介護従事者の倫理(過去問=試験対策)

○介護従事者は、自分の行う介護方法に不安のあるときには、適切な人に援助を求める勇気が必要である。

○介護従事者は、要援護者の安全である権利、知る権利、選ぶ権利、意見を言う権利などを尊重して援助する。

○介護従事者は、利用者に関する情報は他の専門職と情報を共有しなければならない。

○介護従事者は、利用者の自己決定を尊重しなければならない。

○利用者のプライバシーにかかわる情報を他機関の専門職に提供し協議する必要があるときは、原則として利用者の了解を得なければならない。

○介護従事者は、利用者に専門的知識と技術に基づく介護を提供すると同時に、自分に目を向け人間性を高めることが求められる。(自己研鑽)

○介護者の原則として、利用者の日常生活行動能力を把握しておき、セルフケアを尊重した援助を行う。

〇介護従事者の基本活動である「身の回りの世話」に関しては、他の職員との連携をしなければならない。

○関連する機関や人が連携してサービスを提供する場合には、利用者の情報の保護も、その情報の共有も共に大切である。

○利用者の自立支援にあたっては、必要な情報収集であっても、利用者や家族が話したくないことは無理に聞くことなく、相手との信頼関係を築きながら情報を得る。

○利用者の自立支援では、利用者が日常生活活動がどの程度できるのか、できないことは何かを判断し、またできない原因を探るために収集した情報を活用する。

○利用者の自立支援では、介護に必要な情報でも最初にすべてを聞き出そうとせず、介護活動を通じて折々に聞くことにする。

〇日常生活動作に全面的な介護が必要な重度障害者のケア計画には、自立支援のプログラムに含めなければならない。

○自立支援の目標は、ADL(日常生活動作)とQOL(生活の質)の確立である。自立支援の援助では利用者の日常生活の自立可能な動作を把握して、セルフケアを尊重した支援を行う。

○高齢者の活動的な生活を維持するため下肢機能が低下した高齢者には、立位動作を容易にするためベッドを使用する方がよい。

○介護における安楽とは、利用者に身体的な苦痛や不快感がないということだけではない。

○体位変換をするときは、介護者は両足を開いて支持面を広くし膝を屈曲させて重心を低くした姿勢をとる。

○車いすからベッドへ移乗する際には、介護者は利用者の骨盤を両手で支え膝折れを防ぐ。

○膀胱(ぼうこう)カテーテル留置中の利用者の尿に混濁が現れた。利用者に痛みの訴えや発熱もなかったが、担当医に連絡することにした。

○個人情報の保護に関する法律が平成15年施行され、その後平成16年には「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取り扱いのためのガイドライン」が示された。

○身体拘束ゼロヘの手引き(2001年(平成13年)厚生労働省)では、自分で降りられないようにベッドの四方を柵で囲むことは、禁止行為とされている。

介護従事者の倫理の勉強メモ

介護福祉士に求められる義務

誠実義務
信用失墜行為の禁止
秘密保持義務
連携
資質向上の責務」が規定されています。(社会福祉士及び介護福祉士法)

介護福祉士が守るべき基本的な倫理

第1条 利用者本位自立支援
第2条 専門的サービスの提供
第3条 プライバシーの保護
第4条 総合的サービスの提供と積極的な連携協力
第5条 利用者ニーズの代弁
第6条 地域福祉の推進
第7条 後継者の育成 (日本介護福祉士会倫理綱領)

日本介護福祉士会倫理綱領

前文
私たち介護福祉士は、介護福祉ニーズを有するすべての人々が、住み慣れた地域において安心して老いることができ、そして暮らし続けていくことのできる社会の実現を願っています。 そのため、私たち日本介護福祉士会は、一人ひとりの心豊かな暮らしを支える介護福祉の専門職として、ここに倫理綱領を定め、自らの専門的知識・技術及び倫理的自覚をもって最善の介護福祉サービスの提供に努めます。

(利用者本位、自立支援)
1 介護福祉士はすべての人々の基本的人権を擁護し、一人ひとりの住民が心豊かな暮らしと老後が送れるよう利用者本位の立場から自己決定を最大限尊重し、自立に向けた介護福祉サービスを提供していきます。

(専門的サービスの提供)
2 介護福祉士は、常に専門的知識・技術の研鑽に励むとともに、豊かな感性と的確な判断力を培い、深い洞察力をもって専門的サービスの提供に努めます。  また、介護福祉士は、介護福祉サービスの質的向上に努め、自己の実施した介護福祉サービスについては、常に専門職としての責任を負います。

(プライバシーの保護)
3 介護福祉士は、プライバシーを保護するため、職務上知り得た個人の情報を守ります

(総合的サービスの提供と積極的な連携、協力)
4 介護福祉士は、利用者に最適なサービスを総合的に提供していくため、福祉、医療、保健その他関連する業務に従事する者と積極的な連携を図り、協力して行動します。

(利用者ニーズの代弁)
5 介護福祉士は、暮らしを支える視点から利用者の真のニーズを受けとめ、それを代弁していくことも重要な役割であると確認したうえで、考え、行動します。

(地域福祉の推進)
6 介護福祉士は、地域において生じる介護問題を解決していくために、専門職として常に積極的な態度で住民と接し、介護問題に対する深い理解が得られるよう努めるとともに、その介護力の強化に協力していきます。

(後継者の育成)
7 介護福祉士は、すべての人々が将来にわたり安心して質の高い介護を受ける権利を享受できるよう、介護福祉士に関する教育水準の向上後継者の育成に力を注ぎます。

ボディメカニクス

ボディメカニクスとは、姿勢を安定させて最小限の労力で要介護者を支えたり、動かしたりすることができる介護技術です。
人間の姿勢や動作するときの骨格・筋肉などの力学的関係から考えられた介護する側もされる側も楽な方法といえます。

ボディメカニクスの基本条件

対象者に近づく
対象者に近づくことで力を入れやすくなります。

対象者を小さくまとめる
力が分散すると重くなるので、腕を胸の上にのせる、膝を立てるなどコンパクトにすると、介助しやすくなります。

支持基底面積を広くとる
両足を肩幅に広げたり、片方の足を斜め前に出すと、足を閉じているときより、身体が安定します。

重心を下げて骨盤を安定させる
膝を曲げて重心をさげると腰に負担がかからず、しっかり支えることができます。

身体はねじらない
不自然に身体をねじると腰痛の原因になります。足先を対象に向けて介助しましょう。

全身を使う
作業は腕だけでなく、全身を使うようにすると、安定します。

水平に移動する
水平に移動すると重力の影響を受けないので、負担が少なくてすみます。

てこの原理を利用する
支えとなる部分・力を加える部分・加えた力が働く部分の関係を頭に入れて介助すると、少ない力で大きな効果を得られます。

個人情報を扱う際の基本的なルール

(1)個人情報を取得するとき
個人情報を取得する際は、どのような目的で個人情報を利用するのかについて、具体的に特定しなければなりません。
個人情報の利用目的は、あらかじめ公表するか、本人に知らせる必要があります

(2)個人情報を利用するとき
取得した個人情報は、利用目的の範囲で利用しなければなりません
すでに取得している個人情報を、取得時と異なる目的で利用する際には、本人の同意を得る必要があります。

(3)個人情報を保管するとき
取得した個人情報は漏洩などが生じないように、安全に管理しなければなりません

身体拘束

身体拘束とは、 徘徊、他人への迷惑行為等のいわゆる問題行動などを防止するために、車いすやベッドに拘束するという、高齢者の行動の自由そのものを奪うことです。
2000年4月に始まった介護保険制度に伴い、高齢者が利用する介護保険施設などでは身体拘束が禁止されており、現在身体拘束ゼロに向けた取り組みがいろいろと行われています。

身体拘束禁止の対象となる具体的行為

①徘徊しないように、車椅子や椅子、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。

②転落しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。

③自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む。

④点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、四肢をひも等で縛る。

⑤点滴・経管栄養等のチューブを抜かないように、または皮膚をかきむしらないように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつける。

⑥車椅子や椅子からずり落ちたり、立ち上がったりしないように、Y字型抑制帯や腰ベルト、車椅子テーブルをつける。

⑦立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるような椅子を使用する。

⑧脱衣やおむつはずしを制限するために、介護衣(つなぎ服)を着せる。

⑨他人への迷惑行為を防ぐために、ベッドなどに体幹や四肢をひも等で縛る。

⑩行動を落ち着かせるために、向精神薬を過剰に服用させる。

⑪自分の意思であけることのできない居室等に隔離する。

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