介護福祉士国家試験 人間の尊厳と自立=試験科目別出題基準と過去問分析

人間の尊厳と自立-過去問5年間全掲載(第32回~第28回)

1 .人間の尊厳と自立

1)人間理解と尊厳

介護福祉士試験 人間の尊厳と自立-人間理解と尊厳-合格するための過去問分析

・「人間」の多面的理解
・人間の尊厳
・自立・自律

2 .介護における尊厳の保持・自立支援

1)人権と尊厳

介護福祉士試験 人間の尊厳と自立-権利擁護・アドボガシー-合格するための過去問分析

介護福祉士試験 人間の尊厳と自立-ノーマライゼーション-合格するための過去問分析

・権利擁護・アドボカシー
・人権尊重
・身体的・精神的・社会的な自立支援

介護福祉士試験 人間の尊厳と自立-ノーマライゼーション-合格するための過去問分析

ノーマライゼーション(過去問=試験対策)

○ノーマライゼーションとは、一般的には、障害者や高齢者など社会的に不利を受けやすい人々が、社会の中で他の人々と同じように生活し、活動することが社会の本来あるべき姿であるという考え方をいう。

○ノーマライゼーションの理念は、バンク・ミケルセン(デンマーク)が知的障害者のためにできるだけ正常に近い生活を提供しようとする発想から始まった。

○ノーマライゼーションとは、障害のある人たちが一人の市民として普通に生活できるように、社会の仕組みを変えていくことである。

○ノーマライゼーションの理念は、我が国の障害者福祉の基本的理念として、障害者基本法の目的の中に取り入れられている。

〇ニィリエ(Nirje,B.)は、ノーマライゼーションを具体化する原理を整理した。

○ノーマライゼーションの理念は、障害者や高齢者を特別な人として扱うのではなく、生活を通常の市民生活に近づけることを目標としている。

○ノーマライゼーションでは、障害者や高齢者を特別な人として扱うのではなく、生活を通常の市民生活に近づけることを目標としています。

○ノーマライゼーションの考えでは、障害があるかどうかや、その障害が軽度か重度かに関係なく、誰もが同じように権利や生活環境を享受できる社会が当然の姿だと考えられています。

○ノーマライゼーションの理念は、1950年代にデンマークで提唱されたもので、当時の身体障害者の施設処遇に対する厳しい批判に基づいている。

○ノーマライゼーションの意味は、障害のある人たちを一人の市民として地域で普通に生活できるように社会の仕組みを変えていくということである。

○1981年の国際障害者年のメインテーマであった「完全参加と平等」は、ノーマライゼーションの理念に基づくものである。

○ノーマライゼーションの理念は、我が国の障害者福祉の基本的理念として、障害者基本法の目的の中に取り入れられている。

ノーマライゼーションの勉強メモ

ノーマライゼーション

厚生労働省が提唱しているノーマライゼーションとは、「障害のある人が障害のない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」という理念です。

ノーマライゼーションとは、障害者や高齢者など社会的に不利を受けやすい人々(弱者) が、社会の中で他の人々と同じように生活し、活動することが社会の本来あるべき姿であるという考え方です。

ノーマライゼーションの理念は、デンマークの知的障害者の職員バンク・ミッケルセンが「ノーマライゼーション」という言葉を世界にむけて発信。その後デンマークやスウェーデンの知的障害者の親の運動へと発展していきました。

ノーマライゼーションの発端は、1950年代、デンマークの知的障害者の親の会が、巨大な知的障害者の施設(コロニー)の中で多くの人権侵害が行われていることを知り、この状況を改善しようという運動からスタートしました。

ニィリエ(ニルジェ)はノーマライゼーションの原理に基づいて、それを具体化する8つの原理を提示しました。

ノーマライゼーションの8つの原理
・1日のノーマルなリズム
・1週間のノーマルなリズム
・1年間のノーマルなリズム
・ライフサイクルでのノーマルな経験
・ノーマルな要求の尊重、異性との生活
・ノーマルな生活水準
・ノーマルな環境水準を実現しなければならないと位置づけました。

障害者基本法

平成5年12月に障害者基本法という法律ができ、その法律の基本理念として、ノーマライゼーションが取り入れられた。

(目的)
第一条
この法律は、全ての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのつとり、全ての国民が、障害の有無によつて分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現するため、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策に関し、基本原則を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策の基本となる事項を定めること等により、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策を総合的かつ計画的に推進することを目的とする。

介護福祉士試験 人間の尊厳と自立-権利擁護・アドボガシー-合格するための過去問分析

権利擁護・アドボカシー(過去問=試験対策)

○地域包括支援センターでは、高齢者の虐待防止、悪徳商法に対する権利擁護に関しての支援を行っている。

○介護福祉士には専門職として利用者の権利を擁護する姿勢が求められる。

○介護保険法の施行にあわせ、介護施設での身体拘束が禁止された。

○自立生活運動(IL運動)はアメリカで始まった運動で、障害者であっても自分の判断で生活を管理し主体的に生きていこうとするものである。

○アドボカシーとは、援助過程において援助者が、利用者の権利を擁護するための活動である。代弁や権利擁護の意味で用いられる。

○介護職にも利用者の権利を代弁する役割がある(アドボカシー)。

○エンパワメントとは、利用者やその集団、コミュニティなどが自らの力を自覚して行動できるよう、サポートすることをいう。

〇インフォームド・コンセント( informed consent)とは説明を受け納得したうえでの同意という意味である。

〇ストレングス(strength)とは、援助を要する者がもっているプラス面の強みのことである。

〇パターナリズム(paternalism)とは、強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援することである。

○留岡幸助は日本の社会福祉の先駆者で、感化院(現在の児童自立支援施設)教育を実践。北海道家庭学校の創始者として知られる。

○山室軍平は、救世軍の創設にかかわり、廃娼運動や禁酒運動などの活動に貢献した。

○石井十次は、日本で最初の「岡山孤児院」を創設して、生涯を孤児救済に捧げた。また石井亮一は日本で最初の障害児施設である「滝乃川学園」を創設した。

○生江孝之は、「日本社会事業の父」として広く知られていますが『社会事業綱要』をつくったことで有名です。

○民生委員制度のもとになった済世顧問制度は、岡山県知事の笹井信一が創設しました。

○横山源之助は、明治期に活躍したジャーナリストで 代表作「日本の下層社会」という著書がある。

○糸賀一雄は、近江学園の設立者であり、「この子らを世の光に」と唱えた言葉は有名である。

○井上友一は、内務官僚として感化救済事業を推進した。

権利擁護・アドボカシーの勉強メモ

自立生活運動(IL運動)

自立生活運動(IL運動)とは、障害者が自立生活の権利を主張した社会運動のことである。「自立」という言葉には、自力で生活を成り立たせる、自分で自分の面倒を見る、といった、経済自立・身辺自立のイメージがあり、誰もがそうあるべきという社会規範ともなってい。アメリカカリフォルニア州の重度の障害がある学生たちが中心になって、バリアフリー化や生活支援などの運動が展開されました。

「自立生活」とは「自立とは自己決定である」という考え方である。

身体拘束禁止の対象となる具体的行為

厚生労働省は「身体拘束ゼロへの手引き」の中で、次の行為をその対象としてあげています。
1 徘徊しないように、車いすやいす、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
2 転落しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
3 自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む。
4 点滴、経管栄養等のチューブを抜かないように、四肢をひも等で縛る。
5 点滴、経管栄養等のチューブを抜かないように、または皮膚をかきむしらないように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつける。
6 車いすやいすからずり落ちたり、立ち上がったりしないように、Y字型拘束帯や腰ベルト、車いすテーブルをつける。
7 立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるようないすを使用する。
8 脱衣やおむつはずしを制限するために、介護衣(つなぎ服)を着せる。
9 他人への迷惑行為を防ぐために、ベッドなどに体幹や四肢をひも等で縛る。
10 行動を落着かせるために、向精神薬を過剰に服用させる。
11 自分の意思で開けることのできない居室等に隔離する。

アドボカシー

権利擁護。弱い立場にある人の生命や権利、利益を擁護して代弁すること。アドボカシー(advocacy)とは「擁護」や「支持をする」などの意味を持つ英語です。人権問題や環境問題などで社会的弱者の権利擁護や、主張を代弁することなどで、広く使われています。医療や福祉の現場でも、自分の意思を伝えることのできない患者や高齢者、障がい者に代わって、代理人が意思や権利を伝えるといった意味でも使われています。権利擁護。弱い立場にある人の生命や権利、利益を擁護して代弁すること。

エンパワメント

エンパワメントとは、その人が本来持っている力を内から引き出せるように援助すること。利用者やその集団、コミュニティなどが自らの力を自覚して行動できるよう、サポートすることをいう。

インフォームド・コンセント

インフォームド・コンセントとは、「医師と患者との十分な情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念。 医師が説明をし、同意を得ること。

ストレングス

すべての人には必ず何らかの「ストレングス」がある。
「ストレングス」には4つの種類があります。(1)性格(2)才能や技能(3)望みをかなえるために役立つ環境(4)頑張る動機になるような関心や願望です。この「ストレングス」を活用しながら、障がい者一人ひとりが自分の望むことを実現できるよう手助けをします。

パターナリズム

パターナリズムとは、強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援することをいう。親が子供のためによかれと思ってすることから来ている。

障害者差別解消法

障害者差別解消法は、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月に制定されました。

人物

留岡幸助

留岡幸助は日本の社会福祉の先駆者で、非行少年を対象とした感化院を設立しました。 北海道家庭学校の創始者としても知られています。

山室軍平

山室軍平は、キリスト教者であり救世軍の創始者でもあり「廃娼運動」が有名です。「廃娼運動」とは、国家が女性を売春婦として稼ぐことを許可する公娼制度を撤廃しようとする運動のことです。

石井十次

明治期の慈善事業家で、岡山孤児院を創設した人物である。その功績から、「児童福祉の父」と言われる。

生江孝之

日本の事業家、宗教家、大学教授。「昭和社会事業史への証言」において「日本社会事業の父」と称されたとの記述がある。

笹井信一

民生委員の先駆けは、大正6年(1917年)に岡山県でできた済世顧問制度という制度です。これは、当時の岡山県知事笹井信一がドイツのエルバーフェルト市の制度をまねて始めたもので、地域の貧民の相談に乗ることを主としたものでした。

横山源之助

『日本之下層社会』著書

下層社会を近代プロレタリアートとしての賃金労働者といった視点からとらえ、貧しい人々の居住区・機業地・小作人事情・鉄工場・職人社会などに関する視察記を体系的にまとめたもの。

糸賀一雄

日本の社会福祉の実践家である。知的障害のある子どもたちの福祉と教育に一生を捧げた。戦後日本の障害者福祉を切り開いた第一人者として知られ、「社会福祉の父」とも呼ばれる。

井上友一

救済事業の精神は、救貧より防貧、さらに教化が重要であると考え、感化救済事業や地方改良運動などを推進した。

内務官僚であった井上友一は、子供を対象とした感化救済事業を推進しました。(注釈:感化救済事業というのは、明治政権下における内務省が明治41年から大正中期まで行政用語. として用いた救済事業の呼称です)

介護福祉士試験 人間の尊厳と自立-人間理解と尊厳-合格するための過去問分析

人間理解と尊厳(過去問=試験対策)

○障害者基本法の第3条では「すべて障害者は、個人の尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい生活を保障される権利を有する」とし人間の尊厳についての理念を示したものになっている。

○介護保険法の第2条では「保険給付の内容及び水準は、被保険者が要介護状態となった場合においても、可能な限り、その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように配慮されなければならない」としている。

○社会福祉法の第3条では、福祉サービスの基本理念が、また第5条では社会福祉サービス提供の原則が示されている。

○障害者総合支援法では、すべての国民は、障害者等が自立した生活が営めるような地域社会の実現に協力するよう努めなければならないと、規定している。

○障害者総合支援法では、「障害者」の定義をしている。

○高齢者虐待防止法では、養護者による高齢者虐待防止、養護者に対する支援を定めるとともに介護施設従事者等による高齢者虐待防止についても定められている。

○日本国憲法第25条では、生存権を規定している。

○世界史のうえで、最初に生存権を憲法に掲げたのは、ドイツの「ワイマール憲法」であるといわれている。

○世界人権宣言の第22条では「すべての人は社会の一員として、社会保障を受ける権利を有し、かつ、国家的努力及び国際的協力により、また、各国の組織及び資源に応じて、自己の尊厳と自己の人格の自由な発展とに欠くことのできない経済的、社会的及び文化的権利を実現する権利を有する」と規定している。

人間理解と尊厳の勉強メモ

障害者基本法の第3条

(基本的理念)
第3条 すべて障害者は、個人の尊厳が重んぜられ、その尊厳にふさわしい処遇を保障される権利を有するものとする。
2 すべて障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会を与えられるものとする。

介護保険法の第2条

(介護保険)
第二条
介護保険は、被保険者の要介護状態又は要介護状態となるおそれがある状態に関し、必要な保険給付を行うものとする。
前項の保険給付は、要介護状態の軽減若しくは悪化の防止又は要介護状態となることの予防に資するよう行われるとともに、医療との連携に十分配慮して行われなければならない。
第一項の保険給付は、被保険者の心身の状況、その置かれている状況等に応じて、被保険者の選択に基づき、適切な保健医療サービス及び福祉サービスが、多様な事業者又は施設から、総合的かつ効率的に提供されるよう配慮して行われなければならない。
第一項の保険給付の内容及び水準は、被保険者が要介護状態となった場合においても、可能な限り、その居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように配慮されなければならない。

社会福祉法の第3条

第3条  福祉サービスは、個人の尊厳の保持を旨とし、その内容は、福祉サービスの利用者が心身ともに健やかに育成され、又はその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように支援するものとして、良質かつ適切なものでなければならない。

社会福祉法の第5条

第5条  社会福祉を目的とする事業を経営する者は、その提供する多様な福祉サービスについて、利用者の意向を十分に尊重し、かつ、保健医療サービスその他の関連するサービスとの有機的な連携を図るよう創意工夫を行いつつ、これを総合的に提供することができるようにその事業の実施に努めなければならない。

障害者総合支援法-「障害者」の定義

(定義)
第四条 この法律において「障害者」とは、身体障害者福祉法第四条に規定する身体障害者、知的障害者福祉法にいう知的障害者のうち十八歳以上である者及び精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第五条に規定する精神障害者(発達障害者支援法(平成十六年法律第百六十七号)第二条第二項に規定する発達障害者を含み、知的障害者福祉法にいう知的障害者を除く。以下「精神障害者」という。)のうち十八歳以上である者並びに治療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病であって政令で定めるものによる障害の程度が厚生労働大臣が定める程度である者であって十八歳以上であるものをいう。

高齢者虐待防止法

高齢者虐待を、①養護者による高齢者虐待、及び②養介護施設従事者等による高齢者虐待に分けて次のように定義しています。
養護者とは、「高齢者を現に養護する者であって養介護施設従事者等以外のもの」とされており、養介護施設従事者等による高齢者虐待は、老人福祉法及び介護保険法に規定する「養介護施設」又は「養介護事業」の業務に従事する職員が行う次の行為とされています。
⑪身体的虐待
②介護・世話の放棄・放任
③心理的虐待
④性的虐待
⑤経済的虐待

日本国憲法第25条

第25条 すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
2 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

ワイマール憲法「生存権」

第151条「生存権」
経済生活の秩序は、すべての人に、人たるに値する生存を保障することを目ざす、正義の諸原則に適合するものでなければならない。(中略)

世界人権宣言 第22条

すべての人は、社会の一員として、社会保障を受ける権利を有し、かつ、国家的努力及び国際的協力により、また、各国の組織及び資源に応じて、自己の尊厳と人格の自由な発展とに欠くことのできない経済的、社会的及び文化的権利を実現する権利を有する。

介護福祉士試験-『人間の尊厳と自立』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『人間の尊厳と自立』の5年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『人間の尊厳と自立』の5年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『人間の尊厳と自立』の頻出問題と勉強方法が分かる

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題1 Aさん(78歳、女性、要介護3)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。72歳から人工透析を受けている。透析を始めた頃から死を意識するようになり、延命治療を選択する意思決定の計画書を作成していた。しかし、最近では、最期の時を自宅で静かに過ごしたいと思い、以前の計画のままでよいか気持ちに迷いが出てきたので、訪問介護(ホームヘルプサービス)のサービス提供責任者に相談した。
サービス提供責任者の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「この計画書は、医師が作成するものですよ」
2 「一度作成した計画書は、個人の意向で変更するのは難しいですよ」
3 「意思確認のための話合いは、何度でもできますよ」
4 「そんなに心配なら、特別養護老人ホームに入所できますよ」
5 「この計画書は、在宅ではなく病院での治療を想定したものですよ」

解答:3

問題2 利用者の意思を代弁することを表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 インフォームドコンセント(informed consent)
2 ストレングス(strength)
3 パターナリズム(paternalism)
4 エンパワメント(empowerment)
5 アドボカシー(advocacy)

解答:5

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題1 Aさん(82歳、女性、要介護2)は、夫を7年前に看取り、その後は一人暮らしをしている。夜中にトイレに行った時に転倒し、大腿骨頸部を骨折(fracture)して3か月入院した。自宅に手すりをつけ、段差をなくす住宅改修をした後、退院した。何かにつかまれば、いすからの立ち上がりや歩行ができる。人と関わるのは苦手なため自宅での生活が中心である。遠方に一人息子が住んでおり、月に1度は様子を見に帰ってくる。週3回、訪問介護(ホームヘルプサービス)の買物代行や部屋の掃除などの生活援助を利用している。Aさんはできるだけ自分のことは自分で行い、このまま自宅での生活を維持したいと希望している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに、Aさんは一人暮らしを続けることが不安であると告げた。
Aさんに対する訪問介護員(ホームヘルパー)の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「訪問介護(ホームサービス)を毎日利用したらどうですか」
2 「一人暮らしは大変なので息子さんと同居したらどうですか」
3 「また転ぶかもしれないと思っているのですか」
4 「グループホームに入居することを考えたらどうですか」
5 「手すりをつけたし、段差もなくしたので転びませんよ」

解答:3

問題2 「夜と霧」や「死と愛」の著作があるフランクル(Frankl,V)が提唱した価値の説明として、適切なものを1つ選びなさい。

1 公民権運動により差別を解消すること。
2 生命が制限される状況において、いかなる態度をとるかということ。
3 最低生活水準を保障すること。
4 ライフサイクル(life cycle)を通じたノーマルな発達的経験をすること。
5 アパルトヘイト(人種隔離政策)を撤廃すること。

解答:2

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題1 1960年代後半からアメリカで展開した自立生活運動に関する記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 障害者自身の選択による自己決定の尊重を主張している。
2 障害者の自立生活は、施設や病院で実現されるとしている。
3 「ゆりかごから墓場まで」の実現にむけた制度設計を目指している。
4 障害者が機能回復を図ることを「自立」としている。
5 介護者を生活の主体者として捉えている。

解答:1

問題2 Aさん(65歳、男性、要介護2)は、昨年、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer`s type)と診断された。妻は既に亡くなり、娘のBさん(35歳)は遠方に嫁いでいる。Aさんは、現在、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している。さんは、現在、介護福祉職に対して、「Bは頭もいいし、かわいいし、きっと妻に似たんだな」とよく話していた。Bさんが面会に来た時、「誰だい。ご親切にありがとうございます」というAさんの声と、「私はあなたの娘のBよ、忘れちゃったの」「お父さん、しっかりしてよ」と怒鳴るBさんの声が部屋から聞こえた。介護福祉職がAさんへのアドボカシー(advocacy)の視点からBさんに行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Aさんへの行動は間違っていると話す。
2 Bさんに対するAさんの思いを話す。
3 Aさんの成年後見制度利用を勧める。
4 Aさんとはしばらく面会しないよう話す。
5 Bさんの思いをAさんに伝えると話す。

解答:2

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題1 Aさん(78歳,女性)は介護老人福祉施設で生活している。脳血管障害(cerebrovascular disorder)による左片麻痺で,杖を使って歩行し,自力で移動していた。Aさんは,廊下や食堂でいつも職員や他の利用者に声をかけ、誰にでも気遣う人だった。ある日、食堂のいすに足が触れて転倒して、捻挫の痛みで歩くこと ができなくなり、車いすでの移動になった。捻挫は1週間ほどで完治したが、 Aさんは歩くことを拒み、現在でも車いすでの移動を続けている。Aさんは徐々に口数も少なくなり、歩くことが不安だ。周りに迷惑をかけてしまうと言い、何に対しても消極的な様子がみられた。Aさんに対する介護福祉職の関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Aさんは口数が少ない様子なので、できるだけ話しかけないように心がける。
2 Aさんの自立を考えて、再び歩くことができるように何度も声をかける。
3 仲の良い利用者に,頑張って歩くように励ましてもらう。
4 Aさんの担当の介護福祉職に、再び歩くように説得してもらう。
5 食堂のテーブルやいすの配置を見直して,一緒に歩いてみようと働きかける。

解答:5

問題2 障害児・者に対して, ノーマライゼーション(normalization)の理念を実現するための方策として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 障害の原因となる疾病の完治を目指して治療すること
2 障害種別ごとに,同じ職業に就くことができるように訓練すること
3 障害児と障害者が一緒に施設で暮らすこと
4 普通の生活環境に近づけること
5 障害者の経済的水準を一定にすること

解答:4

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題1 糸賀一雄の「この子らを世の光に」という思想に該当するものとして、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 経済的に生活できる社会的自立を保障する。
2 人間の発達を保障する。
3 困窮状態に応じて最低限度の生活を保障する。
4 障害者の職業の安定を図ることを保障する。
5 自由を制限する身体拘束の禁止を保障する。

解答:2

問題2 Aさん(82歳、女性)は、アルバイト店員の息子(56歳)と二人暮らしである。Aさんは、3年前にアルツハイマー型認知症と診断された。現在、要介護2と認定されて訪問介護(ホームヘルプサービス)と通所介護(デイサービス)を支給限度額まで利用している。Aさんは、身の回りのことに常に見守りや介助が必要であり、一人で外出して道が分らなくなり、何度も警察に保護されている。訪問介護事業所が、アドボガシーの視点からAさんと息子を支援する場合の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自分の食事も作って欲しいという息子の要望に、対応できないと断る。
2 息子の外出時は、Aさんが部屋から出られないように施錠することを提案する。
3 Aさんの息子に相談の上、社会福祉協議会に見守りボランティアの派遣を働きかける。
4 息子に、市内の認知症家族の会があることを知らせる。
5 町内会に、回覧板でAさんと息子の状況を詳しく知らせるように働きかける。

解答:3

まとめ

介護福祉士試験-『人間の尊厳と自立』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

⼈間の尊厳と⾃⽴ 2020年(令和2年)問題と解答速報

問題1

Aさん(78歳、⼥性、要介護3)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利⽤している。72歳から⼈⼯透析を受けている。 透析を始めたころから死を意識するようになり、延命治療を選択する意思決定の計画書を作成していた。
しかし、最近では、最後の時を⾃宅で死すかに過ごしたいと思い、いまの計画のままでよいか気持ちに迷いが出てきたので、 訪問介護(ホームヘルプサービス)のサービス提供責任者に相談した。
サービス提供責任者の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「この計画書は、医療職が作成するものですよ」
2 「⼀度作成した計画書は、個⼈の意向で変更するのは難しいですよ」
3 「意思確認のための話し合いは、何度でもできますよ」
4 「そんなに⼼配なら、特別養護⽼⼈ホームに⼊所できますよ」
5 「この計画書は、自宅ではなく病院の治療を想定したものですよ」

解答:3

問題2

利⽤者の意思を代弁することを表す⽤語として、最も適切なものを1つ選びなさい。


1 インフォームド・コンセント( informed consent)
2 ストレングス(strength)
3 パターナリズム(paternalism)
4 エンパワーメント(empowerment)
5 アドボカシー(advocacy)

解答:5 

介護福祉士国家試験「人間の尊厳と自立」覚え方・勉強方法は?科目系列マップで頭の整理!

「人間の尊厳と自立」は、勉強しにくいという話をよく聞きます。
この科目は、2問しか出題されず、また全体を把握しにくいものです。。
そこで、科目系列マップをこしらえてみました。

人間の尊厳と自立 科目系列マップ

※PDFの画像をページ内に表示したため、とても小さく表示されていると思いますので欲しい方はメールにて連絡してください。お知らせ頂いたメール宛てにPDFファイルと添付させていただきます。

人間の尊厳と自立

1)人 間理解と尊厳

  • 「人間」の多面的理解
  • 人間の尊厳
  • 自立・自律

介護における尊厳の保持・自立支援

1)人 権と尊厳

  • 権利擁護・アドボカシー
  • 人権尊重
  • 身体的・精神的・社会的な自立支援

まとめ

介護福祉士の国家試験対策では、全問正解(125点)を取る必要がないことをしっかりと理解しておいて下さい。満点を取ろうとするからすべての過去問に取り組んで、点数が取れないと頭を抱えてしまう受験生が多くいます。そんな時には、一息置いて70%~80%で良いんだと。

人間の尊厳と自立まとめ

介護福祉士試験「人間の尊厳と自立」ってどんな問題?過去問8年分の傾向




介護福祉士試験の第1問と第2問が「人間の自立と尊厳」という科目から出題される。そして毎年の受験者が驚いて頭を抱えてしまうのも「人間の尊厳と自立」なのだ。それは何故?かというと、過去問では見たこともない問題が出題されることが多いからだ。

そこて、過去10年間に「人間の尊厳と自立」の第1問と第2問でどんな問題が出されたのか調べてみた。

第24回(平成23年度)

問題 左大腿骨頸部骨折で入院していた軽度の認知症のあるAさんが、介護老人保健施設に入所し2週間が経過した。入所時は、 環境の変化によるせん妄が見られ、日常生活の不活発による食欲低下から食事摂取量が少なかった。また転倒の恐れもあった。 現在はせん妄がなくなり趣味のカラオケをしたいとの要望が出るほどになってきたが、日常の金銭管理は出来ない状態である。
介護職の支援のあり方として、適切なものを一つ選びなさい。

1 . 提供する食事の量が多いと判断して減らす
2 . 安全性を考慮し、ベッドを柵で囲む。
3 . 移動の際は全介助で行う。
4 . 他の利用者と一緒にカラオケをする場を設ける。
5 . 家族に対し預金通帳の名義を変更するよう助言する。

正解は4

問題 利用者の尊厳を保持し、自立支援を行うために介護福祉士に求められるものとして、適切でないものを一つ選びなさい。

1 . 知り得た情報の保持
2 . 信用失墜行為の禁止
3 . 介護に関する知識の向上
4 . 福祉サービス関係者等との連携
5 . 介護福祉士の主導による方針決定

正解は5

第25回(平成24年度)

問題 介護福祉士が誠実に業務を行うことを明示した法律として、正しいものを1つ選びなさい。

1 . 社会福祉法
2 . 高齢者虐待防止法
3 . 社会福祉士及び介護福祉士法
4 . 介護保険法
5 . 老人福祉法

正解は3

問題 Aさん(84歳、男性)は、「私は13歳のとき、発疹が現れ医師の診察を受けたところ、ある感染症にかかっているという理由で、強制的に国立の療養所に入所させられた」と語った。この入所は、ある感染症の予防法に基づくものであった。
Aさんは、「療養所では、入所した日から本名を使うことができなかった。また、一時帰宅したが、その後の帰宅を両親から断られた」と続けた。 この法律は1996年(平成8年)に廃止された。
Aさんが罹患した感染症として、正しいものを1つ選びなさい。

1 . 破傷風
2 . コレラ
3 . 痘そう
4 . 梅毒
5 . ハンセン病

正解は5

第26回(平成25年度)

問題 以下の法律の自立に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 児童福祉法では、児童養護施設における自立支援の対象を、現に入所している児童に限定している。
2 社会福祉法第3条では、福祉サービスについて、身体機能の低下に応じ自立した日常生活を営むことができるように支援するものとしている。
3 老人福祉法では、その目的は、すべての高齢者が、尊厳を保持し、その有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるようにすることであると、明記している。
4 「障害者総合支援法」では、すべての国民は、障害者等が自立した生活が営めるような地域社会の実現に協力するよう努めなければならないと、規定している。
5 「ホームレス自立支援法」では、ホームレスの自立のために、就業の機会の確保よりも生活保護法の適用が重要であると、規定している。

(注)1 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
   2 「ホームレス自立支援法」とは、「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」のことである。

正解は4

問題 Aさん(74歳、男性)は、一人暮らしをしている。軽度の認知症があり、訪問介護を利用している。一年前から近所に住んでいる親族に預金通帳の管理を頼んでいる。最近、家事援助のためにAさん宅を訪れた訪問介護員は、Aさんから、「親族が勝手にお金を使いこんでいるらしい」と聞いた。
訪問介護員がサービス提供責任者と共に、最初に取り組むべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 成年後見制度の利用をすすめる
2 民生委員に相談するように勧める
3 親族に事実を確認する
4 特別養護老人ホームへの入所を勧める。
5 地域包括センターに相談する。

正解は5

第27回(平成26年度)

問題 1956年(昭和31年)当時、肺結核(pulmonary tuberculosis)で国立療養所に入所していた朝日茂氏は、単身で無収入だったために生活扶助(月額600円支給)と医療扶助を受けていた。長年、音信不通だった兄を福祉事務所が見つけ、兄から月1,500円の仕送りが行われることになった。これにより福祉事務所は支給していた月額600円の生活扶助を停止し、医療費の一部自己負担額として月900円の負担を求めた。このことが日本国憲法第A 条に反するものとして朝日茂氏は、1957年(昭和32年)、厚生大臣の決定を取り消すことを求める訴訟をおこした。
この訴訟で焦点となった日本国憲法第A 条が規定する権利として、正しいものを一つ選びなさい。

1 参政権
2 自由権
3 請求権
4 生存権
5 平等権

正解は4

問題 「障害者差別解消法」に関する次の記述のうち、適切なものを一つ選びなさい。

1 「障害者総合支援法」の基本的な理念のもと、障害者の差別の解消を具体的に実施するためのものである。
2 障害者を身体障害、知的障害および精神障害のある者に限定している。
3 行政機関に対して、障害者に対する合理的配慮を法的義務としている。
4 差別について具体的に定義し、その解消に向けた措置等を定めている。
5 この法律以前に、障害を理由とする差別や不利益な取り扱いの禁止について定めた条例を制定した地方公共団体は存在しない。

(注)1 「障害者差別解消法」とは、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」のことである。
  2 「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

正解は3

第28回(平成27年度)

問題 糸賀一雄の「この子らを世の光に」という思想に該当するものとして、最も適切なものを一つ選びなさい。

1 経済的に生活できる社会的自立を保障する。
2 人間の発達を保障する。
3 困窮状態に応じて最低限度の生活を保障する。
4 障害者の職業の安定を図ることを保障する。
5 自由を制限する身体拘束の禁止を保障する。

正解は2

問題 Aさん(82歳、女性)は、アルバイト店員の息子(56歳)と二人暮らしである。Aさんは、3年前にアルツハイマー型認知症と診断された。現在、要介護2と認定されて訪問介護(ホームヘルプサービス)と通所介護(デイサービス)を支給限度額まで利用している。Aさんは、身の回りのことに常に見守りや介助が必要であり、一人で外出して道が分らなくなり、何度も警察に保護されている。
訪問介護事業所が、アドボガシーの視点からAさんと息子を支援する場合の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自分の食事も作って欲しいという息子の要望に、対応できないと断る。
2 息子の外出時は、Aさんが部屋から出られないように施錠することを提案する。
3 Aさんの息子に相談の上、社会福祉協議会に見守りボランティアの派遣を働きかける。
4 息子に、市内の認知症家族の会があることを知らせる。
5 町内会に、回覧板でAさんと息子の状況を詳しく知らせるように働きかける。

正解は3

第29回(平成28年度)

問題 Aさん(78歳,女性)は介護老人福祉施設で生活している。脳血管障害(cerebrovascular disorder)による左片麻痺で,杖を使って歩行し,自力で移動していた。Aさんは,廊下や食堂でいつも職員や他の利用者に声をかけ、誰にでも気遣う人だった。ある日、食堂のいすに足が触れて転倒して、捻挫の痛みで歩くこと ができなくなり、車いすでの移動になった。捻挫は1週間ほどで完治したが、 Aさんは歩くことを拒み、現在でも車いすでの移動を続けている。Aさんは徐々に口数も少なくなり、歩くことが不安だ。周りに迷惑をかけてしまうと言い、何に対しても消極的な様子がみられた。
Aさんに対する介護福祉職の関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Aさんは口数が少ない様子なので、できるだけ話しかけないように心がける。
2 Aさんの自立を考えて、再び歩くことができるように何度も声をかける。
3 仲の良い利用者に,頑張って歩くように励ましてもらう。
4 Aさんの担当の介護福祉職に、再び歩くように説得してもらう。
5 食堂のテーブルやいすの配置を見直して,一緒に歩いてみようと働きかける。

正解は5

問題 障害児・者に対して, ノーマライゼーション(normalization)の理念を実現するための方策として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 障害の原因となる疾病の完治を目指して治療すること
2 障害種別ごとに,同じ職業に就くことができるように訓練すること
3 障害児と障害者が一緒に施設で暮らすこと
4 普通の生活環境に近づけること
5 障害者の経済的水準を一定にすること

正解は4

第30回(平成29年度)

問題 1960年代後半からアメリカで展開した自立生活運動に関する記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。

1 障害者自身の選択による自己決定の尊重を主張している。
2 障害者の自立生活は、施設や病院で実現されるとしている。
3 「ゆりかごから墓場まで」の実現にむけた制度設計を目指している。
4 障害者が機能回復を図ることを「自立」としている。
5 介護者を生活の主体者として捉えている。

正解は1

問題 Aさん(65歳、男性、要介護2)は、昨年、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer`s type)と診断された。妻は既に亡くなり、娘のBさん(35歳)は遠方に嫁いでいる。Aさんは、現在、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で生活している。Aさんは、現在、介護福祉職に対して、「Bは頭もいいし、かわいいし、きっと妻に似たんだな」とよく話していた。Bさんが面会に来た時、「誰だい。ご親切にありがとうございます」というAさんの声と、「私はあなたの娘のBよ、忘れちゃったの」「お父さん、しっかりしてよ」と怒鳴るBさんの声が部屋から聞こえた。
介護福祉職がAさんへのアドボカシー(advocacy)の視点からBさんに行う対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Aさんへの行動は間違っていると話す。
2 Bさんに対するAさんの思いを話す。
3 Aさんの成年後見制度利用を勧める。
4 Aさんとはしばらく面会しないよう話す。
5 Bさんの思いをAさんに伝えると話す。

正解は2

第31回(平成30年度)

問題 Aさん(82歳、女性、要介護2)は、夫を7年前に看取り、その後は一人暮らしをしている。夜中にトイレに行った時に転倒し、大腿骨頸部を骨折(fracture)して3か月入院した。自宅に手すりをつけ、段差をなくす住宅改修をした後、退院した。何かにつかまれば、いすからの立ち上がりや歩行ができる。人と関わるのは苦手なため自宅での生活が中心である。遠方に一人息子が住んでおり、月に1度は様子を見に帰ってくる。週3回、訪問介護(ホームヘルプサービス)の買物代行や部屋の掃除などの生活援助を利用している。Aさんはできるだけ自分のことは自分で行い、このまま自宅での生活を維持したいと希望している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに、Aさんは一人暮らしを続けることが不安であると告げた。
Aさんに対する訪問介護員(ホームヘルパー)の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「訪問介護(ホームサービス)を毎日利用したらどうですか」
2 「一人暮らしは大変なので息子さんと同居したらどうですか」
3 「また転ぶかもしれないと思っているのですか」
4 「グループホームに入居することを考えたらどうですか」
5 「手すりをつけたし、段差もなくしたので転びませんよ」

正解は3

問題 「夜と霧」や「死と愛」の著作があるフランクル(Frankl,V)が提唱した価値の説明として、適切なものを1つ選びなさい。

1 公民権運動により差別を解消すること。
2 生命が制限される状況において、いかなる態度をとるかということ。
3 最低生活水準を保障すること。
4 ライフサイクル(life cycle)を通じたノーマルな発達的経験をすること。
5 アパルトヘイト(人種隔離政策)を撤廃すること。

正解は2

終わりに

介護福祉士試験「人間の尊厳と自立」ってどんな問題?過去問8年分の傾向




介護福祉士 人間の尊厳と自立 0点を知らなかったら人生の半分は無駄にしていた




介護福祉士 人間の尊厳と自立 0点だった場合不合格ですか?

人間の尊厳と自立+介護の基本で1科目
最初の2問が間違ってても
介護の基本の科目で1つでも正解があればセーフです。

「介護福祉士 人間の尊厳と自立 0点」ツイートまとめ

まとめ

介護福祉士 人間の尊厳と自立 0点だった場合不合格ですか?

人間の尊厳と自立+介護の基本で1科目
最初の2問が間違ってても
介護の基本の科目で1つでも正解があればセーフです。

「人間の尊厳と自立」の検索結果




介護福祉士「人間の尊厳と自立」の勉強方法と出題傾向は?過去問第31回(2018年度)~第27回(2014年度)




この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士「人間の尊厳と自立」の過去5年間の出題傾向が分かる
  • 介護福祉士「人間の尊厳と自立」の頻出問題が分かる
  • 介護福祉士「人間の尊厳と自立」の勉強方法が分かる
  • 人間の尊厳と自立に携わった歴史上の人物及び最近の人命が軽視される風潮や偏った考え方に関する社会的な出来事には引き続き注視しておくべきであろう。

    新しく制定された法律も含めて、人権に関する法律の名称とともに目的・内容がどのように規定されているか、正確に理解しておきたい。

    その人らしさを大切にすることを基本にしつつ、認知症の症状を踏まえた関わり方が必要とされる。
    アドボカシーの定義、社会資源の活用を理解していれば、解ける問題である。

    介護福祉士「人間の尊厳と自立-過去問」第31回(2018年度)

    問題1の短文事例はこれからの高齢者の思いを表すような例である。自己選択、自己決定の支援を思考し返答を考えると解答できると思われた。
    問題2においては支援を必要とする人々の生き方を価値あるものとして人間の尊厳と自立を考えていかなければならない。

    介護福祉士「人間の尊厳と自立-過去問」第30回(2017年度)

    問題1は、「人間の尊厳と自立」に関する歴史的背景は基本的に理解しておくべきである。障害者の自立生活運動を出題に出していることから障害者に対する尊厳と自立への関心の高さが見受けられる。
    問題2は、事例問題を通してアドボカシー(権利の代弁、擁護)についての問題となっている。

    介護福祉士「人間の尊厳と自立-過去問」第29回(2016年度)

    問題1は、人間の尊厳と自立の基本を冷静に考えれば、容易に解ける問題である。
    問題2は、ノーマライゼーションに関する出題で、思想を理解していれば、容易に解ける問題である。

    介護福祉士「人間の尊厳と自立-過去問」第28回(2015年度)

    1問目は、糸賀一雄が提唱した「この子らを世の光に」という思想に関する出題
    2問目は、訪問介護事業所でのアルツハイマー型認知症への支援の仕方を問う出題となっている。

    介護福祉士「人間の尊厳と自立-過去問」第27回(2014年度)

    1問は、基本的人権及び生存権に関する人権の歴史を問う問題
    2問は、「障害者差別解消法」が出題された。

    まとめ

    第31回(平成30年度)介護福祉士国家試験
    問題 1 Aさんはできるだけ自分のことは自分で行い,このまま自宅での生活を継続したいと希望している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに,Aさんは一人暮らしを続けることが不安であると告げた。
    Aさんに対する訪問介護員(ホームヘルパー)の応答として,最も適切なものを 1つ選びなさい。

    問題 2 『夜と霧』や『死と愛』の著作があるフランクル(Frankl, V.)が提唱した価値の説明として,適切なものを 1 つ選びなさい。

    引用:https://fukushi.akamaru.jp/exam/ana_kaigo/gozen.html