介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた入浴・清潔保持の介護-合格するための過去問分析

自立に向けた入浴・清潔保持の介護(過去問=試験対策)

○空腹満腹時(食事の1時間前後)は入浴を避けたほうがよい。

○入浴前は血圧、体温、脈数、呼吸数など普段と変わりないことを確認する。

○入浴にあたっては脱衣場、浴室は22~25℃に保ち、急激な体温変化をさせない。

○浴室より脱衣室の室温を温かくする。

○高血圧の人は浴槽に入っている時間は、10~15分程度とする。

○麻痺のある利用者については、浴室内では、介護職は利用者の麻痺側に付き、腕と腰を支えながら一緒に移動する。

○麻痺のある利用者については、麻痺のない側をいれ、次に麻痺のある側をいれます。

○40℃以上の湯温に設定する。

○入浴前は排泄をできるだけしておく。

○入浴前後は、脱水をおこさないよう十分に水分補給は行う。

○入浴するときは、空腹時の入浴は避ける。

○入浴する時は片麻痺の場合、健側から浴槽に入る。

○入浴時は心臓より下まで湯船につかる。

○浴槽内の水位は、心臓より下にする。

○入浴後は湯冷めしないように体を拭き取り、乾燥を徹底する。

○入浴後は水分を補給する。

○ヒートショックは冬の時期、暖房で暖かい居間などと暖房のない脱衣所や浴室との温度差が大きいとき、血圧の急激な上昇や下降が引き起こされることをいう。

○ヒートショックは温度差が原因となってるので浴室・脱衣所と居室との温度差を小さくする必要がある。

○全身清拭の介護では背部を拭くときは、健側を下にする。

○全身清拭の介護では50℃~60℃のお湯を用意し、タオルを絞る時に熱く感じるくらいにする。

○全身清拭の介護では、目頭から目尻にむかって拭き、タオルは同じ面は二度使わないようにする。

○全身清拭の介護では、手首や肘の関節を下から支えて拭く。

○かゆみを訴える人の入浴では刺激のない弱酸性の石鹸を使用する

○寝たきりになると尿路感染、起立性低血圧、足のむくみ等の合併症を起こしやすくなる

○長期間の臥床によって、関節の拘縮が生じると、動きに痛みが伴うためにますます動かさなくなるといった悪循環が生じる。

○寝たきりから回復させるために、足底を床につけた端座位を保持することは効果的である。また寝たきりを防止するためには、メリハリのある生活を心がけることが大切で、寝食分離が基本である。

○寝たきりでは脳への剌激が少なくなり、思考力も衰えてくるので、体位を変え、視界を広げることも重要である。また体位変換は褥瘡や肺炎の予防効果もある。体位を変える場合には、皮膚に摩擦を起こさないように配慮することが大切である。

○寝たきりになると消化や吸収の機能の低下があるので便秘になりがちになる。  

○寝たままの状態で排泄を続けた場合、尿路感染症を引き起こしやすくなることを、介護従事者は、常に念頭に置く必要がある。その尿路感染症の対策としては水分摂取は有効である。

○寝たきり高齢者は、無気力な状態やうつ的な状態となり、睡眠障害をきたすなど精神活動が低下する傾向がある。

○廃用症候群(生活不活発病)とは、安静状態が長期に続く事によって起こる心身のさまざまな低下等を指すものをいうが、静脈血栓症、筋萎縮 、関節拘縮 、褥瘡(床ずれ) 、骨粗鬆症 、起立性低血圧 、精神的合併症 、括約筋障害(便秘・尿便失禁) などが挙げられる。

○廃用症候群を防ぐためには、早期からのりハビリテーションに加えて、臥床時間の短縮、適当な運動、環境の改善による感覚器官も含めた生活全体の活性化が必要である。

○褥瘡は仙尾骨・踵骨部などに好発する。この他に肘や踵(かかと)、肩甲骨周辺などにも褥瘡(じょくそう)ができるので、注意して観察する。

○褥瘡の発生が疑われるような発赤があるときは、その部位のマッサージは禁止する。

○褥瘡を予防するためには、除圧、清潔、栄養(高カロリー食)、体位変換などが大切である。体位変換は約2時間おきを目安とすると有効である。

○手浴は、温めて手指を動かすことで拘縮の予防につながる。

○手浴・足浴は、 42度くらいのお湯を洗面器に入れて、手首から先あるいは足首から下を10~15分間程度とする。

○埋込式ペースメーカーを装着していても通常入浴ができる。

○人工肛門を付けたとしても、入浴することはできる。

○酸素療養中の人は、鼻カニューレを装着したまま入浴できる。

○消化管ストーマを造営している人は、装具を装着したままでも、はずしても入浴できる。

○消化管ストーマを造営しているが入浴中に排便がみられる場合もあるため、対応できる準備をしておくことが大切である。

○皮膚の乾燥が強くなった高齢者の入浴介護では、こすらないように洗う。

○清拭の基本は基本的には、上半身 → 下半身 → 陰部の順番で、抹消から中枢(心臓)に向けて拭いていく。

自立に向けた入浴・清潔保持の介護の勉強メモ

入浴介助のポイント(注意点)

入浴前
①空腹時の入浴は避ける。
②バイタルチェック(体温・血圧・脈拍・呼吸・表情などのチェック)を行い、異常がないか確認する。
③ヒートショック現象を防ぐために、脱衣室・浴室をあらかじめ室温22~25℃くらいに暖めておき、ほかの部屋との温度差がないようにします。
④排泄(トイレ)は事前に済ませておく。
⑤プライバシーに配慮しながら、褥瘡(じょくそう)や皮膚トラブルの有無など全身の状態を観察します。

入浴中
①40℃以上の湯温に設定する。
②まずは介助者がお湯の温度を確認し、次に声をかけて、ご自身でもお湯の温度の確認をしていただきます。ちょうどよい温度であることを確認した後、お湯を心臓から遠い足元から全身へとかけていきます。
③髪→顔→身体の順に洗います。
④5分ほどお湯に浸かり、身体を温めます。
⑤片麻痺の場合、健側から浴槽に入る。
⑥浴槽から出たら、脱衣室に出る前にタオルで身体を軽く拭きましょう。

入浴後
①血圧の変化でふらつく場合もあるため、安定したいすに座った状態で服を着ます。
②十分に水分補給をして、しばらく休憩することが大切です。
③入浴前と同じくバイタルチェックを行い、入浴後も体調の変化に気をくばります。

全身清拭の介護

清拭の目的
①皮膚を清潔に保ち、細菌感染を予防する
②皮膚や爪の状態を観察し、異常を早期発見する
③爽快、リラックス、安眠などの効果を得る
④血液循環を促進し、拘縮、褥瘡等を予防する

清拭の手順

55℃くらいの熱めのお湯
清拭は、身体の上半身から下半身、そして陰部の順に拭きます。
①顔・首
中央から外側に向かって拭きます。耳の裏・首は汚れが溜まりやすいので念入りに。

②手・腕
手首を軽く持って、手・腕を拭きます。指の間も忘れずに。

③胸・お腹
胸・お腹は円を描くように拭きます。女性は乳房の下に汗をかきやすいので忘れずに。

④背中・腰
体を横向きにして、マッサージをするように背骨の両脇を下から上に向かって拭きます。おしりは床ずれができやすいので、血行をよくするためにやさしく念入りに。

⑤足
片足ずつひざを立て、支えながら拭きます。膝の裏・足の指の間も忘れずに。

⑥陰部
汚れが溜まりやすい部分なので、陰部専用のタオルを使用しましょう。デリケートな部分なので、可能であれば本人に拭いてもらいましょう。

その他の人の入浴

埋込式ペースメーカーを装着していても通常入浴ができる。
人工肛門を付けたとしても、入浴することはできる。
酸素療養中の人は、鼻カニューレを装着したまま入浴できる。
消化管ストーマを造営している人は、装具を装着したままでも、はずしても入浴できる。
血液透析を受けている人は、感染の危険があるため透析直後は入浴を避ける。

介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた食事の介護(ビタミン:栄養関係)-合格するための過去問分析

自立に向けた食事の介護(ビタミン:栄養関係)(過去問=試験対策)

○アミノ酸はたんぱく質の基本的成分であるが、そのうち体内で合成されないものを必須アミノ酸という。

○ビタミンDは消化管からのカルシウムの吸収を助け、骨の形成を促す作用がある。ビタミンCは、アスコルビン酸とも呼ばれ、水に溶け、熱に弱い。欠乏すると壊血病や皮下出血のほか骨形成機能の低下を来しやすい。ビタミンAは不足すると夜盲症や角膜乾燥症などにかかりやすい。

○ビタミンB1は、糖質が体内で燃焼してエネルギーを発生する過程で重要な働きをしている。このため、糖質の摂取量が多いときは、特に不足しないよう注意が必要である。

○ビタミンA、D、Eは油に溶けやすい脂溶性ビタミンと言われており ビタミン B、Cは水に溶けやすい水溶性ビタミンと言われている

○ビタミンB1は主として糖質を分解する酵素を助け、エネルギーにかえていく働きがある。ビタミンB1が不足すると疲れやすくなったり、さらには手足のしびれ、むくみ、動悸などといった症状が出てくる

○獣鳥肉類の中で、豚肉には、特にビタミンB1が多く含まれている。

○牛肉はビタミンB2・ビタミンB1が比較的多く含まれている。

○果実類は、糖分、ビタミンCの給源であり、有機酸などに富み、快美な色と香りと味を持っている。

○きのこ類のうち、しいたけには、ビタミンE効果を持つエルゴステリンが多量に含まれている。

○「干ししいたけ」には、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが豊富に含まれている。

○ビタミンKを多く含む食品として納豆がある

○五大栄養素とは、たんぱく質、炭水化物(=糖質)、脂質、無機質、ビタミンである。

○栄養素のうち、エネルギー源になるのは、糖質、脂質、蛋白質である。

○牛乳、乳製品、骨ごと食べられる魚は、特にカルシウムの給源として重要である。

○淡色野菜、果物は、主としてビタミンCの給源となるものである。

○にんじんには、βカロテン(ビタミンA)が非常に多く含まれている。

○ひじきにはビタミンA、B2、ミネラルなどが含まれている。

○糖質性エネルギー源となる食品は、米、パン、めん、いもである。

○貧血の防止は、鉄分の吸収をよくするためにたんぱく質やビタミンCを多く含む食事を十分にとることが必要である。

○高血圧の予防では、調味料だけでなく、加工食品から摂取するナトリウムのコントロールについても注意する必要がある。

○平成20年6月よりこれまで表示が必要なアレルギー物質は5品目(卵・乳・小麦・そば・落花生)だったが、20年6月よりえび・かにの二品目増え7品目になった。

○鉄は、血液のヘモグロビンの成分であり、不足すると貧血になる。所要量は成人女子の方が成人男子より多い。

○牛乳のエネルギーは高く、1本当たり(200 ml)約140kcalの熱量をもっている。

○魚介類のうち、特にいわしやさばの油には、多価不飽和脂肪酸であるイコサペンタエン酸(エイコサペンタエン酸)が多く含まれている。

○1g当たり、炭水化物は4kcal、脂肪は9kcal、蛋白質は4kcalの熱量を供給する

○炭水化物はエネルギー源として重要であるが、余分にとりすぎると水に変えられて肥満の原因となる。

○体たんぱく質は合成される一方で、少しずつ分解され、尿素として尿中に排泄される。

○たんぱく質は、消化酵素の作用により、アミノ酸に分解され吸収される。

○脂質は、胆汁酸の働きにより、分解・消化が促進され吸収される。

○厚生労働省が提唱している「六つの基礎食品」では、1群は魚、肉、卵、大豆及びその製品であり主に含む栄養素はたんぱく質である

○厚生労働省が提唱している「六つの基礎食品」では、3群は緑黄色野菜であり主に含む栄養素はカロテン(カロチン)である

○たんぱく質は、生体組織を構成し、エネルギーの生産や生体機能の調節をしている。脂質は、エネルギーを生産し、生体組織を構成している。無機質は、生体組織を構成し、生体機能の調節をしている。

○「第六次改定 日本人の栄養所要量」によれば、70歳以上の人のカルシウムと鉄の所要量(1日当たり)は、男女共にカルシウムは600mg、鉄は10mgである。望ましいとされている脂肪所要量は、脂肪エネルギー比率で20~25%、食塩の摂取量は一日10g未満を目標とする。

○コレステロールは卵黄、レバーなどの食品に多く含まれ、血中でリポたんぱく質として存在している。

○植物に多いリノール酸とリノレン酸や、魚油にEPAとDHAは、血中コレステロール低下作用がある。

○高血圧症の予防のために食塩の過剰摂取を避け、1日10g以下にすることが望ましい。

自立に向けた食事の介護(ビタミン:栄養関係)の勉強メモ

必須アミノ酸とは

たんぱく質を構成している20種類のアミノ酸のうち、9種類のアミノ酸は、体内で合成することができません。 これを「必須アミノ酸」と呼び、食物から摂取する必要があります。

必須アミノ酸
・イソロイシン
・ロイシン
・バリン
・ヒスチジン
・リジン(リシン)
・メチオニン
・フェニルアラニン
・スレオニン(トレオニン)
・トリプトファン

良質たんぱく質

必須アミノ酸をバランスよく含んでいるたんぱく質

良質なタンパク質源となる食材
・豚肩ロース
・鶏モモ肉
・あじ
・さば
・納豆
・乳製品

ビタミンA

ビタミンAは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつ
ビタミンAは、発育を促進したり、肌の健康を維持したり、暗いところでも目が慣れて見えるようになる機能(視覚の暗順応)に関わったり、さらにのどや鼻などの粘膜に働いて細菌から体を守ったりなど、たくさんの重要な役割を持っています。
ビタミンAとして働く成分を多く含む食品は、レバー、うなぎ、バター、マーガリン、チーズ、卵、緑黄色野菜などです。

ビタミンB1

ビタミンB1は、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつ
ビタミンB1は、糖質からのエネルギー産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。また糖質を栄養源として使っている脳神経系の正常な働きにも関係しています。
ビタミンB1の多い食品は、穀類のはい芽(米ならヌカの部分)、豚肉、レバー、豆類などです。中でもとくに豚肉にはビタミンB1が豊富です。

ビタミンB2

ビタミンB2は、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつ
ビタミンB2は、主に皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きをするビタミンで、糖質、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーにするなどの代謝を支える重要な働きをしています。
ビタミンB2は、レバー、うなぎ、卵、納豆、乳製品、葉菜類などに多く含まれています。

ビタミンC

ビタミンCは、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつ
ビタミンCは、体の細胞と細胞の間を結ぶコラーゲンというたんぱく質をつくるのに不可欠です。これより皮ふや粘膜の健康維持に役立ちます。
ビタミンCの多い食品は、果物(とくにかんきつ類やイチゴ)、野菜、いもなどです。ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いので、できるだけ新鮮な生で食べるのがよいことになります。

ビタミンD

ビタミンDは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつ
ビタミンDには、小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きと、それによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる働きがあります。
ビタミンDを豊富に含む食品は比較的限られており、魚介類、卵類、きのこ類などです。

ビタミンE

ビタミンEは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつ
抗酸化作用により、体内の脂質の酸化を防いで体を守る働きがあります。
ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類や、植物油に豊富に含まれています。その他には、うなぎ、たらこをはじめとした魚介類、西洋かぼちゃ、アボカドなどにも多く含まれています。

ビタミンK

ビタミンKは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつ
ビタミンKは、出血した時に血液を固めて止血する因子を活性化します。また、骨の健康維持にも不可欠で、骨にあるたんぱく質を活性化し、骨の形成をうながすことも知られています。
ビタミンKは納豆に非常に多く、1パック(40g)には240μgも含まれています。その他には、こまつ菜やほうれん草などの緑黄色野菜にも多く含まれています。

カリウム

カリウムは、細胞の外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保ったり、血圧を調整したりして、常に一定したよい体内の状態(恒常性)を維持するのに役立っています。
カリウムは、特にバナナ、メロン、アボカドなどの果実類、ほうれん草などの野菜類、さつまいもなどのいも類、大豆や小豆などの豆類、魚類、肉類に多く含まれています。

カルシウム

カルシウムは、骨や歯などをつくっている栄養素
カルシウムの多い食品は、牛乳、小魚、海藻、大豆および大豆製品、緑黄色野菜などです。

マグネシウム

マグネシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素
アーモンドをはじめとする種実類、魚介類、藻類、野菜類、豆類などに多く含まれています。

リン

リンは、体内のミネラルの中でカルシウムの次に多い栄養素
広く動植物食品に含まれていますが、とくに魚類、牛乳・乳製品、大豆、肉類に多く含まれます。

は、体の中に3~4g存在して、主として赤血球をつくるのに必要な栄養素
食品中の鉄の種類には、肉・魚・レバーなど動物性食品に含まれるヘム鉄と、野菜・海藻・大豆など植物性食品に含まれる非ヘム鉄があります。

亜鉛

亜鉛は、味覚を正常に保つのに働き、また皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素
介類に多く含まれていますが、その中でも、かきやうなぎは亜鉛の量が多い食品です。
亜鉛は不足すると味覚障害が引きおこされることが指摘されています

は、鉄から血液中の赤血球がつくられるのを助ける栄養素
特に牡蠣、するめなどの魚介類、レバー、ナッツ、大豆、ココアなどに多く含まれています。

マンガン

マンガンは、さまざまな酵素の構成成分になったり、さまざまな酵素を活性化する栄養素
広く食品に含まれますが、植物性の食品が主な供給源で、全粒穀類、豆類、ナッツ、茶葉に多く含まれています。

アレルギー物質を含む食品に関する表示(食品衛生法)

容器包装された加工食品で表示が義務づけられているアレルギー物質

小麦えびかに落花生そばの7品目のみ(特定原材料)。
ほかにいくらやオレンジなどの21品目(2019年に1品目追加された)は、特定原材料に準ずるものとしてできるだけ表示することが推奨されています。しかし、この21品目には表示義務はありません。

6つの基礎食品群

毎日バランスよく、いろいろな食べ物をとるようにと工夫されたのが「食品群」という考え方です。6つの食品群のすべてから、1日30品目以上を選んで、バランスのよい食事をとるようにしましょう。
1群:魚、肉、卵、大豆、大豆製品
2群:牛乳、乳製品、海藻、小魚類
3群:緑黄色野菜
4群:淡色野菜、果物
5群:穀類、イモ類、砂糖
6群:油脂類、脂肪の多い食品

栄養所要量(70歳以上の人)

カルシウム:600mg(1日当たり)
:10mg(1日当たり)
脂肪所要量:脂肪エネルギー比率で20~25%
食塩:10g未満(1日当たり)
(「第六次改定 日本人の栄養所要量」)

介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた食事の介護①-合格するための過去問分析

自立に向けた食事の介護①(過去問=試験対策)

○脳卒中後遺症などで嚥下障害がある人の食事は、必要な栄養素と十分な水分を同時に摂取できるものがよい。

○お年寄りは老化により味覚が鈍くなるため、味の濃い食事は好むようになる。

○老化により、トリプシンなどの消化酵素の分泌が増加するため、たんぱく質や脂肪の多い肉や魚を好まないようになる。

○貧血の防止は、鉄分の吸収をよくするためにたんぱく質やビタミンCを多く含む食事を十分にとることが必要である。

○高齢者は長年の食習慣や嗜好により、食品の選択、料理の範囲、味つけなどが固定化し、その変更を好まない傾向がある。

○高齢者は便秘を防ぐため、柔らかく消化の良いものだけでなく、食物繊維の多いものもとるようにする

○減塩食の工夫として、ゆず、レモン、食酢などの酸味を利用したり、しそ、みょうが、木の芽、ごまなど香味を持つものを用る。

○魚の生臭い臭いは、酢を使うことによって弱めることができる。

○れんこんやじゃがいもは、酢を加えた汁で煮ると歯ざわりは硬くなり、色は白くなる。

○酢には殺菌効果があるので、食品を酢で処理すると保存性を高めることができる。

○さばを酢に漬けておくと肉がしまるのは、酢によって魚肉たんぱく質が変性して凝固するからである。

○石焼いもが甘いのは、加熱中にさつまいもに含まれる水分が減少することと、糖質分解酵素の作用が長く持続するからである。

○やまいもを麦トロなどで生で食べるのは、やまいもの中に糖質分解酵素を多く含んでいるため消化が非常によいからである。

○さといもを煮るとき、一度ゆでこぼすと煮汁の粘度が低下し、吹きこぼれが抑えられる。

○電子レンジによる加熱は、加熱時間が短いので栄養分の損失が少なく、色も美しく仕上がる。

○電子レンジによる加熱では、食品の温度が急速に上昇するので、ゆっくり加熱したい調理には不適当である。

○電磁調理器は炎が出ないので、引火や立ち消えがなく、安全性が高い。また空気が汚染されず、また、食卓や台所などが汚れにくい

○電磁調理器は電磁誘導を利用しているため、鉄を含む強磁性の鍋で底が平らなものが適しており、アルミや土鍋は不適である。

〇和え物は、酸味が強すぎては食べにくい

○炒め物は、一度軟らかく茹でておいてから、さっと油炒めすると形くずれがせず食べやすくなる。

○中華鍋は、一般に鉄製で、高温により炒めたり揚げたりする料理の調理に適する。

○土鍋は、熱容量が大きく、材料に熱が柔らかく当たり保温性が高いので、おかゆの調理にも適する。

○浅鍋の一つであるソトワールは、主にアルミ製で底が厚く、西洋料理のソテーや蒸し煮、煮込みなどに適する。

○寸胴(スープ鍋)は、鍋の口径の割に深いので煮込み料理や揚物の調理に適する。

○小麦粉に含まれるたん白質(グルテン)の性質を主として利用した餃子の皮は、強力粉・中力粉が用いられる

○小麦粉に含まれるたん白質(グルテン)の性質を主として利用したドーナツは、薄力粉を使用する

○ホットケーキなどのかけ汁にするシロップは、砂糖濃度50~60%の溶液を一定の温度まで煮つめたものである。

○素揚げしたさつまいもなどに砂糖液をからませた抜絲(バース)は、砂糖が糸を引く性質を利用した中国料理である。

○砂糖を多量に使った砂糖漬けの菓子類は、細菌などの繁殖を抑制し腐敗防止の効果ももたせたものである。

○でんぷんのりの粘度を利用したものに、くず湯、くずあん、甘酢あんなどがある。

○でんぷんのゲル形成を利用したものに、ブラマンジェ、ゴマ豆腐などがある。

○油膜によるなめらかな口触りと油脂特有の風味を利用したものに、ドレッシング、炒め物、揚げ物などがある。

〇寒天、ゼラチンは、加熱によって水に溶解しゾルになり、これを冷却するとゲルになる。その性質を利用したものが、寄せ物料理である。

○濃い砂糖溶液を加熱すると、粘性、透明感などの性状が変化する。これを利用したものが、シロップである。

○みそ10gと醤油10gを比べたとき、塩分量が多いのは醤油である。

○薄口醤油10gと濃口醤油10gを比べたとき、塩分量が多いの薄口醤油である。

○煮物の味付けに砂糖と醤油を使用する場合は、一般的に砂糖を先に入れる方がよい。

○蒸す調理とは、水を沸騰させてできる水蒸気を利用して、食品を加熱する方法である。

○砂糖は水と親和性が強いので、でんぷんの老化現象を防ぎ、カステラなどやわらかく保つ働きをしている。

○砂糖溶液を加熱すると沸点が上昇し、性状が変化することを利用してシロップやあめかけなどがつくられる。

○市販の加工食品には、消費期限か賞味期限を表示しなければなりません。

○消費期限は、総菜や調理パンなど、定められた方法で保存した場合において、製造日を含めて概ね5日以内に品質が劣化する食品に表示される。

○賞味期限とは、定められた方法で、保存した場合に、品質が保持できると認められる期限である。

○賞味期限は、消費期限に比べ、劣化しにくい食品に表示される。

○食品の表示に関する法律にはJAS法、食品衛生法などがある。またJAS法では原産地の表示が義務づけられている。

〇嚥下機能が低下している利用者の食事介助で、飲みこむときは顎を引く。

〇嚥下機能が低下している利用者の食事介助では、スプーンの一口量は少なくする。(ティースプーン)

〇嚥下機能が低下している利用者の食事介助では、咀嚼して飲み込むのを確認してから、次に食べるものを説明する。

○嚥下機能が低下している利用者の食事介助では食べ物を口に入れたら、口唇を閉じるように声かけする。

〇嚥下障害のある者には、飲み込みやすくするため料理の味付けに果物や果汁を用いて酸味をつけるとむせてしまい誤嚥性肺炎のリスクがある。

○嚥下機能が低下している利用者の食事には、•サラサラした液体 ・口腔内でバラバラになりまとまりにくい物・ •水分が少なく、パサパサした物 ・口腔内や咽頭に貼り付きやすい物 ・粘りの強い物・硬い物は避ける。

○高齢者は一般に咀しゃく力が低下し、また嚥下障害により、誤嚥を起こす場合があるが、「みそ汁」は誤嚥を起こしやすい食品の一つである。

○成人の場合、脱水を予防するためには、少なくとも一日に2.5L以上の水分を補給する必要がある。

○お酒などのアルコール飲酒は脱水の予防とはならない。

○低栄養状態を判断するための指標としては食事摂取量、体格指数(BMI)、体重減少率、血清アルブミン値などがある。

○腸の蠕動運動の低下に対しては、根菜類を積極的に取り入れる。

○食事介護の基本として、利用者にむけて食事を並べる。

○いきなり食べ始めるとむせることがあるので、あらかじめ口の中を湿らせておく。

○慢性腎不全の人の食事については、肉や魚を控える。

○慢性腎不全の人の食事については、味噌汁や乳製品を控える。

○生の肉を切った包丁とまな板は、すぐに洗って熱湯をかけておく。

○人工透析をしている利用者には、食塩やカリウムが多く含まれる生野菜に注意が必要です。

○骨粗粗症の利用者には、イソフラボンが多く含まれる豆類を勧める。

○食器を洗ったスポンジは、よく洗った後に、よく絞って水気をとる。

自立に向けた食事の介護①の勉強メモ

嚥下しにくい食品

・かまぼこ・こんにゃく・いかなど、弾力に富む食品
・高野豆腐・ゆで卵・クッキー・パンなど、パサパサする食品
・味付けのり・ウエハースなど、口腔内や咽頭に張り付きやすい食品
・餅・団子など、粘りの強い食品
・れんこん・ごぼう・たけのこなど、硬い食品
・酢の物・柑橘類など、酸味の強い食品

嚥下しやすい食品

・ゼリーやプリンなど、ゼリー状食品
・絹ごし豆腐・卵豆腐など、豆腐状食品
・ミキサー食、ソフト食、ペースト食、ゼリー食など

食べにくい食材を食べやすくする調理のポイント

・肉・野菜類・いも類は一口大の食べやすい大きさに切ります。
・噛み切りにくい肉は叩いたり、皮の部分や脂身は取り除くか切り目を入れます。
・野菜などは時間をかけて加熱し歯ぐきでつぶせるくらいにやわらかくします。また隠し包丁を入れると噛み切りやすくなります。
・野菜の皮はむき、トマトやナスの皮はむくか、切り目を入れます。
・葉野菜はやわらかい葉先を使用し、根菜などは繊維を断ち切るようにして切ります。

嚥下障害のある人への食事介助

①意識がしっかりしているときに食事をする
②一口量を少なくして食べ物を口腔の奥でなく舌の上にのせる
③食べ物を口に入れたら口を閉じてもらい、首を前に曲げるようにして飲み込む
④利用者のペースに合わせ、ゆっくりと行う
⑤利用者の状態を観察し、危険を感じたらすぐに中止し、様子をみる

高齢者に不足しがちな栄養素

たんぱく質
ビタミン
ミネラル
食物繊維

減塩食の工夫

①新鮮な食材の持ち味を活かして薄味で調理する。
②ハーブ、スパイス、果物の酸味などを利用する。
③低塩の酢、醤油、ケチャップやソースなどの調味料を使う。
④味噌汁は具だくさんにし、汁気を減らして減塩につなげる。
⑤目に見えない塩分が隠れている外食や加工食品を控える。
⑥塩分が多い漬け物を控える。
⑦味付けを確かめてから調味料を使う。
⑧麺類のつゆを残す(全部残すと2〜3g減塩できる)。

糖尿病の食事のポイント

①適正エネルギーを守る
②栄養素のバランスのとれた食事を摂る
<三大栄養素の理想的な比率>
 炭水化物:50~60%
 たんぱく質:20%以内
 脂質:20~30% 
③1日3食を規則正しい時間に食べる
④1食あたりの脂質の適量を把握し、良質の油を摂取する
⑤食物繊維は1日20gを目標に積極的に摂取する
食物繊維は満腹感を与えるほか、消化吸収を緩やかにし、血糖値の上昇を抑える働きがあります。
⑥間食は控える
⑦アルコールは控える
⑧塩分を控える
⑨ゆっくり食べる

鉄欠乏性貧血の予防と食事

鉄が欠乏する原因
①鉄分の摂取量が不足しているとき
②鉄分の必要量が増加しているとき
③栄養のバランスが悪いとき
④大出血や慢性出血により鉄分の喪失が著しいとき

鉄の推奨量
成人女子:1日(月経なし)6.0~6.5mg、(月経あり)10.5mg
成人男子:7.0~7.5mg

鉄分を多く含む食品
レバ-や赤身の肉類、あさり、かき、血合いの多い魚、大豆製品、緑黄色野菜、海藻など

腎臓病の食事

・たんぱく質は摂りすぎないようにする。
・エネルギーは十分に摂る。
・食塩は控える(1日6g以下)。
・カリウム・リンを制限する。
・症状によって水分を制限する。

たんぱく質は、肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品に多く含まれる。
カリウムは、果物、野菜・いも、肉・魚、海藻類、スィートポテト、あんみつなどに多く含まれる。

食品表示法

食品衛生法、JAS法及び健康増進法の3つの法律の食品の表示に係る規定を一元化した「食品表示法」が平成25年6月28日に公布されました。
①アレルギー表示に係るルールの改善
原材料について、アレルゲンを含む旨の表示を義務付けました。
②栄養成分表示の義務化
食品関連事業者に対し、原則として、全ての消費者向けの加工食品 及び添加物への栄養成分表示を義務付けました。
③新たな機能性表示制度の創設
機能性表示食品とは、事業者の責任において、疾病に罹患していない者に対し、機能性関与成分によって健康の維持及び増進に資する特定の保健の目的が期待できる旨を科学的根拠に基づいて容器包装に表示するもの。
④表示レイアウトの改善
安全性に関する表示事項(名称、保存の方法、消費期限又は賞味 期限、食品関連事業者の氏名又は名称及び住所、アレルゲン及び L-フェニルアラニン化合物を含む旨)は、省略できません。

消費期限
「安全に食べられる期限」のこと。お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。
賞味期限
「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています

介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた移動の介護(移乗・移動介助)-合格するための過去問分析

自立に向けた移動の介護(移乗・移動介助)(過去問=試験対策)

○スライディングボードは、ベッド、車いす、ポータブルトイレ、自動車などの間を移乗する時に使う福祉用具である。

○移乗・移動介助では介護者は、自分の身体をねじらないように介助する。

○移動介助をする場合、介助者は指示基底面積を広くする。

○移乗・移動介助では、介護者の重心を低くする。

○移動介助では介護者は利用者にできるだけ近づく。

自立に向けた移動の介護(移乗・移動介助)の勉強メモ

スライディングボードでの移乗

ボディメカニクス(7つの原理)

支持基底面積を広くする
重心の位置を低くする
重心の移動をスムーズにする
重心を近づける
てこの原理を使う
身体を小さくまとめる
大きな筋群を使う

介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた移動の介護(聴覚(言語も含む)障害者)-合格するための過去問分析

自立に向けた移動の介護(聴覚(言語も含む)障害者)(過去問=試験対策)

〇補聴器使用適否の判断は、障害の程度が最も重要になる。

〇補聴器使用に効果が認められるのは、主として伝音性難聴の場合である。

○聴覚障害でのリハビリテーションや教育の領域では、障害となった年齢を重要な資料とする。

○学齢期以後に聴覚障害となった者とのコミュニケーション手段としては、ボディラングエッジが最もふさわしい。

○聴覚障害では手話を介してのコミュニケーションでは、口の動きや顔の表情は重要な要素である。

○聴覚障害者とのコミュニケーション手段は、多くの場合手話が用いられるので介護従事者は手話を覚えることが望ましい。

○難聴の程度はそれぞれ異なるが、一般に音を大きくしただけでは必ずしも聞き取りがよくなるとは限らない。

○聴覚障害者が読話によって理解する場合、日常的内容の会話が適している。

○感覚訓練によって視覚・聴覚などの重複障害者は、触覚や運動感覚を使ってコミュニケーションを図ることができるようになる。

○聴覚障害者とのコミュニケーションを図る上で重要なことは、手話、筆談、身振りなどあらゆる手段を使って意思の疎通を図ろうとすることである。

○聴覚障害者に対する介護従事者の役割には、手話通訳者や要約筆記者の派遣についての情報の提供も含まれる。

○聴覚に障害を受けた者のコミュニケーションの方法には、手話や筆談などがある。

○伝音性難聴は、補聴器が適用しやすい。

○難聴の高齢者の対応については、日常の人の集まりの場においても意思の疎通が図られるように配慮するのがよい。

○聴覚・言語障害者の介護では、コミュニケーションの方法を確立するために、障害の種類や程度を把握した個別の援助が必要になる。

○読話とは、聴覚障害者に対して発話者の口唇周辺の動きから音声を推測する方法のことをいう。

○聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは話し相手は、逆光にならないような位置で話しかける。

○聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは、1~1.5m離れることが読話に最適の距離である。

○聴覚障害者の読話によるコミュニケーションでは、はっきりと、普通に話してよい。

○聴覚障害者との口話で留意することは、大きな声を出すことではない。

○聴覚障害者とのコミュニケーションでは、重要なことについては、ファックスや手紙を用いて確認するなどの配慮が必要である。

○聴覚障害者のコミュニケーションでは、読話で話が理解されない場合には、表現をいろいろと変えて伝えるよう努力しよう。

○重度の聴覚障害者で補聴器を使用するときは、訓練をしてから使用するようにする。

○高齢者の難聴は感音性難聴が多く、補聴器を使用して効果がでにくい。

○手話によるコミュニケーションは、中途失聴者には難しい。

○聴覚障害者は、介護従事者が理解したと思っても本人が理解していない場合があるので、本人の理解を確認しておくことが大切である。

○聴覚障害者には、実物などを示しながら、表情豊かに接する。

○失語症には、五十音表を活用してもコミュニケーションすることができない。

○言語によるコミュニケーションが難しくなった人には、簡単な図や絵、写真を使って伝える方法もある。

○重度の失語症のある人とのコミュニケーションでは、「はい」「いいえ」で答えることができるような質問をする。

○聴覚障害のある人の補聴器は、専門家による調整が必要である。

○聴覚障害は、外耳から大脳に至るまで間での間の異常によって起こる。

○言語障害は、大脳の左半球の病変によって起こることが多い。

○左半側空間無視は、大脳の右半球の病変が大きく関与している。

○伝音性難聴では、補聴器の使用は有効である場合が多い。

○高齢者の難聴では、感音性の難聴が多い。

○感覚性失語では、聞いた話を理解することができない。

○話し言葉だけで会話が困難な構音障害では、50音表を用いるなどする。

○先天性聴覚障害者では、一般的に手話が有効である。また中途失聴者では、一般的に筆談が有効である。

○麻痺性構音障害者では、障害の程度によってはコミュニケーションエイドが有効である。

〇運動性失語症者では、絵カードが有効である。

○聴覚障害者については手話による通常のコミュニケーションの場合も、問題の性質によっては筆談を併用するとよい。

自立に向けた移動の介護(聴覚(言語も含む)障害者)の勉強メモ

高齢者の難聴の兆候

①聴いているテレビの音が大きくなる。
②後ろから声をかけても振り返らない。
③会話でつじつまの合わないことを言う。
④団らんの場で会話することが少なくなる。
⑤耳鳴りを訴えるようになる…などがある。

伝音性難聴(伝音難聴)

伝音性難聴は、補聴器使用に効果が認められる

伝音性難聴とは、外耳(耳介&外耳)と鼓膜及び中耳、つまり音を伝える器官の障害による難聴です。これは音を聞くための神経には異常がないので治療できる可能性が有るし補聴器で音を大きくすることによりかなり聞こえるようになります。中耳炎などによる難聴はこれに当たります。

感音性難聴(感音難聴)

感音性難聴は、内耳か又は聴覚神経に障害がある難聴で医学的な治療が困難です。また、大きな音は健聴者並に煩く感じるのに、小さな音はあまり聞こえません。そのため、補聴器には高度な機能が要求されます(感音性難聴にはグッドイヤーが大変適しています)。また、感音性難聴は周波数により聞こえ難さが非常に異なることが多く、特に幼児期から高い音が聞こえない場合は発音の修得が難しい問題もあります。

混合性難聴(混合難聴)

伝音性難聴と感音性難聴の両方の特徴を併せ持った難聴です。老人性難聴は多くの場合 混合性難聴ですが、どちらの度合いが強いかは個人差が大変大きいと言えます。

聴覚障害者とのコミュニケーション

手話は、聴覚障害者の生活の中から生み出されてきた言語で、手や体の動きなどでコミュニケーションを取る方法です。同じ表現方法でも、表情や口形、位置や方向、強弱などで意味あいを持たせています。
指文字は、50音をすべて指の動きで表現します。ただ、あまり多用すると読み取りが大変です。
読話は、口の動きや、会話の前後関係から内容を類推する方法ですが、日本語の場合、同口形異音も多く、読話だけですべてを理解するのは困難です。
筆談は、日本語の読み書きが充分できる聴覚障害者には有効な方法です。ただ、書くことだけでは細かいニュアンスが伝わりにくい面があります。

補聴器は、残存聴力の活用からは有効な方法ですが、補聴器 をしたからといって、すべての言葉をはっきりと聞き分けられる訳ではないため、周囲の方々の協力が不可欠です。
身振り、空書といって空間に文字を書く方法などもあります。
また、聴覚障害者の情報保障として、手話通訳者要約筆記者の派遣制度もあります。

失語症

言葉の「理解」や伝えたいことを言葉にする「話す」「復唱する」という行為が困難になります。また、「話す」ことだけではなく、「聞いて理解する」「読む」「書く」といったことが困難になる場合もあります。
そのため、五十音表を活用することははできません。

失語症の代表的な種類

(1)健忘失語
最も軽度の失語症で、言葉を聞いて理解する力は保たれており、流暢に話すことも、復唱することもできますが、物や人の名前が出てこないことがあります。
(2)ブローカー失語(運動性失語)
脳のブローカ野が損傷した場合に生じ、言葉を聞いて理解する力は保たれていますが、流暢に話すことや復唱することが困難な傾向があります。右片麻痺(右半身のまひ)を発症している場合が多くあります。
(3)ウェルニッケ失語(感覚性失語)
脳のウェルニッケ野が損傷した場合に生じ、流暢に話すことはできるが、錯語やジャーゴン(無意味な言葉)が混ざる場合があります。言葉を聞いて理解する力が低下し復唱することが困難な傾向がある。
(4)全失語
最も重度の失語症です。「話す」「聞く」「読む」「書く」といった機能のすべてが困難になります。その場にあった発語はなく、意味のある言葉を話すことは難しいですが、その場の状況を理解する力は保たれています。右片麻痺(右半身のまひ)を発症している場合が多くあります。

半側空間無視

半側空間無視は、大脳半球の障害、それも右半球の障害を原因にして起こる脳の病気です。
視野の左半分を認識できないようになるのがこの病気の特徴です。
逆に左半球が障害を受けた場合には、右側の空間無視が起こることもありますが、それよりも失語症が顕著にでます。

介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた移動の介護(視覚障害者)-合格するための過去問分析

自立に向けた移動の介護(視覚障害者)(過去問=試験対策)

○視力障害のある人の移動では介護者は、利用者の手首を握って誘導する。

○視力障害のある人とのバスの乗り降りは、階段と同じ要領で、誘導者が一段先に乗降する形で行なう。

○視力障害のある人とのエスカレーターの乗り降りは誘導者が一段先に乗降する形で行なう。

○視覚障害者が白杖を持っている方の場合、介助者は白杖を持つ手の逆側の前に立つ。

○視力障害のある人が点字ブロック上に立ち止まると他の視覚障害者と衝突する可能性があるので、介護者は点字ブロックから離れるように誘導する。

○視覚障害者の介護については、身体状況、天候、周囲の状況に影響されることがあるの行動能力は常に同じであるとは考えられない。

○視覚障害者の介護では、車道、歩道の区別のある道路を手引きするときは、介護従事者は、常に車道側に付きそうようにして歩くのがよい。

○視覚障害者の介護では、初対面のとき、介護従事者が握手を求めることは、視覚障害者にとって介護従事者の身長や位置が分かりやすいので望ましい。

〇介護従事者は正しい手引き姿勢をとっていれば、視覚障害者の半歩前を歩いていることになるので、通常階段の上がり降りに声かけや、一寸立ちどまって予告した方がよい。

○視覚障害者になった場合、商店街など地域の状況や住宅の構造に合わせた個別訓練が必要になる。

○視覚障害者の食事の介助について、食器等の位置を時計の文字盤に例えて説明することがよく行われる。

○視覚障害者のガイドヘルプの際、ヘルパーは、さきにあいさつをする、軽く握手するなどして、両者の人間関係を円滑にすることが大切である。

○視覚障害者のガイドヘルプで、いすを勧める場合は、手を添えて実際の大きさ、位置などを確認してもらう。

○施設行事や地域の催し物に参加する場合、その模様についての詳しい説明してあげましょう。

○自分の居室や周囲の構造・環境を覚えられるように援助することは、視覚障害者の頭の中に居住環境の地図が描けることになり、自立的な移動を助けることになる。

○視覚障害者にとって嗅覚や皮膚感覚は、外界を認識するために重要な感覚機能である。

○視覚障害者のガイドヘルパーは視覚障害者の横で、自分の腕を握らせ、並んで歩く。

○視覚障害者のガイドヘルパーと視覚障害者は同じ方向を向き、ガイドヘルパーは半歩前に位置して歩く。

○階段を昇るときは、ガイドヘルパーは視覚障害者の前に位置し、ゆっくり昇る。

○席に着くときは、ガイドヘルパーは視覚障害者の手を取り、いすの背を確認させた後に手を放す。

○視覚障害者の介護では出会ったときは、声をかけるだけでなく、軽く触れるとコミュニケーションが取りやすい。

○視覚障害者での介護で、席を外すときには、視覚障害者に声をかけてから立つ。

○視覚障害者の階段昇降の介助では、階段が昇りであるか、下りであるかを知らせる。

○視覚障害者の介助で車道、歩道の区別のある道路を手引きするときは、介護従事者は常に車道側を歩くのがよい。

○点字ブロックは、視覚障害者が移動する場合の補助的な役割を目的に設置されている。

○ガイドヘルプの開始時には、介助者は視覚障害者に声で開始を知らせると同時に、手背部を障害者の手背部に接触させる。

○視覚障害を引き起こす疾患の中で、現在、中途失明原因の第1位は糖尿病である。

○視覚的情報を利用できるロービジョンの人には、文字でのコミュニケーションができる人もいる。

○白杖は視覚障害者の足先の安全を確認するとともに、身体のバランスをサポートする機能を併せて持つ歩行補助具である。

○視覚障害者の介護で、手引き歩行を始める合図として、介護者は声をかけながら手の甲で視覚障害者の手の甲に触れる。

○一般に視覚障害者の歩く速度は遅いので、介護者の普段の速度では、つまずきや衝突などの原因になる。

○視覚障害者を誘導して道路を歩くときは、視覚障害者の半歩前を歩く。

○視覚障害者を誘導して電車に乗るときは、介護者が片足を車内に入れて、その後視覚障害者を導く。

○視覚障害者をガイドヘルプする場合、介護従事者は利用者の半歩前に立ち、後から上腕を軽く握ってもらう。

○視覚障碍者はクロック・ポジションの方法により食器や食べ物の位置がわかると、視覚障害者は自分で食事をすることができる。

○点字は視覚障害者のコミュニケーション手段であり、点字で書かれたものは左から右に読んでいく。

○網膜色素変性症では、求心性の視野狭窄のため、文字を拡大しても確認することができない。

○視覚障害者の介護で、部屋の様子を説明するときは、出入り口など基点になるところを理解してもらい、そこを基準に説明する。

○視覚障害者がドアを通るときは、利用者自身がドアの引き手やノブを持つことができる位置に立ってもらう。

○救心性視野狭窄症のある人は、下方からの視野情報を入手できにくく、転倒・転落などの危険を伴いやすい。

〇視覚障害者がタクシーに乗るときは、視覚障害者を先に車内に誘導してから支援者が乗る。

○視覚障害者の支援で、一時離れるときは、柱や壁に触れる位置まで誘導する。

自立に向けた移動の介護(視覚障害者)の勉強メモ

視覚障害者の介護

ガイドヘルパーは、移動介護従事者の通称(外出介護員と呼ばれることもあります。)で、障害のある方の外出介助をする職種
ガイドヘルパーは、障害者総合支援法に基づいています。
ガイドヘルパーのおもな仕事内容は、視覚障害、全身性障害、知的障害や精神障害のため1人で移動することが困難な方が安全に外出できるようにサポートすることです。

万国式試視力表

視覚障害とは

視覚障害は、視力をほとんど活用できない「盲(もう)」と視力を活用できる「弱視」に大別されます。

WHO(世界保健機関)の定義では、両眼の矯正視力が「0~0.05 未満」を「盲」、「0.05~0.3 未満」を「弱視」と定めています。

視覚障害者の移動介助

視覚障害者とともに歩く際には、周りの景色や人々の様子、どのような建物やお店があるかなども、必要に応じて説明するようにする。
(1)白杖
道路交通法で視覚障害者が道路を歩く時には、白い杖を携帯することが義務づけられている。
また、視覚障害者が道路を歩く時、白い杖を持っていなくて事故にあったら、大変不利益になります。ですから、一人で歩く時はもちろん、介助者といっしょに歩く場合でも、必ず白い杖を持つようにする。
(2)視覚障害者の誘導の基本形
介助者は視覚障害者の左斜め前(視覚障害者は普通右手に白杖を持っていることが多いので、その反対側)に立つ。
ただし、歩道と車道の区別がない道路や、駅のプラットホームの線路側など危険がある所は、手引きの人が必ず車道側、線路側を歩くようにする。
そして自分の右腕の肘のあたりを、視覚障害者の左手の親指とその他の4本の指で挟むように、軽く握らせる。
(3)狭い所を通る時
介助者は狭くなることを相手に伝え、手引きをしている手を後ろに回して縦一列に並びます。
(4)階段とエスカレーター
階段の手前では一旦停止して、それが上りか下りであるかを必ず伝えるようにする。
縦一列になり、介助者は視覚障害者の一、二段前を歩く。
階段の終わりに近づいたら、「もうすぐ階段が終わりになります」と声をかけます。
エスカレーターの下りでは、介助者が先に立ってエスカレーターに乗り、視覚障害者が誤ってエスカレーターから転落しないように配慮する。
(5)電車やバスの乗降
電車に乗る時には、視覚障害者の手を電車のドアの部分の外壁にふれさせて乗り込みます。
バスの乗降については、電車の場合とほぼ同じです。

視覚障害のある人の手引き歩行

①溝をまたいで越えるときは手引者が先に溝をまたぎ、その後に利用者が渡るようにする。
②ドアのある場所を通るときは、手引き者が先にドアを通り抜け、視覚障害者が続きます。
③座席に誘導するときは、背もたれや座面に手を誘導して触れてもらう。
④階段を上るとき下がるときは手引き者が先に立って、手引き姿勢のまま上り下りする。
⑤狭い道路を通るときは、介助者が腕を自分の背中に回して利用者の前から誘導する。 

視覚障害の原因疾患

第1位は緑内障
第2位は網膜色素変性
第3位は糖尿病網膜症

緑内障
緑内障とは、何らかの原因で視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気で、眼圧の上昇がその病因の一つと言われています。

網膜色素変性症
網膜色素変性症は、網膜に異常がみられる遺伝性の病気で夜盲、視野の狭窄、視力低下が主な症状。

介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた移動の介護(麻痺のある人)-合格するための過去問分析

自立に向けた移動の介護(麻痺のある人)(過去問=試験対策)

○脳血管障害で左片麻痺のある者は、一般的に、左側の対象物を見落としたり、患側の手足のあることを忘れることが多いので、移動介助の際には注意する。

○脳梗塞で左片麻痺、高次脳機能障害をきたした人は食事のときに、右隣にいる人の分に手を出す

○脳梗塞で左片麻痺、高次脳機能障害をきたした人は衣服の上下・左右を間違える

○脳梗塞で左片麻痺、高次脳機能障害をきたした人は、左側にある障害物に気がつかず、よく衝突する。

○脳梗塞で左片麻痺、高次脳機能障害をきたした人はひげそりで、左側のひげをそり残す

○片麻痺がある場合には、歩行介助の際、介護従事者は要介護者の患側に立つ。

○脳梗塞で、着衣の失行がある場合には、衣服の左右、前後、裏表などに目印をつける。

○脳梗塞で、話すことがむずかしい失語症がある場合には、「はい」、「いいえ」など簡単な言葉で答えられる質問を工夫する

○左半側空間無視は、大脳の右半球の病変が大きく関与している。

○片麻痺のT字杖歩行では、T字杖により支持基底面が広がり、歩行時の安定が増す。

○片麻痺のT字杖歩時、見守りるときは麻痺側斜め後方が原則です。

○片麻痺のT字杖歩行で二動作歩行では、杖と麻痺側の足を同時に出し次に健側の足を出す。

〇片麻痺のT字杖歩行では階段を昇るときは、杖を一段上に上げ、健側の足を上げ、次に麻痺側の足を上げる。(杖⇒健⇒患)

○脳血管障害のために片麻痺となった老人の廃用性機能低下を防ぐためには、食べること、遊ぶこと等普段の生活の中にリハビリテーションの試みを取り入れることが重要である。

○片麻痺者をベッドから車いすに移乗させる場合には、介護者は前方から近づき、利用者の健側の上下肢の機能を最大限生かしながら行うとよい。

○片麻痺者の歩行を見守るときには、麻痺側の後方に位置し、とっさの転倒に際して対処できるように予防的な態勢をとっておく必要がある。

○介護者の肩を借りて歩行できる片麻痺老人の場合には、介護者は老人の健側に立つよう心掛ける。

○高齢で脳卒中のため片麻痺になった人には、健側も筋力低下等の廃用症候群が起こりやすい。

○脳卒中による片麻痺の二次的障害の一つとして、歩行の際に反張膝を起こすことがある。

自立に向けた移動の介護(麻痺のある人)の勉強メモ

脳卒中の症状

片麻痺:一般に大脳で損傷を生じた場合には反対側の麻痺を生じます。

感覚障害:片麻痺と同じく損傷を受けた反対側に感覚の障害を起こします。

失語症:何らかの原因で大脳の言語野に障害をきたし、その結果言語の理解と表出の障害をきたした状態を言います。

半側空間失認:空間の認知障害を生じ、大脳病巣の反対側の刺激に反応せず、そちらを向こうとしない症状を指します。

注意障害:外界や自分のことへの集中度をうまく配分して保てない状態のことをいいます。

脳血管障害の後遺症

・運動麻痺
・感覚障害
・目の障害
・構音障害
・嚥下障害
・高次脳機能障害

半側空間無視

半側空間無視とは、脳が何らかのダメージを受けたことによりある一方からの視覚や聴覚などの刺激を認識することが難しくなる症状です。
反対側への関心が失われているので、視野が狭くなっている状態に対しても不自由を感じることは少なく、自覚症状がないのも特徴です。
歩いているときでも左側がみえないため、人や物にぶつかったり、食事のときは、配膳の左側におかれた食器類などがみえないため、右側のみのおかずばかり食べていることなどがあります。

介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた移動の介護(車いす)-合格するための過去問分析

自立に向けた移動の介護(車いす)(過去問=試験対策)

○車いす利用者の介助では、急な下り坂では、後ろ向きで下る。

○車いす利用者の介助では、平地での曲がり角では、車いすの速度をゆるめる。

○車いす利用者の介助では、段差では、キャスターを上げて段を上がる。

〇車いす利用者の介助では、階段に対して前向きにし、車いすを持ち上げてブレーキをかけます

〇車いす利用者の介助では、不整地を走行する場合でも、キャスターを地面につけないようにします。

〇外出時に急な下り坂では車いすを前向きにして介助する。

○外出時における車いすの介助で足がフットサポート(フットレスト)に乗っていることを確認した。

○外出時における車いすの介助で段差を降りるときは、後輪から下した。

○ 段差を下がる時は後ろ向きになり、ハンドル(グリップ)をしっかり持ち上げ、後輪を静かに下ろす。そしてティッピングバーを踏んでバランスを取り、キャスターを下ろす。

○車いすでの電車やエレベーターの乗り降はティッピングバーを踏みキャスターを持ち上げ、後輪だけで乗車し、その後、前輪を下ろしてブレーキをかける。また降りる時は、段差を下りる時と同じように、後ろ向きで降りる。

○段差を上がる時はティッピングバーを踏んでキャスター(前輪)を浮かしハンドル(グリップ)を握り下げ、段の上にキャスター(前輪)を乗せる。

自立に向けた移動の介護(車いす)の勉強メモ

車いすで段差の登り降の介助方法

段差を登るときは、座席背面にある、テッピングレバーを踏んで、前輪を浮かせるようにしましょう。前輪が浮くことで前の段差を登りやすくなります。
段差を降りるときは、後ろ向きで降りるのが基本です。

エレベーターは後ろ向きで入る
移動時以外はブレーキをかける
でこぼこ道では前輪のキャスターを浮かせて押す
少しゆっくりを心掛ける

介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた移動の介護(杖や歩行器)-合格するための過去問分析

自立に向けた移動の介護(杖や歩行器)(過去問=試験対策)

○杖歩行の介助では、介護者は患側に立つ。

○杖歩行では、杖は健側に持つ。

○杖歩行では、杖⇒患⇒健の順で歩行する。

○ステッキ型杖は、足、腰の状態が弱ってきたお年寄りや、脳の障害などで、手や指の力が弱ってきた方に適した杖です。

○右片麻痺の利用者の杖歩行の介助方として階段を昇るときは、杖、左足、右足の順で声かけをする。

○杖歩行での介助は、階段の上りは一歩後ろから介助する。

○杖歩行での介助は、階段下りは一歩前から介助する。

8 右片麻痺の利用者の杖歩行の介助方法として、杖の握り部分を本人のウエストの高さに合わせる。

〇右片麻痺の利用者の杖歩行の介助方法として利用者の右後方に立ち介助する。

〇移動・移動介助するには、T字杖より四脚杖の方が安定している。

○ロフストランドクラッチは、医療用補助器具の1つで、前腕部支持型杖とも呼ばれ、握力の弱い人に適している。

○歩行器型杖(ウォーカーケイン)は、体を支えることが難しい人が使用する杖である。

○シルバーカーは、高齢者の方の自立歩行をサポートするものである。

○ロフストランドクラッチ(前腕固定型杖)とは、腕を支えるカフというサポート機能が付いているタイプである。

○固定式歩行器は一定の形に固定されていて、持ち上げて前後に進むタイプの歩行器である。

○スクーター型電動三輪車は、高齢者の移動手段として利用されている。

○交互型四脚歩行器は、片麻痺のある人には適していない。

○ボディメカニクスを利用した移乗・移動介助では介護者は、自分の身体をねじらないように介助する。

〇ボディメカニクスを利用した移乗・移動では、介助では介護者の支持基底面積は広くする。

○ボディメカニクスを利用した移動介助をする場合、介助者は指示基底面積を広くする。

○ボディメカニクスを利用した移乗・移動介助では、介護者の重心を低くする。

○ボディメカニクスを利用した移動介助では介護者は利用者にできるだけ近づく。

○パーキンソン病の姿勢反射障害のある人の歩行介護では、一度足を引いてから歩き出してもらう。

○関節リウマチの利用者が、歩行時に使用する杖としては、前腕支持型杖(プラットホームクラッチが適している。

自立に向けた移動の介護(杖や歩行器)の勉強メモ

杖の種類と特徴

(1)一本杖
腕の力があり、歩行バランスが比較的よい方向けです。一般的なステッキ型と体重のかけやすいT字型があります。

(2)ロフストランドクラッチ
前腕固定型杖といい、前腕を支えるカフと体重を支えるグリップを備えた杖です。腕の力も使えるので、握力が十分にない方には有効なタイプです。

(3)多脚杖
把手は一つですが脚が4本や3本に分かれていて着地面積が広く安定しています。体重をかけても倒れないので、立つ姿勢の悪い方の歩行訓練に適しています。脳卒中後の片麻痺の歩行訓練や変形性股関節症、間接リュウマチなどにも用いられます。

(4)松葉杖
松葉型をした2本の支柱と腋下支持バーがある杖で、最も重い荷重に耐えられる杖です。基本的には2本一組で使用します。 下半身麻痺、骨折、捻挫、股関節症、下肢切断などの方向けです。

(5)歩行器
4脚のフレーム構造でできている歩行補助具で、多脚で人の支えがなくとも自立できます。

(6)歩行車
四輪に車輪を付けたもので、前輪は自在輪、後輪は固定輪となっているものが主になります。歩行者の安全のために、身体を歩行車の中に入れられる構造になっています。車輪なので軽く押しながら歩行することが可能になりますが、不意な動きでもバランスを崩すさないような制御機能があると安心です。

(7)シルバーカ
歩行車の派生ですが、こちらは軽度の障害者や足の弱った高齢者等の歩行可能な人向けの外出用として利用されるものです。歩行車との違いは、歩行車の支持面の中に身体を入れることができない点です。 外出用途しての軽量さとかコンパクトさも重要ですが、溝に車輪が挟まらないようなある程度大きめの車輪や速度制御の安全性も求められます。

一本杖の長さの決め方

腕を垂直に下ろしたときの手首の高さにグリップがくるように。
長すぎても短すぎても長さが合わなければ、正しい歩行姿勢が取れず身体に悪影響を及ぼす場合があります。ご自身に合った正しい杖の長さを選ぶことが重要です。
身長÷2+3cm

杖歩行

歩き方は、3動作歩行(常時2点支持歩行)という歩き方が基本です。
①杖を出す
②杖と反対の脚を出す
③杖側の足を出す

杖で階段昇降

階段を上る
①杖を上の段に乗せる
②杖と同じ側の足を乗せる
③杖と反対側の足を乗せる
階段を下る
①杖を下の段に下す
②杖と反対側の足を下す
③杖と同じ側の足を下す

片麻痺の利用者の歩行介助

①患側の腕を支える
②腰を支える
③ややななめ後ろに立つ
介助者の立ち位置は、“患側のやや後方”が原則

ボディメカニクス(7つの原理)

①支持基底面積を広くする
②重心の位置を低くする
③重心の移動をスムーズにする
④重心を近づける
⑤てこの原理を使う
⑥身体を小さくまとめる
⑦大きな筋群を使う

介護福祉士試験 生活支援技術-自立に向けた身じたくの介護-合格するための過去問分析

自立に向けた身じたくの介護(過去問=試験対策)

○身じたくの目的の一つに「自分らしさの表現することにより生活意欲を高める」ということがある。

○介護職は、利用者の個別性を尊重しながら身じたくの楽しみが見いだせるよう支援する必要がある。

○目を拭くときは、目がしらから目じりに向かって拭く。

○整髪しやすいように頭髪は短くする。

○整髪は、利用者の好みがあるのでコミュニケーションをしっかりとることが大切である。

○ひげは、湿らせて柔らかくしてから剃る。

○電動カミソリは、伸びすぎたひげなどは剃りにくいので配慮がある。

○耳掃除の綿棒は、外耳道のみ手入れする。

○乾燥した耳垢(耳あか)は、綿棒で湿らせてから取る。

○目やにを拭き取るときは、目頭から目尻に向かって拭く。

○爪を切るときは、少しずつ切る

○爪は手入れを怠ると、巻き爪などになり、歩行の障害になることもあるので注意が必要である。

○歯磨きでは、ブラシの部分が大きく柔らかめの歯ブラシを選ぶ。

○外した義歯は、水を入れた専用の容器で保管しておく。

○入れ歯は細菌が繁殖しやすいので、毎日洗浄することが大切である。

○義歯を保管するときは、水を入れたケースに保管する。

○入れ歯の装着方法は基本的に装着は、上顎→下顎である。外すときは、下顎→上顎。

○入れ歯を外すときは口を上下に大きく開けすぎない方が、唇や頬が柔らかくなり横に広がりやすく、着脱がしやすくなる。

○全部床義歯(総入れ歯)の場合、下から外す。

○衣服の脱着介助をする時は部屋を暖めておく。

○衣服の脱着介助は健康側から脱がせ、患側から着せるのが原則である。(脱健着患)

○和式寝衣の交換(臥床状態)では、袖を抜くときは肩→肘→手の順に行う。

○和式寝衣の交換(臥床状態)では、利用者の脊柱と新しい寝衣の背縫いの部分を合わせる。

○左片麻痺がある場合は、右半身から脱ぐように勧める。

○脳血管障害があり片麻痺のある人は、麻痺側の感覚が鈍っているので、麻痺側にある物が見えているのに認知できない場合がある。

○靴はなるべく利用者の好みにあったものにする。

○認知機能が低下していても人間として感情は豊かに残っている。

○認知症の人の残存した認知機能、感情および「生きている世界」に合わせた環境と整えることが求められる。

○認知症の人は自らの身体状態を的確に訴えることは少ないので、介護職は身体状態の把握に努める。

○ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアでは舌の汚れを取り除く。

○ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアであっても、義歯は外す。

○ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアは、柔らかい小さな歯ブラシを使う。

○ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアは、側臥位で行う。

○ベッド上での洗髪では、先発前にブラッシングし、汚れやふけを浮き上がらせる。

○ベッド上での洗髪では、すすぎ湯を流す前にシャンプーの泡を取り除く。

○鼻は、片方ずつかむ。

○鼻毛は、鼻毛用のハサミで抜く。

○経管栄養中は口で咀嚼をしないために、唾液の分泌が減って自浄作用が低下し、かえって汚れがつきやすくなり誤嚥性肺炎にかかるリスクも高くなることから口腔ケアが重要となる。

○経管栄養が終わってすぐの口腔ケアでは嘔吐反射がおこることがある。

○実行機能障害のある利用者への更衣の介護として、隣で洋服を着る動作を示す。

自立に向けた身じたくの介護の勉強メモ

整容介助

洗顔、整髪、口腔ケア、爪切り、ひげ剃り、更衣など、身だしなみを整えることを「整容」と言います。

(1) 洗顔
洗面所で洗顔できる方は洗面所で、そうでない方には蒸しタオルを手渡すなどして極力自分で行ってもらいましょう。
介助をする時も蒸しタオルを使います。力を入れ過ぎず、声を掛けながら優しく拭きます。皮脂がたまる小鼻や耳(耳の後ろは特に臭いが残りやすい)も忘れずに拭きましょう。
目やには目頭から目尻へと拭き取ります。皮膚の柔らかい部分なので、固まって取りにくい場合は蒸しタオルをあて、ふやかしてから拭き取るます。

(2) 整髪
髪は優しくとかしましょう。好みに合わせて髪形を整えましょう。
腕が上がりにくく髪をとかすのが難しい場合は、持ち手の長いくしや、角度がついているくしを使ってください。
筋力が弱くしっかり握れない場合は、柄の太いものや軽いものなどを選びましょう。整髪の後は鏡を見せ、きれいになったことを実感してもらうとより効果的です。

(3) 口腔ケア
口腔内は歯垢や舌の汚れが残っています。食事ができない方は口腔内の乾燥から細菌が増えやすく、さまざまな疾患の原因になります。口腔ケアは口腔内の清潔を保ち、食欲増進や肺炎予防など健康維持のためにとても大切です。

(4) 爪切り
高齢になると爪が変形したり、厚く硬くなります。深爪や出血に注意し、お風呂上がりの爪が軟らかい時に切りましょう。入浴が難しい時は、蒸しタオルで温めると爪が軟らかくなり切りやすくなります。
爪切りを使用して爪を切るのが難しい時は、爪ヤスリを使用して整えるだけでも構いません。巻き爪や分厚く切りにくい爪は無理して切ろうとせずに、皮膚科や外科に相談しましょう。

(5) 耳掃除
耳の中に垢がたまると、難聴や耳鳴りの原因になります。耳の中は傷つきやすく痛みに敏感なので、耳掃除は無理をせずよく見える範囲に留め、あまり奥まで耳かきや綿棒を入れないようにしましょう。
入り口付近であれば耳かきなどを使用して取り除くことも可能です。湿った粘着質の耳垢の場合は、綿棒を使って絡めるように取り除きましょう。お風呂上がりは耳垢が湿気を吸って軟らかくなっていているため、取り除きやすくなります。

(6) 鼻のケア
鼻の中はデリケートな部分です。粘膜が傷ついてしまう可能性があるので、指や爪を直接入れて取ろうとせずに、綿棒を使用しましょう。
鼻の入り口から1cm以内を綿棒で内回り、外回りとゆっくり数回なぞります。鼻垢もお風呂上がりなど、湿気で鼻の中が湿っている時の方が取り除きやすくなります。

口腔ケア

高齢者の口腔内の問題点

①自浄作用が低下している
②虫歯や歯周病が多い
③治療跡や入れ歯が多い
④味覚が変化する
⑤口腔内が乾燥する(ドライマウス)

口腔ケアの方法

(1)歯の磨き方
歯ブラシは鉛筆と同じように持ち、歯茎にあたっても痛くない程度の力で磨きます。入れ歯を使用している場合は入れ歯を外し残った歯を磨きます。
①歯ブラシが歯に対して90度になるようにあてます。
②細かく動かしながら1本1本ていねいにブラッシングします。
③奥歯の溝や歯と歯の間は汚れがたまりやすいので、磨き残しがないように念入りにブラッシングしましょう。

(2)口腔清拭
体を起こすことができない人や口に水をふくめない高齢者には口腔清拭を行います。
①ブラシやスポンジ、指などにウエットティッシュやガーゼを巻き、口腔内の汚れを拭き取ります。
②まずは、上の歯と頬の間を奥から手前に向かって拭きます。奥まで指を入れ過ぎると痛みを感じるので注意しましょう。
③次に上あごも同じように奥から手前に拭き取ります。この部分は他の部分より少し強めに拭いても気持ちよく感じる部分なので、しっかりと拭き取ります。
④下の歯と頬の間も同様に拭き取ります。

(3)入れ歯の扱い方
①入れ歯を外すときは、下の入れ歯から外していきます。前歯を持ち、奥歯を浮かせて空気を入れるイメージで上にあげます。
②上の入れ歯を外すときも下の入れ歯と同様に前歯を持ち、奥歯を浮かせ、空気を入れるイメージで下におろしましょう。

(4)入れ歯の洗浄方法
①入れ歯に付いたぬめりや汚れを流水で落とします。
②ある程度の汚れが落ちたら、ぬめりが取れるよう入れ歯ブラシを使って細かい部分まで磨きます。
③入れ歯を保管するための容器に水を張り、入れ歯洗浄剤を入れます。
④入れ歯を浸し清潔になるまで待ちます。
⑤入れ歯を取り出し、流水でもう一度入れ歯ブラシを使って磨きます。入れ歯洗浄剤とぬめりが完全に取れるまでしっかり磨きましょう。

経管栄養中は口で咀嚼をしないために、唾液の分泌が減って自浄作用が低下し、かえって汚れがつきやすい状態になっています。口の中にはもともとたくさんの細菌がいますし、痰などと絡み合って口臭の原因になります。
また、口で食べない状態が長く続くと、咀嚼や嚥下機能の低下や管の汚染などから、誤嚥性肺炎にかかるリスクも高まります。

高齢者の着替え(着替えの介助)

1:着替えやすい衣類にする
2:関節をしっかり支える
半身まひの着替えの介助は「脱健着患」が基本
できる範囲のことは自分でやってもらう。

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