介護福祉士試験-『総合問題』の過去問6年間全掲載-(第33回~第28回)


この記事を読むと分かること

  • 介護福祉士試験-『総合問題』の6年間の過去問が分かる
  • 介護福祉士試験-『総合問題』の6年間の過去問の正答が分かる
  • 介護福祉士試験-『総合問題』の頻出問題と勉強方法が分かる

2021(令和3)年1月実施(第33回)

総合問題 1
次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。

〔事例〕
Jさん(83歳、女性)は一人暮らしである。人と付き合うのが苦手で、近所付き合いもあまりなく、一人で静かに生活していた。
80歳を過ぎた頃から右膝に痛みが出て、変形性膝関節症(knee osteoarthritis)と診断されたが、近くのスーパーへの買い物や、近所の散歩には出かけていた。
1か月ほど前から膝の痛みが悪化し、散歩にも行かなくなった。食事量が減って痩せてきてしまい、1日中、座ってテレビを見て過ごしている。

問題114 現在のJさんに心配される病態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 フレイル(frailty)
2 不定愁訴
3 寛解
4 不穏
5 せん妄(delirium)

解答:1

問題115 Jさんは、食事量は回復したが,膝に痛みがあり、家の中ではつかまり歩きをしていた。要介護認定を受けたところ要支援2と判定され、家の近くの第一号通所事業(通所型サービス)を利用することになった。
通所初日、車で迎えに行くと、Jさんは「心配だからやっぱり行くのはやめようかしら」と介護福祉職に言い、玄関の前からなかなか動かなかった。

このときの介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「急ぎましょう。すぐに車に乗ってください」
2 「心配なようですから、お休みにしましょう」
3 「歩けないようでしたら、車いすを用意しましょうか」
4 「初めてだから心配ですね。私もそばにいるので一緒に行きませんか」
5 「Jさんが行かないと、皆さん困ってしまいますよ」

解答:4

問題116 その後、Jさんは少しずつ回復し、膝の痛みもなく、家の中では何もつかまらずに歩くことができている。一人で散歩に出ようという意欲も出てきた。
Jさんは、介護福祉職にもっと安定して歩けるように練習をしていきたいことや、外出するときは膝の負担を減らすために杖を使用したいと思っていることを話した。

Jさんに合った、杖を使った歩き方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 杖(左手で持つ)を出す→右足を出す→左足を出す
2 杖(右手で持つ)を出す→左足を出す→右足を出す
3 杖(左手で持つ)と右足を出す→左足を出す
4 杖(右手で持つ)と左足を出す→右足を出す
5 杖(左手で持つ)と左足を出す→右足を出す

解答:3

総合問題 2
次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。

〔事例〕
Kさん(80歳、女性)は夫が亡くなった後、自宅で一人暮らしをしていた。ある日、一人娘のLさんが訪ねると、ごみが散乱しており、冷蔵庫の中には古くなった食材がたくさん入っていた。
変化に驚いたLさんはKさんと病院を受診したところ、認知症(dementia)と診断された。
Lさんは、Kさんに家庭的な雰囲気の中で生活をしてほしいと考えた。その結果、Kさんは認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用することになった。
入所して1週間が経過し、Kさんと関わったM介護福祉職は、Kさんは短期記憶の低下により、最近の出来事については話すことは難しいが,自分が学校に通っていた頃の話や、子供の頃に歌っていた歌については生き生きと話すことを確認した。

問題117 M介護福祉職は、Kさんが今持っている認知能力を活用して、ほかの利用者と交流する機会を作りたいと考え、Kさんとほかの利用者に参加してもらう活動を企画することにした。

M介護福祉職が企画した活動の手法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 リアリティ・オリエンテーション(reality orientation)
2 ピアカウンセリング(peer counseling)
3 スーパービジョン(supervision)
4 回想法
5 社会生活技能訓練

解答:4

問題118 ある日、M介護福祉職がKさんの入浴介護を行っていたところ、手のひらや指の間に赤い丘疹を確認した。
M介護福祉職がKさんに「かゆくないですか」と聞くと、「かゆい」と答えた。そのため、病院を受診したところ、角化型疥癬(hyperkeratotic scabies)と診断された。

Kさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 入浴後の洗濯物は,ビニール袋に入れて運ぶ。
2 マスクを着けてもらう。
3 個室に隔離する必要はない。
4 介護は素手で行う。
5 ほかの利用者よりも先に入浴してもらう。

解答:1

問題119 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用するKさんの要介護度に変更があった場合に影響があるものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 介護保険料
2 認知症対応型共同生活介護費
3 介護サービスの利用者負担割合
4 食費
5 居住費

解答:2

総合問題 3
次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。

〔事例〕
Aさん(10歳,男性)は、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder)であり、多動で発語は少ない。
毎日のように道路に飛び出してしまったり、高い所に登ったりするなど、危険の判断ができない。
また、感情の起伏が激しく、パニックになると止めても壁に頭を打ちつけ、気持ちが高ぶると騒ぎ出す。
お金の使い方がわからないため好きなものをたくさん買おうとする。現在は特別支援学校に通っており、普段の介護は母親が一人で担っている。

問題120 Aさんのこのような状態に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 注意障害
2 遂行機能障害
3 強度行動障害
4 記憶障害
5 気分障害

解答:3

問題121 Aさんの将来を考えて、家族以外の支援者と行動できるようにすることを目標に障害福祉サービスを利用することになった。介護福祉職と一緒に散歩に行き、外出時のルールを覚えたり、移動中の危険回避などの支援を受けている。

Aさんが利用しているサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 同行援護
2 自立生活援助
3 自立訓練
4 生活介護
5 行動援護

解答:5

問題122 Aさんのサービス利用開始から6か月が経ち、支援の見直しをすることになった。Aさんの現状は、散歩では周囲を気にせず走り出すなど、まだ危険認知ができていない。
介護福祉職はルールを守ることや周りに注意するように声かけをするが、注意されるとイライラし、パニックになることがある。
一方で、スーパーではお菓子のパッケージを見て、硬貨を出し、長時間その場から動こうとしない。
介護福祉職はAさんがお菓子とお金に注目している様子から、その力を引き出す支援を特別支援学校に提案した。

介護福祉職が特別支援学校に提案した支援の背景となる考え方として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 エンパワメント(empowerment)
2 アドボカシー(advocacy)
3  ピアサポート(peer support)
4 ノーマライゼーション(normalization)
5 インクルージョン(inclusion)

解答:1

問題123 Bさんの今後の生活に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 自力歩行ができる。
2 自走式標準型車いすを自分で操作して、一人で外出することができる。
3 自発呼吸が困難になり、人工呼吸器が必要な生活になる。
4 電動車いすを自分で操作することが可能になる。
5 指を使った細かい作業が可能になる。

解答:4

問題124 Bさんは,入院当初は落ち込んでいたが、徐々に表情が明るくなり、U病院でのリハビリテーションにも積極的に取り組むようになった。現在はVリハビリテーション病院に転院して、退院後の生活に向けて身体障害者手帳を取得し、準備を進めている。
Bさんは、以前のようなアパートでの一人暮らしはすぐには難しいと考え、障害者支援施設に入所を考えている。

障害者支援施設に入所するために、Bさんがこの時期に行う手続きとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 居宅サービス計画を作成するために、介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談する。
2 要介護認定を受けるために、市町村の窓口に申請する。
3 施設サービス計画を作成するために、介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談する
4 サービス等利用計画を作成するために、相談支援専門員に相談する。
5 障害支援区分の認定を受けるために、市町村の窓口に申請する。

解答:5

問題125 その後、Bさんは希望どおり障害者支援施設に入所した。入所した施設では、C介護福祉職がBさんの担当になった。
C介護福祉職は、Bさんから「日常生活で、もっと自分でできることを増やし、いずれは地域で生活したい」と言われた。
そこでC介護福祉職は、施設内の他職種と連携して支援を行う必要があると考えた。

C介護福祉職が連携する他職種とその業務内容に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 工作などの作業を行いながら身体機能の回復を図るために、看護師と連携する。
2 運動機能の維持・改善を図るために、理学療法士と連携する。
3 趣味活動を増やすことを目的に、管理栄養士と連携する。
4 活用できる地域のインフォーマルサービスを検討するために、義肢装具士と連携する。
5 栄養状態の面から健康増進を図るために、社会福祉士と連携する。

解答:2

2020(令和2)年1月実施(第32回)

<総合問題1>
次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。
〔事例〕
Lさん(78歳、女性)は一人暮らしをしている。「もったいない」が口癖で、物を大切にし、食べ物を残さないようにして生活している。
半年前、脳の細い血管が詰まっていることがわかり、入院して治療を受けた。左半身にしびれがあり、右膝の変形性関節症(osteoarthritis)で痛みもあったために、介護保険の申請をしたところ、要介護1になった。
家事はできるだけ自分でしたいという希望から、週に2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して、掃除と調理を訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒にしている。

問題114 Lさんが入院するきっかけになった脳の疾患として、適切なものを1つ選びなさい。
1 ラクナ梗塞(lacunar infarction)
2 くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)
3 慢性硬膜下血腫(chronic subdural hematoma)
4 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
5 高次脳機能障害(higher brain dysfunction)

解答:1

問題115 ある日、Lさんと一緒に調理していた訪問介護員(ホームヘルパー)は賞味期限が2日前に切れた缶詰を見つけた。
Lさんに対して訪問介護員(ホームヘルパー)がとる行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 黙って処分する。
2 食べてはいけないと伝える。
3 食べやすいように、缶のふたを開けておく。
4 食べ方を相談する。
5 保存容器に移して保管するように勧める。

解答:4

問題116 介護保険の申請をしてから半年がたち、更新申請の時期になった。この半年でLさんは、訪問介護員(ホームヘルパー)が来ない日もいすに座って調理をするなど、回復してきている。更新申請の結果、Lさんは要支援1になった。
次のうち、Lさんの介護予防サービス・支援計画書を作成する者として、適切なものを1つ選びなさい。
1 訪問介護事業所の訪問介護員(ホームヘルパー)
2 生活支援体制整備事業の生活支援コーディネータ-
3 地域包括支援センターの主任介護支援専門員
4 訪問介護事業所のサービス提供責任者
5 生活介護のサービス管理責任者

解答:3

<総合問題2>
次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。
〔事例〕
Mさん(80歳、男性)は、2年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。Mさんは自宅で暮らし続けることを希望して、介護保険サービスを利用しながら妻と二人で生活していた。
その後、Mさんの症状が進行して妻の介護負担が大きくなったため、Mさんは、U社会福祉法人が運営する介護老人福祉施設に入所することになった。
Mさんの入所当日、担当のA介護福祉職は、生活相談員が作成した生活歴や家族構成などの基本情報の記録を事前に確認した上で、Mさんと関わった。

問題117 次のうち、A介護福祉職が確認した記録として、適切なものを1つ選びなさい。
1 施設サービス計画書
2 インシデント報告書
3 エコマップ
4 プロセスレコード
5 フェイスシート

解答:5

問題118 入所当日の昼食後、A介護福祉職はMさんに歯ブラシと歯磨き粉を渡して、歯磨きを促した。しかし、Mさんは歯ブラシと歯磨き粉を持ったまま、不安そうな顔で歯を磨こうとしなかった、
このときのMさんの症状に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 幻視
2 失行
3 振戦
4 脱抑制
5 常同行動

解答:2

問題119 面会に訪れた妻はA介護福祉職に、「最初は夫を施設に入れて申し訳ない気持ちもあったが、元気そうな夫を見て、今はこの施設を利用してよかったと思っている」と話した。A介護福祉職は妻の発言を受けて、介護サービスをもっと気軽に利用してもらうための取り組みが必要であると考えた。そこで、A介護福祉職は施設職員と検討した。その結果、地域の家族介護者を対象に、介護に関する情報提供や交流を図る場を無料で提供することを、独自の事業として継続的に行うことを法人として決定した上で、必要な手続きを行うこととした。
U社会福祉法人が行うこととした事業に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 公益事業
2 日常生活自立支援事業
3 相談支援事業
4 自立相談支援事業
5 地域生活支援事業

解答:1

<総合問題3>
次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。
〔事例〕
Bさん(22歳、男性)は、19歳の時に統合失調症(schizophrenia)を発症し、精神保健指定医の診察の結果、入院の必要があると判断された。Bさん自身からは入院の同意が得られず、父親の同意で精神科病院に入院した。
その後、数回の入退院を繰り返した後、21歳から居宅介護を週1回、訪問看護を月2回、デイケアを週3回利用しながら一人暮らしをしている。
居宅介護では、料理や掃除、買物などの介護福祉職の支援を受けているが、Bさんも調子の良いときは一緒に行っている。訪問看護では、Bさんは、服薬を忘れることがあるため、看護師と一緒に薬の飲み忘れがないかを確認している。また、デイケアでは、運動と園芸の
グループに参加している。

問題120 Bさんが19歳で精神科病院に入院したときの入院形態として、正しいものを1つ選びなさい。
1 任意入院
2 医療保護入院
3 応急入院
4 措置入院
5 緊急措置入院

解答:2

問題121 Bさんは、居宅介護のC介護福祉職にはデイケアや生活のことについて安心して話すようになってきた。ある日、C介護福祉職が掃除をしていて、薬が2週間分内服されていないことを見つけた。また、Bさんは、「Cさんにだけ話します。みんなが私の悪口を言って、電波を飛ばして監視しています」とおびえながら話した。
話を聞いたC介護福祉職のBさんに対する最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「今すぐ薬を飲んでください」
2 「悪口の内容を詳しく教えてください」
3 「薬を飲んでいないからですよ」
4 「医師に話しておきますね」
5 「それは不安ですね」

解答:5

問題122 Bさんは、C介護福祉職と話したことをきっかけに、定期的に服薬できるようになり、以前と同じ支援を受けながら一人暮らしを続けている。最近は、デイケアで就労を目指すグループ活動に自ら参加するようになった。Bさんは、「就労に挑戦してみたい」という気持ちはあるが、就労経験のある他のメンバーの失敗談を聞くと、「自信がない」とも言っている。
Bさんへの支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 自分で料理と掃除ができるようになることが優先であると話す。
2 服薬ができなかったことを取り上げ、治療に専念するように話す。
3 無理せず、今の生活を維持することが大切であると話す。
4 長所を一緒に探し、どのような仕事が向いているのかを考えようと話す。
5 他のメンバーの失敗原因を考え、失敗しない対策をしようと話す。

解答:4

<総合問題4>
次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。
〔事例〕
Dさん(59歳、女性)は30年前に関節リウマチ(rheumatoid arthritis)を発症して、現在、障害者支援施設に入所している。
Dさんは、朝は手の動きが悪く痛みがあるが、午後、痛みが少ないときは関節を動かす運動を行っている。足の痛みで歩くのが難しく車いすを使用しているが、最近は手の痛みが強くなり、自分で操作することが難しい。また、食欲がなく、この1か月間で体重が2kg減っている。夜中に目が覚めてしまうことがある。

問題123 Dさんの朝の症状の原因として、最も可能性が高いものを1つ選びなさい。
1 睡眠不足
2 低栄養
3 平衡感覚の低下
4 筋力低下
5 関節の炎症

解答:5

問題124 使っていた車いすを自分で操作することが困難になったDさんが、「障害者総合支援法」で電動車いすを購入するときに利用できるものとして、適切なものを1つ選びなさい。
1 介護給付費
2 補装具費
3 自立支援医療費
4 訓練等給付費
5 相談支援給付費
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

解答:2

問題125 Dさんは、「ここ数日、朝だけでなく1日中、何もしないのに手足の痛みが強くなってきた」と訴えている。
日常生活で、Dさんが当面留意すべきこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 前あきの衣類より、かぶりの衣類を選ぶ。
2 ベッドのマットレスは、柔らかいものを使用する。
3 関節を動かす運動を控える。
4 できるだけ低いいすを使う。
5 頸部が屈曲位になるように、高めの枕を使用する。

解答:3

2019(平成31)年1月実施(第31回)

次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。
〔事例〕
Fさん(78歳、男性)は、妻(75歳)と二人で暮らしていた。1か月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で入院して、左半身の不全麻痺がある。立ち上がりや歩行に介助が必要なため、杖や手すりを使用した歩行訓練をして、杖歩行が可能になった。病院のソーシャルワーカーの勧めで、Fさんは介護保険の申請をして結果を待っていた。
ある日、「医師から退院の許可が出た」と、妻から介護求援専門員(ケアマネジャー)に連絡があった。介護支援専門員(ケアマネジャー)は、「Fさんの退院後の在宅サービスを検討したいので病院に集まってほしい」と、在宅支援の関係者に会議への参加を依頼した。訪問介護員(ホームヘルパー)は、ケアプランの検討のために病院に行って、会議に参加した。会議には、主治医、病棟看護師、理学療法士も参加した。トイレで転ぶのではないかというFさんの心配について話し合った結果、トイレに手すりが必要だということになった。また、左足指に白癬(tinea)があり、薬が処方されていることも確認された。

問題114 介護支援専門員(ケアマネジャー)が招集した会議として、正しいものを1つ選びなさい。

1 退院前カンファレンス
2 サービス担当者会議
3 支援調整会議
4 地域ケア会議
5 介護・医療連携推進会議

解答:2

問題115 図はFさん宅のトイレである。手すりを設置する位置として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答:1

問題116 訪問介護員(ホームヘルパー)が、自宅に戻ったFさんの皮膚疾患に関する日常生活上の留意点を妻に指導する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 からだを温める。
2 足を乾燥させる。
3 着衣や寝具は熱処理する。
4 足にワセリンを塗る。
5 処方された塗り薬は気がついたときに塗る。

解答:2

(総合問題2) 次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。

〔事例〕

Gさん(84歳、女性)は、8年前に経済的な理由から養護老人ホームに入所した。Gさんは、「自分のことは、自分でやりたい」といつも話しており、毎朝の体操が日課であった。施設のプログラムである健康体操にも他の利用者と楽しみながら毎週参加していた。しかし、最近は、足がすくんだようになり、始めの一歩をうまく出せず、歩行に不安を抱えるようになった。Gさんは、物忘れなどの症状が以前からみられていたこと、また他の症状もみられるようになったことから、医師の診察を受けたところ、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断された。Gさんは、居室の前にあるトイレに行くとき、転倒してけがをするのではないかと不安になっている。Gさんが入所している施設は、N県から介護保険サービス事業者の指定を受けている。この施設で生活を続けたいというGさんの意向を受けて、本人を交えて施設職員と介護支援専門員(ケアマネジャー)が支援の内容を検討した。

問題117 Gさんが診察を受けるきっかけとなった他の症状とは、発症した認知症(dementia)の特徴的な症状の一つである。他の症状に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 片麻痺
2 脱抑制
3 幻視
4 常同行動
5 感情失禁

解答:3

問題118 Gさんの移動に関する支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 床にある目印をまたぐように声かけをする。
2 車いすで移動する。
3 居室にカーペットを敷く。
4 歩幅を小さくするように声かけをする。
5 四点杖の使用を勧める。

解答:1

問題119 Gさんの意向を踏まえた介護保険サービスとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 看護小規模多機能型居宅介護
2 小規模多機能型居宅介護
3 短期入所療養介護
4 特定施設入居者生活介護
5 認知症対応型共同生活介護

解答:4

(総合問題3) 次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。

〔事例〕
Hさん(26歳、女性)は、腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺の障害があり、車いすを使用してA D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして、休日は、友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。Hさんは、こだわりや責任感が強く真面目で、悩みごとを打ち明けられない性格であった。ある日、友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると、「食事が喉を通らず、頭痛や思考力低下があり、寝つきは良いが、すぐに目が覚めて眠れず、仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果、Hさんはうつ病(depression)と診断された。その後、治療を受けながら仕事を続けていたが、激しい動悸、息苦しさ、めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり、仕事を休職して治療に専念することにした。

問題120 Hさんの睡眠障害として、正しいものを1つ選びなさい。

1 レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)
2 概がい日じつリズム睡眠障害(circadian rhythm sleep disorder)
3 レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)
4 環境因性睡眠障害
5 中途覚醒

解答:5

問題121 Hさんの食欲不振や睡眠障害は改善せず、日常生活に介護が必要になり居宅介護を利用し始めた。半年ほど経過した頃、「早く良くなりたい」と介護福祉職に話した。介護福祉職が、Hさんのつらい思いを受容した上でかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「早く良くなってくださいね」
2 「すぐに治りますよ」
3 「ゆっくり休むことも必要ですよ」
4 「治療、頑張ってくださいね」
5 「気分転換に旅行に行くといいですよ」

解答:3

問題122 Hさんは仕事を休職して治療に専念した結果、趣味のスキューバダイビングが楽しめるまでに回復した。介護福祉職に、「仕事に復帰しようと思っている皿話した介護福祉職が紹介するサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 リワークプログラム
2 レスパイトサービス(respite service)
3 ピアカウンセリング(peer counseling)
4 セルフヘルプグループ(self-help group)
5 ガイドヘルプサービス

解答:1

(総合問題4) 次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。

〔事例〕
Jさん(女性)は、介護福祉士養成施設の学生である。Jさんは、希望していた障害児入所施設で実習をすることになった。この実習では、障害特性を理解して、介護実践の在り方を学ぶだけではなく、個別支援計画(介護計画)作成と実施、評価までの介護過程の展開を学ぶことになっていた。Jさんは、対象となる利用者としてK君(15歳、男性)を担当することになった。K君は重度の脳性麻輝(cerebral palsy)がある。K君が2歳の時に両親は離婚して、母親が一人でK君を育てていた。母子の生活は困窮していた。K君が9歳の時に、母親はK君を施設に入所させることを希望し、この施設に入所することになった。現在K君は、言語による意思の疎通は困難であり、座位が保持できる程度である。また、てんかん(epilepsy)の発作(強直間代発作)が時々みられるが、重積発作ではない。

問題123 K君が入所している施設の根拠となる法律として、正しいものを1つ選びなさい。

1 母子及び父子並びに寡婦福祉法
2 「障害者総合支援法」
3 生活保護法
4 児童虐待の防止等に関する法律
5 児童福祉法
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

解答:5

問題124 Jさんは、K君の支援計画作成に責任を持つ職員に計画作成の注意点などを聞きたいと、実習指導者に相談した。K君の支援計画作成に責任を持つ職員として、正しいものを1つ選びなさい。

1 生活支援員
2 児童自立支援専門員
3 サービス提供責任者
4 児童発達支援管理責任者
5 相談支援専門員

解答:4

問題125 Jさんは個別支援計画作成にあたって、昼食後にK君と向き合う時間を多くとった。ある日、K君に話しかけていると、突然両上下肢を硬直させ、がたがた震わせた後、意識を失ってしまった。慌てたJさんはすぐに、近くの職員に連絡をした。K君の発作が落ち着いた後、実習指導者がJさんに、K君の発作時の対応について教える内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 大声で名前を呼ぶ。
2 タオルを口にくわえさせる。
3 顔を横にして顎を上げる。
4 救急車を呼ぶ。
5 からだを押さえて発作を止める。

解答:3

2018(平成30)年1月実施(第30回)

(総合問題1)  次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。

{事例〕

Bさん(72歳、女性)は1か月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で倒れて、不全麻痺は残ったが、自力でベッドから車いすに移乗できるまでに回復した。食事や排泄はベッドから離れて行えるようになり、在宅で生活することになった。Bさんは長女と同居しているが、長女は働いていて日中不在なので、介護保険の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。Bさんは日中はベッド上での生活が主体である。車いすの左側のブレーキをかけ忘れることや、左側の物に気づかずに衝突してしまうことがある。また、食事の時にお膳の左側の食べ残しが目立ち、屋内の生活にも何らかの介助が必要である。

問題114 Bさんの症状として、正しいものを1つ選びなさい。

1 全般性注意障害
2 失行
3 見当識障害
4 実行機能障害
5 左半側空間無視

解答:5

問題115 Bさんの状態に該当する障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)の判定として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ランクA1
2 ランクA2
3 ランクB1
4 ランクB2
5 ランクC1

解答:3

問題116 ある朝、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると、Bさんが寝室の床に倒れていた。訪問介護員(ホームヘルパー)が最初に取るべき行動として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 床から抱き起こす。
2 家族に連絡をする。
3 救急車を呼ぶ。
4 意識を確認する。
5 主治医に連絡する。

解答:4

(総合問題2) 次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。

{事例}
Cさん(87歳、女性)は、「財布がなくなった、誰かに盗られた」と訴えるようになった。夫が盗られていないことを説明しても受け入れなかった。心配した夫に連れられて受診すると、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。その後、認知症(dementia)の進行に伴って夫の介護負担が増えたので、通所介護(デイサービス)を利用することになった。ある日、介護福祉職が入浴介助をしている時、Cさんの体に複数のあざを見つけたため、介護支援専門員(ケアマネジャー)に報告した。介護支援専門員(ケアマネジャー)から連絡を受けた地域包括支援センターの職員がCさんと夫に確認したところ、夫による暴力が原因であることがわかった。夫の介護負担が軽くなるように、短期入所生活介護(ショートステイ)の利用を勧めたが、夫は拒否した。その後も、虐待は改善されなかった。そこで、市町村のやむを得ない事由による措置により施設に入所することになった。 入所後まもなく、夜間に施設内を歩き回るCさんの様子が見られた。介護福祉職が声をかけると、「トイレの場所がわからない」と話した。日中はトイレで排泄を行い、下着を汚すことはなかった。

問題117 通所介護(デイサービス)を利用する前のCさんにみられた認知症(dementia)の症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 幻覚
2 抑うつ
3 見当識障害
4 失認
5 妄想

解答:5

問題118 Cさんが施設に入所する根拠となっている法律として、正しいものを1つ選びなさい。

1 介護保険法
2 生活保護法
3 老人福祉法
4 社会福祉法
5 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律

解答:3

問題119  Cさんに対する夜間の排泄の支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 定時にトイレ誘導を行う。
2 トイレの入口を明るくする。
3 水分を控えるように話をする。
4 紙おむつの使用を勧める。
5 ポータブルトイレを居室に置く。

解答:2

(総合問題3) 次の事例を読んで、問題120から問題122までについて答えなさい。

{事例}
N市に住んでいるDさん(64歳、男性)は38歳の時にバイクで事故を起こして、第6頸髄節まで機能残存の頸けい髄ずい損傷そんしょう(cervical cord injury)となった。上肢の筋力向上と可動域の確保のためにリハビリテーションを行ったが、手関節は拘縮して、スプーンを握ることはできなかった。また、夏になると障害の特性から体調が悪くなることを自覚していた。施設への入所も考えたが、家族と共に暮らすことを選んで、N市の居宅介護、重度訪問介護、地域生活支援事業の移動支援等の障害福祉のサービスを利用して生活していた。最近、Dさんは元気がなく沈んだ様子である。心配したE介護福祉職が、「最近、元気がないようですが、何か心配事でもあるのですか」とDさんに聞いた。Dさんは、「65歳になると介護保険のサービスに移行して、障害福祉のサービスが利用できなくなるのではないか」、特に、「趣味の映画を映画館で見るための移動支援のサービスを利用できなくなるのではないか」と心配していた。

問題120  Dさんの夏の体調悪化を予防する対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 冷房設備のある部屋で過ごすように勧める。
2 清潔な空気を入れるように、時々換気することを勧める。
3 気温が上昇したら、なるべくベッドで休息することを勧める。
4 日中仮眠をとることを勧める。
5 食べやすいものを食べることを勧める。

解答:1

問題121 入浴時にかけ湯をする際、Dさんがお湯の温度を感じられる部位として正しいものを1つ選びなさい。

1 A
2 B
3 C
4 D
5 E

解答:1

問題122 E介護福祉職は相談支援専門員にDさんの移動支援の利用について相談した。相談支援専門員がDさんに伝える内容として、適切なものを1つ選びなさい。

1 利用している居宅介護事業所の管理者の判断で利用できる。
2 相談支援専門員の判断で利用できる。
3 医師の判断で利用できる。
4 N市の判断で利用できる。
5 介護支援専門員(ケアマネジャー)の判断で利用できる。

解答:4

(総合問題4)次の事例を読んで、問題123から問題125までについて答えなさい。

{事例}
Fさん(21歳、男性、身体障害者手帳1級)は、大学1年生(18歳)の時に通学中の交通事故により両大腿切断術を受けた。その後、Fさんは19歳の時に大学を中退して、就労の社会経験がないまま、20歳の時に障害者支援施設に入所した。 現在、訓練中は両足に義足を装着し、2本の杖を使用して歩行できる状態である。また、自動車の運転免許取得に向けて取り組み、社会復帰を目指している。訓練以外では車いすを使用しており、日常生活は自立している。

問題123 Fさんが、所得保障のために利用している制度として、正しいものを1つ選びなさい。

1 傷病補償年金
2 障害基礎年金
3 障害厚生年金
4 特別児童扶養手当
5 特別障害給付金

解答:2

問題124 Fさんは、運転免許を取得して自家用車を購入することにした。全国一律に利用できる制度で、Fさんが自家用車利用に関して経済的負担を軽減できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ドライブレコーダーの購入費
2 ガソリンの代金
3 自動ブレーキ装置の購入費
4 有料道路(高速自動車国道)の通行料金
5 ガソリンスタンドでの洗車料金

解答:4

問題125 Fさんは、車いすに長時間乗ったままで過ごさないように留意している。その理由として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 関節の拘縮予防
2 骨の変形予防
3 神経麻痺の予防
4 腱の断裂予防
5 筋組織の壊死予防

解答:1

2017(平成29)年1月実施(第29回)

(総合問題1) 次の事例を読んで、問題114から問題116までについて述べなさい。
{事例}
Jさん(80歳、男性、要介護2)は、2年前に脳梗塞を起こして、左片麻痺になった。Jさんは、自宅で妻(80歳)と過ごしたいと訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して、二人で暮らしていた。Jさんは、数か月前に肺炎を起こして入院した。炎症症状は消失したが、MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌)を保菌した状態で退院した。退院後のJさんは、なんとか立位がとれる状態である。排泄(はいせつ)は、ポータブルトイレを利用して、妻が介助している。尿意はあり、一日の尿の回数も正常である。しかし、日が経つにつれて、妻には日に何回も行う立ち上がりや、ズボンや下着の上げ下ろしの介助は負担になり、時間がかかってJさんが失禁してしまうことも増えてきた。

問題114 妻は、JさんがMRSAの保菌者であることを気にしていた。妻が日生活で留意する点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Jさんの食器は別にして洗浄する。
2 手洗いと手指の消毒を行う。
3 介助するときは、使い捨ての予防着を着用する。
4 Jさんの衣類は別にして洗濯する。
5 ポータブルトイレは、10%の次亜塩素酸ナトリウム溶液で消毒する。

解答:2

問題115 Jさんに該当する排尿障害として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 溢流性尿失禁
2 腹圧性尿失禁
3 反射性尿失禁
4 切迫性尿失禁
5 機能性尿失禁

解答:5

問題116 妻の介護負担は増してきている。妻は自分も高齢なことから、介助ができなくなったときにどうすればいいのか心配になってきた。通ったり泊まったり、自分の体調不良時にも自宅を訪問してくれるサービスを利用したいと考えている。妻の希望に沿ったサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 通所介護(デイサービス)
2 短期入所療養介護
3 小規模多機能型居宅介護
4 地域密着型特定施設入居者生活介護
5 地域密着型介護老人福祉入所者生活介護

解答:3

(総合問題2) 次の事例を読んで、問題117から問題119までについて述べなさい。
{事例}
Kさん(88歳、男性)は、妻(82歳)と二人暮らしであった。5年前にアルツハイマー型認知症と診断された。1年ほど前から、会話がかみ合わなくなった。離れて暮らす一人息子のこともわからなくなり、「会社に行く」と外出して行方不明になることがあった。そのため、自宅での介護が困難で、半年前に認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居した。入居時は表情が険しく精神的に不安定で徘徊がたびたびみられた。しかし、事業所内で取り組んでいた回想法に参加すると、徘徊は見られなくなってきた。ある日の午後、「痛い、痛い」と繰り返しながら足を叩いてたた、床に座り込む様子が見られた。

問題117 Kさんが痛みを訴えて床に座り込んだ時点で、介護福祉職がとる対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 いつからどのように痛いのか、詳しく質問する。
2 全身の状態を観察する。
3 嘔きの有無を質問する。
4 叩いている部位に湿布を貼る。
5 ベッドの上で安静にしてもらう。

解答:2

問題118 Kさんが痛みを訴えてから数日後の入浴時に、Kさんの右頸部から背部にかけて帯状の水泡を伴う発赤疹が確認された。病院を受診すると、帯状疱疹と診断された。介護福祉職がKさんの体を清潔に保つための方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 冷たい水で清拭する。
2 乾布清拭をする。
3 ぬるめのお湯でシャワー浴をする。
4 熱めのお湯で入浴する。
5 アルコールで清拭する。

解答:3

問題119 病院を受診した日の夜中にKさんが、「仕事に行かないと怒られる」と興奮した口調で部屋から出てきた。介護福祉職がKさんの不安な思いを受け止めると、入眠した。しかし、30分後に再び、「会社に行く」と興奮する様子が見られた。興奮しているKさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 会社は休みだと言う。
2 早く寝るように言う。
3 怒られることはないと言う。
4 仕事をしていた時の話をする。
5 息子の話をする。

解答:4

(総合問題3) 次の事例を読んで、問題120から問題122までについて述べなさい。
{事例}
Lさん(25歳、男性、障害支援区分5)は、大学2年生の時、交通事故が原因で頸髄損傷となった。現在は毎日、居宅介護を利用しながら、母親と生活している。Lさんは四肢麻痺のため自分で体を動かすことができずに、多くの時間をベッドで過ごしている。リクライニング式車いすに移乗するときは、移乗リフトを使用している。Lさんは、母親の腰痛が悪化していることを知っているので、母親に介助を頼むことを遠慮している。そのため、介護福祉職が来たときに、リクライニン式車いすに乗せてもらっている。Lさんは車いすで座位になると、たびたび起立性低血圧で気分が悪くなる。日中はマウススティックを使用して、パソコンで友人とメールのやり取りを楽しんでいる。最近はパソコン教室に週1回は通いたいと考え「長時間の外出時の移動の介助をお願いしたいがどうしたらよいか」と介護福祉職に相談した。

問題120 Lさんの現在の生活状況から、今後、発症する可能性が高いものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 てんかん
2 仮面様顔貌
3 構音障害
4 安静時振戦
5 褥瘡

解答:5

問題121 Lさんがリクライニング式車いすで起立性低血圧を起こしたときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 背もたれを倒す。
2 頸部を冷やす。
3 体温を測る。
4 衣服を調整する。
5 ベッドへ移乗する。

解答:1

問題122 介護福祉職は、Lさんがパソコン教室に通うことができるように、相談支援専門員にサービス等利用計画書の変更を相談したいと考えている。Lさんが利用できるサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 同行援護
2 行動援護
3 重度訪問介護
4 自立訓練事業
5 成年後見制度利用支援事業

解答:3

(総合問題4) 次の事例を読んで、問題123から問題125までについて述べなさい。

{事例}
Mさん(19歳、男性)は、染色体の異常による疾患で知的障害がある。特別支援学校の卒業後、自立した生活を目指して、両親から離れて、共同生活援助(グループホーム)を利用している。日中は、一定期間(おおむね24か月を標準とする)必要な訓練を受けることができる日中活動のサービスを利用して、生産活動の訓練、職場体験の機会の提供などを受けている。Mさんは、毎朝、このグループホームから駅まで歩いて、電車で日中活動の場所まで通っている。Mさんは、楽しそうに生き生きと訓練に励んでいる。

問題123 Mさんの知的障害の起因疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

1 脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)
2 脳出血(cerebral hemorrhage)
3 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)
4 ダウン症候群(Down’s syndrome)
5 脊柱管狭窄症(spinal stenosis)

解答:4

問題124 Mさんが利用している日中活動のサービスとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 就労移行支援
2 自立訓練(生活訓練)
3 就労継続支援A型(雇用型)
4 就労継続支援B型(非雇用型)
5 地域移行支援

解答:1

問題125 ある朝、介護福祉士であるA世話人がMさんの部屋をのぞくと、グループホームを出る時間が過ぎていたが、まだ寝ていた。「今日は行かないの」と尋ねると、「日中活動がつまらないから行かない」と言いながら、布団をかぶってしまった。A世話人のMさんへの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 両親に連絡して、日中活動に行くように話してもらう。
2 日中活動の楽しさについて話し合う。
3 日中活動の重要性について話し合う。
4 日中活動がつまらないと思う理由について話し合う。
5 気分転換に映画を見に行くことを勧める。

解答:3

2016(平成28)年1月実施(第28回)

(総合問題1)次の事例を読んで、問題109から問題111までについて答えなさい。

{事例}
Jさん(56歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で、左片ひだりかた麻痺まひと高次脳機能障害があるために、障害者支援施設に入所して、車いすで生活をしている。Jさんは、現在の施設に作業活動がないことを不満に思っていて、たびたび、妻に「職業訓練や収入を得ることが目的ではなく、のんびりと楽しみながら作業がしたい」と話している。妻はどうしたらよいのか分からず介護福祉職に相談した。介護福祉職は、Jさんが利用できるプログラムについて検討した。その結果、Jさんに合った創作的活動を取り入れたプログラムを実施することになった。

問題109 Jさんが利用している日中のサービスとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 重度訪問介護
2 就労移行支援
3 居宅介護
4 就労継続支援A型
5 生活介護

解答:5

問題110 Jさんは、創作的活動に参加したが、その作業手順が複雑になると、何からやればよいのか分からなくなって、計画的に作業を進めることができない。作業をしているJさんの状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 遂行機能障害
2 半側空間無視
3 構音障害
4 知的障害
5 記憶障害

解答:1

問題111 Jさんは昼食の時に上着を汚したので、居室で着替えようとしていた。Jさんは、上着を手にしたまま、どうすればよいのか分からなくなった。このときのJさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 着替えていないことを注意する。
2 着替えるまで待つ。
3 着替えができない理由を聞く。
4 着替えの動作のきっかけをつくる。
5 着替えの手順を細かく指示する。

解答:4

(総合問題2)次の事例を読んで、問題112から問題114までについて答えなさい。

{事例}
K君(7歳、男性)は、3歳の時に不随意運動性(アテトーゼ型)脳性のうせい麻痺まひと診断された。頸部けいぶや体幹をねじらせたり、反らせたり、上肢が伸展する運動が自分の意思とは関係なくおこってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々、筋肉の緊張が強くなり、体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず、車いすを使って、近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って、教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で、聞き取りにくく、同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが、慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。

問題112 K君の状態に適した車いすとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 普通型車いす
2 電動普通型車いす
3 片手駆動式普通型車いす
4 手動リフト式普通車いす
5 リクライニング・ティルト式普通型車いす

解答:5

問題113 K君の小学校の夏休みが近づいた。母親は夏休み中にK君が人との交流を持てる場所がないか、K君が幼少の時から介護方法について相談していた介護福祉士であるL相談支援専門員に相談した。L相談支援専門員が提案するサービスとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 移動支援事業
2 福祉型障害児入所施設
3 保育所等訪問支援事業
4 放課後等デイサービス
5 医療型障害児入所施設

解答:4

問題114 K君は2年生になった。4月にクラス替えで、新しい同級生が多くなり、K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため、K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり、不随意運動も大きくなった。給食の時に食べ物をうまく口に運べなくて、担任の先生が介助する場面が増えてきた。担任の先生から、この状況を聞いた母親は心配になって、K君の学校での食事について、L相談支援専門員に相談した。L相談支援専門員の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 クラスの同級生と会話をしながら食事をする。
2 自助具を使用して自力で食べる。
3 リラックスできる環境を作って、自力で食事ができるように支援する。
4 途中まで自力で食べてもらって、その後は介助する。
5 仲の良い友達を選んで、食事介助WPしてもらう。

解答:3

(総合問題3)次の事例を読んで、問題116から問題117までについて答えなさい。

{事例}
Mさん(71歳、女性)は、仕事を持つ息子と二人で生活している。最近、鍋を焦がすことがあったり、買物をして家に帰れなくなったりすることがあった。心配した息子が受診させたところ、アルツハイマー型認知症と診断された。要介護認定で要介護1となり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。Mさんは訪問介護員(ホームヘルパー)と息子以外の人との接触はなく、テレビの前で過ごしていることが多い。心配した息子は、通所介護(デイサービス)を勧めたが、一人で通うことが不安で、利用を拒んでいた。このままだと認知症が悪化するのではないかと息子の不安が大きくなっていた。

問題115 息子は、Mさんが少しでも多く外出して、人と話すような機会を設けたいと考えて、訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。次のうち、Mさんが息子と一緒に利用できるものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 認知症カフェ
2 生活支援ハウス
3 地域活動支援センター
4 通所リハビリテーション
5 就労継続支援B型

解答:1

問題116 Mさんは、訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に調理していたが、最近途中で動作が止まってしまうことがあった。調理の途中で、動作が止まってしまうMさんへの支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 本人が調理動作を行うまで待つ。
2 本人に代わって調理を行う。
3 ジェスチャーを使って調理動作のヒントを出す。
4 調理動作が楽にできる自助具を用意する。
5 調理動作の手順書を渡して覚えてもらう。

解答:3

問題117 息子は、Mさんへの適切な支援方法について訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。息子に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 Mさんを認知症対応型共同生活介護(グループホーム)へ入居させように勧める。
2 Mさんに買物をさせないようにする。
3 Mさんと一緒にテレビを見るように勧める。
4 Mさんが失敗したらそのたびに指摘する。
5 Mさんのできることを見つけて、一緒に行うように勧める。

解答:5

(総合問題4)次の事例を読んで、問題118から問題120までについて答えなさい。

{事例}
Aさん(70歳、女性)は、20年前に2型糖尿病を発症して、8年前から血糖値の自己測定とインスリンの自己注射を朝食前に行っている。4年前から変形性へんけいせい膝ひざ関節症かんせつしょうが悪化して車いすの生活となり、自宅での生活が少しずつ困難になった。要介護3と認定されて、2年前に介護老人福祉施設に入所した。入所後も、血糖値の自己測定とインスリンの自己注射は介護福祉職の見守りのもとに行っていて、空腹時血糖値は120~150mg/dlでコントロールされていた。ある日の夜中に数回にわたって下痢便が見られ、起床時には嘔吐おうとし、腹痛と発熱が見られた。

問題118 Aさんに確認すると、2日前に知人と外出して貝を生で食べたことが分かった。その後も嘔吐おうと、腹痛が止まらないので、ノロウイルスの感染が疑われた。原因が分かるまでの間、施設内感染の対策で、Aさんの吐物を拭き取る時に用いるもとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 ぬるま湯
2 消毒用エタノール溶液
3 ベンザルコニウム塩化物溶液
4 次亜塩素酸ナトリウム溶液
5 クロルヘキシジングルコン酸塩溶液

解答:4

問題119 朝食前に介護福祉職がAさんの様子を観察すると、冷や汗、動悸どうき、めまいなどの症状はなく、血糖値は130mg/dlであった。Aさんは、嘔おう気き、腹痛があり食欲がないと訴えた。看護職に報告するまでの間に、介護福祉職がAさんに説明する内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 インスリンの量を増やして、自己注射をする。
2 インスリンの量を減らして、自己注射をする。
3 インスリンの自己注射をして、朝食を食べる。
4 インスリンの自己注射をしないで、朝食を食べる。
5 インスリンの自己注射をしないで、朝食を食べない。

解答:5

問題120 Aさんの症状は、治療を受けて1週間ほどで回復した。しかし、その後、ぼんやりとした表情で過ごすことが多くなり、何事にもやる気がない様子で。「つらいから死にたい」と口にすることが多くなった。Aさんの訴えに対する介護福祉職の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 「つらいことは考えない方がいいですね」
2 「死にたいぐらい、つらいのですね」
3 「死にたいと言うと、つらい気持ちが強くなりますね」
4 「死にたいというと、周りの人もつらくなりますね」
5 「つらいことよりも楽しいことを考えるといいですね」

解答:2

まとめ

介護福祉士試験-『総合問題』の過去問5年間全掲載-(第32回~第28回)

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