介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)


この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

問題27 介護福祉職が利用者と信頼関係を形成するためのコミュニケーション技術として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者の意見に賛成できなくても同意する。
2 「〇〇ちゃん」と親しみを込めてお互いを呼び合う。
3 介護福祉職からは質問をせずに受け身の姿勢で聞く。
4 介護福祉職の価値判断に従ってもらう。
5 介護福祉職自身の感情の動きも意識しながら関わる。

解答:5

次の事例を読んで,問題28,問題29について答えなさい。
〔事例〕
Fさん(85歳,女性)は中等度の認知症(dementia)がある。同居していた娘の支援を受けて生活してきたが、症状が進行してきたために、介護老人福祉施設への入所が決まった。
入所当日、介護福祉職はFさんの付き添いで娘が来た時に初めて会った。介護福祉職が、「はじめまして、よろしくお願いします」と挨拶をすると、娘は少し緊張した様子で、「お願いします」とだけ答えた。
娘は、介護福祉職の問いかけに応えるまで時間がかかり、また、あまり多くを語ることはなかった。持参した荷物の整理を終えて帰宅するとき、娘が寂しそうに、「これから離れて暮らすんですね」とつぶやいた。

問題28 初対面の娘と関係を構築するために介護福祉職がとる対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 友人のような口調で話す。
2 相手のペースに合わせて,表情を確認しながら話す。
3 会話が途切れないように積極的に話す。
4 密接距離を確保してから話す。
5 スキンシップを用いながら話す。

解答:2

問題29 帰宅するときの娘の発言に対する,介護福祉職の共感的な言葉がけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「心配しなくても大丈夫ですよ」
2 「私も寂しい気持ちは一緒です」
3 「元気を出して,お母さんの前では明るく笑顔でいましょう」
4 「お母さんに毎日会いに来てください」
5 「お母さんと離れて暮らすと寂しくなりますね」

解答:5

問題30 Gさん(55歳、男性)は父親と二人で暮らしている。父親は週2回通所介護(デイサービス)を利用している。Gさんは父親が夜に何度も起きるために睡眠不足となり、仕事でミスが続き退職を決意した。
ある日、Gさんが介護福祉職に、「今後の生活が不安だ。通所介護(デイサービス)の利用をやめたいと考えている。」と話した。

Gさんが「利用をやめたい」と言った背景にある理由を知るためのコミュニケーションとして最も適切なものを1つ選びなさい。

1 開かれた質問をする。
2 「はい」「いいえ」で答えられる質問をする。
3 介護福祉職のペースに合わせて話してもらう。
4 事実と異なることは,訂正しながら聞く。
5 相手が話したくないことは,推測して判断する。

解答:1

問題31 利用者と家族の意向が対立する場面で、介護福祉職が両者の意向を調整するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 両者が話し合いを始めるまで発言しない。
2 利用者に従うように家族を説得する。
3 利用者と家族のそれぞれの意見を聞く。
4 家族の介護負担の軽減を目的にして調整する。
5 他職種には相談せずに解決する。

解答:3

問題32 運動性失語症(motor aphasia)のある人とコミュニケーションを図るときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 絵や写真を使って反応を引き出す。
2 大きな声で1音ずつ区切って話す。
3 手話を使うようにする。
4 五十音表でひらがなを指してもらう。
5 閉ざされた質問は控える。

解答:1

問題33 介護記録を書くときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 数日後に書く
2 客観的事実と主観的情報は区別せずに書く。
3 ほかから得た情報は情報源も書く。
4 利用者の気持ちだけを推測して書く。
5 介護福祉職の意見を中心に書く。

解答:3

問題34 報告者と聞き手の理解の相違をなくすための聞き手の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 受け身の姿勢で聞く。
2 腕組をしながら聞く。
3 同調しながら聞く。
4 不明な点を確認しながら聞く。
5 ほかの業務をしながら聞く。

解答:4

2020(令和2)年1月実施(第32回)

問題27 直面化の技法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 利用者の感情と行動の矛盾点を指摘する。
2 うなずきやあいづちを用いて、利用者の話を促す。
3 利用者が話した内容を、整理して伝える。
4 利用者が話した内容を、別の言葉を使って簡潔に返す。
5 「はい」や「いいえ」だけで答えられる質問をする。

解答:1

問題28 意欲が低下した人とのコミュニケーションの基本として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
1 考え方を変えるように促す。
2 早く元気を出すように励ます。
3 意欲が自然に回復するまで待つ。
4 意欲低下の背景を考える。
5 自己決定してもらうのは避ける。

解答:4

問題29 構音障害のある利用者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 閉じられた質問の活用を控える。
2 聞き取れないところは、再度言ってもらう。
3 はっきりと発音するように促す。
4 耳元で大きな声で話しかける。
5 筆談の活用を控える。

解答:2

問題30 視覚障害者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 挨拶するときは後ろから声をかける。
2 話しかけることは最小限にとどめる。
3 聴覚、触覚、嗅覚を活用する。
4 声の強弱などの準言語の活用は控える。
5 方向を示すときは「あちら」「そちら」と表現する。

解答:3

次の事例を読んで、問題31、問題32について答えなさい。
〔事例〕
Jさん(20歳、男性)は、中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり、2か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。Jさんは、日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが、他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。また、社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。
ある日、事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩いた。介護福祉職は二人を引き離し、Jさんを個室に連れて行って対応した。
作業終了後、同居している家族にJさんの出来事を伝えた。家族はJさんに、「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。

問題31 Jさんを個室に連れて行ったときの、介護福祉職のJさんに対する最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「人を叩くのは許されません」
2 「相手の気持ちを想像しましょう」
3 「自分のしたことを反省しましょう」
4 「ここで話をしましょう」
5 「なぜ叩いてしまったのですか」

解答:4

問題32 Jさんを叱った家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 叱ることは正しいと支持する。
2 家族の対応は間違っていると否定する。
3 Jさんのこれまでの対応や思いを聴く。
4 家族の対応には介入せずに黙認する。
5 介護福祉職の指示どおりに対応するように伝える。

解答:3

次の事例を読んで、問題33、問題34について答えなさい。
〔事例〕
Kさん(80歳、男性)は、中等度の認知症(dementia)があり、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居中である。16時頃、KさんがL介護福祉職に、「仕事は終わりました。家に帰ります」と伝えてきた。その後、L介護福祉職がKさんの居室を訪問すると、Kさんは、「早く家に帰らなくては…」と言いながらタンスから衣類を取り出していた。

問題33 L介護福祉職が居室を訪問したときに、最初にとる対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 衣類をタンスへ戻すように促す。
2 居室から出ないようにお願いする。
3 ここに入居したことを覚えていないのかと質問する。
4 ここは仕事場ではないことを説明する。
5 挨拶しながら表情や行動を観察する。

解答:5

問題34 客観的事実を表す介護記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 16時頃、「仕事は終わりました。家に帰ります」という発言があった。
2 自宅のことが心配になって「家に帰る」という発言があった。
3 不安字に無断外出が心配されるため、様子の観察が必要と考える。
4 認知症(dementia)が悪化し、ここがどこなのかを理解していないようだ。
5 帰宅願望があったが、特に問題はなかった。

解答:1

2019(平成31)年1月実施(第31回)

問題27 利用者とのコミュニケーションにおいて逆転移が起きている事例に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自分か利用者を嫌いなのに、利用者が自分を嫌っていると思い込む。
2 亡くなった祖母と似ている利用者に、無意識に頻繁に関わる。
3 利用者に対する不満を直接ぶつけずに、机を強くたたいて発散する。
4 敬意を抱いている利用者の口癖を、自分もまねて用いる。
5 利用者に対する嫌悪の感情を抑え、過剰に優しく利用者に接する。

解答:2

問題28 介護福祉職が行う傾聴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 利用者が抱いている感情を推察する。
2 利用者が話す内容を介護福祉職の価値観で判断する。
3 対話の話題を介護福祉職の関心で展開する。
4 利用者が体験した客観的事実の把握を目的とする。
5 利用者が沈黙しないように対話する。

解答:1

問題29 Hさん(75歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して入院し、後遺症として左片麻輝か残った。退院後、介護老人保健施設に入所し、在宅復帰を目指してリハビリテーションに取り組んでいる。ある日, HさんはJ介護福祉職に「リハビリを頑張っているけれど、なかなかうまくいかない。このままで自宅に戻れるようになるのか…」と暗い表情で話しかけてきた。このときの、Hさんに対するJ介護福祉職の共感的な応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「不安な気持ちに負けてはいけません」
2 「きっと自宅に戻れますよ」
3 [Hさんが不安に思う必要はありません]
4 「不安に思っているHさんがかわいそうです」
5 「リハビリがうまくいかなくて不安なのですね」

解答:5

次の事例を読んで、問題30、問題31について答えなさい。
〔事例〕
Kさん(75歳、女性)は、小学校教諭を定年退職した後、しばらく趣味やボランティア活動を楽しんでいたが、認知症(dementia)を発症し、介護老人福祉施設に入所した。見当識障害や記憶力低下がみられた。入所後、初めて息子夫婦が面会に来た。
Kさんは息子に向かって、「ここで、国語を教えているの」と嬉しそうに語った。息子夫婦は面会を終えて、介護福祉職のところに相談したいとやって来た。困惑したような表情の息子から、「母が、学校で教えていると言った時、どうしたらよいでしょうか」と質問があった。

問題30 このときの、息子に対する応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「ここは学校ではないので、息子さんから直してあげてください」
2 「お母さんの教員としての誇りを大切にしてあげてください」
3 「お母さんの認識を改めるための何か良い知恵はありますか」
4 「認知症(dementia)が進行しているので仕方ありません」
5 「私たちも息子さんと同じように困っているんです」

解答:2

問題31 Kさんの病状は進み、自分から話すことはほとんどなくなり、こちらの問いかけにも応えたり応えなかったり、という状況になった。このようなKさんとコミュニケーションをとる方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 沈黙を守る。
2 表情を一定に保つ。
3 開かれた質問を使う。
4 ボディタッチを増やす。
5 コミュニケーションノートを使う。

解答:4

問題32 Lさん(30歳、女性)は、パートタイムで仕事をしながら、自宅で母の介護をしてきた。ある日、母の訪問介護(ホームヘルプサービス)で訪れたM訪問介護員(ホームヘルパー)に対して、Lさんは、「寝ている間に頭の中に機械が埋め込まれて、行動を監視されている」と興奮気味に訴えた。このときのM訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 それは現実のことではないと説明する。
2 気にしなくてもよいと話をそらす。
3 Lさんの訴えを肯定も否定もせずに聞く。
4 監視されているのは間違いないと肯定する。
5 Lさんの感情に合わせて興奮気味に接する。

解答:3

問題33 叙述体を用いて介護記録を作成するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 情報を項目別に整理する。
2 問題のポイントを明確にする。
3 介護福祉職の解釈を記録する。
4 論点を明確にする。
5 利用者に起こったことをそのまま記録する。

解答:5

問題34 介護福祉職が行う報告の留意点に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 報告するときは、自分の意見を最初に述べる。
2 予定より時間がかかる業務であっても、完了後に報告する。
3 起こった事実は、抽象的な言葉で報告する。
4 指示を受けた業務の報告は、指示者に行う。
5 自分の推測を、事実であるとみなして伝える。

解答:4

2018(平成30)年1月実施(第30回)

問題27 受容の説明に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 価値観を尊重する。
2 問題行動を否定する。
3 言い分に同調する。
4 感情を分析する。
5 否定的感情を抑圧する。

解答:1

問題28 コミュニケーションがより円滑になるように、開かれた質問をする目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 初対面の利用者と会話を始めるときに緊張をほぐすきっかけをつくる。
2 話す気分になれなくて口数の少ない利用者と会話を続ける。
3 漠然としていて伝わらない利用者の考えを明確にする。
4 重度の認知症(dementia)でコミュニケーション能力が低下している利用者から情報を得る。
5 利用者の繰り返す同じ話を一旦止める。

解答:3

問題29 Kさん(75歳、女性)は、脳梗塞(cerebral infarction)を発症して、1か月間入院した後、介護老人保健施設に入所した。Kさんは重度の運動性失語症(motor aphasia)のため、自分から話すことはなかった。入所して2か月ほど過ぎた頃、Kさんは、少しずつ言葉が話せるようになった。ある日の午後2時頃、介護福祉職に向かって、「お茶、いや、違う、お、お、違う、ええと」と話し始めたが、伝えたい言葉が見つからないようで、もどかしそうであった。この時のKさんへの介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「何を言いたいのでしょうか」
2 「もう1回繰り返してください」
3 「おやつの時間まで待ってください」
4 「何か飲みたいのですね。お水ですか?」
5 「言葉が出てきてよかったですね」

解答:4

問題30 抑うつ状態(depressive state)の利用者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 元気を出すように言う。
2 沈黙している理由を問いただす。
3 会話を促す。
4 気晴らしに散歩に誘う。
5 見守っていることを伝える。

解答:5

問題31 Lさん(75歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。中等度のアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断されて、担当のM介護福祉職(男性)を、既に亡くなった自分の夫であると認識している。何か心配なことがあると、M介護福祉職を探しだして「お父さん聞いて・・・」と不安そうな表情で話してくる。不安そうな表情で話すLさんへの、M介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 女性職員に対応してもらうように伝える。
2 夫は既に亡くなっていることを伝える。
3 Lさんの話しに耳を傾ける。
4 おしぼり畳みの軽作業を依頼する。
5 忙しくて手が離せないことを伝える。

解答:3

問題32 Aさん(97歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。最近、衰弱が進んで水も飲めなくなり、「もう、逝ってもいいんだけどね」とつぶやくことが増えた。ある日、夜勤の介護福祉職がAさんの様子を確認しようとベッドに近づくと、Aさんが目を開けて、「お迎えはまだかしらね」と穏やかな顔で言った。Aさんの発言に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさ い。

1 何も考えずに早く寝た方がいいと就寝を促す。
2 Aさんの手を握り、ゆっくりさする。
3 そのような言葉を言ってはいけないと伝える。
4 明日、家族に連絡して来てもらうことを伝える。
5 いつものことだと思って、声をかけずにそのまま部屋を出る。

解答:2

問題33 介護業務の事故報告に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 口頭での報告は、結論を述べてから事故に至る経過を説明する。
2 事故報告書は、管理者以外は閲覧できないように保管する。
3 軽微な事故の場合は、後日報告する。
4 介護福祉職としての判断を除外して報告する。
5 記録した内容は、口頭での報告が不要である。

解答:1

問題34 ブレインストーミング(brainstorming)の原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 奇抜な意見を除いて、自由に意見を出す。
2 他人の意見が正しいかどうかをその場で判断する。
3 意見の質よりも、数多くの意見を出すことに価値を置く。
4 他人の意見を参考にしてはいけない。
5 他人の意見を自由に批判する。

解答:3

2017(平成29)年1月実施(第29回)

問題27 コミュニケーション技術の基本に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 言葉だけではなく,表情やしぐさにも注意しながら聞く。
2 理解できない話には,反応をせずに沈黙する。
3 利用者の発言が正しいかどうかを,評価しながら聞く。
4 介護福祉職が多く発言する方が,良い関係が構築できる。
5 利用者と家族の意見が異なるときは,家族の意見を優先する。

解答:1

問題28 Gさん(38歳,女性)は,筋萎縮性側索硬化症 (amyotropthhic lateral sclerosis:ALS)で,居宅介護を利用して,排泄と入浴の支援を受けながら,日中は車いすで過ごしている。同居の母親も要介護4で,訪問介護(ホームヘルプサービス)と通所介護(デイサービス)を利用しており,定年退職した父親が家事と二人の介護をしている。ある日,H介護福祉職の前でGさんが,最近,父親が体調不良でつらそうで…私が一人暮らしをした方が父も楽になるんだけど,だめだと言うし…と言った。Gさんに共感を示すH介護福祉職の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 父親の気持ちを想像してみるように助言する。
2 Gさんの話に応えながら,気持ちを確認する。
3 障害者の一人暮らしに関する情報を提供する。
4 これからの生活について,自己決定を促す。
5 前向きな話題を出して,Gさんの気持ちを切り替えてもらう。

解答:2

問題29 重度の失語症(aphasia)のある人とのコミュニケーションの方法として。最も適切なものを1つ選びなさい。

1 五十音表を見せて,指でさしてもらう。
2 口を大きく開けて,声を出すように促す。
3 重度障害者用意思伝達装置を使う。
4 単語をひらがなで書いてもらう。
5 いくつかの絵の中から選んで,指でさしてもらう。

解答:5

問題30 中程度の老人性難聴(presbycusis)のある人とのコミュニケーションに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 補聴器には短期間で慣れると説明する。
2 認知症(dementia)がある場合は,補聴器の使用を避ける。
3 話し手の口元に注目するように促す。
4 耳元で,できるだけ大きな声で話す。
5 後ろから近づいて,静かに話しかける。

解答:3

問題31 介護記録をもとにまとめた事例を,地域での多職種による事例検討会で報告する場合の個人情報の取扱いとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 家族情報は匿名化しない。
2 利用者の音声や映像は同意なしに使用できる。
3 利用者の氏名や住所は匿名化する。
4 介護記録のデータは匿名化せずに,電子メールで送受信する。
5 介護記録のデータを保存するときは,誰でも修正ができるようにパスワードは使用しない。

解答:3

問題32 ヒヤリ・ハット報告書に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 口頭で報告したことは,報告書に記載しなくてもよい。
2 報告者の責任を追及することを目的とする。
3 介護事故の状況を報告する。
4 管理者以外の職員の目にふれないように保管する。
5 事故報告書とは分けて記載する。

解答:5

次の事例を読んで,問題33.問題34について答えなさい。
〔事 例〕
Jさん(78歳,女性)は,軽度の認知症(dementia)がある。K訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問した時, Jさんは,K訪問介護員(ホームヘルパー)が前日に準備した夕食を食べていなかった。Jさんは,不安そうな表情で昨日から食卓にある料理を指さして,これは私か食べていいの?これは誰のもの?と, K訪問介護員(ホームヘルパー)に尋ねてきた。冷蔵庫の中のお茶を飲んでいただけで,他には何も食べていない様子だった。

問題33 食卓にある料理はJさんのものだと説明した後,Jさんに対するK訪問介護員(ホームヘルパー)の声かけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1「なぜ食べなかったのですか」
2「食べなければだめですよ」
3「無理してでも食べてください」
4「一緒に作って食べましょう」
5「1日に3食は食べましょう」

解答:4

問題34 Jさんについてのケアカンファレンス(care conference)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 K訪問介護員(ホームヘルパー)はJさんに対する自分の感想を発言した。
2 K訪問介護員(ホームヘルパー)は支援状況を報告して,参加者に意見を求めた。
3 施設入所の時期について話し合った。
4 支援する関係者が全員参加したので,議事録は作成しなかった。
5 途中退席した参加者には,口頭で結果を伝えた。

解答:2

2016(平成28)年1月実施(第28回)

問題33 傾聴の技法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 最初に客観的事実を確認してから聴く。
2 相手の言葉を妨げないで、じっくり聴く。
3 相手の目をじっと見つめながら聴く。
4 早い動きでうなづきながら聴く。
5 解決策を提案しながら聴く。

解答:2

問題34 Gさん(70歳、男性)は、双極性感情障害があり、入退院を何度も繰り返してきた。最近、様々な考えがつながりもなく浮かんで多弁になる躁状態(そうじょうたい)になり、訪問介護(ホームヘルプサービス)に来たH介護福祉職にも次々に話しかけてきた。このときのH介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「一度にいろいろ話すことはやめてください」
2 「また入院することになりますね」
3 「いつもより気分が高ぶっていますよ」
4 「私にはよくわかりませんが…」
5 「もっとお話を聞かせてください」

解答:3

問題35 Jさん(82歳、女性)は、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で暮らしている。Jさんは朝食を済ませていたが、また朝食の準備を始めた。他の利用者が「さっき食べたでしょう」と言うと、Jさんは「まだです。今起きたばかりです」と答えた。このときのJさんに対する介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「おなかがすきましたか」
2 「さっき、食べたばかりですよ」
3 「後片づけまで終わりましたよ」
4 「もう一回たべるのですか」
5 「食事より掃除をしませんか」

解答:1

問題36 Kさん(72歳、女性)は、アルツハイマー型認知症である。認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で暮らしているが、いつも「夫に迷惑をかけて申し訳ない」と言っている。ある日、面会に来た夫に対して、「いつもお世話様です」と挨拶しながら、誰なのか分からないで不安そうな様子であった。Kさんへの介護福祉職の最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「誰でしょうか、覚えていますか」
2 「顔は覚えているけど、名前を忘れたのですね」
3 「頑張って思い出してみましょう」
4 「ご主人ですよ。来てもらってよかったですね」
5 「迷惑をかけて申し訳ないと伝えましょう」

解答:4

問題37 Lさん(70歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で聴覚的理解と視覚的理解の障害があるが、発語はできる。日常会話で使用する単語は理解できるが、うまくコミュニケーションをとれないことが多い。介護福祉職が「明日は晴れですね。明日の午後散歩に行きましょう」と伝えると、Lさんは話の内容が分からない様子である。Lさんが理解できるような関わり方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 もう一度、低い声で同じ言葉を伝える。
2 もう一度、大きな声で同じ言葉を伝える。
3 「あした、散歩」と短い言葉で伝える。
4 「あした、さんぽ」とひらがなで書いて伝える。
5 言葉を1音ずつに区切って、「あ・し・た・さ・ん・ぽ」と伝える。

解答:3

問題38 Mさん(72歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。糖尿病性網膜症で、3か月前に右目を失明した。左目はかすかに見える状態である。聴覚機能、言語機能、認知機能に問題はない。Mさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Mさんの右側から話しかける。
2 Mさんの体に触れてから挨拶する。
3 物音を立てないように関わる。
4 「あそこ」「これ」と代名詞で説明する。
5 視覚情報は整理して口頭で伝える。

解答:5

問題39 箱型補聴器を使用する利用者と介護職のコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護福祉職は、イヤホンを装着した耳に向かって話しかける。
2 介護福祉職は、できるだけ大声で話す。
3 利用者は、比較的聞こえる側の耳にイヤホンを装着する。
4 利用者は、箱型補聴器を会話の時に限って使用する。
5 利用者は、雑音のおおい場所では箱型補聴器の音量を上げる。

解答:3

問題40 介護記録に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 介護福祉職の意見を中心に記録する。
2 調査・研究目的で記録を利用することは避ける。
3 記録は非言語的コミュニケーションのツールとして活用する。
4 利用者と家族は記録を閲覧することができる。
5 介護保険法では記録の様式を統一している。

解答:4

まとめ

介護福祉士試験-『コミュニケーション技術』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

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