ケアマネ試験第12回~第23回までの12回分の過去問の中から「保健医療サービス「感染症の予防」」の問題をまとめてみました
下表にもあるように、「保健医療サービス「感染症の予防」」は、ほぼ毎年出題されています
過去の問題の「〇」の選択肢はそのままで、「✕」の選択肢について簡単な説明をしています
古い年度の問題から書きました
- 次の疾病と感染症又は病原体との組合せについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染症について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染症について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 高齢者の感染症について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 高齢者に接種が推奨されるワクチンとして、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- 感染管理について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染予防について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染症について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- 感染予防について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染症と感染経路の組み合わせについて正しいものはどれか。 3つ選べ。
- 感染症について適切なものはどれか。2つ選べ。
- 感染症の予防について適切なものはどれか。3つ選べ。
- まとめ
次の疾病と感染症又は病原体との組合せについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 帯状疱疹——–水痘ウイルス
⇒ 設問通り
2 子宮頚がん——ヒトパピローマウイルス
⇒ 設問通り
3 萎縮性胃炎——ヘリコバクター・ピロリ菌
⇒ 設問通り
4 肺がん———-ノロウイルス
⇒ ✕ 「ノロウィルスは急性胃腸炎を引き起こすウィルス」
5 肝細胞がん——A型肝炎ウイルス
⇒ ✕ 「肝細胞がんの原因となるのは、C型肝炎とB型肝炎」
感染症について適切なものはどれか。3つ選べ。
1 爪白癬では、抗真菌薬の内服投与が治療の基本となる。
⇒ 設問通り
2 若年時に肺結核に罹患している場合には、免疫があるため、高齢になって再発することはない。
⇒ ✕「免疫力の低下から再発することもある」
3 ノロウイルス感染症では、下痢症状がなくなれば、便からは感染しない。
⇒ ✕ 「ノロウイルスは、便から感染しないとは言い切れないので汚物の取り扱いには注意する」
4 肺炎球菌のワクチンは、インフルエンザワクチンと同月に接種が可能である。
⇒ 設問通り
5 介護サービス事業者は、利用者がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)保菌者であることを理由に、サービスの提供を拒否してはいけない。
⇒ 設問通り
感染症について適切なものはどれか。3つ選べ。
1 介護サービス利用者が肺結核で排菌していることが判明した場合、その感染リスクに応じて、介護者など接触者に対する健診が実施される。
⇒ 設問通り
2 高齢者の下痢では、緩下剤による可能性もあるので、服薬状況などを確認する。
⇒ 設問通り
3 ノロウイルス感染者の便の処理の際は、マスクや手袋の装着の必要はないが、処理後にアルコールで手指をよく拭いておく。
⇒ ✕ 「ガウン(エプロン)を着用し、自分の服等にウイルスが付着することを防ぎます。さらに、使い捨てのマスクとプラスチック手袋を着用し、周りを汚染させないようにする必要がある」
4 高齢者への肺炎球菌ワクチンは、接種後5年を経過しないと再接種できない。
⇒ 設問通り
5 肝がんの90%以上は、アルコール性肝炎から進展する。
⇒ ✕ 「肝がんは、B型肝炎、C型肝炎から進展する」
高齢者の感染症について正しいものはどれか。2つ選べ。
1 高齢者のノロウイルス感染は、すべて汚染された食品からの感染である。
⇒ ✕ 「ノロウイルスの感染経路は汚染された食品の他に、接触感染、飛沫感染がある」
2 インフルエンザ様の症状があっても、インフルエンザ迅速判断キットの判定が陰性であれば、他人に感染させるリスクはない。
⇒ ✕ 「インフルエンザに感染した直後では、診断キットの判定が陰性に出ることもあり、この場合はインフルエンザではないと断定されたわけではないので、感染のリスクがないとは言えない」
3 MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)感染者に対しては、処置前後に、流水と石鹸での手洗いや消毒を行う。
⇒ 設問通り
4 ノルウェー疥癬(角化型疥癬)では、タオルなど肌に直接触れるものは共用しないが、予防衣や手袋の着用は不要である。
⇒ ✕ 「ノルウェー疥癬は感染力が高いため、予防衣や手袋の着用と手洗いを徹底することが重要である」
5 2週間以上続く咳や微熱がある場合には、結核を疑い、早期発見に努める。
⇒ 設問通り
高齢者に接種が推奨されるワクチンとして、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 肺炎球菌ワクチン
⇒ 設問通り
2 子宮頸がんワクチン
⇒ ✕ 「10代前半での摂取」
3 インフルエンザワクチン
⇒ 設問通り
4 BCGワクチン
⇒ ✕ 「1歳未満での摂取」
5 B型肝炎ワクチン
⇒ ✕ 「乳児期・思春期での摂取」
感染管理について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 施設入所者の咽頭培養でMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が陽性であったため、症状はないが強制的に隔離した。
⇒ ✕ 「MRSAの陽性反応は、病院では個室に隔離する必要がありますが、介護施設や住宅では隔離の必要はないとされている」
2 施設入所者に2週間以上咳が続いているため、結核を疑い、医師に報告した。
⇒ 設問通り
3 ノロウイルス感染者の吐瀉(としゃ)物を処理する際に、マスク、エプロン、手袋のいずれも使い捨てのものを使用した。
⇒ 設問通り
4 社会福祉施設において、65歳に達する年度以降の入所者に対し、毎年1回の定期結核検診を実施している。
⇒ 設問通り
5 通常疥癬(かいせん)は施設内で集団発生することがあるため、発症者を強制的に隔離した。
⇒ ✕ 「通常の疥癬(かいせん)では、隔離は必要ないとされている」
感染予防について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 手洗いでは、指先、指の間、親指、手首を洗い忘れないようにすることが基本となる。
⇒ 設問通り
2 手指消毒の方法としては、流水、石けん、アルコール製剤等によるものがある。
⇒ 設問通り
3 あらゆる人の血液、体液、分泌物、創傷のある皮膚、粘膜には感染性があると考えて取り扱うのが、標準予防策の基本である。
⇒ 設問通り
4 ノロウイルス感染者の嘔吐物の処理の際は、汚染した場所をアルコールで消毒すればよい。
⇒ ✕ 「アルコール消毒では効果がなく、0.5%次亜塩素酸ナトリウムで拭き取り、消毒しする」
5 手袋の使用後は、手指の消毒の必要はない。
⇒ ✕ 「手袋を外した後も手洗いを行い、手指消毒を行うのが望ましい」
感染症について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1 感染症罹患者に対する特別な対応を、標準予防策(スタンダード・プリコーション)と呼ぶ。
⇒ ✕ 「標感染症の有無に関係なく、あらゆるご利用者様・患者様に対して普遍的に適用される予防策である」
2 介護施設で集団感染を起こしやすい感染症には、C型肝炎や麻しんがある。
⇒ ✕ 「介護施設で集団感染しやすいものとしては、インフルエンザやノロウィルスなどである」
3 ヘリコバクター・ピロリ菌に感染していると、胃潰瘍は治りにくかったり再発したりする。
⇒ 設問通り
4 ノルウェー疥癬は、感染力が非常に強いので、一定期間の個室での管理が必要である。
⇒ 設問通り
5 ウイルス感染により引き起こされる肝がんは、終末期であっても介護保険の特定疾病には該当しない。
⇒ ✕ 「ウイルス感染により引き起こされる肝がんは、介護保険の特定疾病の1つとして含まれてる」
感染予防について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1 標準予防策(スタンダード・プリコーション)の基本は、人の体液や排泄物のすべてに感染性があるものとして取り扱うことである
⇒ 設問通り
2 ノロウイルス感染者の嘔吐物処理に際しては、汚染した場所をアルコール綿で拭き取ればよい
⇒ ✕ 「ノロウイルス感染者の嘔吐物処理に際しては、0.5%次亜塩素酸ナトリウムで消毒する」」
3 水痘、麻疹、風疹及びB型肝炎は、ワクチンで予防可能な感染症である
⇒ 設問通り
4 咳エチケットは、インフルエンザと診断されたときから心がければよい
⇒ ✕ 「咳エチケットとは、インフルエンザの有無にかかわらず、周りの人へ病原体を移さないようにするためにあらかじめマスク等を着用しておくということ」
5 高齢者を対象とする肺炎球菌ワクチンは、定期接種となっている
⇒ 設問通り
感染症と感染経路の組み合わせについて正しいものはどれか。 3つ選べ。
1 結核 ― 空気感染
⇒ 設問通り 「空気感染、飛沫感染が主な経路」
2 疥癬 ― 飛沫感染
⇒ ✕ 「接触感染が主な経路」
3 インフルエンザ ― 空気感染
⇒ ✕ 「飛沫感染、接触感染が主な経路」
4 腸管出血性大腸菌感染症 ― 接触感染
⇒ 設問通り 「接触感染する場合もある」
5 流行性耳下腺炎 ― 飛沫感染
⇒ 設問通り 「接触感染もある」
感染症について適切なものはどれか。2つ選べ。
1 標準予防策(スタンダード・プリコーション)は、すべての⼈の体液や排泄物等に感染性があると考えて取り扱うことである。
⇒ 設問通り
2 インフルエンザに罹患した者が職場に復帰する場合は、治癒証明書を提出する法的な義務がある。
⇒ ✕ 「インフルエンザに罹患した者が職場に復帰する場合は、治癒証明書を提出する義務はない」
3 ウイルス性肝炎は、⾶沫感染する。
⇒ ✕ 「ウイルス性肝炎は、血液を介して感染する」
4 ノロウイルス感染者の便や吐物には、ノロウイルスが排出される。
⇒ 設問通り
5 ⾼齢者は、肺炎球菌ワクチンを毎年接種しなければならない。
⇒ ✕ 「肺炎球菌ワクチンは、65歳以上の高齢者の定期摂取ワクチンであるが、この定期摂取の機会は、1回のみ」
感染症の予防について適切なものはどれか。3つ選べ。
1 標準予防策(スタンダード・プリコーション)とは、感染症の有無にかかわらず、すべての人に実施する感染予防対策である。
⇒ 設問通り
2 感染症を予防するためには、感染源の排除、感染経路の遮断、宿主の抵抗力の向上が重要である。
⇒ 設問通り
3 手袋を使用すれば、使用後の手指衛生は必要ない。
⇒ ✕ 「手袋を外したあとも、手指衛生は必要である」
4 インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染である。
⇒ 設問通り
5 肺炎球菌ワクチンを接種すれば、すべての肺炎を予防できる。
⇒ ✕ 「肺炎球菌ワクチンを接種しても、すべての肺炎を予防できない」
まとめ
ケアマネ試験第12回~第23回までの12回分の過去問の中から「保健医療サービス「感染症の予防」」の問題をまとめてみました
- 次の疾病と感染症又は病原体との組合せについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染症について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染症について適切なものはどれか。3つ選べ。
- 高齢者の感染症について正しいものはどれか。2つ選べ。
- 高齢者に接種が推奨されるワクチンとして、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- 感染管理について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染予防について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染症について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
- 感染予防について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
- 感染症と感染経路の組み合わせについて正しいものはどれか。 3つ選べ。
- 感染症について適切なものはどれか。2つ選べ。
- 感染症の予防について適切なものはどれか。3つ選べ。