情報を収集する時は、あらかじめ利用者の了解を得ておくことが重要である。

○アセスメントでは、利用者を取りまく人間関係や組織、機関との関係性を視覚的に把握・理解する方法としてエコ・マップを作成する。

○生活課題の優先順位は、何よりも緊急性の高いものからである。

介護過程の展開の勉強メモ

介護過程

介護過程とは、利用者さまが望む「自分らしい生活」を実現させるために必要な思考過程のことを指します。利用者の情報や希望を細かく分析することで介護ニーズを明確にし、それに基づいて介護プランを計画、実践することです。

情報収集

アセスメント

課題の明確化

介護計画の立案

実践・評価

介護過程におけるアセスメント

利用者の基本的概要
①これまでの生活歴
②介護度合い
③主治医および医療機関の利用状況
④現在の生活状況(週間スケジュールなど)
⑤ご家族構成
⑥本人およびそのご家族等の要望・希望する生活
⑦そのほか特記事項

介護計画は、
①利用する方と介護する側が一緒になって立てることが原則である。
②生活課題を解決するための方法を計画する。
③日常的な支援方法を計画する。
④いわゆる5W1Hを踏まえて具体的に立案する。

アセスメントは、
①適切な援助計画を作成するために行う。
②利用者の問題状況や、解決すべき課題について把握することである。
③利用者の抱える生活問題だけでなく、その人の自助能力にも目を向ける。
④家族や友人、近隣、専門家から利用者に関する情報を収集する時は、あらかじめ利用者の了解を得ておくことが重要である。

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