自立に向けた身じたくの介護(過去問=試験対策)

○身じたくの目的の一つに「自分らしさの表現することにより生活意欲を高める」ということがある。

○介護職は、利用者の個別性を尊重しながら身じたくの楽しみが見いだせるよう支援する必要がある。

○目を拭くときは、目がしらから目じりに向かって拭く。

○整髪しやすいように頭髪は短くする。

○整髪は、利用者の好みがあるのでコミュニケーションをしっかりとることが大切である。

○ひげは、湿らせて柔らかくしてから剃る。

○電動カミソリは、伸びすぎたひげなどは剃りにくいので配慮がある。

○耳掃除の綿棒は、外耳道のみ手入れする。

○乾燥した耳垢(耳あか)は、綿棒で湿らせてから取る。

○目やにを拭き取るときは、目頭から目尻に向かって拭く。

○爪を切るときは、少しずつ切る

○爪は手入れを怠ると、巻き爪などになり、歩行の障害になることもあるので注意が必要である。

○歯磨きでは、ブラシの部分が大きく柔らかめの歯ブラシを選ぶ。

○外した義歯は、水を入れた専用の容器で保管しておく。

○入れ歯は細菌が繁殖しやすいので、毎日洗浄することが大切である。

○義歯を保管するときは、水を入れたケースに保管する。

○入れ歯の装着方法は基本的に装着は、上顎→下顎である。外すときは、下顎→上顎。

○入れ歯を外すときは口を上下に大きく開けすぎない方が、唇や頬が柔らかくなり横に広がりやすく、着脱がしやすくなる。

○全部床義歯(総入れ歯)の場合、下から外す。

○衣服の脱着介助をする時は部屋を暖めておく。

○衣服の脱着介助は健康側から脱がせ、患側から着せるのが原則である。(脱健着患)

○和式寝衣の交換(臥床状態)では、袖を抜くときは肩→肘→手の順に行う。

○和式寝衣の交換(臥床状態)では、利用者の脊柱と新しい寝衣の背縫いの部分を合わせる。

○左片麻痺がある場合は、右半身から脱ぐように勧める。

○脳血管障害があり片麻痺のある人は、麻痺側の感覚が鈍っているので、麻痺側にある物が見えているのに認知できない場合がある。

○靴はなるべく利用者の好みにあったものにする。

○認知機能が低下していても人間として感情は豊かに残っている。

○認知症の人の残存した認知機能、感情および「生きている世界」に合わせた環境と整えることが求められる。

○認知症の人は自らの身体状態を的確に訴えることは少ないので、介護職は身体状態の把握に努める。

○ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアでは舌の汚れを取り除く。

○ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアであっても、義歯は外す。

○ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアは、柔らかい小さな歯ブラシを使う。

○ベッド上で全介助を要する利用者の口腔ケアは、側臥位で行う。

○ベッド上での洗髪では、先発前にブラッシングし、汚れやふけを浮き上がらせる。

○ベッド上での洗髪では、すすぎ湯を流す前にシャンプーの泡を取り除く。

○鼻は、片方ずつかむ。

○鼻毛は、鼻毛用のハサミで抜く。

○経管栄養中は口で咀嚼をしないために、唾液の分泌が減って自浄作用が低下し、かえって汚れがつきやすくなり誤嚥性肺炎にかかるリスクも高くなることから口腔ケアが重要となる。

○経管栄養が終わってすぐの口腔ケアでは嘔吐反射がおこることがある。

○実行機能障害のある利用者への更衣の介護として、隣で洋服を着る動作を示す。

自立に向けた身じたくの介護の勉強メモ

整容介助

洗顔、整髪、口腔ケア、爪切り、ひげ剃り、更衣など、身だしなみを整えることを「整容」と言います。

(1) 洗顔
洗面所で洗顔できる方は洗面所で、そうでない方には蒸しタオルを手渡すなどして極力自分で行ってもらいましょう。
介助をする時も蒸しタオルを使います。力を入れ過ぎず、声を掛けながら優しく拭きます。皮脂がたまる小鼻や耳(耳の後ろは特に臭いが残りやすい)も忘れずに拭きましょう。
目やには目頭から目尻へと拭き取ります。皮膚の柔らかい部分なので、固まって取りにくい場合は蒸しタオルをあて、ふやかしてから拭き取るます。

(2) 整髪
髪は優しくとかしましょう。好みに合わせて髪形を整えましょう。
腕が上がりにくく髪をとかすのが難しい場合は、持ち手の長いくしや、角度がついているくしを使ってください。
筋力が弱くしっかり握れない場合は、柄の太いものや軽いものなどを選びましょう。整髪の後は鏡を見せ、きれいになったことを実感してもらうとより効果的です。

(3) 口腔ケア
口腔内は歯垢や舌の汚れが残っています。食事ができない方は口腔内の乾燥から細菌が増えやすく、さまざまな疾患の原因になります。口腔ケアは口腔内の清潔を保ち、食欲増進や肺炎予防など健康維持のためにとても大切です。

(4) 爪切り
高齢になると爪が変形したり、厚く硬くなります。深爪や出血に注意し、お風呂上がりの爪が軟らかい時に切りましょう。入浴が難しい時は、蒸しタオルで温めると爪が軟らかくなり切りやすくなります。
爪切りを使用して爪を切るのが難しい時は、爪ヤスリを使用して整えるだけでも構いません。巻き爪や分厚く切りにくい爪は無理して切ろうとせずに、皮膚科や外科に相談しましょう。

(5) 耳掃除
耳の中に垢がたまると、難聴や耳鳴りの原因になります。耳の中は傷つきやすく痛みに敏感なので、耳掃除は無理をせずよく見える範囲に留め、あまり奥まで耳かきや綿棒を入れないようにしましょう。
入り口付近であれば耳かきなどを使用して取り除くことも可能です。湿った粘着質の耳垢の場合は、綿棒を使って絡めるように取り除きましょう。お風呂上がりは耳垢が湿気を吸って軟らかくなっていているため、取り除きやすくなります。

(6) 鼻のケア
鼻の中はデリケートな部分です。粘膜が傷ついてしまう可能性があるので、指や爪を直接入れて取ろうとせずに、綿棒を使用しましょう。
鼻の入り口から1cm以内を綿棒で内回り、外回りとゆっくり数回なぞります。鼻垢もお風呂上がりなど、湿気で鼻の中が湿っている時の方が取り除きやすくなります。

口腔ケア

高齢者の口腔内の問題点

①自浄作用が低下している
②虫歯や歯周病が多い
③治療跡や入れ歯が多い
④味覚が変化する
⑤口腔内が乾燥する(ドライマウス)

口腔ケアの方法

(1)歯の磨き方
歯ブラシは鉛筆と同じように持ち、歯茎にあたっても痛くない程度の力で磨きます。入れ歯を使用している場合は入れ歯を外し残った歯を磨きます。
①歯ブラシが歯に対して90度になるようにあてます。
②細かく動かしながら1本1本ていねいにブラッシングします。
③奥歯の溝や歯と歯の間は汚れがたまりやすいので、磨き残しがないように念入りにブラッシングしましょう。

(2)口腔清拭
体を起こすことができない人や口に水をふくめない高齢者には口腔清拭を行います。
①ブラシやスポンジ、指などにウエットティッシュやガーゼを巻き、口腔内の汚れを拭き取ります。
②まずは、上の歯と頬の間を奥から手前に向かって拭きます。奥まで指を入れ過ぎると痛みを感じるので注意しましょう。
③次に上あごも同じように奥から手前に拭き取ります。この部分は他の部分より少し強めに拭いても気持ちよく感じる部分なので、しっかりと拭き取ります。
④下の歯と頬の間も同様に拭き取ります。

(3)入れ歯の扱い方
①入れ歯を外すときは、下の入れ歯から外していきます。前歯を持ち、奥歯を浮かせて空気を入れるイメージで上にあげます。
②上の入れ歯を外すときも下の入れ歯と同様に前歯を持ち、奥歯を浮かせ、空気を入れるイメージで下におろしましょう。

(4)入れ歯の洗浄方法
①入れ歯に付いたぬめりや汚れを流水で落とします。
②ある程度の汚れが落ちたら、ぬめりが取れるよう入れ歯ブラシを使って細かい部分まで磨きます。
③入れ歯を保管するための容器に水を張り、入れ歯洗浄剤を入れます。
④入れ歯を浸し清潔になるまで待ちます。
⑤入れ歯を取り出し、流水でもう一度入れ歯ブラシを使って磨きます。入れ歯洗浄剤とぬめりが完全に取れるまでしっかり磨きましょう。

経管栄養中は口で咀嚼をしないために、唾液の分泌が減って自浄作用が低下し、かえって汚れがつきやすい状態になっています。口の中にはもともとたくさんの細菌がいますし、痰などと絡み合って口臭の原因になります。
また、口で食べない状態が長く続くと、咀嚼や嚥下機能の低下や管の汚染などから、誤嚥性肺炎にかかるリスクも高まります。

高齢者の着替え(着替えの介助)

1:着替えやすい衣類にする
2:関節をしっかり支える
半身まひの着替えの介助は「脱健着患」が基本
できる範囲のことは自分でやってもらう。

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