皮膚の病気(過去問=試験対策)
皮膚そう痒症
○皮膚そう痒症は、皮膚が乾燥しやすい冬季に起こりやすく、特に皮膚の水分や皮脂の分泌が少なくなる高齢者で多くみられる。
○皮膚そう痒症の治療は、熱いお湯に入らない、シャワーをかけっ放しにしない、タオルでごしごしこすらないなどの対処が必要である。
○皮膚そう痒症とは、皮膚には何の変化もないのに「かゆみ」を生じる病気である。
湿疹
○湿疹とは、皮膚の表面に紅斑・丘疹・小水疱・膿疱などを多様な皮膚症状がかゆみを伴って生じている状態である。
○皮脂欠乏性皮膚炎は、皮脂分泌の減少によりおこる皮膚炎で繰り返すと体中に紅斑が出現する。
○脂漏性皮膚炎では、皮脂腺の多い頭皮や鼻翼部などにフケやカワブタを伴った紅斑が出現する。
○接触性皮膚炎、湿布や塗り薬、おむつ使用者のし尿汚染などが高齢者の接触性皮膚炎の原因では多くみられる。
白癬・カンジダ症
○白癬は、カビの一種である白癬菌でおこり免疫力の弱い糖尿病患者や高齢者でみうけられる感染症である。
○カンジダ症は、カビの一種である真菌で感染する。乳房、脇の下、股部、おむつ下などに生じる。
疥癬
○疥癬は、ビゼンダニの皮膚角層内での寄生が原因でおこる伝染性疾患である。
○介護現場でみられる疥癬には、通常型疥癬とノルウェー疥癬(角化型疥癬)がある。
○疥癬の病型には、通常疥癬とノルウェー疥癬(角化型疥癬)があるが寄生するダニの種類はどちらも同じヒゼンダニでありノルウェー疥癬(角化型疥癬)のほうが感染力が強い。
皮膚の病気の勉強メモ
皮膚そう痒症
皮膚に発疹や湿疹がないのに、かゆみが出るもの。
高齢者では、皮膚の水分や皮脂の分泌が少なくなるため、特に冬季に皮膚が乾燥してかゆみが起こります(老人性そう痒症)。
老人性そう痒症の場合は保湿を心がけ、かゆみには、抗ヒスタミン薬の内服、尿素軟膏の外用といった治療を行います。
湿疹
湿疹とは、湿疹とは、皮膚の表層(表皮・真皮上層)に起こる炎症の総称。
代表的な皮膚のトラブルで、「かぶれ」・「じんましん」・「あせも」。
かゆみに加え、赤み、細かいブツブツ、小さな水疱などが混じり合ってみられる。
白癬
白癬とは、白癬菌というカビによって生じる感染症で、足にできる白癬「足白癬」は俗称「水虫」と呼ばれる。
発症する部位によって呼び名が異なり、足白癬(水虫)、爪白癬(爪水虫)、股部白癬(いんきんたむし)、体部白癬(ぜにたむし)、頭部白癬(しらくも)という。
カンジダ症
カンジダ症とは、カンジダ属の真菌(カビ)による感染症。
感染しやすい部位は、粘膜では口の中、食道粘膜、陰部の粘膜、皮膚では鼠径部)、脇の下、女性の乳房の下、腹のたるみなど。
疥癬
疥癬とは、ヒゼンダニ(疥癬虫:かいせんちゅう)というたいへん小さなダニが人の皮膚に寄生して起る、かゆみを伴う皮膚の病気。
この病気には、通常疥癬と呼ばれるものと他の人に感染する力が強い角化型疥癬と呼ばれる2つの種類がある。
・角化型疥癬
感染する力が強いので短い時間の接触、衣類や寝具を介した間接的な接触などでも感染します。ヒゼンダニの数:100万~200万匹
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