介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-介護保険の特定疾病-合格するための過去問分析

介護保険の特定疾病(過去問=試験対策)

○介護保険法では「要介護状態にある40歳以上65歳未満の2号被保険者であって、「特定疾病」で人は介護保険の要介護者に当たるとされている。

○筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種である。

○後縦靱帯骨化症(OPLL)は、後縦靱帯が骨化することにより、脊椎管狭窄をきたし、脊髄または神経根の圧迫障害を来す疾患である。

○骨折を伴う骨粗鬆症は、骨量の減少、骨の微細構造の劣化の2つの特徴がある全身性の骨の病気である。

○多系統萎縮症は、オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症、シャイドレージャー症候群という3つの病名の総称したものである。

○初老期における認知症は、老人でない人の認知症であり、若年性認知症などともよばれている。

○脊髄小脳変性症は、脊髄や小脳が障害され、運動失調症が出現する病気で、原因不明の神経変性疾患である。

○脊柱管狭窄症は、背骨の神経が通る管が狭くなる疾患である。

○早老症は遺伝子病であり原因遺伝子が異常になると、染色体が不安定になり白内障、白髪、脱毛などの老化現象がみられる。

○糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症は 糖尿病に合併する割合の高い疾病で、それぞれ腎不全、失明、知覚障害などの経過を来す疾病である。

○脳血管疾疾患は、脳血管の血流障害により脳実質が壊死を来す脳梗塞、脳血管の破綻による脳出血、クモ膜下出血等がある。

○進行性核上性麻痺・大脳基底核変性症及びパーキンソンでは、動作緩慢、筋固縮、振戦、姿勢反射障害などがみられる。

○閉塞性動脈硬化症 (ASO)は、足の血管の動脈硬化がすすみ血管が細くなったりして、充分な血流が保てなくなる病気である。

○関節リウマチは、全身の関節のはれ、痛み、運動障害を特徴とする慢性関節リウマチのうち、目、神経、血管の炎症や、心臓や肺など内臓の病気を伴ったものである。

○慢性閉塞性肺疾患(COPD) は、息をするときに空気の通り道となる「気道」に障害が起こって、ゆっくりと呼吸機能が低下する病気である。

○変形性関節症とは、老化により膝関節の軟骨に退行変性が起こり、骨に変形を生じて関節炎を来す慢性の疾病である。

〇末期がん(介護保険が適用される末期がん)は、医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。

介護保険の特定疾病の勉強メモ

特定疾病と介護保険

40歳以上65歳未満の方で、以下の16種類の疾病により日常生活が困難になり介護や支援が必要になった場合、要介護認定を受けることができます。

介護保険法で定められている特定疾病

①筋萎縮性側索硬化症(ALS)
②後縦靱帯骨化症(OPLL)
③骨折を伴う骨粗鬆症
④多系統萎縮症
⑤初老期における認知症
⑥脊髄小脳変性症
⑦脊柱管狭窄症
⑧早老症
⑨糖尿病性神経障害
⑩糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
⑪脳血管疾患
⑫進行性核上性麻痺・大脳基底核変性症及びパーキンソン病
⑬閉塞性動脈硬化症 (ASO)
⑭関節リウマチ
⑮慢性閉塞性肺疾患(COPD)
⑯両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
⑰末期がん

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-食中毒・感染症-合格するための過去問分析

食中毒・感染症(過去問=試験対策)

○高齢者に発症しやすいとされている感染症は、結核やインフルエンザ、レジオネラ肺炎、MRSA、肺炎球菌性肺炎、ノロウイルス、緑膿菌などがある。

○レジオネラ肺炎は、レジオネラ菌の肺炎で温泉の利用者などに起こることが多い肺炎である。

○ノロウイルス感染では発熱、吐き気、嘔吐、下痢などの症状がみられる。

○レジオネラ菌で肺炎になると 高熱、咳、痰(たん)などの症状が現れるが、適切な治療が遅れると集団発生から多数の死亡者をだすことがある。

○下痢の原因としては、ウイルス性のものと細菌性のものがあり吐き気や発熱、食欲不振をもたらす。

○ウイルス性の下痢症の原因としてノロウイルスがるが、感染力が強く急速に広まるので手洗いや消毒の徹底が必要である。

○ノロウイルス(小型球形ウイルス)による食中毒の主たる原因食品は牡蠣(かき)である。

○ノロウイルス感染症は、感染症法で5類感染症に位置づけられた「感染性胃腸炎」の一つである。このウイルスの消毒・殺菌は逆性石けんやエタノールでは効果がないが最も有効なのは次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)である。

○ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は手指や食品などを介して経口感染するものであり特に冬季に流行する。このウイルスの潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり発熱は軽度である

○細菌性の下痢の原因として薬剤耐性菌によるものがあるが、特に有名なものに薬剤耐性ブドウ球菌(MRSA)がある。

○動物性自然毒による食中毒はほとんどが魚介類が原因であり「ふぐ」のように常に有毒物質があるものと、二枚貝・巻き貝などのように産地、年次、季節などによって異なるものがある。また植物性自然毒による食中毒では、毒キノコによるものがかなりの部分を占める。

○アキサキス(回虫)は、サバ、タラ、イカ、ニシンなどの魚にアニサキスの幼虫が寄生していることがあり、これらを生で食べることで感染する。アニサキス感染症の予防は、低温・冷凍処理が原則である。

○サルモネラは、生卵や自家製マヨネーズによる食中毒発生に関係する。サルモネラは熱に弱いので、食前の十分な加熱が予防に有効である。

○腸炎ビブリオ菌は、食塩水に強い菌であるので、調理前に水道水などの流水で十分に洗浄するとよい。

○べロ毒素を産生する病原性大腸菌(O-157等)による食中毒の予防は、高温処理が有益であり冷温・冷凍では効果がない。

○ブドウ球菌は、飲食物中で増殖するとエンテロトキシンという毒素を産生する。この毒素は、普通の調理加熱程度では不活性化(無毒化)されない。

○黄色ぶどう球菌は、皮膚の化膿そうなどに検出されるので、化膿そうのある者は調理に従事させないことなどで予防する。

○カンピロバクターによる食中毒の主たる原因食品は肉類である。(例 加熱不十分な「鶏肉のホイル焼き」が原因食品と推定される食中毒はカンピロバクターである。)

食中毒・感染症の勉強メモ

食中毒

食中毒とは、食品に起因する腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状総称で原因によって症状は様々であり、数日から二週間程度続きます。

食中毒の分類

A.細菌性食中毒
①感染型
サルモネラ、カンンピロバクター、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌など
②毒素型
黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、セレウス菌(嘔吐型)など

B.ウイルス性食中毒
ノロウイルス

C.食中毒の症状
・下痢
・嘔吐

D.腸炎ビブリオ
主な原因食品:魚介類(刺身、寿司、魚介加工品)
・海水中に生息。
・真水や酸に弱い。
・室温でも速やかに増殖。

E.サルモネラ属菌
主な原因食品:鶏卵、またはその加工品、食肉(牛レバー刺し、鶏肉)うなぎ、すっぽん、乾燥イカ菓子など
・動物の腸管、自然界に広く分布。
・生肉、特に鶏肉と卵を汚染することが多い。
・乾燥に強い。

F.O-157(腸管出血性大腸菌)
主な原因食品:加工食品製品、水耕野菜、井戸水
・人に対する発症機序により、5つに分類。
・熱、消毒剤に弱い。

G.カンピロバクター属菌
主な原因食品:食肉(特に鶏肉)、飲料水、生野菜など
・家畜、家きん類の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)、臓器や飲料水を汚染する。
・乾燥にきわめて弱く、また通常の加熱調理で死滅する。

H.黄色ブドウ球菌
主な原因食品:乳・乳製品(牛乳・クリームなど)、卵製品、畜産製品(肉・ハムなど)、穀類とその加工品(握り飯、弁当)、魚肉ねり製品(ちくわ、かまぼこなど)、和洋生菓子など
・人や動物に常在する。
・毒素(エンテロトキシン)を生成する。
・毒素は100℃、30分の加熱でも無毒化されない。

I.ボツリヌス菌
主な原因食品:缶詰、瓶詰、真空パック食品(からしれんこん)、レトルト類似食品、いずし、乳児ボツリヌス症:蜂蜜、コーンシロップ
・土壌中や河川、動物の腸管など自然界に広く生息する。
・酸素のないところで増殖し、熱にきわめて強い芽胞を作る。
・毒性の強い神経毒を作る。
・毒素の無害化には、80℃で30分間の加熱を要する。

J.ノロウイルス
主な原因食品:二枚貝(カキ、ハマグリなど)、患者の糞便、嘔吐物など
・10月~4月にかけ集中発生。
・食品中では増殖せず、人の腸内のみで増殖。
・少量で感染し、感染力が強い。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-精神の病気-合格するための過去問分析

精神の病気(過去問=試験対策)

老年期うつ病

○老年期うつ病は、身体の衰え、経済基盤の脆弱化、親しい人の死別など心理的社会的要因が絡んで発症しやすくなる。

○老年期うつ病では、「被害妄想」「罪業妄想」「心気妄想」、あるいは「貧困妄想」といった妄想を伴うことが特徴である。

○老年期うつ病は、認知症と間違えられるような状態を示すことがあることから「仮面うつ病=うつ病性仮性認知症)と言われることがある。

精神の病気の勉強メモ

老年期うつ病

老年期うつ病とは、老年期(65歳以上)の方がかかるうつ病のこと。
老年期うつ病の症状
・気分がめいる
・物事に対する興味や喜びがない
・食欲がない
・よく眠れない
・いつも体がだるい
・集中できない、などといった症状が2週間以上にわたってほとんど毎日続く状態です。

お年寄りのうつ病の背景には喪失体験がある
・身体的な喪失体験
・社会的な喪失体験
・家族の喪失体験

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-脳・神経系の病気-合格するための過去問分析

脳・神経系の病気(過去問=試験対策)

パーキンソン病

○パーキンソン病は、脳の黒質で神経伝達物質であるドーパミンの減少で引き起こされるといわれている。

○パーキンソン病の症状として、安静時振戦がみられる。

○パーキンソン病の症状として筋固縮がある。

○パーキンソン病の症状として無動、寡動(かどう)がある。

○パーキンソン病の症状として、姿勢保持反射障害がある。

○パーキンソン病は厚生省の指定をうけた特定疾患(難病)であり、身体の運動機能をコントロールする大脳基底核の黒質線条体の病変で、身体の動きが正常でなくなるものである。原因は、神経伝達組織のドーパミンの不足で、神経間の連絡障害を起こすためでその原因は不明である。

○パーキンソン病は、振戦、筋固縮、無動・寡動、姿勢反射障害の4症状を呈することが多い

○パーキンソン病の患者の特徴として急に歩きを止められない、便秘傾向になる、顔面の表情が乏しくなるなどがある。

○パーキンソン病では、突進現象が認められる。

クロイツフェルト・ヤコブ病

○クロイツフェルト・ヤコブ病は、異常プリオン蛋白が脳に蓄積して神経細胞を破壊する致死的な病気である。

○クロイツフェルト・ヤコブ病の主な症状は、行動異常や性格変化、認知症障害などである。

脳・神経系の病気の勉強メモ

パーキンソン病

パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドーパミン神経細胞がこわれて、作られるドーパミンが減ることによって発症する。
ドーパミンが減ると、体が動きにくくなったり、ふるえが起こりやすくなったりする。
パーキンソン病は主に50歳以上の中高年に見られる進行性の疾患で、手足のこわばりといった軽い症状から、最悪の場合は寝たきり状態になることもある、現代の医学では完治が困難な難病。

パーキンソン病の4大症状
①手足が震える「振戦
②筋肉がこわばる「筋固縮
③動きが鈍くなる「無動、寡動
④身体のバランスがとりにくくなる「姿勢反射障害

クロイツフェルト・ヤコブ病

クロイツフェルト・ヤコブ病とは、脳に異常なプリオン蛋白が沈着し、脳神経細胞の機能が障害される一群の病気であるプリオン病の代表的なもの。
神経難病のひとつで、抑うつ、不安などの精神症状で始まり、進行性認知症、運動失調等を呈し、発症から1年~2年で全身衰弱・呼吸不全・肺炎などで死亡する。

脳・神経系の主な病気

・脳出血
・脳梗塞
・中枢神経系の感染症(細菌、真菌、寄生虫)
・中枢神経系の感染症(ウィルス感染症の病理)
・神経細胞性腫瘍
・神経膠腫
・神経鞘腫
・髄膜腫
・脳・脊髄の発生異常
・パーキンソン病(PD)
・筋萎縮性側索硬化症(ALS)
・アルツハイマー病
・レビー小体型認知症
・進行性核上性麻痺
・大脳皮質基底核変性症
・ピック病
・前頭側頭型認知症
・多発性硬化症

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-循環器系の病気-合格するための過去問分析

循環器系の病気(過去問=試験対策)

心不全

○心不全は、心臓のポンプ機能が低下し全身に十分血液を送り込めなくなり、息切れ、疲れやすいなどの症状がでるものである。

○心不全の原因は、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患が最も多い。

○心不全を誘因するものには、高齢者では感染や貧血が多くみられる。

○心不全の検査としては、最近では血漿ペプチドの濃度の測定する血液検査が行われている。

○心不全の治療としては、現在では交感神経が活性化するのを抑制し、心臓を保護するベータ遮断剤が用いられている。

○心不全の予防としては、禁煙・禁酒、食生活については塩分、糖分、脂肪分の過剰摂取をおさえるなどが大切である。

不整脈

○不整脈は、心臓の電気系統に異常があり、規則正しく脈が作られなくなることである。

○加齢とともに増える不整脈としては、心房細動や洞不全症候群がある。

○脈がとれない心停止、心室細動、心室頻拍のときには心自動体外除細動器(AED)と呼ばれ除細動器を使用する。

○心房細動がある場合には、脳梗塞に注意する。

○心房細動の最大の合併症が、脳梗塞(脳塞栓症)である。

○日本人一般住民の心房細動有病率は、1.3%、80歳以上では6%と言われている。

○高血圧の状態が続くと心臓の動きが乱れてしまい、「心房細動」が発生してしまうと考えられている。

心臓弁膜症

○心臓弁膜症とは、心臓の弁が何らかの原因によって硬化もしくは破損し、血液の通過障害や逆流が起きる病気である。

○大動脈弁狭窄症は、左心室から大動脈へ血液を流す大動脈弁が狭まった病気である。

循環器系の病気の勉強メモ

心不全

心不全とは、心臓に何らかの異常があり、心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態。

心不全の主な原因
虚血性心疾患:狭心症や心筋梗塞により、心臓の筋肉や血管に異常が起こり、心臓の動きが部分的に悪くなります。
心筋症:心臓の筋肉が病気になり、心臓の機能が低下します。
心筋炎:心臓の筋肉がウイルス感染等によって炎症を起こし、心臓の機能が低下します。
心臓弁膜症:弁の働きが悪くなることで、血液を送り出す力が弱まります。
不整脈:ポンプ機能のリズムに異常が起こり、心拍数が少なくなったり、多くなり過ぎたり、また心臓が規則的に動けなくなり、全身に必要な血液を送り出せなくなります。
先天性心疾患:生まれつきの心臓の奇形等により、心臓の機能が弱まることがあります。

不整脈

不整脈とは、脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つ状態を指し、脈が1分間に50以下の場合を徐脈、100以上の場合を頻脈という。

心房細動

心房細動とは、不整脈の一つで、心房が小刻みに動き、けいれんするような病状を指し、それにより心房に血栓ができやすくなり、その血栓が脳に飛んで脳の血管が詰まるリスクが高まる病気。

心房細動有病率
70歳代:男性3.4%、女性1.1%
80歳以上:男性4.4%。女性2.2%

心臓弁膜症

心臓弁膜症とは、心臓弁の働きが悪くなった状態。
心臓弁膜症の症状
・疲労、倦怠感
・息切れ (呼吸困難 )
・動悸 (不整脈)
・胸痛 (狭心症)
・足首などのむくみ (浮腫)
・めまい・失神 (気絶)

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-腎・泌尿器の病気-合格するための過去問分析

腎・泌尿器の病気(過去問=試験対策)

前立腺肥大症・前立腺がん

○前立腺肥大症は、加齢とともに前立腺の細胞数が増加し肥大化する疾患である。

○前立腺がんの腫瘍マーカー検査の導入により、前立腺がんの早期発見ができるようになった。

○前立腺がんの特色に「骨転移」があり転移部での痛みを伴う。

○加齢により前立腺が肥大化し尿道を圧迫することが多くなるので通過障害は増加する。

尿失禁・その他

○腹圧性症失禁とは、くしゃみ、咳、重い荷物などを持ったときなど腹圧がおこる尿漏れである。

○腹圧性尿失禁の治療法には、骨盤低筋訓練がある。

○腹圧性尿失禁は、女性に多い。

○切迫性尿失禁は、高齢者に多く、前触れもなく尿意をもよおし、その高まりが強くて急なため、その場でもらしてしまう失禁である。

○切迫性尿失禁には、薬物療法と骨盤低筋訓練を含めた膀胱訓練法で対応する。

○混合型尿失禁とは、尿意切迫感だけでなく腹圧が加わった時にも関連した失禁である。

○遺尿とは、膀胱に貯まっている尿を無意識の内に排泄してしまう事を言う。

○膀胱炎の主な症状は、「何度もトイレに行きたくなる」、「排尿後に痛みがある」、「残尿感」、「尿が白く濁ったり、血が混じることがある」などである。

慢性腎不全

○慢性腎不全とは、慢性の腎疾患が徐々に進行し糸球体のろ過(ろか)量が低下し腎臓による生体内の恒常性が保てなくなる病気である。

○慢性腎不全の原因は、糖尿病による糖尿病性腎症が最も多く、次いで慢性腎炎である。

○慢性腎不全の治療には(1)血液透析、(2)腹膜透析、(3)腎移植の3つの方法がある。

○慢性腎不全は、腎機能の低下状態により、セルディン分類と呼ばれ4つの時期に分類されている。

子宮脱

○子宮脱とは、その名のとおり子宮が下垂して腟の中外に脱出した状態である。

膣炎

○腟炎は、腟内に病原性微生物が侵入したときに外陰部などの炎症が腟におよんでおこる腟の炎症のことを言う。

腎・泌尿器の病気の勉強メモ

前立腺肥大症

加齢とともに前立腺が大きくなってしまう症状
50歳代以降の男性の2割以上がかかっている。
おもな症状
頻尿=トイレが近い。
夜間頻尿=とくに夜、何度もトイレに起きる。
排尿遅延=おしっこの出方が悪い(すぐにでない。時間がかかる)。
残尿感=終わっても、まだ残っている感じがする。
尿勢の低下=尿腺が細くちょろちょろと勢いがない。
さらに放置しておくと、膀胱や腎臓に悪影響を及ぼすといったこともある。

前立腺がん

前立腺がんは、前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生する。
早期の前立腺がんは、多くの場合自覚症状がない。
尿が出にくい排尿の回数が多いなどの症状が出ることもある。
進行すると、血尿や、腰痛などの骨への転移による痛みがみられることがある。
主な検査はPSA検査、直腸診です。

尿失禁

尿失禁とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうことと定義づけられている。
(1)腹圧性尿失禁
重い荷物を持ち上げた時、走ったりジャンプをした時、咳やくしゃみをした時など、お腹に力が入った時に尿が漏れてしまうのが腹圧性尿失禁。
(2)切迫性尿失禁
急に尿がしたくなり(尿意切迫感)、我慢できずに漏れてしまうのが切迫性尿失禁。
(3)溢流性(いつりゅうせい)尿失禁
自分で尿を出したいのに出せない、でも尿が少しずつ漏れ出てしまうのが溢流性尿失禁。
(4)機能性尿失禁
排尿機能は正常にもかかわらず、身体運動機能の低下や認知症が原因でおこる尿失禁。

慢性腎不全

慢性腎不全とは、血液をろ過して老廃物を取り除く腎臓の機能が、数ヵ月から数年をかけて徐々に低下してしまった状態。
一般的に腎臓の機能が正常な状態の3分の1以下に低下した状態をいう。
慢性腎不全に至る原因としては、さまざまな腎臓疾患があり、糖尿病が原因の糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎(糸球体の炎症によってタンパク尿や血尿が長期間続く病気の総称)、腎硬化症などが多い。

慢性腎不全の治療
(1)血液透析
(2)腹膜透析
(3)腎移植の3つの方法がある。

透析療法とは
腎臓の働きが10%以下になると、血液のろ過が充分に行えず、水分や老廃物のコントロールができなくなってしまいます。そのような場合に、人工的に血液の浄化を行うのが、透析療法なのです。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-呼吸器の病気-合格するための過去問分析

呼吸器の病気(過去問=試験対策)

喘息

○喘息には、花粉やハウスダストなどのアレルゲンを特定できるアトピー型喘息と、アレルゲンを特定できない非アトピー型喘息の2つのタイプがある。

○アトピー型喘息は、アレルギー性喘息とも言われ小児喘息の9割がこのタイプである。

○非アトピー型喘息は、非アレルギー性喘息ともいわれ成人喘息の半数以上がこのタイプである。

○喘息の予防薬であるステロイド吸入剤は、症状が出なくても毎日欠かさず継続することが重要である。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

○慢性閉塞性肺疾患は、長期間の喫煙によって気管支の炎症や肺胞の破壊がおこり、気管支の狭窄と肺の弾性収縮力が失われる病気である。

肺炎

○肺炎を起こす原因の一つとして、風邪などでウイルスが気管支粘膜を損傷し細菌が肺に侵入し炎症をおこす場合がある。

○肺炎を起こす原因の一つとして、飲食物と一緒に口腔内の細菌が気管支内に入り炎症をおこすことが原因となる場合がある。

○誤嚥性肺炎とは、誤嚥により飲食物と一緒に口腔内の細菌が気管支内に入ことによりおこる肺炎である。

○誤嚥性肺炎の予防には、口腔ケアが有効である。 

肺ガン

○肺から発生したがんを「原発性肺がん」といい他の臓器から転移したがんを「転移性肺がん」という。

○肺がんの治療方法には、手術、放射線療法、化学療法などがある。

呼吸器不全

○呼吸不全患者には、酸素療法が行われ保険適用がされる。

○呼吸不全患者に対しては非侵襲的換気療法があるが、これはマスクを介して換気する人工呼吸器を用いるものである。

呼吸器の病気の勉強メモ

高齢者の呼吸器疾患

肺炎
誤嚥性肺炎
慢性閉塞性肺疾患

喘息

喘息には、咳や痰(たん)、息苦しさや「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)など、さまざまな症状がある。
喘息の発作は、夜間や早朝におこりやすいのが大きな特徴です。

喘息の分類には、特異的 IgE の関与する①アトピー型喘息と、その関与がない②非アトピー型喘息に分けられ、
アトピー型喘息
発症年齢:小児~思春期が多い
憎悪する季節:季節型(春,秋)が多い
特異的IgE抗体皮膚テスト:陽性
非アトピー型喘息
発症年齢:成人後が多い
憎悪する季節:通年型が多い(一部で冬季)
特異的IgE抗体皮膚テスト:陰性

慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患とは、息をするときに空気の通り道となる気管支や肺に障害が起きて、呼吸がしにくくなる肺の「生活習慣病」で、喫煙と深い関わりがある。
タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病。

肺炎

肺炎とは、肺に細菌またはウイルスがはいって起こる病気。
主な症状は、せき発熱胸痛痰がでる息苦しいなどで、かぜの症状と間違えられやすいが、症状が長引き、かぜの症状よりも重いのが特徴です。
高熱や胸の痛み、激しい咳、息切れ、喘鳴などの症状が現れる。

肺ガン

肺がんは、肺に発生する悪性腫瘍
原発性肺がん:肺そのものから発生したもの
転移性肺がん:他の臓器から発生し、肺に転移したもの

肺がんの原因の70%はタバコ
その他に受動喫煙、環境、食生活、放射線、薬品がある。

肺がんの治療方法は、主に外科療法(手術)、放射線療法、薬物療法がある。

呼吸器不全

呼吸器不全とは、「動脈血ガスが異常な値を示し、それがために生体が正常な機能を営みえない状態」と定義去れている。
室内気吸入時の動脈血酸素分圧(PaO2)60Torr以下となる呼吸器系の機能障害、またはそれに相当する異常状態を指す。
動脈血酸素分圧(PaO2)は、肺における血液酸素化能力の指標です。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-皮膚の病気-合格するための過去問分析

皮膚の病気(過去問=試験対策)

皮膚そう痒症

○皮膚そう痒症は、皮膚が乾燥しやすい冬季に起こりやすく、特に皮膚の水分や皮脂の分泌が少なくなる高齢者で多くみられる。

○皮膚そう痒症の治療は、熱いお湯に入らない、シャワーをかけっ放しにしない、タオルでごしごしこすらないなどの対処が必要である。

○皮膚そう痒症とは、皮膚には何の変化もないのに「かゆみ」を生じる病気である。

湿疹

○湿疹とは、皮膚の表面に紅斑・丘疹・小水疱・膿疱などを多様な皮膚症状がかゆみを伴って生じている状態である。

○皮脂欠乏性皮膚炎は、皮脂分泌の減少によりおこる皮膚炎で繰り返すと体中に紅斑が出現する。

○脂漏性皮膚炎では、皮脂腺の多い頭皮や鼻翼部などにフケやカワブタを伴った紅斑が出現する。

○接触性皮膚炎、湿布や塗り薬、おむつ使用者のし尿汚染などが高齢者の接触性皮膚炎の原因では多くみられる。

白癬・カンジダ症

○白癬は、カビの一種である白癬菌でおこり免疫力の弱い糖尿病患者や高齢者でみうけられる感染症である。

○カンジダ症は、カビの一種である真菌で感染する。乳房、脇の下、股部、おむつ下などに生じる。

疥癬

○疥癬は、ビゼンダニの皮膚角層内での寄生が原因でおこる伝染性疾患である。

○介護現場でみられる疥癬には、通常型疥癬とノルウェー疥癬(角化型疥癬)がある。

○疥癬の病型には、通常疥癬とノルウェー疥癬(角化型疥癬)があるが寄生するダニの種類はどちらも同じヒゼンダニでありノルウェー疥癬(角化型疥癬)のほうが感染力が強い。

皮膚の病気の勉強メモ

皮膚そう痒症

皮膚に発疹や湿疹がないのに、かゆみが出るもの。
高齢者では、皮膚の水分や皮脂の分泌が少なくなるため、特に冬季に皮膚が乾燥してかゆみが起こります(老人性そう痒症)。
老人性そう痒症の場合は保湿を心がけ、かゆみには、抗ヒスタミン薬の内服、尿素軟膏の外用といった治療を行います。

湿疹

湿疹とは、湿疹とは、皮膚の表層(表皮・真皮上層)に起こる炎症の総称。
代表的な皮膚のトラブルで、「かぶれ」・「じんましん」・「あせも」。
かゆみに加え、赤み、細かいブツブツ、小さな水疱などが混じり合ってみられる。

白癬

白癬とは、白癬菌というカビによって生じる感染症で、足にできる白癬「足白癬」は俗称「水虫」と呼ばれる。
発症する部位によって呼び名が異なり、足白癬(水虫)爪白癬(爪水虫)股部白癬(いんきんたむし)体部白癬(ぜにたむし)頭部白癬(しらくも)という。

カンジダ症

カンジダ症とは、カンジダ属の真菌(カビ)による感染症。
感染しやすい部位は、粘膜では口の中、食道粘膜、陰部の粘膜、皮膚では鼠径部)、脇の下、女性の乳房の下、腹のたるみなど。

疥癬

疥癬とは、ヒゼンダニ(疥癬虫:かいせんちゅう)というたいへん小さなダニが人の皮膚に寄生して起る、かゆみを伴う皮膚の病気。
この病気には、通常疥癬と呼ばれるものと他の人に感染する力が強い角化型疥癬と呼ばれる2つの種類がある。
角化型疥癬
感染する力が強いので短い時間の接触、衣類や寝具を介した間接的な接触などでも感染します。ヒゼンダニの数:100万~200万匹

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-耳の病気-合格するための過去問分析

耳の病気(過去問=試験対策)

加齢性難聴

○老人性難聴とは、加齢が原因の聴覚障害のことであり感音性難聴が多い

○感音性難聴とは、内耳や聴神経、中枢神経など音を感じる部分が障害されて起こる難聴である。

○伝音性難聴とは、外耳と鼓膜及び中耳、つまり音を伝える器官の障害による難聴である。

○補聴器の種類として、携帯用では箱型、耳かけ型、耳穴型がある。

耳の病気の勉強メモ

老人性難聴

老人性難聴とは、加齢に伴い聴力が低下していくことを指す。
高音域から聞こえづらくなり、両側の耳で差があまりないことが特徴。

感音性難聴

感音性難聴とは、内耳や聴神経など「感音器」と呼ばれる部分の障害によって起こる難聴。
感音性難聴の聞こえ方の特徴
①聞こえる範囲の音がせばまる。
②音がぼやける。
③聞こえない成分ができる。
補聴器を使うことで、難聴によって聞き取ることができなくなってしまった小さな音を聞き取るようにすることや、聞き分けられなかった言葉の成分を聞き取ることができるように聞こえる範囲を広げることは可能。

伝音性難聴

伝音性難聴とは、音を伝達する外耳から中耳にかけてどこかに障害があるために起こる難聴です。
ある種の伝音難聴は、簡単な医療処置で治療することができます。
代表的症状は、突発性難聴やメニエール病
感音性難聴では補聴器を使用しても、正常な人と同じ聞こえにすることはできません。

介護福祉士試験 発達と老化の理解-高齢者に多い病気-目の病気-合格するための過去問分析

目の病気(過去問=試験対策)

白内障

○白内障とは、ピントを合わせるレンズの役割を持つ水晶体が濁ることで、視界がかすんだり光のまぶしさが増すなどの症状が出る。

○白内障は、晶体が灰白色や茶褐色ににごり、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになるものである。

○白内障は、加齢に伴う症状の場合、視野の周辺部から発生し、中心に向かって進行していくことが多い。

○白内障は、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。

緑内障

○緑内障とは、何らかの原因で視神経が障害され、視野が狭くなる病気である。

○緑内障は、症状がゆっくり進行するので目に異常を感じることはないが、急性の緑内障では、著しい眼圧の上昇により、目の痛み、頭痛、吐き気が伴う。

○緑内障は、視野の障害が進んでくると失明することがある。

○緑内障は、視神経に障害が起こり、視野が狭くなる病気です。

加齢黄斑変性症

○加齢黄斑変性症とは、網膜の中心部にある「黄斑」とよばれるものが異常をきたし視力に影響をあたえる病気である。

○加齢黄斑変性症の原因としては、高血圧や心臓病、栄養状態、紫外線、喫煙などがある。

○加齢黄斑変性症は、網膜の中央の黄斑部が障害されるために、視野の中心部分が暗く見えにくくなる中心暗点が主な症状となる。

○黄斑変性症の治療としては、薬物療法、レザー療法、手術療法などがある。

○加齢黄斑変性は、黄斑という組織が加齢とともにダメージを受けて変化し視力の低下を引き起こす病気である。

目の病気の勉強メモ

高齢者に多い目の病気

・白内障
・緑内障
・加齢黄斑変性症

白内障

白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。
①視界が全体的にかすむ
②視力が低下する
③光をまぶしく感じる
④暗いときと明るいときで見え方が違うなど

緑内障

緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気のこと。治療が遅れると失明に至ることもある。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性とは、モノを見るときに重要なはたらきをする黄斑という組織が、加齢とともにダメージを受けて変化し、視力の低下を引き起こす病気のこと。
黄斑が変化すると、モノがゆがんで見える、視野の中心が暗くなる・欠ける、視力が低下するなどの症状が出ます。加齢黄斑変性は、糖尿病網膜症、緑内障とともに、失明を引き起こす病気として注意が必要。