介護福祉士試験 認知症の理解-その他-合格するための過去問分析

その他(過去問=試験対策)

○認知症の老人の徘回は、ほとんどの場合、やさしく分かりやすい説明をすると気持ちがおさまるものである。

○認知症老人に対しては危険を防止するためであっても、部屋もしくは玄関に旋錠してはならない。

○認知症のお年寄りについては行動制限を強化すると、徘徊など不安定さが激しくなることも予測されるので、可能な限り自由な行動を認める。

○認知症の老人との対話がすれ違っても、介護従事者は社会人どうしの対話という原則に留意して行うべきである。

○認知症のある人には、その人の言動から気持ちを察し受容する。

○認知症のある人には相手の動作・行為のペースに合わせて介護する。

○認知症のある人には、感性的な納得を助けるコミュニケーションの技法に心掛ける。

○認知症高齢者には、「知らない人がいる」というような幻覚がみられることがある。このような場合は、否定しないで受け止めてあげる。

○認知症高齢者とのコミュニケーションは、高齢者にわかりやすい言葉で、優しいしぐさや暖かいまなざしを加えると効果的である。

○認知症高齢者に対しては、思い出深いことがらに焦点を合わせて話をすると、コミュニケーションがとりやすくなる。

○認知症高齢者が同じ話を繰り返しても、嫌な顔をしないで、その都度話を聴いたほうがよい。

○認知症の老人についてはルールが簡単で結果が分かり易いゲーム遊びを積極的に取り入れる。

○認知症老人については、散歩を共にし、介護従事者は天候・景色・草花等を話題にして思い出を喚起する。

○認知症老人については、好きな歌を歌う機会を作り、リズムを楽しみ、楽しい感情を皆で共有する。

○認知症老人については個人の趣味、生活経験等を配慮して、縫い物・書道・調理等の活動を取り入れる。

○認知症老人の援助については、住み慣れた地域で、今までの生活様式を大切にしながらどのように地域社会が援助していけるかが問われている。

○認知症のある老人については、寝たきりにさせないように介護することで意欲の低下を防止するための計画を立てたほうがよい。

○認知症老人の残存機能の維持・回復は、体操、音楽、縫い物などが効果的である。

○認知症老人には、適切な生活刺激が必要であるが、昔話や童話などを使った回想法なども有効である。

○認知症老人の家族の援助に当たっては、家族が専門医の診断に基づいて痴呆症状について正しく理解することが、まず求められる。

○介護従事者は、認知症の老人の目をとおした生活現象をそのまま受けとめることも必要である。

○認知症老人を理解するためには、痴呆症状についての医学的な知識が必要である。

○認知症の高齢者は浴室やトイレ等の場所が分からなくなるので、大きなシールを貼って、視覚的な情報が伝わるように改善した方がよい。

○認知症の高齢者は、食事をしたことを忘れてすぐに食べたがるので、食堂に表示板を取り付けて、食事が終わったら○をつけるなど、確認できるような工夫も大切である。

○認知症の高齢者は、家の中で自由に歩き回れるように、各部屋の段差をなくし、転倒などの事故がないように工夫することも大切である。

○認知症の高齢者は、トイレで鍵をかけて出られなくなることもあるので、鍵を取り外したほうがよい。

○いわゆる盗られ妄想は、老人性認知症に特徴的な症状の一つである。

○ショートステイを利用する認知症高齢者の介護が、新しい生活環境に慣れない場合、介護従事者はよく観察し、必要に応じて気持ちを落ち着かせる工夫をした。

○認知症高齢者同士になじみの関係ができていると、気分が安定することが多い。

○認知症高齢者は、おはじき、お手玉など子ども時代の遊びをすると、気分が安定することがある。

○認知症高齢者が、新しい環境に慣れるためには、使い慣れた家具・調度品などは目に見えるところに置いておくと落ち着く。

○病院への入院や、施設への入所などの生活環境の変化は、精神を刺激するので、認知症の症状を助長させてしまう。

○認知症高齢者が日時や自分のいる場所が分からなくなるのは見当識障害の場合もあるので、専門家の判断を求めることが望ましい。

○家族が介護している認知症高齢者を援助する場合、介護従事者はその家族を支援することも必要である。

○認知症高齢者に対しては、上手にできなくても、危険や感染などにつながらない行動であればとがめない。

○認知症高齢者に対しては、話が通じなくても、優しい仕草やまなざしで、感情に働きかけることが重要である。

○認知症高齢者は、通常の物忘れは体験の一部に限定され自分でも忘れたことに気がついているが、認知症の場合は、体験そのものを忘れてしまうといった記憶障害が起こりやすい。

○認知症は物忘れにとどまらずに、失見当や認知障害へと進行するが、そうした自分の障害を自覚していないものである。

○認知症のある人が何らかの意思表示ができる場合には、一緒に介護計画を考える必要がある。

○認知症の人に対しては重度であっても、本人の願いを理解し、潜在能力を最大限にいかすことを基本とするていくことを基本とする。

○認知症の人に対しては不潔行為を避けるために、つなぎのパジャマを着せることは身体拘束にあたる。

○認知症の人が夜間、他の利用者の部屋に入ったので、介護職員の部屋で一緒にお茶を飲むなどして落ち着かせることは適切である。

○認知症の人の訴えを根気よく聞くことにより、心身の状況を把握するとともに情緒の安定がはかられることがある。

○アルツハイマーの利用者の暴力行為が続く場合は、ケア会議を開いて対応を検討したほうがよい。

その他の勉強メモ

介護福祉士試験 認知症の理解-家族への支援-合格するための過去問分析

家族への支援(過去問=試験対策)

○人間は年齢を重ねるにつれて脳の重量が減少し、健康なひとでも30歳から80歳にかけて脳の重量は100g減少すると言われている。

○高齢になると、脳に染みのようにみえる「老人班」が出現する。

○高齢になると神経細胞のなかに、アルツハイマー原線維変化と呼ばれる物質構造がみられようになるが、これは「タウ」とよばれる物質から構成されている。

○老人斑はアミロイドβタンパク質(Aβ)から構成されている。また神経原線維変化により過剰にリン酸化された「タウ」というタンパク質ができる。

○高血圧、肥満、糖尿病などがあると脳の血管に動脈硬化をおこし脳の老化に促進するなかで脳梗塞や脳出血をおこし認知症の原因を引き起こすことがある。

○脳の老化に伴い認知機能は低下するが言語を中心とした言語性知能は衰えにくく、動作を中心とした動作性知能は衰退しやすいといわれている。

○認知症にみられる「物忘れ」は体験全体をすっかり忘れることが特徴であり「エピソード記憶の障害」と言われている。

○認知症では記憶障害にはじまり、言語障害→失見当→判断障害などの様々な認知機能が損なわれる。

○記憶を担う神経伝達物質にアセチルコリンがあるが、これが減ることにより物忘れの症状が出てくる。

○レビー小体病はアルツハイマー型認知症と同様、塩酸アセチルコリン分解酵素阻害薬で有効であるといわれている。

○クロイツフェルト・ヤコブ病の治療法は、現在見つかっていない。

○慢性硬膜下血腫は頭部のCTやMRIですぐにみつかり、簡単な脳手術で血腫を取り除くことができるので、治る認知症の代表的な疾患である。

家族への支援の勉強メモ

認知症の原因となる主な病気の症状

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の原因

ベータたんぱくやタウたんぱくという異常なたんぱく質が脳にたまって神経細胞が死んでしまい、脳が萎縮して(縮んで)しまう。

アルツハイマー型認知症の主な症状
認知機能障害:新しく経験したことを記憶できず、すぐに忘れてしまう。
BPSD(行動・心理症状):無為・無関心、妄想、徘徊、抑うつ、興奮や暴力などの症状が現れることがある。

脳血管性認知症

脳血管性認知症の原因

脳の血管が詰まる「脳梗塞」や血管が破れる「脳出血」など脳血管に障害が起きると、その周りの神経細胞がダメージを受ける。

脳血管性認知症の主な症状

①認知機能障害:障害される能力と残っている能力があります(まだら認知症)。判断力や記憶は比較的保たれている。
②BPSD(行動・心理症状):意欲や自発性がなくなったり落ち込んだりすることがあります。感情の起伏が激しくなり、些細なきっかけで泣いたり興奮することがある。
③身体面の症状:脳血管障害によって、手足に麻痺や感覚の障害など神経症状が現れることがあります。ダメージを受けた場所によっては言語障害などが出る場合もある。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の原因

脳の神経細胞の中に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質の塊がみられます。このレビー小体が大脳に広くに現れると、その結果、認知症になる。

レビー小体型認知症の主な症状

①認知機能障害:注意力がなくなる、ものがゆがんで見えるなどの症状が現れます。レビー小体型認知症では、最初は記憶障害が目立たない場合もある。
②認知機能の変動:時間帯や日によって、頭がはっきりしていて物事をよく理解したり判断したりできる状態と、ボーとして極端に理解する力や判断する力が低下している状態が入れ替わり起こる。
③BPSD(行動・心理症状):幻視、睡眠時の異常言動
④抑うつ症状
⑤身体面の症状:パーキンソン症状、自律神経症状

前頭側頭型認知症(ピック病)

前頭側頭型認知症の原因

原因ははっきりとはわからないのですが、脳のなかの前頭葉と側頭葉の神経細胞が少しずつ壊れていくことによって、いろいろな症状が出てくる認知症。ほかの認知症より若年で発病することが多い。若年性認知症のなかでは血管性認知症、アルツハイマー病に次いで、3番目に多い病気。

前頭側頭型認知症の主な症状

①ルールを守ったり、他人に配慮したりすることができなくなる
②店のものを断りなくもってきてしまう
③交通ルールを無視して赤信号を通過してしまう

クロイツフェルト・ヤコブ病

脳にある「プリオン蛋白」と呼ばれる物質がなんらかの原因によって「異常プリオン蛋白」に変わり、蓄積することで、機能障害を起こす病気。
進行がとても早いことで知られており、発症から1~2年で死に至る、予後不良の病気。

クロイツフェルト・ヤコブ病の症状

①発症時はめまいや立ちくらみ、物忘れなどといった軽度の症状が出現
②急激に進行する
③発症後6か月~1年ほどで無反応の寝たきり状態となり、1~2年で肺炎などの合併症を発症し、死亡に至る。

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫とは、頭蓋骨の内側で、脳を包む膜(硬膜)と脳の表面との間にゆっくりと血液がたまって血腫ができた状態。
転倒したり、天井などにぶつけたりして、軽く頭を打っただけでも起こることがある。

慢性硬膜下血腫の症状

①頭部を打った直後は特に問題がなく、2週間後から3ヵ月後位に、症状が徐々に出始める。
②次第に、歩行するとふらつく、片側の手足が動かしづらい、しびれが出る、頭痛がする、しゃべりづらい、物忘れが目立つ、失禁するようになるといった症状がみられる。
③重症の場合は、意識障害を起こすこともある。

血腫を除去すると症状が軽減することがある。

介護福祉士試験 認知症の理解-連携と協働-合格するための過去問分析

連携と協働(過去問=試験対策)

○認知症の地域におけるサポート体制の一つに「地域包括支援センター」がある。

○認知症地域医療支援事業は、地域における認知症の発見や対応システムを充実させるためにかかりつけ医に対して助言を行うサポート医の支援等を行う事業である。

○認知症の方に対する地域支援として「認知症サポーター養成講座」が市町村が中心になって実施されている。

○認知症サポーターは認知症について正しい知識をもち、認知症の人や家族を応援し、. だれもが暮らしやすい地域をつくっていくボランティアである。

○認知症サポーターは、100万人を目標に養成されている。

○認知症サポーターは、「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」の構想の事業の一環である。

○認知症サポーターには、認知症ケア専門の職種だけでなく、地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小・中・高等学校の生徒などがいる。

○認知症ケアにおけるチームアプローチとは、多職種、多資源が協同して認知症の方の生活を支援していくことである。

○認知症疾患医療センターは、都道府県、指定都市に設置されている。

○認知症疾患医療センターは、地域での「認知症 専門医療機関の紹介」「医療機関の受診前の医療相談」「認知症の原因疾患を特定する 鑑別診断の及び診断に基づいた治療や初期対応」等を行っている。

連携と協働の勉強メモ

地域包括支援センター

地域包括支援センターとは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」。

地域包括支援センターの業務

地域包括支援センターは地域の高齢者を支えるために
介護予防ケアマネジメント
総合相談
包括的・継続的ケアマネジメント
権利擁護 の4つの業務を行っている。

認知症地域医療支援事業実施要綱

(1)認知症サポート医養成研修事業
(2)認知症サポート医フォローアップ研修
(3)かかりつけ医認知症対応力向上研修事業

認知症サポーター養成講座

全国キャラバン・メイト連絡協議会では、都道府県、市区町村など自治体と全国規模の企業・団体等と協催で認知症サポーター養成講座の講師役(キャラバン・メイト)を養成します。養成されたキャラバン・メイトは自治体事務局等と協働して「認知症サポーター養成講座」を開催します。

認知症を知り地域をつくる10ヵ年

キャンペーンの主な取組み
(1)認知症サポーター100万人キャラバン
(2)「認知症でもだいじょうぶ町づくり」キャンペーン
(3)認知症の人「本人ネットワーク支援」
(4)認知症の人や家族の力を活かしたケアマネジメントの推進

認知症疾患医療センター

認知症疾患医療センターとは、都道府県及び指定都市により認知症専門医療の提供と介護サービス事業者との連携を担う中核機関として指定を受けた医療機関のこと。主に精神科を標榜する病院に設置されており、基幹型、地域型、診療所型の3つの類型が定められている。

認知症疾患医療センターとしての機能役割
(1)専門医療機関として、詳細な診断や急性精神症状への対応、身体合併症を有する患者への対応を行う。
(2)認知症医療の地域における中核的機関として、専門職研修会や連携協議会開催、専門的な相談を通して、医療機関と介護サービス提供事業所等との連携強化を図る。
(3)認知症医療の情報センターとして、地域住民への認知症に対する理解を含めた啓発活動や相談を行う。
(4)地域における医療と介護の連携拠点として、認知症連携担当者を配置し、地域包括支援センターとの連携機能の強化を図る。

介護福祉士試験 認知症の理解-認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活②-合格するための過去問分析

認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活②(過去問=試験対策)

認知症に伴う機能の変化と日常生活への影響

○人間は年齢を重ねるにつれて脳の重量が減少し、健康なひとでも30歳から80歳にかけて脳の重量は100g減少すると言われている。

○高齢になると、脳に染みのようにみえる「老人班」が出現する。

○高齢になると神経細胞のなかに、アルツハイマー原線維変化と呼ばれる物質構造がみられようになるが、これは「タウ」とよばれる物質から構成されている。

○老人斑は、アミロイドβタンパク質(Aβ)から構成されている。また神経原線維変化により過剰にリン酸化された「タウ」というタンパク質ができる。

○高血圧、肥満、糖尿病などがあると脳の血管に動脈硬化をおこし脳の老化に促進するなかで脳梗塞や脳出血を起こし、認知症の原因を引き起こすことがある。

○脳の老化に伴い認知機能は、低下するが言語を中心とした言語性知能は衰えにくく、動作を中心とした動作性知能は衰退しやすいといわれている。

○認知症にみられる「物忘れ」は、体験全体をすっかり忘れることが特徴であり「エピソード記憶の障害」と言われている。

○認知症では記憶障害にはじまり、言語障害→失見当→判断障害などの様々な認知機能が損なわれる。

○記憶を担う神経伝達物質にアセチルコリンがあるが、これが減ることにより物忘れの症状が出てくる。

○レビー小体病はアルツハイマー型認知症と同様、塩酸アセチルコリン分解酵素阻害薬で有効であるといわれている。

○クロイツフェルト・ヤコブ病の治療法は、現在見つかっていない。

○慢性硬膜下血腫は頭部のCTやMRIですぐにみつかり、簡単な脳手術で血腫を取り除くことができるので、治る認知症の代表的な疾患である。

○認知症の人をめぐる3つの環境要素としてワイズマンは、社会的環境、物理的環境、運営的環境があるとしている。

○認知症の人に対する見当識の支援として、時計やカレンダーを見やすく表示したり、トイレなどの場所にわかりやすい目印を活用するなどの支援が大切である。

○認知症の人に対する機能的な能力への支援として、日常的に身の回りに必要なものを置くなどの支援が大切である。

○認知症の人に対する環境における刺激の質と調整については、音や光、臭いや手触りなど五感を刺激するような工夫が大切である。

○認知症の人に対する安全と安心への支援として転倒や事故を回避するために、手すりや滑りにくいマットなどの対策が大切である。

○認知症の人に対する自己選択の支援として活動量の低下を招かないよう柔軟性をもって自己選択ができる環境を整えることが大切である。

○認知症の人に対するプライバシーの確保については、羞恥心に配慮したり、一人でいられる環境、あるいは他の人との交流を選択できる環境を整えることが大切である。

○介護が必要になる3大要因として、「脳血管疾患」「廃用症候群」「認知症」がある。

○認知症ケアについては、その人の性格や気質、生活歴、社会関係、身体状況など様々な要因に焦点をあてたケアが大切である。

○認知症の人は、環境が変化することによるダメージに弱いが、特にそれらをトランスファーショック(リロケーションダメージ)という。

○認知症の方に対しては、プライドを尊重する、傾聴する、非審判的態度をとる、価値観を尊重するなどが大切となる。

○認知症ケアで大切なことは、「本人は何か思いがあって行動している」ということを理解することである。

○認知症ケアで大切なことは、認知症の人に感謝の気持ちを伝えることである。

認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活②の勉強メモ

認知症介護のための「7つの原則」

①ゆったり、ゆっくりを心がける
②五感を活かしてコミュニケーションする
③共感し、感情を合わせる
④認識や心の世界を理解する努力を
⑤わかりやすく調整する
⑥かけがえのない、有能な存在であることを感じてもらう
⑦外部とのつながりをもつ

「バリデーション」の基本的態度

①傾聴する
②共感する
③誘導しない(ペースを合わせる)
④受容する(強制しない)
⑤うそをつかない・ごまかさない
本人の発言に対して否定しない、叱らないというのが大原則です。
また、本人がとった行動に対しても、否定せずに受け入れる態度が必要です。

介護が必要になった主な原因

第1位:認知症(18.0%)
第2位:脳卒中(16.6%)
第3位:高齢による衰弱(13.3%)
第4位:骨折・転倒(12.1%)
第5位:関節疾患(10.2%)

介護福祉士試験 認知症の理解-認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活①-合格するための過去問分析

認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活①(過去問=試験対策)

認知症の人の特徴的な心理・行動

○認知症には「中核症状」と呼ばれるものと、「周辺症状」と呼ばれるものがあるが、「中核症状」は脳の神経細胞が壊れることによって、直接起こる症状、また、「周辺症状」は周囲の人との関わりのなかで起きてくる症状のことである。

○認知症の中核症状には、記憶障害、見当識障害、理解・判断力の障害、問題解決能力の障害、失認、失語などがある。

○認知症の周辺症状(心理症状と行動傷害=BPSD)として不安感、抑うつ状態、脅迫症状などがある。

○記憶には新しいことを覚え込む「記銘力」、覚えたことを留める「保持力」、記憶を呼び起こす「想起力」という三つの力があるが、認知症になり記憶力の低下があるとこれらのちからが低下する。

○エピソード記憶とは、特定の日時や場所と関連した個人的な経験に関する記憶であるが、これらをすっかり忘れるエピソード記憶の障害があれば、認知症が進んでいるといえる。

○心理状況と行動障害をあわせた概念としてBPSD(行動・心理症状=従来の周辺症状といわれていたもの)が提唱されている。

○BPSDの心理症状で「漠然とした不安感」に陥ることがある。

○「漠然とした不安感」を持つことでパニック発作や心気状態に陥ることがある。

○BPSDの心理症状で「脅迫症状」に陥ることがある。

○BPSDの心理症状で「抑うつ症状」に陥ることがある。

○BPSDの心理症状で「幻覚」に陥ることがある。

○BPSDの心理症状で「妄想」に陥ることがある。

○BPSDの心理症状で「睡眠障害」に陥ることがある。

○BPSDの心理症状には、漠然とした不安感、脅迫症状、抑うつ状態、幻覚、妄想、睡眠障害がある。

問題

○BPSDの行動症状で「徘徊、帰宅行動」がある。

○BPSDの行動症状で「攻撃的な言動、ケアへの抵抗」がある。

○BPSDの行動症状で「昼夜逆転」がある。

○BPSDの行動症状で「不潔行為」がある。

○BPSDの行動症状で「収集癖」がある。

○BPSDの行動症状で「異食行為」がある。

○BPSDの行動症状で「失禁」がある。

○BPSDの行動症状のひとつに「徘徊」がある。

○BPSDの行動症状として攻撃的な言動、昼夜逆転、不潔行為、収集壁などがある。

認知症に伴うこころとからだの変化と日常生活①の勉強メモ

認知症

認知症とは、脳の変性疾患や脳血管障害によって、記憶や思考などの認知機能の低下が起こり、6カ月以上にわたって、日常生活に支障をきたしている状態。

認知症の中核症状

認知症で、脳の細胞が死ぬ、脳の働きが低下することによって直接的に起こる
記憶障害
理解・判断力の低下
実行機能障害
言語障害(失語)
失行・失認などの認知機能の障害を中核症状と言う。

認知症の周辺症状(BPSD)

すべての症例に出現するわけではありませんが残存する神経機能が外界への反応として示すと考えられるのが周辺症状。
せん妄
抑うつ
興奮
徘徊
睡眠障害
妄想ほか

アルツハイマー型認知症の時間的経過

第1期(初期):初期には記憶障害、記銘力障害、失見当識(時間)が出現、徐々に知的機能障害が進行
第2期(中期):中期には中等度に知能低下し精神症状及び問題行動が顕在化、妄想、幻覚、徘徊、失行、失認が出現
第3期(末期):末期には人格変化、無言、無動、失外套症候群が出現

BPSDの行動・心理症状

(1)行動症状
・暴力
・ 暴言(攻撃的な言動)
・ 徘徊、帰宅行動
・昼夜逆転
・拒絶(ケアへの抵抗)
・収集癖
・異食行為
・失禁
・不潔行為 等

(2)心理症状
・抑うつ
・脅迫症状
・不安
・幻覚
・妄想
・睡眠障害 等

介護福祉士試験 認知症の理解-医学的側面から見た認知症の基礎⑤-合格するための過去問分析

医学的側面から見た認知症の基礎⑤(過去問=試験対策)

病院で行なわれる検査、治療の実際

○認知症の診断の一つに、長谷川式認知症スケールがある。

○認知症の診断の一つに、ミニメンタルテスト(MMSE)がある。

○認知症の行動観察評価方法として、CDR(clinical dementia rating)があり健康、認知症の疑い、軽度、中程度、重度の5段階に分けられる。

○FAST(functional assessment staging)は、アルツハイマー型認知症の病状ステージを生活機能面から分類した評価尺度である。

○リアリティオリエンテーションは、認知症の中でも見当識障害を持った患者を対象としたケアである。

○リアリティ・オリエンテーションは、認知症高齢者の場合、残存している能力へ働きかけるものである。

○現実への方向づけ(リアリティ・オリエンテーション)プログラムは、見当識や現実認識を深めることを目的として、認知症老人に対して行われている技法である。

○再動機づけ(リィ・モティベーション)の目的は、すべてに興味や意欲を失ってしまっている老人に刺激を与えたり、生気を与えることによって、再び生活に意欲を起こさせ、対人関係を活性化させ、社会性や興味を呼び起こさせることにある。

○認知症が疑われた場合に行う検査のなかに、MRI(核磁気共鳴画像)や改訂長谷川式簡易知能評価スケールがある。

○WAIS-Rは、11の下位検査により構成されている知能検査である。

○FASTは、アルツハイマー型認知症の病状ステージを、生活機能の面から分類した観察式の評価尺度である。

○IADL(手段的日常生活動作)のアセスメントは、軽度の認知症において有用である。

○MMSE(Mini-Mental State Examination)は、30点満点の11の質問からなり、見当識、記憶力、計算力、言語的能力、図形的能力などをカバーする検査である。

○回想法の効果については、抑うつ感の改善、不安の軽減、人生満足度の向上、対人交流の促進などが報告されている。

○回想法は、毎回異同じ場所で行うと効果的である。

○回想法では、ライフステージを示すボードを準備し、キーワードを参考に話してもらうという方法である。

○抗認知症薬には、貼り薬(パッチ方式)がある。

○抗認知症薬使用で、悪心や下痢の副作用がでることがある。

医学的側面から見た認知症の基礎⑤の勉強メモ

認知症の神経心理学検査

(1)改訂 長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)

・主に「記憶力」に関係した9つの質問で構成
・満点は30点
・20点以下の場合に認知症の疑いありとされる

(2)ミニメンタルステート検査(MMSE :Mini Mental State Examination)

・認知症診断用に30満点の11の質問からなるテスト形式の検査。見当識・記憶力・計算力・言語能力・図形的能力を計る

(3)FAST(functional assessment staging)

・FASTは、認知症の進行度を7段階に分類したもの

(4)時計描画テスト(CDT:Clock Drawing Test)

・数字と針のある時計の絵を描く検査です。円の大きさ、数字の配置、針の位置、中心点の位置の描き方から、脳の中の側頭葉(意味記憶)、前頭葉(実行機能)、頭頂葉(視空間認知)の機能を評価します。

(5)CDR(Clinical Dementia Rating)

・認知症の重症度を評定するための検査です。
・記憶、見当識、判断力と問題解決、社会適応、家族状況および趣味・関心、介護状況の6項目について、5段階で重症度を評価する。

認知症の脳画像検査

①CT:X線を使ったコンピューター断層撮影
②MRI:電磁気による画像検査
③SPECT:放射線検査薬を注射し、その体内動向により脳血流量をみる検査
④VSRAD:MRI画像を統計的鑑別法により解析する検査

回想法

回想法とは、昔の懐かしい写真や音楽、昔使っていた馴染み深い家庭用品などを見たり、触れたりしながら、昔の経験や思い出を語り合う一種の心理療法。
1960年代にアメリカの精神科医、ロバート・バトラー氏が提唱し、認知症の方へのアプロ―チとして注目されている。

回想法の効果

最近の記憶を保つことは困難ですが、昔の記憶は保持されています。昔のことを思い出して言葉にしたり、相手の話を聞いて刺激を受けたりすることで脳が活性化し、活動性・自発性・集中力の向上や自発語の増加が促され、認知症の進行の予防となる。

リアリティオリエンテーション

リアリティ・オリエンテーションとは、今は、何月何日なのかとか、季節はいつなのかといった時間や今いる場所等が判らないなどの見当識障害を解消するための訓練で、現実認識を深めることを目的とする。1960年代にアメリカの病院で始まった療法で、当初は戦争の後遺症をもつ軍人を対象にしていた。現在は、認知症の改善が期待できる療法として知られており、日本の医療機関や介護施設でも取り入れられ

介護福祉士試験 認知症の理解-医学的側面から見た認知症の基礎④-合格するための過去問分析

医学的側面から見た認知症の基礎④(過去問=試験対策)

若年性認知症

○若年認知症とは、18歳以上、65歳未満で発症する認知症の総称である。また65歳以上で発症した認知症は老年期認知症という。

○若年認知症は、若い分、脳の萎縮スピードも高齢者に比べると速く、社会的にも家族的にも大きな影響を与えている。

○若年性認知症罹患率は、男性に多い。

○若年性認知症の原因のひとつは、この過度な飲酒といわれている。

○若年性認知症は、アルツハイマー型から起こる場合、また血管性認知症からおこる場合がある。

○若年性認知症になった人については、特に家族の子ども世代に与える心理的な影響は大きい。

医学的側面から見た認知症の基礎④の勉強メモ

若年性認知症

65歳未満の若い世代で発症した認知症を「若年性認知症」と呼ぶ。
最近では、18歳から39歳までに発症した若年期認知症を加えた認知症の総称。
若年性認知症の発症頻度は、10万人あたり50人から60人と考えられています。

若年性認知症の原因である基礎疾患

①脳血管性認知症(39.8%)
②アルツハイマー型認知(25.4%)
③頭部外傷後遺症(7.7%)
④ピック病(3.7%)
⑤アルコール性認知症(3.5%)
⑥レビー小体型認知症(3.0%)

若年性認知症の特徴

①若年性認知症は男性が女性より多い(約1.6倍)。
②発症年齢は平均して51.3歳と推定。
③ご本人や周囲のショックが大きい
④経済的打撃が大きい
⑤能力がアンバランスである
⑥専門のサービスや支援が少ない

介護福祉士試験 認知症の理解-医学的側面から見た認知症の基礎③-合格するための過去問分析

医学的側面から見た認知症の基礎③(過去問=試験対策)

認知症の原因となる主な病気の症状の特徴

○アルツハイマー型認知症は、認知症原因疾患比率の50%を占めている。

○アルツハイマー型認知症は、ドイツの精神科医「アルツハイマー」により報告された認知症疾患である。

○アルツハイマー型認知症の組織学的所見として、老人斑、神経原線維変化、神経細胞の萎縮がみられる。

○アルツハイマー型認知症の変化は、側頭葉から頭頂葉にかけて著しく起こり、進行すると前頭葉に及ぶ。

○アルツハイマー原線維が脳全体に出現して神経細胞を破壊していくと、アルツハイマー型認知症に発展する。

○神経細胞の伝達はシナプスを介して行われるが、これに「かかわる神経でんたつ物質にアセチルコリンがある。

○アルツハイマー型認知症では、記憶に関連をもつ神経伝達物質「アセチルコリン」の減少が注目され、アセチルコリンを増加させる薬物塩酸ドネペジル(アリセプト)が開発された。

○アルツハイマー型認知症の脳の障害では、海馬と大脳皮質連合野を中心に特有の病変がおこる。

○アルツハイマー型認知症の症状として、記憶障害、思考と判断力の障害、巣症状、見当識障害などがある。

○アルツハイマー型認知症では、人格の水準が比較的保たれているのが特徴である。

○アルツハイマー型認知症では、「ものとられ妄想」の症状がみられる。

○アルツハイマー型認知症の治療方法が見つかっていない。

○脳血管性認知症は高血圧、糖尿病、脂質異常などで脳血管の血液の流れが障害されることが原因となる。

○脳血管性認知症では、上肢や下肢に片麻痺がみられる。

○脳血管性認知症の症状には、発作型と緩除型がある。

○脳血管性の認知症では、脳全体におこる多発性脳梗塞による認知症が多いとされている。

○脳血管性認知症では、言語障害や片麻痺などの運動障害を伴うことがある。

○血管性認知症の認知機能障害を改善させる確実な方法は現在ないために、脳血管障害の再発予防と認知症の症状への対症療法が治療の中心となっている。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の発症年齢についての違いは、アルツハイマー型が70歳以上に多いのに対し、脳血管型は60~70歳に多い。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の性別についての違いは、アルツハイマー型が女性に多いのにたいし、脳血管型は男性に多い。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の自覚症状についての違いは、アルツハイマー型が自覚症状がないのに対し、脳血管型は頭痛、めまい、物忘れなどの症状がある。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の経過に対しての違いは、アルツハイマー型が段階的に進行するのに対して、脳血管型は良くなったり、悪くなったりしながら階段を下るように進行する。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の人格の変化に対する違いは、アルツハイマー型がしばしば明らかに見られるのに対して、脳血管型は人格変化は比較的少ない。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の合併する病気に対する違いは、アルツハイマー型がないのに対して、脳血管型は高血圧、糖尿病、心疾患、動脈硬化などが関係する。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の違いは、アルツハイマー型認知症では脳の萎縮がみられるのに対し、血管型認知症では多発性脳梗塞が特徴である。

○アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の違いは、感情失禁は、血管性認知症の典型的な症状があるのに対しアルツハイマー型認知症ではあまり見られないことである。

○認知症の原因疾患の中にレビー小体病があるが、これは脳全体にレビー小体といわれる異常な物質が沈着しておこるものである。

○レビー小体型認知症の症状はアルツハイマー型や血管性認知症とは違い「幻視」(見えるはずのないものが見える)が起こることが最大の特徴である。

○レビー小体型認知症の症状は実際には、その場にいない人や子供や虫や猫などが見える「幻視」が、初期の症状として現れることが多い。

○レビー小体型認知症の人の多くに、実際にはないものが見えたり(幻視)、睡眠中の大声の寝言、また、歩行や動作に支障がでる。

○レビー小体型認知症の初期では、もの忘れなどの記憶障害は目立たない。

○前頭側頭型認知症は現在のところ症状を改善したり、進行を防いだりする有効な治療法はない。

○認知症の原因疾患の一つに、前頭側頭型認知症(ピック病)があり、人格の変化が特徴で、人が変わったように奇妙な行動を繰り返す。

○ピック病は前頭側頭型認知症と言われるように、前頭葉と側頭葉に限定的して脳が委縮していく病気である。

○常同行動とは、同じ行動や行為を目的もなく何度も繰り返し続けることをいいます。これは前頭側頭型認知症(ピッグ病)などで見られる症状である。

○前頭側頭型認知症では、社会ルールや常識的な規範が分からなくなる。

○ピック病.にかかると人格変化、反社会的行動、反道徳的行動などの主症状がでて、次第に認知症が加わります。

○認知症の原因疾患一つであるクロイツフェルト・ヤコブ病は、急速に進行し、初発病状から6~12ヶ月で死に至る。

○クロイツフェルト・ヤコブ病は、現代の医学では治療法はなく短期のうちに確実に死に至る病である。

○クロイツフェルト・ヤコブ病は、脳組織の海綿(スポンジ)状変性を特徴とする疾患である

○クロイツフェルト・ヤコブ病は、プリオン蛋白と呼ばれる異常な蛋白質が脳に蓄積し、脳神経細胞の機能が障害され、脳に海綿状の変化が出現する疾患である。

○クロイツフェルト・ヤコブ病では、進行が速く、1年以内の死亡例も多い。

○慢性硬膜下血腫は、転倒などで頭部外傷などのあと、徐々に脳の表面に血液がたまり脳が圧迫されるために認知症の症状がでてくる病気である。

○慢性硬膜下血腫は、高齢の人、全身状態がよくない人でも比較的軽い負担で治療がでる。

○慢性硬膜下血腫は、外科的手術で治療が可能な認知症である。

医学的側面から見た認知症の基礎③の勉強メモ

認知症の原因となる主な病気の症状

アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の原因

ベータたんぱくやタウたんぱくという異常なたんぱく質が脳にたまって神経細胞が死んでしまい、脳が萎縮して(縮んで)しまう。

アルツハイマー型認知症の主な症状
①認知機能障害:新しく経験したことを記憶できず、すぐに忘れてしまう。
②BPSD(行動・心理症状):無為・無関心、妄想、徘徊、抑うつ、興奮や暴力などの症状が現れることがある。

脳血管性認知症

脳血管性認知症の原因

脳の血管が詰まる「脳梗塞」や血管が破れる「脳出血」など脳血管に障害が起きると、その周りの神経細胞がダメージを受ける。

脳血管性認知症の主な症状

①認知機能障害:障害される能力と残っている能力があります(まだら認知症)。判断力や記憶は比較的保たれている。
②BPSD(行動・心理症状):意欲や自発性がなくなったり落ち込んだりすることがあります。感情の起伏が激しくなり、些細なきっかけで泣いたり興奮することがある。
③身体面の症状:脳血管障害によって、手足に麻痺や感覚の障害など神経症状が現れることがあります。ダメージを受けた場所によっては言語障害などが出る場合もある。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症の原因

脳の神経細胞の中に「レビー小体」と呼ばれる異常なたんぱく質の塊がみられます。このレビー小体が大脳に広くに現れると、その結果、認知症になる。

レビー小体型認知症の主な症状

①認知機能障害:注意力がなくなる、ものがゆがんで見えるなどの症状が現れます。レビー小体型認知症では、最初は記憶障害が目立たない場合もある。
②認知機能の変動:時間帯や日によって、頭がはっきりしていて物事をよく理解したり判断したりできる状態と、ボーとして極端に理解する力や判断する力が低下している状態が入れ替わり起こる。
③BPSD(行動・心理症状):幻視、睡眠時の異常言動
④抑うつ症状
⑤身体面の症状:パーキンソン症状、自律神経症状

前頭側頭型認知症(ピック病)

前頭側頭型認知症の原因

原因ははっきりとはわからないのですが、脳のなかの前頭葉と側頭葉の神経細胞が少しずつ壊れていくことによって、いろいろな症状が出てくる認知症。ほかの認知症より若年で発病することが多い。若年性認知症のなかでは血管性認知症、アルツハイマー病に次いで、3番目に多い病気。

前頭側頭型認知症の主な症状

①ルールを守ったり、他人に配慮したりすることができなくなる
②店のものを断りなくもってきてしまう
③交通ルールを無視して赤信号を通過してしまう

クロイツフェルト・ヤコブ病

脳にある「プリオン蛋白」と呼ばれる物質がなんらかの原因によって「異常プリオン蛋白」に変わり、蓄積することで、機能障害を起こす病気。
進行がとても早いことで知られており、発症から1~2年で死に至る、予後不良の病気。

クロイツフェルト・ヤコブ病の症状

①発症時はめまいや立ちくらみ、物忘れなどといった軽度の症状が出現
②急激に進行する
③発症後6か月~1年ほどで無反応の寝たきり状態となり、1~2年で肺炎などの合併症を発症し、死亡に至る。

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫とは、頭蓋骨の内側で、脳を包む膜(硬膜)と脳の表面との間にゆっくりと血液がたまって血腫ができた状態。
転倒したり、天井などにぶつけたりして、軽く頭を打っただけでも起こることがある。

慢性硬膜下血腫の症状

①頭部を打った直後は特に問題がなく、2週間後から3ヵ月後位に、症状が徐々に出始める。
②次第に、歩行するとふらつく、片側の手足が動かしづらい、しびれが出る、頭痛がする、しゃべりづらい、物忘れが目立つ、失禁するようになるといった症状がみられる。
③重症の場合は、意識障害を起こすこともある。

血腫を除去すると症状が軽減することがある。

介護福祉士試験 認知症の理解-医学的側面から見た認知症の基礎②-合格するための過去問分析

医学的側面から見た認知症の基礎②(過去問=試験対策)

認知症と間違えられやすい症状

○認知症によく似た症状を示すものに、せん妄とうつ病がある。

○せん妄は意識障害の一つで、この障害により注意力や集中力が続かず、時間や場所が判らなくなったりするので認知症と間違えられることがある。

○高齢者のせん妄は夜間におこることが多いので夜間せん妄といわれる。

○せん妄は、夕方から夜間に好発し、日中には消退するという睡眠・覚醒リズムの障害が現れる。

○せん妄状態は、軽度や中等度の意識障害の際に、幻覚・錯覚や異常な行動を呈する状態で意識状態は混濁している。

○せん妄状態では、その時の出来事を覚えていないのが特徴である。

○せん妄の原因の一つに、向精神薬等の投与がある。

○せん妄は突然起こり、良くなったり悪くなったりの変動がみられる。

○せん妄は、意識が混濁して、幻覚や錯覚がみられる状態のことで、大声で騒いだり、人を呼んだりすることがある。

○せん妄は脳内の一過性におこる障害と考えられるので、まずは穏やかに対応し落ち着きを取り戻すケアが求められる。

○うつ病は気分障害の一種で、抑うつ気分や不安・焦燥、精神活動の低下、食欲低下、不眠症などを特徴とする精神疾患である。

○うつ病のために一時的に認知症になってしまったように見える場合、これを仮性認知症という。

○高齢者で認知症では不眠状態が続いたりすると、夜間せん妄を起こしやすくなる。また、意欲の低下、感情が不安定になると僅かな刺激で泣いたり、笑ったり、怒ったりする情動失禁にいたることがある。

○せん妄の発症は急激で日内変動が目立ち、夜間に悪化することが多い。

○覚醒水準とは、脳の活動状態を表すものですが、せん妄では覚醒水準が低下する。

○せん妄は短期間のうちに現れ、軽度から中等度の意識障害に、特徴的な幻覚、錯覚、不安、精神運動興奮、失見当識などを伴う。

○せん妄は、日内変動を認めることが多い。

医学的側面から見た認知症の基礎②の勉強メモ

せん妄

せん妄とは、高齢者に多く発症する一種の意識精神障害
高齢者にはせん妄がしばしば出現するが、その状態像は認知症と重なる部分が多いため、高齢者の軽い意識障害は仮性認知症と呼ばれる。

せん妄の原因

①疾患によるもの
②加齢によるもの
③薬の副作用によるもの
④入院・手術によるもの

せん妄の症状

①睡眠-覚醒リズムの障害
②幻覚・妄想
③見当識・記憶障害
④情動・気分の障害
⑤不随意運動などの神経症状

せん妄を悪化させないための非薬物治療

①適切な水分補給と栄養補給
②体を動かす
③親しみのあるもので安心感を与える
④感覚(五感)を維持する
⑤規則正しい生活リズム
⑥居心地のよい環境作り
⑦リアリティオリエンテーション

介護福祉士試験 認知症の理解-医学的側面から見た認知症の基礎①-合格するための過去問分析

医学的側面から見た認知症の基礎①(過去問=試験対策)

認知症による障害

○記憶障害とは、記憶を思い出すことができない、また、新たなことを覚えることができないなどという、記憶に関する障害の総称である。

○記憶障害になると同じことを何回も繰り返したり、つい先ほどあったことをすぐに忘れるなどの症状がでてくる。

○記憶障害が進行すると、物をしまったことを忘れて「物盗られ妄想」などを引き起こしてしまうことがある。

○見当識障害とは、人や周囲の状況、時間、場所など自分自身が置かれている状況などが正しく認識できない障害である。

○見当識障害では、時間の見当識、場所の見当識、人物の見当識が損なわれる。

○認知症における「巣症状」とは失行、失語、片麻痺、感覚障害、言語障害などの局所神経障害を示す。

○失行とは、運動機能そのものが障害されたわけではないのに手や足が動くのにまとまった動作や行為が出来ないことをいう。

○失語は、構音器官や聴覚などに障害がないのに、言語機能が失われた状態のことである。

○認知症における「遂行機能の障害」とは、計画をたてて一連の作業をすることが出来なくなる障害のことをいう。 

○認知症では、記憶障害、自発性低下、意欲 低下、無関心がみられる。

○認知症における実行機能は、「目的をもった一連の行動を自立して有効に成し遂げるために必要な機能」と定義されている。

○認知症の実行機能障害では、テレビのリモコンなど電化製品が使えなくなるということがある。

○認知症の実行機能障害では、段取りをたてて実行することができない。

○正常圧水頭症では、認知症、歩行障害、尿失禁の症状がでてくる。

○「失行」とは、運動麻痺や知覚麻痺などはなく、頭では理解しているのにもかかわらず、動作や行動ができなくなった状態である。

○軽度認知症では、記憶力低下の訴えがある。

○軽度認知症は、認知機能(記憶、決定、理由づけ、実行など)のうち1つの機能に問題が生じてはいるがが、日常生活には支障がない状態のことをいう。

医学的側面から見た認知症の基礎①の勉強メモ

認知症の中核症状

(1)記憶障害
認知症を発症すると、早期に記憶する能力の障害が起こる。数分前に見聞きしたことや自分がした行動でも思い出せなくなってしまう。アルツハイマー型認知症ではとくに、経験したできごとに関する「エピソード記憶」が思い出せなくなることが多い。
(2)見当識障害
今日が何月何日で今何時くらいかわからない。自分の置かれた状況が把握できなくなり、ひとり取り残されてしまったような状態になるのが見当識障害です。
(3)失行
体を動かせるにもかかわらず、自分が目的を持った行動の方法がわからなくなる状態。以前は普通にできていたことができなくなってしまいます。
(4)失認
体の器官(目・耳・鼻・舌・皮膚等)に問題がないにもかかわらず、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚の五感に関係する認知能力が正常に働かなくなる状態。
(5)失語
脳梗塞などの原因で血管性認知症になってしまい、脳の言語に関わる部位が損傷することで「聞く・話す・読む・書く」といった音声・文字などの言語情報に関わる機能が失われた状態。言語障害があると、自分と他人とのコミュニケーションがうまくできなくなり、抑うつ状態になりやすくなります。
(6)実行機能障害
計画を立てて順序よく物事をおこなうことができなくなること。ある目標に向かって手順通りにできない、自立できないことで日常生活をひとりでできなくなってしまいます。

軽度認知障害(MCI)とは

軽度認知障害(MCI)の臨床的な定義>
①記憶障害の訴えが本人または家族から認められている
②客観的に1つ以上の認知機能(記憶や見当識など)の障害が認められる
③日常生活動作は正常
④認知症ではない
高齢者の4人に1人は軽度認知障害(MCI)もしくは認知症であるといわれています。