介護福祉士国家試験 生活支援技術=試験科目別出題基準と過去問分析
一戸建ての住宅に暮らす利用者の地震対策に関する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 家具には、キャスターをつける。 2 書棚の上部には、重い物を収納する。 3 食器棚は、ガラス扉を外す。 4 外への避難経路は、玄関の1方向とする。 5 非常時に持ち出す物は、リュックサックにまとめておく。 |
介護保険の給付対象となる住宅改修を利用してトイレを改修するとき、介護福祉職が助言する内容として、 |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 開き戸は、自動ドアに変更できる。 2 和式便器の上に、腰掛け便座を設置できる。 3 滑りにくい床材に変更できる。 4 取り外しが可能な手すりを設置できる。 5 現在使用している洋式便器に、洗浄機能を付加できる。 |
ユニバーサルデザイン(universal design)の7原則に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 高齢者が優先的に使用できる。 2 使い方を統一する。 3 情報伝達の手段は一つにする。 4 使用するためには訓練が必要である。 5 誰にでも使える大きさと広さが確保されている。 |
次の記述のうち、高次脳機能障害(higher brain dysfunction)による着衣失行のある人に対する着衣の介護として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 着替えができない理由を本人に確認する。 2 左右がわかるように衣類に印をつける。 3 着衣の前に全ての手順を口頭で指示する。 4 衣服を畳んで渡す。 5 着衣の方法を毎回変えるように勧める。 |
更衣のための介護に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 手指の細かな動作が難しい利用者に、マグネット式のボタンを勧める。 2 認知症(dementia)のある利用者に、ボタンエイドの使用を勧める。 3 下肢の筋力低下のある利用者に、立位で更衣をするように勧める。 4 視覚障害のある利用者に、ソックスエイドの使用を勧める。 5 片麻痺のある利用者に、袖ぐりの小さい上衣を勧める。 |
介護老人保健施設の利用者の身じたくに関する専門職の役割として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、洗面時の関節可動域の制限を改善する。 2 支援相談員は、着脱に使用する福祉用具を選定する。 3 栄養士は、破損した義歯を修復する。 4 看護師は、糖尿病(diabetes mellitus)に伴う管理が必要な利用者の爪切りを行う。 5 理学療法士は、身体状況に合わせて衣類を作り直す。 |
次の記述のうち、ベッドから車いすへの移乗介護で最初に行うこととして、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 移乗の目的を説明して同意を得る。 2 移乗の方法を説明する。 3 衣服を着替えてもらう。 4 車いすを介護しやすい位置に調整する。 5 ベッドの高さを調節する。 |
立位をとり静止している利用者の重心線が、点Xから点Yに移動したときに考えられるふらつきとして、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 左前方へのふらつき 2 右前方へのふらつき 3 左後方へのふらつき 4 後方へのふらつき 5 右後方へのふらつき |
右片麻痺の利用者が、手すりを利用して階段を昇降するときの介護に関する次の記述のうち、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 手すりが利用者の右側になるように声をかける。 2 階段を昇るとき、利用者の左後方に立つ。 3 階段を昇るとき、右足から出すように声をかける。 4 階段を降りるとき、利用者の右前方に立つ。 5 階段を降りるとき、左足から出すように声をかける。 |
Mさん(78歳、女性)は、体格指数(BMI)は18.7である。病気や食事制限はない。この1年間で体重が2kg減少し、「最近、歩くのが遅くなり、疲れやすくなった」と言っている。Mさんに普段の食生活を尋ねたところ、お茶漬けやうどんで済ますことが多いと答えた。 |
介護福祉職が食事バランスガイドを用いて摂取を勧める区分として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 主食 2 副菜 3 主菜 4 牛乳・乳製品 5 果物 |
いすに座って食事をする利用者の姿勢を確保する介護して、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 顎を上げてもらう。 2 テーブルは、肘がつき腕が自由に動かせるものを用意する。 3 テーブルと体の間を30㎝離す。 4 体幹を後方に傾けてもらう。 5 いすに浅く座ってもらう。 |
高齢者の食生活に関する助言として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 骨粗鬆症(osteoporosis)の予防として、ビタミンD(vitamin D)の摂取を勧める。 2 高血圧症(hypertension)の予防として、果物の摂取を控える。 3 便秘の予防として、水分摂取を控える。 4 ドライマウス(dry mouth)の予防として、柔らかい食物を勧める。 5 逆流性食道炎(refluxesop hagitis)の予防として、食後すぐに横になる。 |
左半側空間無視のある利用者の食事介護として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 利用者の左側にトレー(tray)を置く。 2 トレー(tray)の右側に印をつける。 3 クロックポジションに従って配膳する。 4 食べる様子を観察して適宜食器の位置を変える。 5 利用者の右側にあるテレビをつけておく。 |
清拭の介護として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 目のまわりは目尻から目頭に向かって拭く。 2 背部は患側を下にして拭く。 3 腹部は臍部から恥骨部に向かって拭く。 4 両下肢は抹消から中枢に向かって拭く。 5 皮膚についた水分は最後にまとめて拭く。 |
利用者の状態に応じた入浴の介護として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 血液透析を受けている人は、透析直後に入浴する。 2 胃ろうを造設している人は、入浴を控える。 3 心臓機能障害がある人は、半身浴にする。 4 酸素療法を行っている人は、鼻カニューレを外して入浴する。 5 回腸ストーマを造設している人は、食後1時間以内に入浴する。 |
右片麻痺のある利用者が、ベッドサイドでポータブルトイレを使用するときの設置場所として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 A 2 B 3 C 4 D 5 E |
膀胱留置カテーテルを使用している利用者への介護福祉職の対応として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 水分摂取を控えてもらう。 2 カテーテルが折れていないことを確認する。 3 採尿バッグは膀胱と同じ高さに置く。 4 尿漏れが見られたらカテーテルを抜去する。 5 尿量の確認は看護師に依頼する。 |
解熱を目的にした坐薬(座薬)の挿入に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 挿入時は仰臥位(背臥位)で膝を伸ばす。 2 挿入時は腹式呼吸を促す。 3 坐薬(座薬)はとがっていない方から挿入する。 4 挿入後は坐薬(座薬)が排出されないことを確認する。 5 衣服を整えてから手袋を外す。 |
肉入りのカレーを常温で保存し、翌日、加熱調理したときの食中毒の原因菌として、 |
最も注意しなければならないものを1つ選びなさい。 |
1 ウエルシュ菌 2 カンピロバクター 3 サルモネラ菌 4 腸炎ビブリオ 5 黄色ブドウ球菌 |
ノロウイルス(Norovirus)に感染した人の嘔吐物のついた衣服の処理に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 嘔吐物を拭き取ったペーパータオルはごみ箱に捨てる。 2 汚染された部分にアルコールを噴霧する。 3 汚染された部分を強くもみ洗いする。 4 嘔吐物を取り除いた後、次亜塩素酸ナトリウム溶液につける。 5 40℃の湯で洗濯する。 |
Aさん(85歳、女性、要介護1)は、認知症(dementia)があり判断能力が不十分である。一人暮らしで、介護保険サービスを利用している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに、物品売買契約書を見つけた。Aさんは、「昨日、訪問販売の業者が来た」「契約書については覚えていない」と話した。 |
訪問介護員(ホームヘルパー)から連絡を受けたサービス提供責任者が、迅速にクーリング・オフの手続きを相談する相手として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 行政書士 2 消費生活センター 3 家庭裁判所 4 保健所 5 相談支援事業所 |
眠れないと訴える高齢者に介護福祉職が行う助言として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 起床時に日光を浴びように勧める。 2 日中、長い昼寝をするように勧める。 3 夕食後2時間以内に就寝するように勧める。 4 寝る前に緑茶を飲むように勧める。 5 決まった就寝時刻を守るように勧める。 |
施設における安眠を促すための環境に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 湿度は20%以下に設定する。 2 寝衣は、体に密着した形のものを選ぶ。 3 冷暖房の風が、体に直接当たるようにする。 4 夜間の照明は、部屋全体がはっきり見える明るさにする。 5 介護福祉職同士の会話が響かないようにする。 |
睡眠薬を服用している高齢者への介護福祉職の対応として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 アルコールと一緒に服用してもらった。 2 服用後、1時間は起きているように伝えた。 3 日中、ふらつきがみられたので医師に伝えた。 4 通常の量では眠れないと言われたので、追加して飲むように伝えた。 5 体調に合わせて服薬時間を変更した。 |
Bさん(83歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。終末期で、「最期はこの施設で迎えたい」という本人の希望があり、家族もそれを望んでいる。昨日から死前喘鳴が出現し、医師から、「あと数日でしょう」と言われた。 |
「呼吸が苦しそうだ」と言っている家族への介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 「自然な経過なので体位の工夫をして一緒に見守りましょう」 2 「Bさんに意識はないので心配いらないですよ」 3 「痰の吸引をすると楽になるので準備しますね」 4 「Bさんを励ましてください」 5 「すぐに救急車を呼びましょう」 |
高齢者施設において介護福祉職が行う死亡後の介護について、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 ペースメーカーを取り除く。 2 口が閉じない場合は紐で顎を固定する。 3 衣服は着衣がしやすい服を選ぶ。 4 全身清拭には水を使用する。 5 家族に、死亡後の介護を一緒に行うかどうかを確認する。 |
下記のマークが表しているものとして、 |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 肢体不自由のある人が運転する自動車 2 障害者が利用できる建物、施設 3 義肢や義足などで援助や配慮を必要としている人 4 オストメイトであること、オストメイトのための設備があるトイレ 5 障害者の就労支援に取り組んでいる企業 |
Aさん(38歳)は、共同生活援助(グループホーム)に入居している。料理が得意で、普段はエプロンを身に着けて揚げ物料理をガスコンロで作っている。防火を意識した調理支援に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 調理材料は、ガスコンロの周辺に置く。 2 調理をするときは、袖口を絞った衣類を着てもらう。 3 調理に時間がかかるときは、鍋から離れてもらう。 4 火災警報器は、床に近い部分に設置する。 5 強い火力で調理してもらう。 |
歩行が可能な脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)の高齢者の転倒予防に留意した環境整備に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 弾力性が高い床材を使用する。 2 洋式トイレの予備のトイレットペーパーは足元に置く。 3 頻繁に移動する場所には手すりを取りつける。 4 調理用具は、頭上のつり棚に収納する。 5 いすにキャスターをつける。 |
介護福祉職が行う身じたく・整容の支援と使用する道具の組合せとして、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 ベッド上での口腔ケア ・・・・・・ガーグルペースン 2 浴室での洗髪 ・・・・・・ ドライシャンプー 3 総義歯の洗浄 ・・・・・・・歯磨剤 4 耳垢(耳あか)の除去 ・・・・・・・ピンセット 5 ベッド上での洗顔 ・・・・・・・・ 冷水で絞ったタオル |
ベッド上で臥床したままの利用者に行う和式寝衣の交換の介護に関する次の記述のうち、 |
適切なものを1つ選びなさい |
1 袖を抜くときは手→肘→肩の順で行う。 2 脱いだ寝衣を広げ、その上に新しい寝衣を重ねて広げる。 3 利用者の脊柱と新しい寝衣の背縫いの部分を合わせる。 4 左前身頃の上に、右前身頃を重ねる。 5 腰紐は結び目が背中に回るように結ぶ。 |
入居施設で生活する利用者が車いすを使用しで外出するときに、介護福祉職が計画、準備することとして、 |
最も優先すべきものを1つ選びなさい。 |
1 長時間の外出を企画する。 2 家族に同行を依頼する。 3 外出先の経路情報を集める。 4 折り畳み傘を用意する。 5 介助ベルトを用意する。 |
選択肢1から5の順で、ベッドから車いすへ全介助で移乗するときの、利用者の動作と、介護福祉職の身体の使い方の組合せとして、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 上半身を起こす一手首で持ち上げる 2 ベッドの端に座る一躍を浮かせて、低くかがむ 3 立ち上がる一前腕で真上に引き上げる 4 車いすに移る一重心を安定させて、車いすへ足先と身体を向ける 5 深く座り直す一座り直す方向に向けて、上下の重心移動をする |
Bさん(84歳、男性)は、生活全般に介護を必要としている。ベッド上に仰臥位でいるBさんは、喘息があり、咳込みが続き呼吸が苦しくなり、「楽な姿勢にしてほしい」と訴えた。介護福祉職の対応として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 枕を外して、顔を横に向けて腹臥位にする。 2 枕を重ねて、頭を高くする。 3 左側臥位にして、背中にクッションを当てる。 4 半座位(ファーラー位)にする。 5 オーバーベッドテーブルの上に枕を置いて、上半身を伏せる。 |
手首に変形や痛みがみられる関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の利用者が、歩行時に使用する杖として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 前腕固定型杖(ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch)) 2 前腕支持型杖(プラットホームクラッチ(Platform crutch)) 3 松葉杖 4 多点杖 5 歩行器型杖 |
身体機能の変化に応じた食事の提供と対応方法として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 咀嚼力そしゃくりょくの低下に対しては、麺類を中心とした食事で栄養を補う。 2 味覚の低下に対しては、塩分を増やして味付けを濃くする。 3 腸の嬬動ぜんどう運動うんどうの低下に対しては、食物繊維の多い食品を取り入れる。 4 口渇感の低下に対しては、脱水予防のために酸味のある味付けにする。 5 唾液分泌の低下に対しては、食後にアイスマッサージをする。 |
いすに座っている右片麻痺の利用者の食事介護時の留意点として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 口の右側に食物を入れる。 2 利用者の左腕はテーブルの上にのせたままにしておく。 3 刻み食にする。 4 上唇にスプーンを運ぶ。 5 一口ごとに、飲み込みを確認する。 |
たんぱく質・エネルギー低栄養状態(PE M: Protein Energy Malnutrition)が疑われる状況として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 要介護度が改善した。 2 1か月に3 %以上の体重減少があった。 3 体格指数(BMI)が25.0以上になった。 4 低血圧症状が現れた。 5 声が枯れるようになった。 |
ベッド上で足浴を実施するときの基本的な手順や方法として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 ベッドの足元をギャッジアップする。 2 お湯の温度の確認は、利用者、介護福祉職の順に行う。 3 ズボンを脱がせて、下肢を露出する。 4 洗う側の足関節を保持しながら洗う。 5 両足を一度に持ち上げて、すすぐ。 |
長期臥床している高齢者に、ケリーパッドを使用して行うベッド上での洗髪に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 膝を伸ばした仰臥位で行う。 2 頭皮に直接お湯をかけて、生え際を濡らす。 3 後頭部を洗う時は、頭部を前屈させる。 4 すすぐ前に、タオルで余分な泡を拭き取る。 5 すすぎは高い位置からお湯をかける。 |
皮膚の乾燥が強くなった高齢者の入浴介護に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 アルカリ性の石鹸で洗う。 2 こすらないように洗う。 3 硫黄を含む入浴剤を使用する。 4 42°C以上のお湯で入浴する。 5 保湿剤は、皮膚が十分に乾いてから塗る。 |
ベッド上で腰上げが可能な高齢者への、差し込み便器による排泄介護の方法として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい |
1 使用前の便器は温めておく。 2 便器を差し込むときは両脚を伸ばしてもらう。 3 男性の場合は、トイレットペーパーを陰茎の先端に当てておく。 4 便器の位置を確認したらベッドを水平にする。 5 排泄中はベッドサイドで待機する。 |
Cさん(81歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。腹圧性尿失禁があり、トイレでの排泄や下着の交換には介護が必要だが、遠慮して下着の交換を申し出ないことがある。食堂で昼食をとっている最中に激しくむせ込んでいたので背中をさすったところ、むせ込みは収まったが失禁をしたらしく、周囲に尿臭が漂った。 |
このときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 尿臭がすることを伝える。 2 下着が濡れていないかと尋ねる。 3 むせた時に尿が漏れなかったかと尋ねる。 4 トイレに誘導して、下着を交換する。 5 Cさんが下着を替えてほしいと言うまで待つ。 |
数日前から下痢を繰り返している在宅の高齢者について、訪問介護員(ホームヘルパー)が入手すべき次の情報のうち、 |
最も緊急度の高いものを1つ選びなさい。 |
1 意識の状態 2 食事の内容 3 下痢の回数 4 水分の摂取量 5 肛門部の皮膚の状態 |
調理環境を清潔に保つための方法として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 布巾を使った後は、流水で洗う。 2 食器を洗ったスポンジは、軽く絞って洗剤の泡を残す。 3 魚や肉を切ったまな板の汚れは、熱湯で洗い流す。 4 金属製のスプーンの消毒は、塩素系漂白剤に1時間以上つけ置きする。 5 包丁は、刃と持ち手の境目の部分も洗浄して消毒する。 |
Dさん(84歳、女性、要介護3)は認知症(dementia)があり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。ある日, Dさんが、訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に衣装ケースを開けたところ、防虫剤がなくなっていた。Dさんは、新しいものを補充してほしいと訪問介護員(ホームヘルパー)に依頼したが、防虫剤の種類や名前はわからないという。 |
この衣装ケースに補充する防虫剤の種類として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 しょうのう 2 ナフタリン(naphthalene) 3 パラジクロルベンゼン(paradichlorobenzene) 4 シリカゲル(silica gel) 5 ピレスロイド系 |
利用者から洗濯を依頼された。以下に示す取扱い表示がある場合、乾燥の方法として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 日当たりのよい場所でつり干しする。 2 日陰でつり干しする。 3 日当たりのよい場所で平干しする。 4 日陰で平干しする。 5 乾燥機を使って高温で乾燥する。 |
杖歩行している高齢者の寝室の環境整備に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 足元灯を用意する。 2 ベッドの高さは60~65 cmにする。 3 マットレスは柔らかいものにする。 4 布団は床に敷く。 5 特殊寝台(介護ベッド)に変更する。 |
Eさん(78 歳、女性)は、30年前に夫を亡くした。姑の介護を8年間一人で行い, 1年前に自宅で看取った。隣県に住む息子に促されて介護付有料老人ホームに入居した。入居して間もないEさんは、「何をしてよいかわからない」と日中は部屋で一人で過ごしている。 |
ホームでの暮らしに戸惑っているEさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 規則正しい生活を送るように話す。 2 入居前の生活の様子を聞く。 3 ホームの日課を伝える。 4 介護福祉職がホームでの役割を決める。 5 長男に面会に来てもらえるように、生活相談員に依頼する。 |
介護老人福祉施設で最期まで過ごすことを希望する利用者への対応に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 終末期の介護方針を伝えて、意思確認を行う。 2 入所後に意思が変わっても、入所時の意思を優先する。 3 本人の意思よりも家族の意向を優先する。 4 本人の意思確認ができないときは、医師に任せる。 5 意思確認の合意内容は、介護福祉職間で口頭で共有する。 |
終末期で終日臥床している利用者への便秘予防の対応として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 水分摂取量を減らす。 2 腹部に冷罨法を行う。 3 下剤を用いて直腸を定期的に刺激する。 4 座位姿勢を保持する機会を作る。 5 小腸に沿って腹部マッサージを行う。 |
Fさん(80歳、女性)は、認知症(dementia)で高齢者施設に10年間入所していたが、死去した。夫(85歳)はFさんが入所中、毎日面会して, Fさんと共通の趣味である詩吟を楽しみ、時間を共に過ごしていた。夫はFさんが亡くなって1週間後、施設にお礼に訪れて、「毎日通うのは大変だったが、今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れない」と涙を流しながら話をした。 |
Fさんの夫に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 気遣いの言葉をかけて、話を聴く。 2 良眠できる方法を助言する。 3 外食を勧める。 4 趣味に打ち込むように勧める。 5 元気を出すように励ます。 |
Bさん(87歳、女性)は夫(90歳)と二人暮らしである。Bさんには持病があり、夫は脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症による軽い右片みぎかた麻痺まひで、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。Bさんと夫は苦労して手に入れた自宅に愛着を感じており、以前から、「死ぬならこの家で」と話していた。ある日Bさんは、「この家で死にたいと思っていたけど、いつまで二人で暮らせるか・・・」と打ち明けた。 |
話を聞いた訪問介護員(ホームヘルパー)がBさんにかける言葉として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 「ご夫婦二人で入居できる施設を探しましょう」 2 「便利な道具がいろいろありますから使ってみましょう」 3 「どなたかご家族と同居できるといいですね」 4 「いざとなれば病院に入院しましょう」 5 「何か心配なことがおありなんですね」 |
介護老人福祉施設における居室の環境整備で留意すべき点として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 利用者が使い慣れた家具を置く。 2 居室のドアは開けたままにしておく。 3 時計は天井に近い壁に掛ける。 4 居室の温度は、介護福祉職の感覚に基づいて調整する。 5 多床室は、入口から室内が見通せるように家具を配置する。 |
利用者の自宅の清掃を行うときの注意点として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 玄関は乾燥した茶殻をまいて掃く。 2 窓ガラスは最初に乾いた雑巾で拭く。 3 畳は畳の目に沿って拭く。 4 浴室にカビ取り剤を散布するときは窓を閉める。 5 はたきを使った掃除は低い所から始める。 |
ユニットケアを行う入居施設の「プライベート空間」に関する次の記述のうち、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 集団レクリエーションを行う空間である。 2 地域の人も利用できる喫茶コーナーを設ける空間である。 3 複数の利用者が集うことができる空間である。 4 利用者の居室を示す空間である。 5 面会者用の空間である。 |
Cさん(75歳男性)は、頸けい椎症ついしょう(cervical spondylosis)と診断された。手がしびれ、指先に力が入らない。しびれが強い左手に加えて、最近では、右手の症状が進行して、食後の歯磨きがうまくできなくなった。 |
Cさんが口腔こうくうの清潔を保つための介護福祉職の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 歯間ブラシの使用を勧める。 2 歯ブラシをやめて、洗口液のうがいをするように勧める。 3 柄を太くした歯ブラシの使用を勧める。 4 口をすすぐときは、上を向くように勧める。 5 歯ブラシを歯肉に当てるように勧める。 |
保温効果を高めるための着衣に関する次の助言のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 衣類の間に薄手の衣類を重ねて着るように勧める。 2 一番上に通気性の高い衣類を着るように勧める。 3 一回り小さいサイズの衣類を着るように勧める。 4 肌に接する衣類は、防水性の高いものを着るように勧める。 5 袖幅の大きい衣類を着るように勧める。 |
ベッドの端に座っている左片ひだりかた麻痺まひの利用者の、立ち上がりまでの基本的な介護として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 利用者の右側に立つ。 2 立ち上がる前に、深く座りなおすように促す。 3 利用者の右膝を支える。 4 利用者を真上に持ち上げる。 5 立ち上がった時に、利用者の右膝の裏が伸びていることを確認する。 |
屋外での車いすの介助方法として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 段差を上がるときは、キャスターを斜めに向ける。 2 段差を下がるときは、後ろ向きで後輪から下りる。 3 急な上り坂では、両腕の力で素早く進む。 4 急な下り坂では、前向きで進む。 5 砂利道では、後輪を持ち上げて進む。 |
図はU駅のホームの見取図である。介護福祉職が視覚障害者と列車を待つときの位置として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 A 2 B 3 C 4 D 5 E |
食中毒(foodborne disease)の予防に関する次の記述のうち、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 生食用海産魚介類は、塩水で洗う。 2 カレーやシチューは、常温で保存する。 3 生の肉を切った包丁とまな板は、すぐに洗って熱湯をかけておく。 4 豚肉は、中心部が50℃になるように1分間加熱する。 5 解凍した冷凍食品の残りは、再度冷凍して保管する。 |
嚥下障害がある利用者に提供する飲食物として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 レモンジュース 2 だんご 3 プリン 4 牛乳 5 紅茶 |
施設における介護福祉職と他職種との連携として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 食事時に咳込む利用者の嚥下えんげ機能きのうの評価を、作業療法士に相談する。 2 寝たきりの利用者の仙骨部に発赤を見つけたときは、看護師に相談する。 3 体重減少が続いている利用者に気づいたときは、社会福祉士に相談する。 4 車いすでの食事時に姿勢が崩れてしまう利用者に気づいたときは、言語聴覚士に相談する。 5 嚥下困難こんなんのある利用者に提供する食事内容を、歯科衛生士に相談する。 |
糖尿病(diabetes mellitus)のある利用者の入浴時に、特に注意して観察すべき皮膚の部位として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 A 2 B 3 C 4 D 5 E |
おむつで排泄を行っている利用者の陰部の清拭に関する次の記述のうち、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 排便がなければ、殿部の清拭は省略できる。 2 女性では、会陰から肛門に向かって拭く。 3 本人の希望がなければ、実施しなくてよい。 4 男性の清拭の回数は、女性よりも少なくてよい。 5 週2回入浴を実施していれば、毎日行わなくてよい。 |
排便のメカニズムに基づく排泄の介護として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 トイレまでの歩行は、胃・結腸反射を誘発するために有効である。 2 食後の臥床は、腸内の蠕動運動の充進に有効である。 3 トイレ誘導は、便意を催してから30分後が有効である。 4 腹部マッサージは、下行結腸、横行結腸、上行結腸の順に行うことが有効である。 5 便座に座って足底を床につけた前傾姿勢は、腹圧を高めるために有効である。 |
直腸性便秘のある高齢者の介護として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 排便時は隣に立って見守る。 2 市販の下剤を毎日勧める。 3 日中の活動を控えるように勧める。 4 朝食後、トイレに誘導する。 5 食物繊維は控えるように勧める。 |
消化管ストーマを造設している人の生活支援に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 排泄物がパウチの3分の1から2分の1程度たまったら処理するように助言する。 2 ベルトでウェストを締める服を選ぶように助言する。 3 ラジオ体操は控えるように助言する。 4 回腸ストーマのある人は水分摂取は控えるように助言する。 5 れんこんやごぼうを多くとるように助言する。 |
季節や行事と、食事の組合せとして、 |
最もふさわしいものを1つ選びなさい。 |
1 節分 →お節料理 2 桃の節句(ひな祭り) →柏餅かしわもち 3 七夕 →七草ななくさ粥がゆ 4 土用の丑の日 →うなぎのかば焼き 5 冬至 →ちまき |
疾病のために食事制限がある利用者の食生活に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 人工透析をしている利用者には、生野菜を勧める。 2 高血圧の利用者には、1日の塩分摂取量を10g以下にする。 3 骨ほね粗ほぼ粗症ほぼしょう(osteoporosis)の利用者には、豆類を勧める。 4 糖尿病(diabetes mellitus)の利用者には、朝食に1日のエネルギー量の半分を配分する。 5 肝疾患(liver disease)の利用者には、低カロリー、低たんぱくの食事を勧める。 |
エンゲル係数について相談を受けた介護福祉職の対応として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 住居費について一緒に考える。 2 食料費の内容について一緒に考える。 3 光熱水道費の内容について一緒に考える。 4 交際費の内容について一緒に考える。 5 教養娯楽費の内容について一緒に考える。 |
洗濯に関する次の記述のうち、 |
最も適切なもめを1つ選びなさい。 |
1 ほころびや破れがあるものは、修理してから洗濯する。 2 色が移るのを防ぐために、素材の違うものは分けて洗濯する。 3 嘔吐物おうとぶつで汚れたカシミヤのセーターは、塩素系漂白剤につけてから洗濯する。 4 ファスナーは開けた状態で洗濯する。 5 マジックテープは、はずした状態で洗濯する。 |
昼夜逆転している利用者への介護に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 食べたい時に、食事をするように促す。 2 1時間以上、昼寝をするように促す。 3 夕方に、散歩をするように促す。 4 寝る直前に熱いお風呂に入るように促す。 5 眠くなるまで、テレビを見て過ごすように促す。 |
パーキンソン病(Parkinson disease)(ボーエン・ヤール重症度分類ステージ3)の高齢者の寝室環境に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 ベッドは介護者に合わせた高さにする。 2 ベッドに手すりをつける。 3 マットレスは体が沈みこむものを選ぶ。 4 ベッドサイドの床にクッション性のあるマットを敷く。 5 枕は頸部けいぶ前屈ぜんくつになるような高さにする。 |
Dさん(75歳、女性)は、以前は散歩が好きで。毎日、1時間ぐらい近所を歩いていた。最近、心不全(heart failure)が進行して歩行がゆっくりとなり、散歩も出かけず、窓のそばに座って過ごすことが多くなった。食事は、すぐおなかがいっぱいになるからと、6回に分けて食べている。夜、「横になると呼吸が苦しい時があり、眠れていない」という言葉が聞かれるようになった。 |
Dさんへの安眠の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 寝る前に、肩までつかって入浴する。 2 寝る30分前に、少量の食事を摂取する。 3 以前のように、毎日1時間の散歩を再開する。 4 就寝時は、セミファーラー位にする。 5 朝、目覚めた時にカーテンを開ける。 |
終末期にある利用者を施設で看取る家族への支援として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 毎日面会に来るように促す。 2 家族が利用者のためにできることを提案する。 3 積極的な情報提供は控える。 4 感情を表出しないように助言する。 5 パブリックスペースを用意する。 |
施設において、介護福祉職の行う死後の処置として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 義歯ははずす。 2 衣服は施設が指定したものを用いる。 3 着物の場合は右前に合わせる。 4 着物の場合は帯紐を縦結びにする。 5 死後の処置は、死後3時間経過してから行う。 |
自立支援の説明として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 対象者は、介護保険の要介護3以上の人に限られること 2 対象者は,意思表示のできる人に限られること 3 A D L (Activities of Daily Living : 日 常生活動作)を回復すること 4 経済的自立を目指すこと 5 自己選択・自己決定を支援すること |
屋内での転倒を防ぐための安全対策として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 夜間目覚めたときにつける照明は,光源が直接見えるようにする。 2 コード類は動線上に這わせる。 3 玄関マットやバスマットは滑り止めのついたものを使う。 4 本人の室内の移動を減らす。 5 履物はスリッパにする。 |
片麻痺で立位歩行が可能な人が,洋式便器から立ち上がるときに利用する手すりとして, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 便器の先端から20~30 cm 後方の,健側がわの壁に設置された縦手すり 2 便器の先端から20~30 cm 前方の,健側がわの壁に設置された縦手すり 3 便器の先端から20~30 cm後方の,患側がわの壁に設置された縦手すり 4 便器の先端から20~30 cm前方の,患側がわの壁に設置された縦手すり 5 便器周囲に設置された肘かけ状の簡易手すり |
図は,扉を閉めた部屋の窓の位置を表している。効果的な換気を行うために開ける窓として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 Aだけ開ける。 2 BとCを開ける。 3 Eだけ開ける。 4 AとDを開ける。 5 AとEを開ける。 |
介護福祉職が行う爪切りに関する次の記述のうち, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 爪は十分に乾燥させてから切る。 2 周囲の皮膚に腫れや傷がある場合は,少しずつ切る。 3 手の爪は,手首を持って動かないようにして切る。 4 爪の先端の白い部分を1mmぐらい残して切る。 5 爪やすりは,中央から端に向かってかける。 |
義歯の取扱いに関する次の記述のうち, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 上顎用の総義歯は,義歯の後方を下げるようにしてはずす。 2 水を入れた専用のボールの中でブラッシングする。 3 ブラッシングするときは,柔らかめの歯ブラシを用いる。 4 保管容器に,義歯の半分がつかる程度の水を入れて保管する。 5 総義歯を装着するときは,回転させずにまっすぐ口腔内に入れる。 |
Lさん(86歳,女性)は,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)があり,通所介護(デイサービス)に通っている。最近,季節外れの服を着ていることが多くなった。夏のある日,通所介護(デイサービス)の介護福祉職が迎えに行くと,厚手の上着を着て汗をかきながら玄関で待っていた。 |
介護福祉職のLさんへの対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 車を待たせているので早く着替えましょうと,着替えを促す。 2 鏡を見せて,間違いを指摘する。 3 今は夏ですよと,季節を伝える。 4 服装にはふれず,そのまま本人の行動を尊重する。 5 汗をかいていますね。上着を脱ぎませんかと,働きかける。 |
実行機能障害のある利用者への更衣の介護として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 季節に合う衣類を介護福祉職が選ぶ。 2 利用者の好みよりも機能性を重視する。 3 必要な衣類をまとめて渡す。 4 隣で,洋服を着る動作を示す。 5 着る順番を紙に書いて渡す。 |
頸髄損傷(cervical cord injury) (第6頸髄節まで機能残存)の利用者が自分で更衣できるようにするための介護福祉職の助言として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 かぶりの衣類より,前あきの衣類を勧める。 2 ズボンの更衣は座位で行うように勧める。 3 ファスナーはボタンに変えるように勧める。 4 靴下にループをつけるように勧める。 5 上衣の着脱は仰臥位で行うように勧める。 |
Mさん(89歳,女性)は,加齢に伴う両下肢の筋力低下がある。立位保持ができなくて,日中ベッドで臥床して過ごすことが多い。ベッドから車いすへの移乗は一部介助か必要であるが,車いすは自分で操作できる。Mさんの上肢を活用した移乗介護に使用する福祉用具として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 スライディングボード 2 スライディングシート(マット) 3 回転移動盤 4 介助型車いす 5 移動用リフト |
右片麻痺の利用者を仰臥位から左側臥位にする場合の体位変換の方法として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 左側へ水平に移動する。 2 両上肢は体幹に沿わせて置く。 3 両下肢は伸ばす。 4 枕を左側に寄せる。 5 肩と膝を同時に倒す。 |
ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch)の握りの高さを決める身体部位の位置として, |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 臍部 2 腋窩部 3 大転子部 4 肘関節部 5 腸骨部 |
左片麻痺で杖を使用している利用者の階段昇降時の介護として, |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 上がるときは,患側の足から出すように促す。 2 上がるときは,利用者の左後方に立つ。 3 健側の上肢を支える。 4 下りるときは,健側の足から出すように促す。 5 下りるときは,利用者の右後方に立つ。 |
要介護度か高く,日中もベッド上で過ごしている利用者の廃用症候群(disuse syndrome)の予防として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 安静を保ち臥位で過ごしてもらう。 2 4時間ごとに体位変換を行う。 3 A D L (Activities of Daily Living : 日常生活動作)は全介助で行う。 4 個別レクリエーションを取り入れる。 5 一人で過ごせる環境をつくる。 |
加齢に伴う身体機能の変化に対応した食事として, |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 味覚の低下に対しては,塩分や糖分を多く用いる。 2 消化吸収機能の低下に対しては,炭水化物を中心とした食事を基本とする。 3 唾液分泌の低下に対しては,パンを主食にする。 4 咀嚼力の低下に対しては,肉料理を控える。 5 腸の蠕動運動の低下に対しては,乳酸菌を含む食品を積極的に取り入れる。 |
生活習慣病(life-style related disease)の予防に関する次の記述のうち, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 糖尿病(diabetes mellitus)の予防として,たんぱく質の摂取量を増やす。 2 高血圧症(hypertension)の予防として,カリウム(K)の少ない食品を摂取する。 3 高コレステロール血症(hypercholesterolemia)の予防として,食物繊維を多く含む食品を摂取する。 4 骨粗粗症(osteoporosis)の予防として,ビタミンK (vitamin K)の少ない食品を摂取する。 5 虚血性心疾患(ischemic heart disease)の予防として,起床後すぐの水分摂取は控える。 |
入浴介護に関する次の記述のうち, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 入浴前の血圧が平常時より高くても,自覚症状がなければ入浴を勧める。 2 プライバシーを保護するために,皮膚の観察はしない。 3 湯温は,介護福祉職が直接肌で触れて確認する。 4 浴槽への出入りにシャワーチェアーを用いるときは,浴槽より低い位置に調整する。 5 片麻痺の利用者の場合は,麻痺側から浴槽に入る。 |
Aさんは,寝たきり状態の夫を家で介護している。Aさんは,尿器を使って排泄介助を行っている。Aさんの夜間の介護負担を軽くするものとして, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 差し込み便器 2 自動排泄処理装置 3 ポータブルトイレ 4 おむつ 5 肘かけ状の簡易手すり |
腸管出血性大腸菌で下痢が続いている利用者のおむつ交換をするときの留意点として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 汚れたおむつをビニール袋に入れて,袋の口を固く縛る。 2 汚れたシーツには,アルコールを噴霧する。 3 手洗いは,洗面器にためた水で行う。 4 殿部の汚れは,トイレットペーパーで拭けばよい。 5 専用の手袋を繰り返して使用する。 |
弛緩性便秘の利用者に提供する食べ物として, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 ごぼうの煮物 2 白身魚の煮つけ 3 おかゆ 4 ゆで卵 5 焼き肉 |
Bさん(78歳,女性)は要支援2で,一人暮らしである。変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が進んで,歩行に時間がかかるようになった。 Bさんは調理が好きで,時間がかかっても近所の商店街に歩いて出かけて自分で食材を選んで作りたいと考えている。それを知った別居の長男は, Bさんの買物に行く負担を軽くする方法はないかと考えて,地域包括支援センターに相談した。 |
Bさんがこれからも買物や調理を継続していくための助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 買物代行サービスの利用を勧める。 2 ネットスーパーの利用を勧める。 3 電動車いすの利用を勧める。 4 シルバーカーの利用を勧める。 5 台所を車いす対応にリフォームすることを勧める。 |
1か月の実収入が12万円の高齢者世帯で,消費支出が14万円,非消費支出が2万円の場合,可処分所得として, |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 8万円 2 10万円 3 12万円 4 14万円 5 16万円 |
和食の基本的な配膳の位置として, |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 A汁物 B副葉 C副菜 D主菜 2 A主菜 B汁物 C副菜 D副葉 3 A主薬 B副菜 C副菜 D汁物 4 A副菜 B副菜 C主菜 D汁物 5 A副菜 B主菜 C副菜 D汁物 |
安眠を促す生活習慣に関する次の記述のうち, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 就寝直前に入浴する。 2 夜食をとる。 3 就寝前に,軽いストレッチを行う。 4 就寝前に,温かいコーヒーや紅茶を飲む。 5 多量に飲酒する。 |
概日リズム(サーカディアンリズム(circadian rhythm))を回復させるための介護福祉職の関わりとして, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 早朝に,高強度運動を行うように勧める。 2 起床後はカーテンを開けて,日光を浴びるように勧める。 3 夕食に,トリプトファン(tryptophan)を含む食事を提供する。 4 就寝前に,テレビを見たり,パソコンを使ったりすることを勧める。 5 平日の睡眠時間が短いときには,休日の寝だめを勧める。 |
終末期ケアに関する次の記述のうち, |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 家族の悲嘆に対するケアは,終末期ケアとともに行う。 2 緩和ケアとは,身体的苦痛を取り除くことである。 3 口腔ケアは控える。 4 看取りの場を決めるのは,医師である。 5 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)利用者の終末期ケアは,病院で行う。 |
生活支援に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 支援者の価値観を優先して支援する。 2 生活全体よりも、生活動作を中心にした視点で支援する。 3 その人らしい生活よりも、安静を重視した生活を送れるように支援する。 4 利用者の生活習慣よりも、支援者側の規則を大切にして支援する。 5 信頼関係に基づいて支援する。 |
施設への入所に伴う高齢者の心身の負担を軽減するための方策として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 家族の訪問を控えてもらう。 2 居室に新しい家具をいれる。 3 広い食堂で過ごしてもらう。 4 施設の生活時間に合わせてもらう。 5 少しでも早くなじみの職員ができるようにする。 |
布団についた、ダニの死骸や糞(ふん)などのダニアレルゲンを除去する方法として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 陰干しする。 2 掃除機で吸い取る。 3 強く叩(たた)く。 4 表面を絞ったタオルで拭く。 5 布団カバーを取り替える。 |
高齢者の整容支援の注意点として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 整髪料の使用は避ける。 2 目やにを拭き取るときは、目尻から目頭に向かって拭く。 3 爪を切るときは、少しずつ切る。 4 耳垢(耳あか)が固いときは、ピンセットを使って除去する。 5 義歯は乾燥させてからケースに保管する。 |
介護を必要とする高齢者の衣服と、その支援に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 片麻痺(かたまひ)の高齢者には、支援者が着脱させやすい前あきの上着の購入を勧める。 2 左片麻痺がある場合は、左半身から脱ぐように勧める。 3 生活のリズムを保つために、昼と夜で衣服を変えるように勧める。 4 衣服は気候に合わせて支援者が選ぶ。 5 季節に関係なく、保温性よりも通気性を重視した衣類を勧める。 |
視覚障害者の外出支援に関する次の記述のうち、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 タクシーに乗るときは、支援者が先に乗って誘導する。 2 電車を待つときは、点字ブロックの上で待つように誘導する。 3 狭い通路は、後ろから誘導する。 4 雨の日は、フードつきのレインコートの着用を勧める。 5 利用者から一時離れるときは、柱や壁に触れる位置まで誘導する。 |
パーキンソン病の姿勢反射障害のある人の歩行介護として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 曲がり角では、勢いをつけて曲がってもらう。 2 曲がり角では、直角に曲がってもらう。 3 一度足を引いてから歩き出してもらう。 4 支援者のペースに合わせて歩き出してもらう。 5 階段よりスロープを歩いてもらう。 |
嚥下機能(えんげきのう)の低下している人のおやつとして、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 ラスク 2 もなか 3 焼き芋 4 カステラ 5 ゼリー |
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)予防に必要なビタミンKを多く含む食品として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 牛乳 2 卵 3 豚肉 4 にしん 5 納豆 |
Aさん(78歳、女性)は、一人暮らしをしている。毎夕食の配食サービスと週2回の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。夏のある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が訪ねると、唇が乾燥しており、昨日からの水分摂取はお茶を3杯(450ml程度)ということであった。排尿回数も少なく、尿の色を尋ねるといつもより濃いと言っていた。 |
Aさんに勧める飲物として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 温めた牛乳 2 冷たいお茶 3 バナナジュース 4 経口補水液 5 野菜ジュース |
下肢筋力が低下して介護を必要とする人に適した浴室改修に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 浴室の入口は引き戸にする。 2 縦に長く浅めの洋式の浴槽にする。 3 浴槽の縁(エプロン部分)は厚みを20cmにする。 4 床から浴槽の縁までの高さは20cmにする。 5 浴室と脱衣室の段差は10cmにする。 |
消化管ストーマを造設している人の入浴に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 排便のあった日だけ入浴する。 2 回腸ストーマの場合は、食後1時間以内に入浴する。 3 装具を外して入浴できる。 4 ストーマ部分は、石鹸をつけずに、こすりながら洗う。 5 公衆浴場の利用は避ける。 |
入浴時のヒートショックに関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 高血圧の人は、ヒートショックを起こしにくい。 2 ヒートショックは、夏に起こりやすい。 3 ヒートショック予防として、浴室・脱衣所と居室との温度差を小さくする。 4 ヒートショック予防として、湯の温度設定は高めにする。 5 ヒートショックは、入浴前に起こりやすい。 |
排泄介護(はいせつかいご)に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 ベッドで尿器を使用する場合、ベッドの足元を上げる。 2 差し込み便器の開口部の中央に、仙骨が来るようにする。 3 テープ止めタイプの紙おむつの中に、尿取りパッドを複数あてる。 4 自己導尿を行う場合、座位姿勢で行えるように支援する。 5 トイレにL字手すりを設置する場合、横手すりは座面の高さに合わせる。 |
Bさん(86歳、女性)は、介護老人福祉施設で生活している。脳梗塞の後遺症で左片麻痺があり、最近は筋力の低下が目立っている。Bさんは日中はポータブルトイレ、夜間は紙おむつを使用している。Bさんの使用しているポータブルトイレは木製の背もたれと肘かけがついているタイプである。 |
Bさんが、ポータブルトイレを使用するときの排泄介護(はいせつかいご)に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 ポータブルトイレは、ベッドの左側の足元に置く。 2 ポータブルトイレの足元に新聞紙を敷く。 3 座位が安定しないときは、背もたれに寄りかかるように座ってもらう。 4 排泄(はいせつ)が終了したら、立ち上がる前に下着やズボンを大腿部(だいたいぶ)まで上げておく。 5 使用したポータブルトイレの中の排泄物(はいせつぶつ)は、一日分まとめて片づける。 |
悪質商法や詐欺の種類と介護福祉職が行う助言の組合せとして、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 催眠商法 -→友人と一緒なら販売会場まで出かけても構わないと助言する。 2 送り付け商法 -→注文した覚えのない商品は断り、受け取らないように助言する。 3 利殖商法 -→「元本保証」と「金融庁への届出」の記載があれば信頼できると助言する。 4 振り込め詐欺 -→公的機関や家族を名乗る電話には、一人で対処するように助言する。 5 点検商法 -→業者を家の中に入れて、ていねいに断るよう助言する。 |
繊維製品に以下の表示があるときの取扱いの留意点として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 しわになりやすいので、脱水はさける。 2 色が落ちやすいので、単独で洗う。 3 手洗いをする。 4 日陰のつり干しにする。 5 平干しにする。 |
Cさんは、関節リウマチが徐々に進行している。何とか自力で寝返りをすることができるが、思うように関節が動かなくなってきている。体調に変動があるため一日の過ごし方も不規則で昼夜逆転の生活が続いている。 |
Cさんが夜間、安眠が得られるような介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。 |
1 早朝の散歩を勧める。 2 朝食は、とらないように勧める。 3 午後から、温水プールで運動するように勧める。 4 マットレスは、柔らかいものを勧める。 5 枕は、硬く高いものを勧める。 |
終末期で食欲が低下してきた利用者の食事介護に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 食事の回数を増やす。 2 1回の食事量を増やす。 3 高カロリーの食事を用意する。 4 嗜好(しこう)を重視する。 5 経管栄養を勧める。 |
施設入所者の終末期から死後における家族への支援として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 付き添いやすい環境を整える。 2 在宅と比べて、家族への支援の必要性は乏しい。 3 状態が変化したときだけ家族に報告する。 4 家族が希望しても、死後の処置は職員で行う。 5 故人の思い出話は控える。 |