呼吸器の病気(過去問=試験対策)
喘息
○喘息には、花粉やハウスダストなどのアレルゲンを特定できるアトピー型喘息と、アレルゲンを特定できない非アトピー型喘息の2つのタイプがある。
○アトピー型喘息は、アレルギー性喘息とも言われ小児喘息の9割がこのタイプである。
○非アトピー型喘息は、非アレルギー性喘息ともいわれ成人喘息の半数以上がこのタイプである。
○喘息の予防薬であるステロイド吸入剤は、症状が出なくても毎日欠かさず継続することが重要である。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
○慢性閉塞性肺疾患は、長期間の喫煙によって気管支の炎症や肺胞の破壊がおこり、気管支の狭窄と肺の弾性収縮力が失われる病気である。
肺炎
○肺炎を起こす原因の一つとして、風邪などでウイルスが気管支粘膜を損傷し細菌が肺に侵入し炎症をおこす場合がある。
○肺炎を起こす原因の一つとして、飲食物と一緒に口腔内の細菌が気管支内に入り炎症をおこすことが原因となる場合がある。
○誤嚥性肺炎とは、誤嚥により飲食物と一緒に口腔内の細菌が気管支内に入ことによりおこる肺炎である。
○誤嚥性肺炎の予防には、口腔ケアが有効である。
肺ガン
○肺から発生したがんを「原発性肺がん」といい他の臓器から転移したがんを「転移性肺がん」という。
○肺がんの治療方法には、手術、放射線療法、化学療法などがある。
呼吸器不全
○呼吸不全患者には、酸素療法が行われ保険適用がされる。
○呼吸不全患者に対しては非侵襲的換気療法があるが、これはマスクを介して換気する人工呼吸器を用いるものである。
呼吸器の病気の勉強メモ
高齢者の呼吸器疾患
・肺炎
・誤嚥性肺炎
・慢性閉塞性肺疾患
喘息
喘息には、咳や痰(たん)、息苦しさや「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)など、さまざまな症状がある。
喘息の発作は、夜間や早朝におこりやすいのが大きな特徴です。
喘息の分類には、特異的 IgE の関与する①アトピー型喘息と、その関与がない②非アトピー型喘息に分けられ、
①アトピー型喘息
発症年齢:小児~思春期が多い
憎悪する季節:季節型(春,秋)が多い
特異的IgE抗体皮膚テスト:陽性
②非アトピー型喘息
発症年齢:成人後が多い
憎悪する季節:通年型が多い(一部で冬季)
特異的IgE抗体皮膚テスト:陰性
慢性閉塞性肺疾患
慢性閉塞性肺疾患とは、息をするときに空気の通り道となる気管支や肺に障害が起きて、呼吸がしにくくなる肺の「生活習慣病」で、喫煙と深い関わりがある。
タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病。
肺炎
肺炎とは、肺に細菌またはウイルスがはいって起こる病気。
主な症状は、せき、発熱、胸痛、痰がでる、息苦しいなどで、かぜの症状と間違えられやすいが、症状が長引き、かぜの症状よりも重いのが特徴です。
高熱や胸の痛み、激しい咳、息切れ、喘鳴などの症状が現れる。
肺ガン
肺がんは、肺に発生する悪性腫瘍
①原発性肺がん:肺そのものから発生したもの
②転移性肺がん:他の臓器から発生し、肺に転移したもの
肺がんの原因の70%はタバコ
その他に受動喫煙、環境、食生活、放射線、薬品がある。
肺がんの治療方法は、主に外科療法(手術)、放射線療法、薬物療法がある。
呼吸器不全
呼吸器不全とは、「動脈血ガスが異常な値を示し、それがために生体が正常な機能を営みえない状態」と定義去れている。
室内気吸入時の動脈血酸素分圧(PaO2)が60Torr以下となる呼吸器系の機能障害、またはそれに相当する異常状態を指す。
動脈血酸素分圧(PaO2)は、肺における血液酸素化能力の指標です。