介護の基本|介護福祉士国家試験2022(令和4)年過去問

問題 17 Fさん(66歳,戸籍上の性別は男性,要介護3)は、性同一性障害である ことを理由に施設利用を避けてきた。最近,数年前の脳卒中(stroke)の後遺症がひ どくなり、一人暮らしが難しくなってきた。Fさんは、担当の訪問介護員(ホーム ヘルパー)に施設入所について,「性同一性障害でも施設に受け入れてもらえるでしょうか」と相談した。
訪問介護員(ホームヘルパー)の応答として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1「居室の表札は,通称名ではなく戸籍上の名前になります」
2「多床室になる場合がありますよ」
3「施設での生活で心配なことは何ですか」
4「トイレや入浴については問題がありますね」
5「同性による介護が原則です」

問題 18 利用者主体の考えに基づいた介護福祉職の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1.1人で衣服を選ぶことが難しい利用者には、毎日の衣服を自分で選べるような声かけをする。
2 食べこぼしが多い利用者には、こぼさないように全介助する。
3 認知症(dementia)の利用者には、排泄の感覚があっても、定時に排泄の介護を行う。
4 転倒しやすい利用者には,事故防止のため立ち上がらないように声をかける。
5 入浴が自立している利用者も危険を避けるため個別浴ではなく集団での入浴とする。

問題19 利用者の自立支援に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい

1 利用者の最期の迎え方を決めるのは、家族である。
2 利用者が話しやすいように,愛称で呼ぶ。
3 利用者が自分でできないことは、できるまで見守る。
4 利用者の生活のスケジュールを決めるのは,介護福祉職である。
5 利用者の意見や希望を取り入れて介護を提供する。

問題 20 Gさん(70歳,男性,要介護2)は、パーキンソン病(Parkinson disease) と診断されていて、外出するときは車いすを使用している。歩行が不安定なため、 週2回通所リハビリテーションを利用している。Gさんは、1年前に妻が亡くなり, 息子と二人暮らしである。Gさんは社交的な性格で地域住民との交流を望んでいる が、自宅周辺は坂道や段差が多くて移動が難しく、交流ができていない。
Gさんの状況をIC F(International Classification of Functioning. Disability and Health:国際生活機能分類)で考えた場合,参加制約の原因になっている環境 因子として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 パーキンソン病(Parkinson disease)
2 不安定な歩行
3 息子と二人暮らし
4 自宅周辺の坂道や段差
5 車いす

問題 21 Hさん(75 歳,女性,要介護2)は、孫(17歳,男性,高校生)と自宅で二 人暮らしをしている。Hさんは関節疾患(joint disease)があり、通所リハビリテー ションの利用を開始した。介護福祉職が送迎時に孫から,「祖母は、日常生活が難 しくなり、自分が食事を作るなどの機会が増え、家事や勉強への不安がある」と相 談された。
介護福祉職の孫への対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「今までお世話になったのですから、今度はHさんを支えてください」
2「家事が大変なら、Hさんに介護老人福祉施設の入所を勧めましょう」
3 「高校の先生や介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談していきましょう」
4「家でもリハビリテーションを一緒にしてください」
5 「近所の人に家事を手伝ってもらってください」

問題22 介護保険制度のサービス担当者会議に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 会議の招集は介護支援専門員(ケアマネジャー)の職務である。
2 利用者の自宅で開催することが義務づけられている。
3 月1回以上の頻度で開催することが義務づけられている。
4 サービス提供者の実践力の向上を目的とする。
5 利用者の氏名は匿名化される。

問題23 社会資源に関する次の記述のうち,フォーマルサービスに該当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 一人暮らしの高齢者への見守りを行う地域住民
2 買物を手伝ってくれる家族
3 ゴミ拾いのボランティア活動を行う学生サークル
4 友人や知人と行う相互扶助の活動
5 介護の相談を受ける地域包括支援センター

問題24 介護福祉士の職業倫理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護が必要な人を対象にしているため、地域住民との連携は不要である。
2 全ての人々が質の高い介護を受けることができるように,後継者を育成する。
3 利用者のためによいと考えた介護を画一的に実践する。
4 利用者に関する情報は,業務以外では公表してよい。
5 利用者の価値観よりも、介護福祉士の価値観を優先する。

問題 25 施設における利用者の個人情報の安全管理対策として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護福祉職が個人所有するスマートフォンの居室への持込みは制限しない。
2 不要な個人情報を破棄する場合は、万が一に備えて復元できるようにしておく。
3 利用者からの照会に速やかに応じるために,整理用のインデックス(index)は使用しない。
4 個人情報に関する苦情対応体制について、施設の掲示板等で利用者に周知徹底す
5 個人情報の盗難を防ぐために、職員の休憩室に監視カメラを設置する。

問題26 訪問介護員(ホームヘルパー)が、利用者や家族からハラスメント(harassment)を受けたときの対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。

1 利用者に後ろから急に抱きつかれたが、黙って耐えた。
2 利用者から暴力を受けたので,「やめてください」と伝え、上司に相談した。
3 利用者が繰り返す性的な話を、苦痛だが笑顔で聞いた。
4 家族から暴言を受けたが、担当なのでそのまま利用者宅に通った。
5 家族からサービス外のことを頼まれて、断ったら怒鳴られたので実施した。

介護福祉士試験-『介護の基本』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『介護の基本』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『介護の基本』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『介護の基本』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題17 「2016年(平成28年)国民生活基礎調査」(厚生労働省)における、同居の主な介護者の悩みやストレスの原因として、最も多いものを1つ選びなさい。

1 家族の病気や介護
2 自分の病気や介護
3 家族との人間関係
4 収入・家計・借金等
5 自由にできる時間がない

解答:1

問題18 「価値のある社会的役割の獲得」を目指すソーシャルロール・バロリゼーション(Social Role Valorization)を提唱した人物として、正しいものを1つ選びなさい。

1 バンクーミケルセン(Bank-Mikkelsen,N.)
2  ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger,W.)
3  メイヤロフ(Mayeroff,M.)
4 キットウッド(Kitwood,T.)
5 ニィリエ(Nirje,B.)

解答:2

問題19 ICF(International Classification of Funtioning,Disability and Health:国際生活機能分類)における環境因子を表す記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimre’s type) である。
2 糖尿病(diabetes mellitus)があるため服薬をしている。
3 医者嫌いである。
4 町内会の会長を務めていた。
5 娘が近隣に住み、毎日訪問している。

解答:5

問題20 利用者の自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ごみの分別がわからない利用者だったので、その場でごみを分別した。
2 利用者の自宅の冷蔵庫の中が片づいていないので、整理整頓した。
3 トイレ誘導した利用者の尿パッドを、本人に配慮して無言で取り替えた。
4 服薬時に、薬を飲むように促して、そばで確認した。
5 利用者が居間でテレビを見ているそばで、洗濯物を畳んだ。

解答:4

問題21 高齢者のリハビリテーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 機能訓練は、1回の量を少なくして複数回に分けて行う。
2 基本的な動作を行う訓練は、物理療法である。
3 関節障害のある人の筋力訓練は、関節を積極的に動かすことが効果的である。
4 パーキンソン病(Parkinson disease)の人の訓練では、体幹をひねることは避ける。
5 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の人の訓練は、朝に行うことが効果的である。

解答:1

問題22 施設利用者の多様な生活に配慮した介護福祉職の対応として最も適切なものを1つ選びなさい。

1 夜型の生活習慣がある人に、施設の就寝時刻に合わせてもらった。
2 化粧を毎日していた人に、シーツが汚れるため、化粧をやめてもらった。
3 本に囲まれた生活をしてきた人に、散乱している本を捨ててもらった。
4 自宅で畳に布団を敷いて寝ていた人に、ベッドで寝てもらった。
5 自宅で夜間に入浴をしていた人に、夕食後に入浴してもらった。

解答:5

問題23 介護医療院に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入所できるのは要介護3以上である。
2 介護医療院の開設は市町村から許可を受けなければならない。
3 入居者のためのレクリエーション行事を行うように努める。
4 入居者一人当たりの床面積は、介護老人福祉施設と同じ基準である。
5 サービス管理責任者を1名以上置かなければならない。

解答:3

問題24 Eさん(女性,82歳,要介護1)は、夫(80歳)と二人暮らしである。膝の
痛みがあるが、夫の介助があれば外出は可能である。
最近Eさん宅は、玄関、トイレ、浴室に手すりを設置している。Eさんは料理が趣味で、近所のスーパーで食材を自分で選び、購入し、食事の用意をしたいと思っている。
こうした中、Eさん宅で介護支援専門員(ケアマネージャー)が関係職種を招集してサービス担当者会議を開くことになった。

Eさんの思いに添ったサービスの提案として最も適切なものを1つ選びなさい。

1 訪問介護員(ホームヘルパー)による調理の生活援助の利用
2 介護支援専門員(ケアマネジャー)の手配による配食サービスの利用
3 社会福祉協議会の生活支援員による日常生活自立支援事業の活用
4 福祉用具専門相談員の助言による四輪歩行車の利用
5 通所介護(デイサービス)の職員による入浴サービスの利用

解答:4

問題25 介護施設におけるプライバシーの保護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ユニット型施設は個室化が推進されているため、各居室で食事をしてもらった。
2 個々の利用者の生活歴の情報を、ルールに従って介護職員間で共有した。
3 個人情報記録のファイルを、閲覧しやすいように机の上に置いたままにした。
4 着衣失行があるため、トイレのドアを開けたままで排泄の介護を行った。
5 家庭内の出来事や会話の内容は、情報に含まれないため記録しなかった。

解答:2

問題26 ハインリッヒ(Heinrich,H.)の法則に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 機能障害,能力障害,社会的不利という障害をとらえるための分類である。
2 人間の自己実現に向けた欲求を5つの階層で示したものである。
3 一つの重大事故の背景には,多くの軽微な事故とヒヤリハットが存在する。
4 患者が余命を知らされてから死を受容するまでの心理的プロセスである。
5 生活課題を抱えた人の支援をする上で必要な7つの原則である。

解答:3

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題17 Fさん(72歳、女性、要介護2)は、中等度の認知症(dementia)があり、自宅で夫と生活している。ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、夫が散乱したコーヒー豆を片づけていた。Fさんは、「わからなくなっちゃった」と言っていた。訪問介護員(ホームヘルパー)が夫に事情を聞くと、「今も日課でコーヒーを豆から挽いて入れてくれるんだが、最近は失敗することが多くなって、失敗すると自信を失ってしまうしね。でも、毎朝、『コーヒーを入れなくちゃ』と言うんだ」と寂しそうに話した。
訪問介護員(ホームヘルパー)の夫への助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「そばにいて、Fさんと一緒にコーヒーを入れてはどうですか」
2 「Fさんと一緒に、喫茶店にコーヒーを飲みに行ってはどうですか」
3 「おいしいコーヒーを買ってきて二人で飲んではどうですか」
4 「私がFさんからコーヒーの入れ方を教えてもらいましょうか」
5 「新しいコーヒーメーカーを買ってはどうですか」

解答:1

問題18 Gさん(80歳、女性、要介護3)は、脳卒中(stoke)の後遺症により左片麻痺があり、からだを思うようにコントロールができず、ふらつきが見られる。以前は、2週間に一度は美容院で長い髪をセットしてもらい、俳句教室に行くのを楽しみにしていた。病気になってからは落ち込むことが増え、介護が必要になったため、介護老人福祉施設に入所した。
ノーマライゼーション(normalization)の考え方を踏まえた、Gさんへの生活支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 洗髪しやすいように、長い髪のカットを勧める。
2 共同生活のため、夕食は施設の時間に合わせてもらう。
3 落ち込んでいるため、居室での生活を中心に過ごしてもらう。
4 おしゃれをして、施設の俳句クラブに参加するように勧める。
5 転倒予防のため、車いすを使用してもらう。

解答:4

問題19 ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の視点に基づく環境因子と心身機能の関連を表す記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 電気スタンドをつけて、読書を楽しむ。
2 車いすを使用して、美術館に行く。
3 聴力が低下すると、コミュニケーションがうまくとれない。
4 ストレスが溜まると、活力が低下する。
5 床面の性状が柔らかいと、バランスを崩す。

解答:5

問題20 Hさん(80歳、女性、要介護1)は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)である。20年前に夫が亡くなった後は、ずっと一人暮らしをしている。これまでの生活を続けていきたいので、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することにした。
訪問介護員(ホームヘルパー)のHさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Hさんの意向を確認して、今までどおり畳で布団の使用を継続した。
2 入浴後、手ぬぐいで体を拭いていたが、バスタオルに変更した。
3 訪問介護員(ホームヘルパー)の判断で、食事の前にエプロンをつけた。
4 整理整頓のために、壁に立てかけてあった掃除機を押し入れに片づけた。
5 Hさんの気持ちを切り替えるために、家具の配置を換えた。

解答:1

問題21 「平成30年版高齢社会白書」(内閣府)で示された65歳以上の者の家庭内事故の発生割合が最も高い場所(屋内)として、正しいものを1つ選びなさい。
1 階段
2 台所・食堂
3 風呂場
4 トイレ
5 居室

解答:5

問題22 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)での介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 テレビのニュースを見て、新しい出来事を覚えてもらう。
2 利用者それぞれの要求には応えられないので、同じ日課で過ごしてもらう。
3 利用者の、現在よりも過去の身体的・精神的状態の把握が優先される。
4 利用者の、なじみのある人や店との関係は継続していく。
5 環境に慣れるまでは、車いすでの移動を勧める。

解答:4

問題23 訪問介護事業所のサービス提供責任者の役割に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の生活課題に沿って、居宅サービス計画書を作成する。
2 具体的な援助目標及び援助内容を記載した訪問介護計画書を作成する。
3 利用者の要望に応じて、他の事業所との利用調整を行う。
4 判断能力が十分でない人に対して、日常的な金銭管理を行う。
5 居宅サービス事業者を招集して、サービス担当者会議を開催する。

解答:2

問題24 介護の実践における多職種連携に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 医師が他職種連携の中心となる介護実践のことである。
2 民生委員やボランティアは、多職種連携のチームから除かれる。
3 医療と介護の連携とは、利用者の体調不良時に医療機関を受診させることを指す。
4 要介護度の改善を優先して、他職種連携によるケアプランを作成する。
5 利用者のケアの方向性に関する情報を共有して、課題の解決に取り組む。

解答:5

問題25 介護福祉職の倫理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護の技術が伴わなくても、利用者の要望を最優先に実施した。
2 利用者が求めた医行為は、実施が可能である。
3 個人情報の取扱いについて、利用者に説明して同意を得た。
4 暴力をふるう利用者を自室から出られないようにした。
5 業務が忙しかったので、施設の廊下で職員同士の打合せを行った。

解答:3

問題26 高齢者介護施設で、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の保菌者が確認されたときの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 入所者全員の保菌の有無を調べる。
2 接触感染予防策を実施する。
3 保菌者のレクリエーションへの参加を制限する。
4 保菌者は最初に入浴する。
5 通常用いられる消毒薬は無効である。

解答:2

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題17 2012年度(平成24年度)「高齢者の健康に関する意識調査結果」(内閣府)の介護を受けたい場所に関する次の選択肢のうち、最も多かったものを1つ選びなさい。

1 「子どもの家で介護してほしい」
2 「介護老人福祉施設に入所したい」
3 「自宅で介護してほしい」
4 「病院などの医療機関に入院したい」
5 「民間の有料老人ホームなどを利用したい」

解答:3

問題18 社会福祉士及び介護福祉士法における介護福祉士の義務として、適切なものを1つ選びなさい。

1 家族介護者の介護離職の防止
2 医学的管理
3 日常生活への適応のために必要な訓練
4 福祉サービス関係者等との連携
5 子育て支援

解答:4

問題19 茶道の師範だったFさん(87歳、女性、要介護3)は、70歳の時に夫を亡くし、それ以降は一人暮らしを続けていた。79歳の頃、定期的に実家を訪ねていた長男が、物忘れが目立つようになった母親に気づいた。精神科を受診したところ、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。昨年から小規模多機能型居宅介護を利用しているが、最近は、宿泊サービスの利用が次第に多くなってきている。Fさんは来所しても寝ていることが多く、以前に比べると表情の乏しい時間が増えてきている。介護福祉職がFさんの生活を支えるための介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Fさんが安心して暮らせるように、長男に施設入所を勧める。
2 夜間に熟睡できるよう、日中は宿泊室に入らないように説明する。
3 長く茶道を続けてきたので、水分補給は緑茶に変更する。
4 心を落ち着かせるために、読書を勧める。
5 茶道の師範だったので、お茶のたて方を話題にする。

解答:5

問題20 Gさん(68歳、女性、要介護2)は、小学校の教員として定年まで働いた。Gさんは. 3年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。夫は既に亡くなっており、長男(30歳)と一緒に暮らしている。週に2回通所介護(デイサービス)に通い、レクリエーションでは歌の伴奏をよくしている。その他の日は、近所の人や民生委員、小学校の教え子たちがGさん宅を訪問し、話し相手になっている。最近、Gさんは食事をとることを忘れていたり、トイレの場所がわからず失敗したりすることが多くなった。
介護福祉職が, Gさんの現状をアセスメント(assessment)した内容と、ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health : 国際生活機能分類)の構成要素の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)は、「心身機能・身体構造」にあたる。
2 レクリエーションで歌の伴奏をすることは、「参加」にあたる。
3 近所の人や民生委員、小学校の教え子は、「個人因子」にあたる。
4 小学校の教員をしていたことは、「環境因子」にあたる。
5 トイレの場所がわからなくなることは、「健康状態」にあたる。

解答:2

問題21 定期巡回・随時対応型訪問介護看護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 このサービスのオペレーターは、サービス提供責任者のことである。
2 利用者の状態の変化に応じて、随時訪問サービスを利用することができる。
3 介護・看護一体型では、訪問看護サービスを利用しても介護報酬は同一分ある。
4 日常生活上の緊急時の対応は行っていない。
5 要支援者、要介護者のどちらも利用できる。

解答:2

問題22 防災に関する次の図記号が意味している内容として、正しいものを1つ選びなさい。

1 避難所
2 避難場所
3 土石流注意
4 地滑り注意
5 津波注意

解答:2

問題23 介護福祉職の職務上の倫理に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 おむつ交換をスムーズに行うために、利用者の居室(個室)のドアを開けておいた。
2 訪問介護(ホームヘルプサービス)中に携帯電話が鳴ったので、電話で話しながら介護した。
3 ベッドから転落した利用者が「大丈夫」と言ったので、そのままベッドに寝かせた。
4 利用者から、入院している他の利用者の病状を聞かれたが話さなかった。
5 利用者が車いすから立ち上がらないように、腰ベルトをつけた。

解答:4

問題24 施設の介護における安全の確保に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 職員に対して安全に関する研修を定期的に行う。
2 施設管理者の安全を第一に考える。
3 利用者の社会的な活動を制限する。
4 利用者に画一的なサービスを提供する。
5 安全対策は事故後に行う。

解答:1

問題25 介護老人福祉施設の感染対策に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 感染対策のための委員会を開催することは任意である。
2 手洗いは,消毒液に手を浸して行う。
3 洗面所のタオルは共用にする。
4 入所者の健康状態の異常を発見したら,すぐに生活相談員に報告する。
5 おむつ交換は,使い捨て手袋を着用して行うことが基本である。

解答:5

問題26 燃え尽き症候群(バーンアウト(burnout))の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 首から肩、腕にかけて凝りや痛みが生じる。
2 人格・行動変化や失語がみられる。
3 無気力感、疲労感や無感動がみられる。
4 身体機能の低下がみられる。
5 日中に耐え難い眠気が生じる。

解答:3

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題17 2017年(平成29年)4月現在、経済連携協定(Economic Partnership Agreement)に基づく介護福祉士候補等の受け入れに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 介護福祉士候補者の受け入れは、2002年度(平成14年度)から始まった。
2 対象となる国は、東南アジア6カ国である。
3 介護福祉士候補者の受入れ施設用件は、常勤介護職員の2割以上が介護福祉士であることである。
4 介護福祉士候補者の在留期間は、3年である。
5 介護福祉士として介護業務に従事する限り、日本に在留できる。

解答:5

問題18 社会福祉士及び介護福祉士法に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 介護に従事している者は、介護福祉士を名乗ることができる。
2 介護福祉士の業として、介護者に対する介護に関する指導が含まれる。
3 成年被後見人や被保佐人は、介護福祉士となることができる。
4 介護福祉士は信用失墜行為をした場合、罰則により1年以下の懲役または30万円以下の罰金に処せられる。
5 介護福祉士国家試験に合格した日から、介護福祉士を名乗ることができる。

解答:2

問題19 介護における自立に向けた支援に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 機能回復訓練を中心に介護計画を作成する事
2 他社の支援を受けずに、自らの力で生活できる状態にすること
3 本人の意思よりも、介護者からみた自立を優先すること
4 介護を受けていても社会参加できるように支援すること
5 自分で着衣し終わるまで、何時間でも介護者が見守ること

解答:4

問題20 Hさん(75歳、女性)は、1か月前に介護老人福祉施設に入所した。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症として、左片ひだりかた麻痺まひがあり、認知症(dementia)と診断されている。看護師として長年勤め、退職時は看護部長であった。Hさんは日ごろから、介護福祉職に苦情を言い、周りの利用者とのトラブルも絶えない。特に日中の入浴に関しては、拒否が強く、「私は仕事があるから、夜に一人でお風呂に入りたい」という訴えが続いている。介護福祉職のHさんへの対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 施設長から、特別扱いはできないことを説明してもらう。
2 夜の、居室での全身ぜんしん清拭せいしきに変更する。
3 Hさんの対応を、施設の看護職員に任せる。
4 家族から、既に退職していることを説明してもらう。
5 Hさんの働いていたころの話を詳しく聴く。

解答:5

問題21 看護小規模多機能型居宅介護に関する記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 居宅サービスに位置づけられている。
2 長期間の宿泊を目的としている。
3 管理者は医師とされている。
4 都道府県域でのサービス提供を行う。
5 看護と介護を一体的に提供する。

解答:5

問題22 個人情報を使用するに当たり、本人や家族への説明と同意が不要となるケースとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 意識消失とけいれん発作を起こした利用者の個人情報を救急隊員に提供する場合
2 指定介護事業者が、サービス転倒者会議に利用者の個人情報を提供する場合
3 行事で撮影した利用者の顔写真を、施設の広報誌に使用する場合
4 転居先の施設の求めに応じて、利用者の個人情報を提供する場合
5 実習生が、利用者の個人情報を閲覧する場合

解答:1

問題23 介護老人福祉施設における防災対策に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 消防法において、年1回以上の消化・避難訓練が義務づけられている。
2 大規模災害時には、災害派遣医療チーム(DMAT)の活動拠点になることが義務づけられている。
3 災害対策基本法に基づき、避難行動要支援者名簿の作成が、施設長に義務づけられている。
4 避難訓練は、混乱が予想される夜間は避ける。
5 施設が作成する非常災害対策計画の内容は、職員間で十分に共有する。

解答:5

問題24 一人暮らしの認知症高齢者のJさんが、一昨日、訪問販売で高価な寝具を購入して、家族が困惑している。この家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Jさんが他社と関わらないように助言する。
2 国民生活センターで、契約を解除してもらうように伝える。
3 施設入所を勧めて、消費者被害を繰り返さないようにする。
4 クーリング・オフ制度を利用して、契約を解除できることを伝える。
5 自己破産制度を活用して、自己破産を勧める。

解答:4

問題25 「育児・介護休業法」に基づく、休業や休暇などの取得に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 育児休業期間は、子が満3歳になるまでである。
2 子の小学校就学前までは短時間勤務制度を活用できる。
3 子が病気等をしたときは。3歳までに年10日間の看護休暇を取得できる。
4 要介護状態にある家族の通院の付添いをするときは、介護休暇を取得できる。
5 介護休業とは、2か月以上要介護状態が続いている家族を介護するためのものである。
(注)「育児・介護休業法」とは「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」のことである。

解答:4

問題26 「ストレスチェック制度」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 ストレスチェックは会社の上司が実施する。
2 ストレスチェックは、労働者数30人以上の事業者に義務づけられている。
3 労働者のメンタルヘルス不調の未然防止が主な目的である。
4 実施した結果は、事業者から労働者に対して通知することが義務づけられている。
5 各事業所で2年に一度実施することが規定されている。
(注)「ストレスチェック制度」とは、労働安全衛生法で定める「労働者に対して行う心理的な負担の程度を把握するための検査及びその結果に基づく面接指導の実施等を事業者に義務づける制度」のことである。

解答:3

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題17 福祉関係三審議会合同企画分科会が提出した今後の社会福祉のあり方について(意見具申)(1989年(平成元年)3月)の内容で,介護保険法の理念・仕組み等につながる事項として,適切なものを1つ選びなさい。

1 社会福祉事業に対する規制強化
2 市町村の役割重視
3 施設福祉サービスの法定化
4 就労支援策の創設
5 福祉文化の創造
(注)福祉関係三審議会合同企画分科会の三審議会とは,中央社会福祉審議会,身体障害者福祉審議会,中央児童福祉審議会のことである。

解答:2

問題18 高齢者虐待調査結果に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 被虐待高齢者と虐待を行った養護者(虐待者)との同居・別居の状況は,虐待者とのみ同居が最も多い。
2 被虐待高齢者からみた虐待を行った養護者(虐待者)の続柄は,夫が最も多い。
3 被虐待高齢者と虐待を行った養護者(虐待者 ・家族形態は,子夫婦と同居が最も多い。
4 養介護施設従事者等による虐待についての相談・通報者は,家族・親族が最も多い。
5 養介護施設従事者等による虐待の事実が認められた施設・事業所の種別は,「有料老人ホーム」が最も多い。
(注)高齢者虐待調査結果とは,2014年度(平成26年度)高齢者虐待の防止,高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果(厚生労働省)のことである。

解答:1

問題19 利用者の生活の質(QOL)を高めるための介護福祉職のあり方として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ADL (Activities of Daily Living : 日常生活動作)の維持・向上を最優先にする。
2 どの利用者に対しても同じ方法で介護する。
3 利用者の精神的側面は考慮しなくてもよい。
4 終末期の介護では,利用者の私物は早めに処分する。
5 利用者のニーズや生活環境を総合的にみて,介護の方針を検討する。

解答:5

問題20 Fさん(80歳,男性)は,パーキンソン病(Parkinson, disease)である。不安定ではあるが,歩行ができる。振戦があり,長い時間座位を保つことが難しい。Fさんに対する介護福祉職のリスクマネジメントとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 歩行を始めるときは,リズムをとれるように一声かける。
2 移動はいつも車いすを使い,ベルトで体を固定する。
3 お茶は湯飲みにたっぷり注いで出す。
4 浴槽につかっている間は,浴室から離れる。
5 いすから立ち上がるときは,顎を前に出して,体幹を伸展させる。

解答:1

問題21 リハビリテーションに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 障害が固定してから開始する訓練のことである。
2 福祉用具を使用せずに,身体的自立を目指すことである。
3 リハビリテーションには,名誉の回復の意味がある。
4 レクリエーションとリハビリテーションは,対極の概念である。
5 施設サービスに限定されている。

解答:3

問題22 災害時,避難所での高齢者への介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 疲労防止のために,日中も臥床して過ごすように勧める。
2 避難所内の調和を乱さないように、個よりも全体に配慮する。
3 杖で歩行している人も,避難所内では車いすを使ってもらう。
4 トイレの数が確保できないので,水分を控えるように助言する。
5 深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防のために,運動をすることを勧める。

解答:5

問題23 ユニット型指定地域密着型介護老人福祉施設に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 家族や友人などが,気軽に宿泊できるように配慮する。
2 昼間は, 2ユニットごとに常勤1名の介護職員を配置する。
3 食事は,施設が決めた時間内に食べ終わるように介護する。
4 利用者数は,災害などの事情があっても,定員数以内とする。
5 多様な娯楽設備を備えて,外出しなくても施設内で生活を完結できるようにする。

解答:1

問題24 指定認知症対応型通所介護のサービスに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者は,65歳以上で認知症(dementia)のあるものに限られる。
2 家族が送迎を行うことが原則である。
3 認知症対応型通所介護計画は,精神科医が作成する。
4 利用者は,原則として事業所のある市町村の住民である。
5 サービス提供時間は,8時間を上限とする。

解答:4

問題25 身体拘束ゼロヘの手引き(2001年(平成13年)厚生労働省)の身体拘束の内容に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 自分で降りられないように,ベッドの四方を柵で囲むことは,禁止行為とされている。
2 切迫性と非代替性と永続性の3つの要件を満たせば,身体拘束は認められる。
3 本人の同意なく,やむを得ずおむつを着用させることは,禁止行為とされている。
4 事前に利用者や家族に説明があれば,実際に身体拘束を行うときの説明手続きは省略できる。
5 やむを得ず身体拘束をした場合は,そのたびに保険者に報告する義務がある。

解答:1

問題26 介護福祉職の腰痛予防に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護中の姿勢は中腰を基本とする。
2 1年ごとに定期健診を受ける。
3 勤務時間内は,全員が一律にコルセットを着用する。
4 静的ストレッチングが効果的である。
5 移乗や移動の支援は,利用者を抱えて行う。

解答:4

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題17 2013年(平成25年)の「国民生活基礎調査」(厚生労働省)に関する次の記述のうち、2004年(平成16年)と2013年(平成25年)の65歳以上のいる世帯について、正しいものを1つ選びなさい。(「国民生活基礎調査」(厚生労働省))

1 65歳以上の者のいる世帯は、どちらも全世帯の6割を超えている。
2 「親と未婚の子のみの世帯」は、2013年(平成25年は2004年(平成16年)に比べて減少している。
3 「夫婦のみの世帯」は、2013年(平成25年)は2004年(平成16年)に比べて減少している。
4 「単独世帯」は、2013年(平成25年)は2004年(平成16年)に比べ増加している。
5 「三世代世帯」は、どちらも65歳以上の者のいる世帯の3割を超えている。

解答:4

問題18 社会福祉士及び介護福祉士法に基づいて、介護福祉士に課せられている誠実義務に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 常に担当する利用者の立場に立って業務を行う。
2 国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図る。
3 利用者を心身共に健やかに育成する責任を負う。
4 利用者の心身の健康の保持のために必要な措置を講じる。
5 利用者が安心して暮らすことのできる地域社会の実現に寄与する。

解答:1

問題19 Fさん(82歳、男性)は、脳梗塞の後遺症による右片麻痺と運動性失語の状態で、介護老人福祉施設へ入所した。自分の意思は、顔の表情やうなずきなどの動作や左手を使って伝えることができる。2時間ほどは車いすで座位を保つことができる。食事の際は、自分でご飯やおかずをスプーンに乗せたり汁物を口に運んで食べることはできる。食事場面における介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食事を居室のベッド上でとるように促す。
2 メニューの説明は不要である。
3 左手で食べたいものを示すように促す。
4 ご飯とおかずを混ぜてスプーンに乗せて口に運ぶ。
5 好みの食べ物は最後に食べるように促す。

解答:3

問題20 利用者の自己決定に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 支援者は、利用者の自己決定に対する働きかけを行ってはならない。
2 援助を受けている利用者は、自己決定をおこなうことができない。
3 判断能力が低い利用者の場合、家族の意向を優先して決定する。
4 利用者はエンパワメントアプローチをされることで、自己決定能力が高まる。
5 自己決定には、責任能力の有無が条件となる。

解答:4

問題21 リハビリテーションの理念を表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 機能回復訓練
2 就労移行支援
3 全人間的復権
4 地域定着支援
5 特別支援教育

解答:3

問題22 利用者がその人らしい生活を実現されるように、介護福祉職が把握すべき情報として、最も優先度が高いものを1つ選びなさい。

1 利用者の所有する不動産の種類や価値
2 改訂長谷川式簡易知能評価スケールの得点
3 既往症
4 最近一年間の体重変化
5 これまでの生活環境と生活習慣

解答:5

問題23 障害者の年金、手当、扶助に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 障害基礎年金の障害等級は、1級と2級である。
2 障害基礎年金と老齢厚生年金は、併給できない。
3 障害基礎年金は、全額が生活保護の収入認定の対象外となる。
4 特別障害者手当は、市町村の条例によって実施される。
5 2013年(平成25年)の生活保護基準の見直しに伴って、障害者加算が廃止された。

解答:1

問題24 通所介護(デイサービス)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 事業者による非常災害対策訓練の実施は、任意である。
2 事業者は、正当な理由なくサービスの提供を拒んではならない。
3 サービスの内容等を記載した通所介護計画の作成は、任意である。
4 短期入所生活介護と訪問介護(ホームヘルプサービス)を組み合させなければならない。
5 日常生活の自立を助けるために、専門職による理学療法や作業療法を行わなければならない。

解答:2

問題25 サービス担当者会議に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 サービス提供者の実践力の向上を主な目的とする。
2 利用者とその家族の参加を基本とする。
3 市町村社会福祉協議会が主催する。
4 市町村の会議室で開催することが望ましい。
5 利用者を匿名にして議論する。

解答:2

問題26 介護老人福祉施設に入所後、すぐに退所したいと訴える利用者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 精神安定を図るために、利用者に精神安定剤を服薬してもらう。
2 利用者の思いを最優先に考えて、退所の手続きをする。
3 利用者に退所を思い直してもらうために、家族は介護する意思がないと伝える。
4 利用者の今の思いを受け止めて、その発言の背景を確認する。
5 気分を変えてもらうために、利用者をテレビの前に案内する。

解答:4

問題27 施設での介護の在り方に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の羞恥心に配慮した介護を行う。
2 親しみを込めて、利用者を愛称で呼ぶ。
3 多床室では、介護職の目が行き届くように、カーテンは開けておく。
4 入室するときは、日常的なことなので、ノックや声かけをしなくてもよい。
5 医師から利用者に関する情報の提供を求められても、それがどんな理由であっても応じないようにする。

解答:1

問題28 次のマークが示す内容として、正しいものを1つ選びなさい。

1 国に登録された第三者承認機関によって、品質が保証された製品である。
2 身体拘束ゼロに役立つ製品である。
3 介護福祉士が医療的ケアを行うための製品である。
4 介護保険制度において、利用者の経済的負担がない製品である。
5 福祉用具・介護ロボット実用化支援事業で、普及啓発の対象となる製品である。

解答:1

問題29 リスクマネジメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 細心の準備をすれば、事故は起こらない。
2 小さな介護事故は、個人で対応する。
3 介護事故の報告を済ませたら、その後の対応は組織の代表者に一任すればよい。
4 介護業務に慣れると事故は起こらない。
5 ヒヤリ・ハット事例の収集・分析が、事故を防ぐことにつながる。

解答:5

問題30 感染対策に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 下痢・嘔吐が続く介護福祉職は、マスクして業務を行う。
2 汚れが目に見える場所を消毒することが、感染症予防に有効である。
3 モップを使う床掃除の場合は、乾いたモップで汚れを拭き取る。
4 手袋を着用していれば、排泄物や嘔吐物を触った後の手洗いを省略してもよい。
5 固形石鹸(こけいせっけん)よりも液体石鹸(えきたいせっけん)のほうが望ましい。

解答:5

問題31 労働安全衛生法に定められている内容に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 労働災害の防止に関する措置への労働者の協力
2 労働者の介護休業
3 女性労働者の婚姻、妊娠、出産等を理由とする不利益取扱いの禁止
4 常時20名以上の労働者を使用する事業場の衛生委員会の設置
5 労働者の1日の法定労働時間

解答:1

問題32 ストレスマネジメントに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 仕事に没頭することでストレスを忘れるようにする。
2 自分はストレスを感じることがないと考える。
3 悩みは他人に相談せずに、自分で解決しようとする。
4 困難な現実からは目をそらして、自己を正当化する。
5 自分に合った適切な対処法を持つ。

解答:5

まとめ

介護福祉士試験-『介護の基本』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

介護福祉士試験 介護の基本-介護における安全の確保とリスクマネジメント-合格するための過去問分析

介護における安全の確保とリスクマネジメント(過去問=試験対策)

○高機能(N95タイプ)マスクは、新型インフルエンザや結核、SARSに対して使われる。

○インフルエンザウイルスは大きく分けて、A型・B型・C型の3種類があり、このうちヒトの世界で流行を起こし問題となるのは、A型とB型である。またインフルエンザは通常のかぜと比べ、症状が重く、全身症状も顕著に現れる。そのため、高齢者がかかると肺炎を併発したり、持病を悪化させたりして重篤になり、最悪の場合は死に至ることもある。

○平成13年の予防接種法改正により、インフルエンザは二類疾病に分類され、市町村長はインフルエンザの予防接種を行わなければならないこととなった。インフルエンザの定期の予防接種を行う対象者は、65歳以上の者、および、60歳以上65歳未満であって、心臓、じん臓若しくは呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有するものである。

○結核による死亡率は減少傾向にある。また、現在の日本の結核死亡率は65歳以上にピークが見られる。

○結核対策では、医療費の公費負担制度が実施されている

○非結核性(否定型)抗酸菌感染症は結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気のことでありヒトからヒトへ感染(伝染)しない。7 結核は飛沫感染し肺結核になると微熱が続く、咳嗽(がいそう)=咳(せき)がずっと止まらない、全身倦怠感、寝汗といった風邪と同じ様な症状がでてくる。

○感染症新法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の制定により、結核予防法は廃止された。

○結核菌に対する免疫能の有無を調べるツベルクリンテストが行われなくなり、現在は予防接種法に基づき生後6ヶ月に至るまでの定期接種時にある乳幼児に対してのみ、ツベルクリン反応検査をせずに直接にBCG接種を行う形となっている。

○ハンセン病は、かつて「らい」あるいは「らい病」と呼ばれていたが、1996(平成8)年「らい予防法」が廃止された。

○日和見感染症とは通常の免疫能を持つ人には感染しないような弱毒微生物による感染症のことをいう。日和見感染の中には、カリニ肺炎や単純ヘルペス、MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌)が含まれる。

○HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はセックスや輸血で感染するが多い。現在エイズ予防のためのワクチンは開発されていない。

○性感染症では、淋病、クラミジアなどの性感染症が増加傾向にある。

○破傷風は、破傷風菌が産生する毒素のひとつである神経毒素の破傷風により強直性痙攣をひき起こす感染症である。

○ポリオウイルスによる感染症は、特に抵抗力(免疫力)の弱い乳幼児に好発する。現在ではその予防のためにワクチン接種が実施されている。

○疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニの寄生による皮膚感染症である。

○角化型(ノルウェー)疥癬患者は、個室管理が必要である。

○疥癬(かいせん)で感染した利用者の衣類や寝具の洗濯は、感染の可能性を考慮し分けて洗濯します。

○疥癬(かいせん)で感染した利用者の入浴は、順番を最後にする。

○利用者の安全を確保するために事故が起きる前にその体制を検討する。

○事故報告書は、安全対策に役立つよう関係者すべてが共有できるようにしなければならない。

○指定介護老人福祉施設は、入所者に対する指定介護福祉施設サービスの提供により賠償すべき事故が発生した場合は、損害賠償を速やかに行わなければならない。

○介護現場で事故が発生した場合には、すみやかに、市町村、入所者の家族に連絡を行なうとともに、必要な措置を講じなければならない。

○不慮の事故死亡統計」(厚生労働省)によると、高齢者の家庭内における不慮の事故による死亡は、窒息、溺死、転倒・転落の順で多い。

○ノロウイルス感染では発熱、吐き気、嘔吐、下痢などの症状がみられる。

○ノロウイルス(小型球形ウイルス)による食中毒の主たる原因食品は牡蠣(かき)である。

○ノロウイルス感染症は、感染症法で5類感染症に位置づけられた「感染性胃腸炎」の一つである。このウイルスの消毒・殺菌は逆性石けんやエタノールでは効果がないが最も有効なのは次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)である。

○ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は手指や食品などを介して経口感染するものであり特に冬季に流行する。このウイルスの潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり発熱は軽度である。

○ノロウイルス(Norovirus)による感染は冬が多い。

○ノロウイルス(Norovirus)による感染は、飛沫感染(空気感染)である。

○ノロウイルスは感染力が強く、またウイルスが飛散し空気感染するので集団感染となりやすい。

○災害時には深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防のために、運動をすることを勧める。

○ヒヤリ・ハット報告書は、事故報告書とは分けて記載する。

介護における安全の確保とリスクマネジメントの勉強メモ

感染症

感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳等の症状がでることをいいます。感染症には、インフルエンザのように人から人にうつる感染症のほかに、破傷風や日本脳炎のように人から人にはうつらず、傷口から、あるいは動物や昆虫から、感染する感染症も含まれています。感染して発病する場合もあれば、ほとんど症状がでずに終わってしまう場合もあります。また、一度症状がでるとなかなか治りにくく、時には死に至るような感染症もあります。

感染経路

人からうつる感染症には、「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」の3つの経路があり、感染症を予防するためにはそれぞれにおいて感染経路を断ち切るための対策が必要になります。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大別されます。ヒトの流行に関係があるのはA型B型です。
症状は、発熱、鼻水•鼻づまり、せき、悪寒、関節痛、頭痛、倦怠感などがあります。
主な感染経路は、飛沫感染接触感染空気感染がある。
インフルエンザの基本は手洗いです。

ノロウイルス

ノロウイルスとは、ウイルス性胃腸炎の原因として知られる、感染力の強いウイルスのことです。ノロウイルスによって引き起こされる感染症を、ノロウイルス感染症と言います。
症状は、嘔吐、下痢・腹痛、発熱などがあります。
高齢者や幼児、病弱な人は、嘔吐・下痢による脱水や窒息、誤嚥性肺炎などで死に至ることもあるため、注意が必要です。
主な感染経路は、経口(糞口)感染飛沫感染接触感染空気感染がある。
ウイルスは熱に弱いため、加熱調理は有効な手段の一つです。ノロウイルスの汚染のおそれのある貝類や野菜などの食材は、85~90℃で90秒以上加熱してから食べるように心がけてください。

ロタウイルス

ロタウイルスとは、冬季に乳幼児の急性の胃腸炎を引き起こす原因ウイルスです。感染力がきわめて強く、わずか10個以下でもウイルスが体内に入ると感染してしまいます。
症状は、嘔吐、下痢・腹痛、発熱などがあります。
例年1~4月に流行します。発症しやすいのは、生後6か月~2歳の乳幼児で、5歳までにほとんどの小児が経験します。
主な感染経路は、経口(糞口)感染、接触感染がある。
嘔吐物や便を掃除するときは、使い捨てのマスクと手袋を着用し、汚物中のウイルスが飛び散らないように、静かに拭き取ります。床に付着した便や吐物は次亜塩素酸ナトリウム※で拭き取ってください。また、手洗いは忘れずに。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

人に感染する「コロナウイルス」は、7種類見つかっており、その中の一つが、昨年12月以降に問題となっている、いわゆる「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。
主な感染経路は、飛沫感染接触感染がある。
現時点で潜伏期間は1-14日(一般的には約5日)とされている。
コロナウイルス感染予防のためにできることは、1 石鹸やアルコール消毒液などによる手洗い、2 正しいマスクの着用を含む咳エチケット、3 高齢者や持病のある方は公共交通機関や人込みを避ける

疥癬

疥癬とは、ヒゼンダニというたいへん小さなダニが人の皮膚に寄生しておこる、かゆみを伴う皮膚の病気です。
この病気には、通常疥癬と呼ばれるものと、他の人に感染する力が強い角化型疥癬(ノルウェー疥癬)と呼ばれる2つの種類の病型があります。

通常疥癬で寄生するヒゼンダニの数は数十匹以下ですが、角化型疥癬(ノルウェー疥癬)では100万~200万匹であり、その感染力に大きな違いがあります。
疥癬は、病院や施設など、長時間にわたり集団生活する場で、入院(入所)者や職員にも感染が起こり、また媒介となりうる感染症です。時に集団発生を起こすことがあり注意が必要です。

性感染症

「STD(性病・性感染症)」とは、性行為により感染する病気のことです。症状を感じにくいものもあるため、感染して気づかないでいると、知らない間に体がむしばまれていきます。“
クラミジア/HIV/エイズなどは、感染している人との性行為により、感染がおこる。
STD(性病・性感染症)の感染経路は、「性行為」です。性行為以外の日常生活では感染しません。
STD(性病・性感染症)は、感染している人との性行為により感染します。病原菌を含む精液、腟分泌液、血液などが、口や性器の粘膜、皮膚などに接触することで感染がおこります。

エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群とは、食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります
予防のためには、
(1) ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
(2) 十分にこまめに水分を取る
(3) アルコールを控える。できれば禁煙する
(4) ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
(5) かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする
(6) 眠るときは足をあげるなどを行いましょう。

ヒヤリ・ハットと事故報告書

事故報告書は、市町村への報告が必要となります。また事故の内容によっては都道府県への報告をしなければなりません。一方、ヒヤリ・ハット報告書は施設内のみでの処置となります。したがってヒヤリ・ハット報告書と事故報告書は区別して取り扱います。

介護福祉士試験 介護の基本-介護従事者の倫理-合格するための過去問分析

介護従事者の倫理(過去問=試験対策)

○介護従事者は、自分の行う介護方法に不安のあるときには、適切な人に援助を求める勇気が必要である。

○介護従事者は、要援護者の安全である権利、知る権利、選ぶ権利、意見を言う権利などを尊重して援助する。

○介護従事者は、利用者に関する情報は他の専門職と情報を共有しなければならない。

○介護従事者は、利用者の自己決定を尊重しなければならない。

○利用者のプライバシーにかかわる情報を他機関の専門職に提供し協議する必要があるときは、原則として利用者の了解を得なければならない。

○介護従事者は、利用者に専門的知識と技術に基づく介護を提供すると同時に、自分に目を向け人間性を高めることが求められる。(自己研鑽)

○介護者の原則として、利用者の日常生活行動能力を把握しておき、セルフケアを尊重した援助を行う。

〇介護従事者の基本活動である「身の回りの世話」に関しては、他の職員との連携をしなければならない。

○関連する機関や人が連携してサービスを提供する場合には、利用者の情報の保護も、その情報の共有も共に大切である。

○利用者の自立支援にあたっては、必要な情報収集であっても、利用者や家族が話したくないことは無理に聞くことなく、相手との信頼関係を築きながら情報を得る。

○利用者の自立支援では、利用者が日常生活活動がどの程度できるのか、できないことは何かを判断し、またできない原因を探るために収集した情報を活用する。

○利用者の自立支援では、介護に必要な情報でも最初にすべてを聞き出そうとせず、介護活動を通じて折々に聞くことにする。

〇日常生活動作に全面的な介護が必要な重度障害者のケア計画には、自立支援のプログラムに含めなければならない。

○自立支援の目標は、ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)の確立である。自立支援の援助では利用者の日常生活の自立可能な動作を把握して、セルフケアを尊重した支援を行う。

○高齢者の活動的な生活を維持するため下肢機能が低下した高齢者には、立位動作を容易にするためベッドを使用する方がよい。

○介護における安楽とは、利用者に身体的な苦痛や不快感がないということだけではない。

○体位変換をするときは、介護者は両足を開いて支持面を広くし膝を屈曲させて重心を低くした姿勢をとる。

○車いすからベッドへ移乗する際には、介護者は利用者の骨盤を両手で支え膝折れを防ぐ。

○膀胱(ぼうこう)カテーテル留置中の利用者の尿に混濁が現れた。利用者に痛みの訴えや発熱もなかったが、担当医に連絡することにした。

○個人情報の保護に関する法律が平成15年施行され、その後平成16年には「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイドライン」が示された。

○身体拘束ゼロヘの手引き(2001年(平成13年)厚生労働省)では、自分で降りられないようにベッドの四方を柵で囲むことは、禁止行為とされている。

介護従事者の倫理の勉強メモ

介護福祉士に求められる義務

誠実義務
信用失墜行為の禁止
秘密保持義務
連携
資質向上の責務」が規定されています。(社会福祉士及び介護福祉士法)

介護福祉士が守るべき基本的な倫理

第1条 利用者本位自立支援
第2条 専門的サービスの提供
第3条 プライバシーの保護
第4条 総合的サービスの提供と積極的な連携協力
第5条 利用者ニーズの代弁
第6条 地域福祉の推進
第7条 後継者の育成 (日本介護福祉士会倫理綱領)

日本介護福祉士会倫理綱領

前文
私たち介護福祉士は、介護福祉ニーズを有するすべての人々が、住み慣れた地域において安心して老いることができ、そして暮らし続けていくことのできる社会の実現を願っています。 そのため、私たち日本介護福祉士会は、一人ひとりの心豊かな暮らしを支える介護福祉の専門職として、ここに倫理綱領を定め、自らの専門的知識・技術及び倫理的自覚をもって最善の介護福祉サービスの提供に努めます。

(利用者本位、自立支援)
1 介護福祉士はすべての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住民が心豊かな暮らしと老後が送れるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していきます。

(専門的サービスの提供)
2 介護福祉士は、常に専門的知識・技術の研鑽に励むとともに、豊かな感性と的確な判断力を培い、深い洞察力をもって専門的サービスの提供に努めます。  また、介護福祉士は、介護福祉サービスの質的向上に努め、自己の実施した介護福祉サービスについては、常に専門職としての責任を負います。

(プライバシーの保護)
3 介護福祉士は、プライバシーを保護するため、職務上知り得た個人の情報を守ります

(総合的サービスの提供と積極的な連携、協力)
4 介護福祉士は、利用者に最適なサービスを総合的に提供していくため、福祉、医療、保健その他関連する業務に従事する者と積極的な連携を図り、協力して行動します。

(利用者ニーズの代弁)
5 介護福祉士は、暮らしを支える視点から利用者の真のニーズを受けとめ、それを代弁していくことも重要な役割であると確認したうえで、考え、行動します。

(地域福祉の推進)
6 介護福祉士は、地域において生じる介護問題を解決していくために、専門職として常に積極的な態度で住民と接し、介護問題に対する深い理解が得られるよう努めるとともに、その介護力の強化に協力していきます。

(後継者の育成)
7 介護福祉士は、すべての人々が将来にわたり安心して質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、介護福祉士に関する教育水準の向上後継者の育成に力を注ぎます。

ボディメカニクス

ボディメカニクスとは、姿勢を安定させて最小限の労力で要介護者を支えたり、動かしたりすることができる介護技術です。
人間の姿勢や動作するときの骨格・筋肉などの力学的関係から考えられた介護する側もされる側も楽な方法といえます。

ボディメカニクスの基本条件

対象者に近づく
対象者に近づくことで力を入れやすくなります。

対象者を小さくまとめる
力が分散すると重くなるので、腕を胸の上にのせる、膝を立てるなどコンパクトにすると、介助しやすくなります。

支持基底面積を広くとる
両足を肩幅に広げたり、片方の足を斜め前に出すと、足を閉じているときより、身体が安定します。

重心を下げて骨盤を安定させる
膝を曲げて重心をさげると腰に負担がかからず、しっかり支えることができます。

身体はねじらない
不自然に身体をねじると腰痛の原因になります。足先を対象に向けて介助しましょう。

全身を使う
作業は腕だけでなく、全身を使うようにすると、安定します。

水平に移動する
水平に移動すると重力の影響を受けないので、負担が少なくてすみます。

てこの原理を利用する
支えとなる部分・力を加える部分・加えた力が働く部分の関係を頭に入れて介助すると、少ない力で大きな効果を得られます。

個人情報を扱う際の基本的なルール

(1)個人情報を取得するとき
個人情報を取得する際は、どのような目的で個人情報を利用するのかについて、具体的に特定しなければなりません。
個人情報の利用目的は、あらかじめ公表するか、本人に知らせる必要があります

(2)個人情報を利用するとき
取得した個人情報は、利用目的の範囲で利用しなければなりません
すでに取得している個人情報を、取得時と異なる目的で利用する際には、本人の同意を得る必要があります。

(3)個人情報を保管するとき
取得した個人情報は漏洩などが生じないように、安全に管理しなければなりません

身体拘束

身体拘束とは、 徘徊、他人への迷惑行為等のいわゆる問題行動などを防止するために、車いすやベッドに拘束するという、高齢者の行動の自由そのものを奪うことです。
2000年4月に始まった介護保険制度に伴い、高齢者が利用する介護保険施設などでは身体拘束が禁止されており、現在身体拘束ゼロに向けた取り組みがいろいろと行われています。

身体拘束禁止の対象となる具体的行為

①徘徊しないように、車椅子や椅子、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。

②転落しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。

③自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む。

④点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、四肢をひも等で縛る。

⑤点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、または皮膚をかきむしらないように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつける。

⑥車椅子や椅子からずり落ちたり、立ち上がったりしないように、Y字型抑制帯や腰ベルト、車椅子テーブルをつける。

⑦立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるような椅子を使用する。

⑧脱衣やおむつはずしを制限するために、介護衣(つなぎ服)を着せる。

⑨他人への迷惑行為を防ぐために、ベッドなどに体幹や四肢をひも等で縛る。

⑩行動を落ち着かせるために、向精神薬を過剰に服用させる。

⑪自分の意思であけることのできない居室等に隔離する。

介護福祉士試験 介護の基本-介護実践における連携-合格するための過去問分析

介護実践における連携(過去問=試験対策)

○介護支援専門員は、利用者が住宅改修を希望した場合、必要に応じて作業療法士などに相談するよう助言する。

○主任介護支援専門員は、60か月以上の実務経験がある介護支援専門員が主任介護支援専門員研修を修了することで資格が得られる。

○地域包括センターには、主任介護支援専門員の配置が義務づけられています。

○介護保険法において「介護支援専門員」とは、要介護者又は要支援者からの相談に応じ、適切な居宅サービス、地域密着型サービス、施設サービス、介護予防サービス又は地域密着型介護予防サービスを利用できるよう市町村や介護サービス事業者、介護保険施設などとの連絡調整等を行う者であって、必要な援助に関する専門的知識及び技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けたものをいう。

○介護保険制度では、ケアマネジャーの「資質・専門性の向上」と「独立性・中立性の確保」の観点から、5年ごとの更新制が定められている。

○介護支援専門員が守秘義務違反を行ったときは、1年以下の懲役または100万以下の罰金が科せられる。

○介護支援専門員、は新規認定での認定調査ができない。

○新規認定は、市町村が行う。

○通常、ケアプランは介護支援専門員(ケアマネジャー)に依頼して作成されるが、自分で作成することも認められている。利用者自身が作成したケアプランを、セルフケアプランという場合がある。

○介護支援専門員の配置は、認知症対応型共同生活介護、特定施設入所者生活介護、小規模多機能型居宅介護にも配置が義務づけられている。

○介護福祉士は、利用者が体の不調を訴えた場合であったも原則、医療行為を行うことはできない。

○介護福祉士は、利用者が家屋改造を希望した場合、業療法士などと同行するとよい。

○地域包括センターでは、介護予防を重視した介護予防ケアプランが作成される。

○地域包括支援センターは、公正・中立な立場から、・総合相談支援、・虐待の早期発見・防止などの権利擁護、・包括的・継続的ケアマネジメント、・介護予防ケアマネジメントという4つの機能を担うことになっている。また地域包括支援センターの運営主体は市町村である。

○地域包括支援センターの必置要員は原則として、保健師、主任ケアマネージャー、社会福祉士である

○地域包括支援センターの主な業務は、1総合相談・支援、2介護予防マネジメント、3包括的・継続的マネジメント、4「権利擁護」に関する相談業務である。

○地域包括支援センターは、要介護認定の申請手続きの代行ができる。

○地域包括支援センターはワンストップサービスの拠点(1ヶ所で相談からサービスの調整に至る機能を発揮する)として機能することも期待されている。

○地域包括支援センターは、高齢者にかかわるボランティアや民生委員などと連携することが求められている。

○ボランティアコーディネーターは、ボランティアの受け入れについて、事前に利用者に説明し了解を得る。

○ボランティアコーディネーターは、ボランティアには、活動中の事故に備え、ボランティア保険に加入することをすすめる。

○民生委員の根拠法は、民生委員法であるが、民生委員は生活保護法において協力機関として位置づけられている。

○民生委員は、都道府県知事の推薦によって、厚生労働大臣がこれを委嘱する。

○民生委員は、児童福祉法による児童委員を兼務しており、都道府県知事は児童虐待が行われているおそれがあると認められるときは、児童委員に児童の居宅への立入調査を行わせることができる。

○担当民生委員は、地域の住民が生活福祉資金における療養・介護資金の借入れを申し込む場合、民生委員調査書を添えて当該市町村社会福祉協議会に提出する。

〇民生委員の名誉職規定は、2000の法改正で削除された。

○日常生活自立支援事業は、利用者保護のための制度として社会福祉法に規定され都道府県社会福祉協議会が実施主体となっている。

○日常生活自立支援事業は、支援計画を作成し、利用者と契約して、サービスを提供する。利用相談を受けると市町村社会福祉協議会が生活支援員を派遣する。この事業の援助内容に、「日常的金銭管理」がある。

○日常生活自立支援事業での生活支援員による援助内容としては、福祉サービスについての情報提供・助言、手続き援助、利用料の支払い及び苦情解決制度の利用援助などがある。

○日常生活自立支援事業とは、判断能力の不十分な痴呆性高齢者らと契約し、日常的な金銭管理や福祉サービス利用の手続代行などを行うものである。

○日常生活自立支援事業では、利用者希望の判断能力及び契約締結能力に質疑がある場合、契約締結審査会が審査する。

○サービス提供責任者、居宅サービス計画に基づいて、訪問介護計画を作成する。

介護実践における連携の勉強メモ

地域包括支援センター

地域包括支援センターは、地域における総合的なマネジメントを担う機関と位置づけられ設置が義務づけられることになりました。(在宅介護支援センターの運営法人(社会福祉法人、医療法人等)等の市町村から委託を受けた法人が運営します。

地域包括支援センターは、介護保険法で定められた、地域住民の保健・福祉・医療の向上、虐待防止、介護予防マネジメントなどを総合的に行う機関である。。各区市町村に設置される。2005年の介護保険法改正で制定された。
地域包括支援センターには、保健師主任ケアマネジャー社会福祉士が置かれ、専門性を生かして相互連携しながら業務にあたる。

主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)

主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)は、一般のケアマネジャーの上級資格として、2006年の介護保険制度の改正で設けられました。

主任ケアマネジャーに期待されている役割
・介護に関わる多様なサービス(介護保険、医療、福祉など)のネットワークの向上
・ほかのケアマネジャーへの助言や指導を担うフォローアップ役
・地域の課題や特性を見極めて包括ケアシステムを進める実践者としての役割

介護支援専門員の配置

介護支援専門員の配置は、認知症対応型共同生活介護特定施設入所者生活介護小規模多機能型居宅介護に配置が義務づけられている。

ボランティアコーディネーター

ボランティア・コーディネーターは、「ボランティア活動を行いたい」という意志を持つ人や社会組織のニーズ(ボランティア・ニーズ)と、「ボランティア活動の支援を求めたい」人や社会組織のニーズ(社会ニーズ)の間にあって、それぞれのニーズが充足されるために必要な支援等を行う“触媒”としての役割を果たす専門的スタッフである。

民生委員

民生委員とは、常に住民の立場に立つて相談に応じ、及び必要な援助を行い、もつて社会福祉の増進に努める社会奉仕者であり日本の市町村の区域に配置されている。

民生委員法
第一条 民生委員は、社会奉仕の精神をもつて、常に住民の立場に立つて相談に応じ、及び必要な援助を行い、もつて社会福祉の増進に努めるものとする。
第二条 民生委員は、常に、人格識見の向上と、その職務を行う上に必要な知識及び技術の修得に努めなければならない。
第三条 民生委員は、市(特別区を含む。以下同じ。)町村の区域にこれを置く。
第四条 民生委員の定数は、厚生労働大臣の定める基準に従い、都道府県知事が、前条の区域ごとに、その区域を管轄する市町村長(特別区の区長を含む。以下同じ。)の意見をきいて、これを定める。
第五条 民生委員は、都道府県知事の推薦によつて、厚生労働大臣がこれを委嘱する。

民生委員の職務
①住民の生活状態を必要に応じ適切に把握しておくこと。
②援助を必要とする者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように生活に関する相談に応じ、助言その他の援助を行うこと。
③援助を必要とする者が福祉サービスを適切に利用するために必要な情報の提供その他の援助を行うこと。
④社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し、その事業又は活動を支援すること。
⑤福祉事務所その他の関係行政機関の業務に協力すること。

日常生活自立支援事業

日常生活自立支援事業とは、認知症高齢者、知的障害者、精神障害者などのうちで、判断能力が不十分な人が住み慣れた地域や家において自立した生活が送れるよう、利用者の契約に基づいて、地域の社会福祉協議会が福祉サービスの利用援助等を行なうものです。

地域の社会福祉協議会の「専門員」や地域から派遣される「生活支援員」が、利用者の生活の援助を行ないます。「生活支援員」は利用者の契約能力の有無等を確認したうえで、福祉サービスの利用、金銭や不動産の管理などを援助します。

サービス提供責任者

サービス提供責任者はサ責とも呼ばれ、訪問介護事業所の利用者さんのために、ケアマネジャーやヘルパーとの関係をつなぎ、介護サービスの計画を立てる役割を持っています。

ヘルパーと利用者さんの調整・利用者さんのアセスメント・「訪問介護計画書」の作成・ケアマネジャーとの連携など、その仕事は多岐に渡り、高齢者・障がい者問わず訪問介護サービスの要となります。

サービス提供責任者の役割
①訪問介護サービスの申し込み等の調整
②訪問介護計画の作成
③訪問介護計画の説明
④訪問介護サービス提供後の状況把握
⑤訪問介護員等に対する技術指導
⑥訪問介護員等のサービス内容の管理
⑦介護技術の研鑽(けんさん)
⑧居宅支援事業者等との連携、サービス担当者会議への参加

介護福祉士試験 介護の基本-介護サービス-合格するための過去問分析

介護サービス(過去問=試験対策)

○介護サービスを受けるためには、ケアプラン(介護サービス計画)を作成する必要がある。

○ケアプランに基づき、必要なサービスが受けられるようにケアマネジメントが実施される。

○ケアマネジメントの一般的な進め方の順序は、1:利用者の顕在的及び潜在的能力並びに利用者の包括的なニーズを把握し利用できる資源を評価する。2:利用者個々人に対して、24時間、1週間、1か月などにわたる総合的な援助計画を立てる。3:援助計画に基づいて諸資源を活用する。4:利用者に提供されるべき諸サービスが適切に提供されているかどうかを確認し評価する。

○ケアマネジメントにおいては、状況に応じて個別援助技術を活用することができる。

○ケアマネジメントは、複合的な社会生活上の問題を抱える要援護者に対して、その問題の解決のために必要な社会資源を適切な時機に適切な方法で結びつける手続きの総体である。ケアマネジメントの過程は、一般に、1.入口(ケース発見、スクリーニング及びインテーク)、2.アセスメント、3.ケース目標の設定とケアプランの作成、4.ケアプランの実施、5.監視及びフォローアップ、6.再アセスメント、7.終結、からなる。

○ケアマネジメントでの個別性とは、個々人の生活ではそれぞれ異なるニーズがあることを前提にケアプランを考えることである。

○ケアマネジメントの継続性とは、過去の状況がどういう影響を与え、らには将来にわたってどう影響していくかを見通しケアプランを考えることである。

○ケアマネジメントでは利用者の生活の質(QOL)の向上のために、利用者のニーズに沿いながら提供するサービスの調整を図る。

○社会福祉実践において、デイサービス事業やショートステイ事業などに代表されるような公的機関や専門職が提供するフォーマルサポートと、家族や近隣者、そしてボランティアに代表されるインフォーマルサポートがあり、意図的に各種サポートの有機的な連携を活用しながら利用者を支援する方法の一つとしてケアマネジメントがある。

○ネットワークは、行政・制度的ネットワークや親族・近隣ネットワーク、医療・保健ネットワークなどさまざまな領域がある。この中にはボランティアもこの中に含まれる。

○社会活動法(ソーシャル・アクション)は、社会環境や社会システムを創造、改革することである。

〇ユニットケアでは、高齢者それぞれに個室で居住し、10人以下の少人数で1つのユニット単位を構成。介護や生活援助をするスタッフもユニット単位で配置されるため、入所者の動向や体調の変化に敏感に気づきやすくなります。

〇ユニットケアでは、1ユニットの利用者は、10名程度で構成する。

○ユニットケアで、ユニットを担当する職員は、一定期間固定して配置する。

○指定居宅介護事業者には、運営基準で「提供拒否の禁止」が定められている。

○ユニット型指定地域密着型介護老人福祉施設では家族や友人などが、気軽に宿泊できるように配慮する。

○指定認知症対応型通所介護のサービスは、利用者は原則として事業所のある市町村の住民である。

○看護小規模多機能型居宅介護では 看護と介護を一体的に提供する。

○ 定期巡回・随時対応型訪問介護看護には、定期巡回サービス、随時対応・随時訪問サービス、訪問看護サービスの3つがある。

介護サービスの勉強メモ

ケアマネジメントの過程

1.入口(ケース発見、スクリーニング及びインテーク)

2.アセスメント

3.ケース目標の設定とケアプランの作成

4.ケアプランの実施

5.監視及びフォローアップ

6.再アセスメント

7.終結

フォーマルサービス

フォーマルサービスとは、公的なサービスのことで、例を挙げると介護保険で利用できる居宅系サービスの訪問介護や通所介護、施設系サービスの介護老人福祉施設などになります。

フォーマルサービスのメリットは、計画的、継続的に利用でき、医療・介護サービスの専門性に特化したサービスを受けることができます。デメリットとしては、草取り、話し相手など公的な制度の中では補いきれない場合が多く、また、利用するにあたって契約が必要となるため書類の手続きが必要です。

インフォーマルサービス

インフォーマルサービスとは、公的なサービス以外のもので、家族から近隣、自治会、老人会、民生委員、NPO法人まで幅広く含まれます。

インフォーマルサービスのメリットは、公的な制度と違いサービス内容に制限が無いため多様なサービスを受けることができます。デメリットは、安定したサービスを継続的に確保することが難しく、サービスの専門性が低いまたは、偏りがみられます。

間接援助技術

間接援助技術とは、社会福祉援助技術において、要援護者の問題解決にあたり、直接要援護者に働きかけるのではなく、間接的に援助する技術のことをいいます。 代表的な間接援助技術には、地域援助技術、社会福祉調査法、社会福祉運営管理、社会活動法、社会福祉計画法などがあります。

地域援助技術(コミュニティワーク)とは、地域社会において、地域の福祉資源の調整を行い住民活動を側面から援助すること。

社会活動法(ソーシャルアクション)とは、さまざまな福祉活動のなかで堀り起こされた問題を整理して、その解決のための新しい制度づくりに向けて行う社会活動のことをいいます。 地域住民の要望に応え、社会福祉関係者の組織化を図り、世論に働きかけながら既存の制度やその運営を見直し、改善していきます。

地域密着型サービスの種類と内容

訪問・通所型サービス
小規模多機能型居宅介護 — 1つの拠点で訪問・通所・短期入所の全サービスを提供する
夜間対応型訪問介護 — 夜間の定期的な訪問や緊急時の随時訪問による介護を行う
定期巡回・随時対応型訪問介護看護 — 日中・夜間を通じて1日複数回の定期訪問と緊急時の随時訪問による介護と看護を一体で提供する

認知症対応型サービス
認知症対応型通所介護 — 施設に通ってきた認知症の方に、食事や排せつの介護、リハビリやレクリエーションなどを提供する
認知症対応型共同生活介護 — グループホームにおいて、見守りや生活援助、リハビリやレクリエーションなどを提供する

施設・特定施設型サービス
地域密着型特定施設入居者生活介護 — 利用人数29人以下の、介護付き有料老人ホームやケアハウス、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などにおいて、食事や入浴、見守りなどの生活支援や機能訓練を行う
地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護 — 利用人数29人以下の特別養護老人ホームにおいて、食事や入浴、排泄の介助。機能訓練や療養上の生活支援を行う

看護小規模多機能型居宅介護 —「通い」「泊まり」「訪問看護・リハビリ」「訪問介護」 「ケアプラン」のサービスを一体化して、一人ひとりに合わせた柔軟な支援ができる看護師を中心としたトータルケアの事業所です。
看護師・介護職員がいる地域密着型の介護事業所です。

A.定期巡回サービス
一日に複数回、定期的に利用者宅を訪問してサービスを提供します。入浴やトイレの介助、食事のサポート、寝返りの介助、投薬の確認などを行います。

B.随時対応・随時訪問サービス
ご利用者やご家族の通報を受けて、サービス提供者のオペレーターが対応を行ったり(随時対応)、必要に応じてご利用者の自宅にスタッフが訪問し、入浴やトイレの介助、食事のサポートなどのサービスを提供(随時訪問)したりします。

C.訪問看護サービス
ご利用者の心身の状態に応じて、看護師がご自宅を訪問し、必要な医療ケアを行います。

介護福祉士試験 介護の基本-介護を必要とする人の理解-合格するための過去問分析

介護を必要とする人の理解(過去問=試験対策)

○ADLとは、「日常生活動作」と言われ人間が独立して生活する上での基本的動作のことをいう。

○ADL(日常生活動作)よりも広い応用的な活動をAPDL(生活関連動作)またはIADL(手段的日常生活動作)という。

○レクリエーションとは、人間としての楽しい活動や参加を通して人間性の回復を図るものであり、生活の質の向上にもなります。

○レクリエーションが人間の基本的欲求に基づくものであるというのは、人と出会いたい、人と触れ合いたい、という人間の願いにこたえるものであるからである。

〇レクリエーションが人間の基本的欲求に基づくものであるというのは、人と出会いたい、人と触れ合いたいという人間の願いのなかにあります。

○レクリエーションの基本的理念は、人間性の再創造であり、誰でも行使できるものであり、生活のやすらぎや人とのふれあいをもたらすものである。

○レクリエーションは人々の心身の休息・気晴らし・自己開発を基本的な機能としている。

○レクリエーションは、楽しいという感情をベースに、身体的・精神的・社会的なコンディショニングを図ることを内包しており、リハビリテーションの分野でも利用できる。

○高齢者のレクリエーションでは、参加者の緊張をほぐすため、援助者や参加者相互の自然なあいさつから始め、音楽に合わせた簡単な体操などへと展開していく。

〇レクリエーション活動の主体は、個人である。

○レクリエーション援助する介護福祉士は、その活動での自立が実現不可能と思われる人にも支援することがレクリエーション援助の基本である。

〇障害基礎年金は、20歳から支給される。

〇障害厚生年金は、初診日時点で厚生年金に加入していて、障害認定日時点で障害厚生年金1・2級に該当すれば、20歳前でも障害厚生年金は支給される。

○18歳未満の子がいる障害基礎年金受給者には、子の人数に応じた加算がある。

○障害者の方の中でも身体障害者手帳の1級もしくは2級か、精神障害者保障福祉手帳1級を所持している重度障害者は、生活保護の障害者加算の対象となる。

介護を必要とする人の理解の勉強メモ

ADL(日常生活動作)

日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作で、「起居動作・移乗・移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容」動作のことです。

IADL(手段的日常生活動作)

「掃除・料理・洗濯・買い物などの家事や交通機関の利用、電話対応などのコミュニケーション、スケジュール調整、服薬管理、金銭管理、趣味」などの複雑な日常生活動作のことを指します。

レクリエーションとは

レクリエーションは余暇の活動であり、余暇は自由裁量の時間です。 「レクリエーションのために何かをする必要がある」ことは、人間の生物学と心理学の重要な要素です。レクリエーション活動は、多くの場合、楽しみ、娯楽、または喜びのために行われ、「楽しい」と見なされます。

レクリエーションの効果

①身体機能の維持・向上
②脳の活性化
③コミュニケーションの促進

レクリエーションの種類

①身体を動かすレクリエーション
②手先を使ったレクリエーション
③頭を使うレクリエーション
④口腔機能を高めるレクリエーション
⑤社会貢献のレクリエーション

レクリエーション援助

①心地よい環境をつくる
②笑顔を忘れない
③わかりやすく説明する
④常に目を配る
⑤安全に配慮する

障害年金

障害年金とは、国民年金法、厚生年金保険法等に基づき、疾病又は負傷(傷病)によって、所定の障害の状態になった者に対して支給される公的年金の総称である。

障害基礎年金

年金受給要件
障害の原因となった傷病について初めて治療目的で医師または歯科医師の診察を受けた日(以後、初診日という)において、以下のいずれかに該当すること。
・国民年金被保険者であること(学生、若年者等で保険料の免除を受けていてもよい)
・国民年金被保険者であった者であって、日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満であること(原則として繰上げ支給の老齢基礎年金の受給権者でないこと)
※20歳前に障害を負ってしまっても国内に居住している間に初診日があれば、障害基礎年金を受給することができます。

障害要件
初診日から起算して1年6ヶ月が経過した日、あるいはこの期間内にその傷病が治った場合(症状が固定し治療の効果が期待できない状態に至った場合を含む)はその日(以後、障害認定日という)において、障害等級1級または2級に該当すること。

保険料納付要件
初診日の属する月の前々月までに、保険料納付済期間と保険料免除期間とを合算した期間が、その被保険者期間の3分の2以上であること。

年金額
原則として2級は老齢基礎年金の満額と同額、1級は2級の額の1.25倍の額であり、これに子の加算額(第1子・第2子 各224,700円×改定率、第3子以降 各74,900円×改定率)が加算される。
1級:977,125円(月額:81,427円)+ 子の加算
2級:781,700円(月額:65,141円)+ 子の加算
子の加算
1人目、2人目の子:1人につき、224,900円(月額 18,741円)
3人目以降の子:1人につき、 75,000円 (月額  6,250円)

障害厚生年金

受給要件
①厚生年金に加入している期間中、初めて医師又は歯科医師の診療を受けた傷病による障害であること
②障害認定日において障害等級1級、2級、3級に該当する程度の障害の状態にあること
③障害基礎年金と同様の保険料納付要件を満たすこと。

年金額
在職中の平均標準報酬月額と、被保険者期間の月数を基準に、老齢厚生年金の報酬比例部分の額の算式と同様の計算式によって求められる(報酬比例の年金額)。
1級:報酬比例の年金額×1.25+配偶者の加給年金額
2級:報酬比例の年金額+配偶者の加給年金額
3級:報酬比例の年金額

配偶者加給年金
本人が1級または2級に該当する場合で、生計維持関係にある65歳未満の配偶者(事実婚を含む)がいるときは、配偶者加給年金が付きます。配偶者が一定の年収基準(前年の年収が850万円未満など)を満たしていることが条件です。
1級・2級:224,900円(月額 18,741円)
3級:なし

介護福祉士試験 介護の基本-自立に向けた介護②-合格するための過去問分析

自立に向けた介護②(過去問=試験対策)

○ICF(国際生活機能分類)は、人間の生活機能と障害の分類法としてWHO総会で採択された。

○ICF(国際生活機能分類)は、人間の健康状態を「心身機能・身体構造」、「活動」、「参加」の3つの概念でとらえている。

○ICF(国際生活機能分類)には、「生活機能と障害」と「背景因子」の2分野がある。

○ICF(国際生活機能分類)の構成要素の「心身機能」とは、身体系の生理機能である。

○ICF(国際生活機能分類)の構成要素の「身体構造」とは、人間の体の各器官などをさしている。

○ICF(国際生活機能分類)での「活動制限」とは、人が活動を行う時に生じる何らかの制限や欠如を意味するものである。

○ICF(国際生活機能分類)での「参加制約」とは、人に生じた不利益であり、そのために制限をうけることである。

○ICF(国際生活機能分類)の背景因子は、「環境因子」と「個人因子」の2要素からなる。

○ICF(国際生活機能分類)の背景因子のうち、環境因子とは人々が生活している社会的環境などである。

○ICF(国際生活機能分類)の背景因子のうち、個人因子とは個々人の人生での様々な背景のことをいう。

自立に向けた介護②の勉強メモ

ICF(国際生活機能分類)

国際生活機能分類(略称:ICF)とは、世界保健機関が2001年5月22日の世界保健総会(英語版)において、国際障害分類(略称:ICIDH)の改訂版として採択、加盟国に勧告している、健康状態、心身機能、障害の状態を相互影響関係および独立項目として分類し、当事者の視点による生活の包括的・中立的記述をねらいにする医療基準。

生活機能の3つレベル

心身機能・構造(生物レベル)〉
生命の維持に直接つながるもので「心身機能」と「身体構造」に分けられる
「心身機能」… 手足の動き、視覚・聴覚、内臓、精神等の機能面
「身体構造」… 指の関節、胃・腸、皮膚等の構造面

活動(生活レベル)〉
一連の動作からなる目的をもった個人が遂行する生活行動であり、日常生活動作以外にも職業的動作、余暇活動も含まれるため、文化的な生活、社会生活に必要な活動すべてを含む。

参加(人生レベル)〉
家庭内での役割を含め、社会的な役割を持って、それを果たすことである。地域組織の中でなんらかの役割をもち、文化的・政治的・宗教的など広い範囲にかかわる。

生活機能に影響を与える「背景因子」とは?

背景因子は、「環境因子」と「個人因子」の2つの因子からなります。

環境因子は、その人を取り巻く人的・物的な環境すべてを指します。個人因子は、その人に固有の特徴を指します。たとえば、年齢、性別、民族、学歴、価値観など、非常に多様です。

個人因子は、その人の「個性」ともいえる重要な因子です。

介護福祉士試験 介護の基本-自立に向けた介護①-合格するための過去問分析

自立に向けた介護①(過去問=試験対策)

○エンパワメントは、個人や集団が自分の人生の主人公となれるように力をつけて、自分自身の生活や環境をよりコントロールできるようにしていくことである。

○エンパワメントアプローチとは、利用者の持っている力に着目し、その力を引き出して積極的に利用・援助することをいう。

○障害者のリハビリテーションは、人間としての潜在能力を最大限に開発することである。

○障害者のリハビリテーションでは、劣等感が増大すると向上心が減退し努力を放棄してしまう傾向が強くなるので、できるだけそうした気持に陥らせないようにする。

○障害者のリハビリテーションでは、潜在能力や残存能力の存在に気付かせて、それを伸ばすように積極的に仕向ければ、心理的にみてリハビリテーションの軌道に乗せることが期待できる。

○中途障害者のリハビリテーションでは、自分の障害と共存するような気持ちにさせるとともに、自己否定の気持ちを和らげ自尊感情の回復を図る。

○中途障害者のリハビリテーションでは、障害の状態に基づく依存的態度に気付かせる。

○中途障害者のリハビリテーションでは、代償機能の開発についての理解を深めさせる。

○障害者のリハビリテーションでの動機づけを高めるには、まず情緒的な安定を図り、本人の興味・関心を引き出しながら、目標に向かう行動への志向性を高めるように働きかけるとよい。

〇肢体不自由者の職業リハビリテーションは、障害になったばかりの人は混乱期にあります。そのようなときに職業リハビリテーションを実施しても何の意味もありません。まずは障害者がその障害を受け止めることからスタートすることになります。

〇リハビリテーションにあっては、個々の障害者への働きかけも重視されるので、集団援助技術(グループワーク)も積極的に用います。

○リハビリテーションとは、全人間的なアプローチであり、その語源には名誉の回復・罪の更生の意味が含まれる。

○リハビリテーションとは、身体的、精神的、社会的に最も適した機能水準を達成することで、自らの人生を変革していく手段を提供するものである。

○障害者のリハビリテーションの目標は、障害の軽減・回復や再就職だけでなく、障害のない人々と共に普通の生活を実現することである。

○リハビリテーションは、名誉の回復や公民権の回復などの意昧にも使用される。

○リハビリテーションは、利用者の生活機能に関する目標とその実現のための計画を設定して行われるべきものである。

○介護実践におけるリハビリテーションの考え方として生活の視点を重視する。

○リハビリテーション専門職には、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士、視能訓練士などがある。

○「理学療法士及び作業療法士法」での「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マツサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。 また「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。

○「義肢装具士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、義肢装具士の名称を用いて、医師の指示の下に、義肢及び装具の装着部位の採型並びに義肢及び装具の製作及び身体への適合を行うことを業とする者をいう。

○言語聴覚士(ST)は、語聴覚士法に基づき言語聴覚機能に起因するコミュニケーション障害に対し、検査、評価、治療、指導にあたるものであり、国家試験による資格である。

○視能訓練士は、斜視の矯正等を行うもので、視能訓練士法に基づく国家試験による資格である。

○セルフヘルプグループ(自助グループ)とは、病気、障害、依存や嗜癖、マイノリティグループなど、同じ状況にある人々が相互に援助しあうために組織し、運営する自立性と継続性を有するグループのことをいう。

自立に向けた介護①の勉強メモ

リハビリテーションの4つの分野

(1)医学的リハビリテーション
病院や診療所などの医療機関で行う、理学療法や作業療法などのことです。医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの医療専門職がチームを組んで実施します。心身機能の回復、維持、強化などを目的としています。
日常生活で「リハビリ」と呼んでいるのはこの医学的リハビリテーションのことです。

(2)職業リハビリテーション
障害のある人が働きがいのある人間らしい仕事に就きそれを維持することができるようにする、職業指導、職業訓練、職業紹介などの職業サービスをいいます。
わが国では、「障害者の雇用の促進等に関する法律(障害者雇用促進法)」や「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)」にもとづき、サービスが提供されています。

(3)社会リハビリテーション
2つの定義があります。一つは、社会生活力を高めることを目的としたプロセスのことです。社会生活力とは、「様々な社会的な状況の中で、自分のニーズを満たし、一人ひとりに可能な最も豊かな社会参加を実現する権利を行使する力」を意味します。
もう一つの定義は、「社会関係の中に生きる障害者自身の全面的発達と権利を確保し、一方人間をとりまく社会環境にその可能性の開花を阻む社会障壁があるならば、それに科学技術的に挑んで、障害社会そのものの再構築を図る社会努力」というものです。

(4)教育リハビリテーション
障害のある児童や人の能力を向上させ、潜在能力を開発し、自己実現を図れるように支援することを目的にした支援活動です。障害児教育、特殊教育、特別支援教育などとほとんど同じ意味ですが、教育リハビリテーションは、社会教育や生涯教育なども含む幅広い教育活動です。

リハビリテーションは、「公民権の回復」「名誉の回復」等の意味にも使用されています。つまり、広く人間の基本的権利や資格・名誉・などを意味するようにもなっています。

職業リハビリテーション

職業リハビリテーションとは、さまざまな支援を通じて、障害のある人の職業面における自立を促すことを指します。

職業リハビリテーションとは、「障害者に対して職業指導、職業訓練、職業紹介その他この法律に定める措置を講じ、その職業生活における自立を図ること」をいいます。

心理的リハビリテーション

リハビリテーション分野での心理療法では、病気や事故にあった患者さんの落ち込みや悩みに対する心理カウンセリングだけではなく、高次脳機能障害についての評価・訓練を行います。

リハビリテーションに密接にかかわる「3つの専門職」

理学療法士(略称:PT)
病気やケガの影響で機能が損なわれた部位に対し、ストレッチや筋肉トレーニング、マッサージや温熱療法などを組み合わせ、基本的な動作ができるようリハビリテーションを実施します。
機能の回復だけでなく、症状の悪化を予防することも理学療法士の仕事です。

作業療法士(略称:OT)
日常生活を営むためには、さまざまな動作が伴います。理学療法により機能が回復した部位に対し、具体的な動作ができるようにトレーニングするのが主な仕事です。また、精神分野の障害を持つ人に対し、社会復帰への手助けを行うためのリハビリテーションを実施するなど、「心のリハビリテーション」も行います。

言語聴覚士(略称:ST)
聴覚や発声に不安がある患者様の「聞く」「話す」といったコミュニケーション能力を回復させるだけでなく、「食べ物などを噛む、飲み込む」こと、いわゆる誤嚥に不安がある(嚥下(えんげ)障害)方へのサポートも行います。

これらの3つの専門職はそれぞれ連携しながらさまざまなリハビリテーションを行い、患者様の生活の質を上げていくことが主な仕事となります。

3つの専門職以外のリハビリ関連資格

柔道整復師 
日本古来の東洋医学の観点をもとにし、捻挫や打撲、骨折からの回復に向け、自身の手技を用いて患者様の治癒能力を最大限に高めます。いわゆる「ほねつぎ」とも呼ばれております。
理学療法士同様に運動療法・物理療法・温熱療法などを施術することがありますが、痛みや違和感があるものの過度な損傷がなく慢性化した症状などに関しては、医師の診察がなくとも施術(骨折などについては医師の指示が必要)できる点が大きな違いといえます。また法律上は、応急処置を行う職業ですので怪我など限られた範囲の治療となります。

※理学療法士は怪我だけでなく病気(脳卒中・脊髄損傷・心臓疾患・呼吸器疾患・難病など多岐にわたる)によって衰えてしまった身体機能をリハビリを行う事で機能回復を支援し、自立した日常生活が送れるようサポートする点から、より広範囲な役割を担う職業です。

あん摩マッサージ指圧師
患者さんの症状(肩こり、腰痛、頭痛など)を、徒手(あん摩・マッサージ・指圧)にて解消・軽減することを仕事としています。

視能訓練士
視力の測定や眼鏡・コンタクトの処方に必要な検査などを行うほか、病気やケガの予後に対し視力回復のためにリハビリを実施します。
実際のところ、一部の視力・視野の検査は無資格でも行えます(メガネ屋さんのスタッフがする視力検査など)。
視能訓練士が今注目されている理由は、各種検査を行うことよりも、専門的な知識をもってリハビリテーションを実施できる点です。
高齢化社会により緑内障・白内障などの疾患由来の視力低下が年々増えており、医師と連携して、眼科医療のチームの要となる職業です。

義肢装具士
四肢の疾患やケガにより体の一部を失ってしまった患者様に対し、義手や義足を制作する仕事です。
体の大きさや動かし方の癖は、患者様それぞれに個性があり、単にマニュアル通りに装具を制作するのではなく、患者様一人ひとりに寄り添った対応が求められます。

介護福祉士試験 介護の基本-尊厳を支える介護-合格するための過去問分析

尊厳を支える介護(過去問=試験対策)

○ノーマライゼーションとは一般的には、障害者や高齢者など社会的に不利を受けやすい人々が、社会の中で他の人々と同じように生活し、活動することが社会の本来あるべき姿であるという考え方をいう。発端は1950年代、デンマークの知的障害者の親の会が、巨大な知的障害者の施設(コロニー)の中で多くの人権侵害が行われていることを知り、この状況を改善しようという運動からスタートした。

○ノーマライゼーションの理念はバンク・ミケルセン(デンマーク)が知的障害者のためにできるだけ正常に近い生活を提供しようとする発想から始まった。

○ノーマライゼーションとは、障害のある人たちが一人の市民として普通に生活できるように社会の仕組みを変えていくことである。

○ノーマライゼーションの理念は、我が国の障害者福祉の基本的理念として障害者基本法の目的の中に取り入れられている。

〇ニィリエ(Nirje,B.)(我が国ではニルジェともいう)は、ノーマライゼーションを具体化する原理を整理した。

○ノーマライゼーションの理念は、障害者や高齢者を特別な人として扱うのではなく、生活を通常の市民生活に近づけることを目標としている。

○ノーマライゼーションの理念は、1950年代にデンマークで提唱されたもので、当時の身体障害者の施設処遇に対する厳しい批判に基づいている。

○ノーマライゼーションの意味は、障害のある人たちを一人の市民として地域で普通に生活できるように社会の仕組みを変えていくということである。

○1981年の国際障害者年のメインテーマであった「完全参加と平等」は、ノーマライゼーションの理念に基づくものである。

○ノーマライゼーションの理念は、我が国の障害者福祉の基本的理念として障害者基本法の目的の中に取り入れられている。

尊厳を支える介護の勉強メモ

ノーマライゼーションの理念

ノーマライゼーションの理念とは、障害者を特別視するのではなく、障害のない人と同じように社会で暮らしていけるようにしようという考え方です。

ノーマライゼーションは、デンマークのニルス・エリク・バンク-ミケルセンが世界ではじめて提唱しました。
従来の障害者福祉活動においては、障害者に対して隔離・保護するという観点で対応がなされてきました。ノーマライゼーションは従来の考え方とは異なり、障害者の日常生活の条件などを一般の健常者と同様の社会環境や条件に極力近づけていけるように目指すものです。

スウェーデンのノーマライゼーションの運動に携わってきた「ベンクト・ニィリエ(Bengt Nirje)」は、ノーマライゼーションの理念を整理・成文化し、原理として定義づけました。

ニィリエは、ノーマライゼーションの原理を「社会の主流となっている規範や形態にできるだけ近い、日常生活の条件を知的障害者が得られるようにすること(1969年)」と定義し、さらに「ノーマライゼーションの8つの原理」(1日のノーマルなリズム、1週間のノーマルなリズム、1年間のノーマルなリズム、ライフサイクルでのノーマルな経験、ノーマルな要求の尊重、異性との生活、ノーマルな生活水準、ノーマルな環境水準)を実現しなければならないと位置づけました。ニィリエは、ノーマライゼーションをアメリカにも紹介しました。

障害者基本法の目的

障害者基本法は、平成5年にそれまであった心身障害者対策基本法から名称が改められたものです。
法律の目的として、第1条には、「全ての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのっとり、全ての国民が、障害の有無によつて分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するため、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策に関し、基本原則を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策の基本となる事項を定めること等により、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策を総合的かつ計画的に推進すること」と定められています。

内閣府のホームページの説明によると、「障害者の自立と社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動への参加の促進を規定し、障害者の「完全参加と平等」を目指す」とされています。

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