介護福祉士が医師の下で行う喀痰吸引の範囲として、 |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 咽頭の手前まで 2 咽頭まで 3 喉頭まで 4 気管の手前まで 5 気管分岐部まで |
2011年(平成23年)の社会福祉士及び介護福祉士法の改正に基づいて、介護福祉士による実施が可能になった喀痰吸引等の制度に関する次の記述のうち、 |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 喀痰吸引や経管栄養は、医行為から除外された。 2 喀痰吸引等を行うためには、実地研修を修了する必要がある。 3 介護福祉士は、病院で喀痰吸引を実施できる。 4 介護福祉士は、この制度の基本研修の講師ができる。 5 実施できる行為の一つとして、インスリン注射がある。 |
Kさん(76歳)は、日頃から痰がからむことがあり、介護福祉士が喀痰吸引を行っている。鼻腔内吸引を実施したところ、吸引物に血液が少量混じっていた。Kさんは、「痰は取り切れたようだ」と言っており、呼吸は落ち着いている。 |
このときの介護福祉士の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 出血していそうなところに吸引チューブをとどめる。 2 吸引圧を弱くして再度吸引する。 3 血液の混じりがなくなるまで繰り返し吸引をする。 4 鼻腔と口腔の中を観察する。 5 鼻腔内を消毒する。 |
口腔内・鼻腔内の喀痰吸引に必要な物品の管理に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 吸引チューブの保管方法のうち、乾燥法では、浸漬法に比べて短時間で細菌が死滅する。 2 浸漬法で用いる消毒液は、72時間を目安に交換する。 3 吸引チューブの洗浄には、アルコール消毒液を用いる。 4 吸引チューブの洗浄水は、24時間を目安に交換する。 5 吸引物は、吸引びんの70~80%になる前に廃棄する。 |
経管栄養の実施時に、冷蔵庫に保管していた栄養剤を指示どおりの温度にせずにそのまま注入したときに起こる状態として、 |
最も可能性が高いものを1つ選びなさい。 |
1 呼吸困難 2 胃ろう周囲のびらん 3 下痢 4 褥瘡 5 低血糖 |
次のうち、スタンダードプリコーション(standard precautions : 標準予防策)において、 |
感染する危険性のあるものとして取り扱う対象を1つ選びなさい。 |
1 汗 2 唾液 3 経管栄養剤 4 傷のない皮膚 5 未使用の吸引チューブ |
喀痰吸引の実施が必要と判断された利用者に対して、喀痰吸引を行うことに関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 日中は、1時間おきに吸引を行う。 2 食後の吸引は避ける。 3 入浴時は、その前後に吸引を行う。 4 就寝後は吸引を控える。 5 仰臥位を2時間保ってから行う。 |
気管切開をして人工呼吸器を使用している人の喀痰吸引に関する次の記述のうち、 |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 気管カニューレを抜いて、吸引を行う。 2 頚部を前屈した姿勢にして、吸引を行う。 3 1回の吸引時間は、20~30秒とする。 4 吸引チューブの挿入の深さは、気管分岐部の手前までである。 5 吸引を終了した後は、人工呼吸器の作動状況を確認する。 |
胃ろうによる経管栄養の実施手順として、栄養剤を利用者のところに運んだ後の最初の行為として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 体位の確認 2 物品の劣化状況の確認 3 栄養剤の指示内容の確認 4 本人であることの確認 5 経管栄養チューブの固定状況の確認 |
イルリガートル(注入ボトル)を用いた経鼻経管栄養に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 栄養剤は、半固形化栄養剤を用いる。 2 嘔気があるときは、注入速度を遅くして滴下する。 3 イルリガートルに栄養剤を入れてから、2時間後に滴下する。 4 栄養剤の液面は、胃から50 cm 程度高くする。 5 使用した物品は、消毒用エタノールにつけて消毒をする。 |
医療行為としての喀痰吸引等を行うための指示書に関する次の記述のうち、 |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 医師が作成する。 2 介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成する。 3 看護師が作成する。 4 有効期限は3年である。 5 指示内容の実施は、介護福祉士に限定される。 |
パルスオキシメータ(pulse oximeter)での測定に関する次の記述のうち、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 呼吸回数を測定できる。 2 体温を測定できる。 3 静脈血の酸素飽和度を反映している。 4 末梢の血液循環が悪くても正確な値が出る。 5 健康な人の基準値は95~100%である。 |
喀痰吸引を必要とする利用者に対する生活支援として、 |
適切なものを1つ選びなさい。 |
1 口腔内の乾燥を保つ。 2 室内の空気を清浄に保つ。 3 室内の湿度を30%以下に保つ。 4 水分摂取を控える。 5 仰臥位から側臥そくが位いへの体位変換を控える。 |
介護福祉士が喀痰吸引を指示に従って実施したが、1回の吸引で痰が取り切れなかった。再度、吸引を行うときの対応として、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 呼吸が落ち着いたことを確認する。 2 吸引時間を延長する。 3 吸引圧を高くする。 4 太い吸引チューブに変更する。 5 痰がたまっていそうな部位にしばらく吸引チューブをとどめる。 |
Aさん(85歳)は、胃ろうを造設している。介護福祉士は、栄養剤を注入する前にAさんの排尿を促して、排尿があったのを確認した後に注入を開始した。 注入する栄養剤は体温に近い温度で用意して、注入中の体位は角度10度の仰臥位で行った。栄養剤の量と注入の速度は、指示のとおりに行った。注入中にAさんが嘔吐した。 |
嘔吐の原因として、最も可能性の高いものを1つ選びなさい。 |
1 注入前の排尿 2 栄養剤の温度 3 注入中の体位 4 栄養剤の量 5 注入の速度 |
介護福祉士の業であって、医師の指示の下に行われる喀痰吸引等を規定した法律として、 |
正しいものを1つ選びなさい。 |
1 社会福祉士及び介護福祉士法 2 社会福祉法 3 介護保険法 4 医師法 5 保健師助産師看護師法 |
Hさん(90歳、男性)は、介護老人福祉施設に入所中である。呼吸困難はない。ある日、Hさんがベッドに臥床しているときに、痰が口腔内にたまってきたので、介護福祉士は医師の指示どおりに痰の吸引を行うことにした。 |
このときのHさんの姿勢として、最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 頭部を肺よりも低くした姿勢 2 仰臥位で顎を引いた姿勢 3 腹臥位で頭部を横にした姿勢 4 ベッドに腰かけた姿勢 5 上半身を10~30度拳上した姿勢 |
介護福祉士が鼻腔内の吸引を行うときに、吸引チューブを挿入できる範囲の限度として、 |
正しいものを1つ選びなさい |
1 A 2 B 3 C 4 D 5 E |
経管栄養に関する次の記述のうち、 |
最も適切なものを1つ選びなさい。 |
1 栄養剤の栄養素は、胃から吸収される。 2 栄養剤の注入速度が速いと、下痢を起こすことがある。 3 経管栄養によって、口腔内の細菌は減少する。 4 経管栄養で、誤嚥を起こすことはない。 5 食道への栄養剤の逆流が生じることはない。 |
経鼻経管栄養を行っている利用者に対して、栄養剤を流す前に経鼻経管栄養チューブを確認すると、固定テープがはずれて、鼻腔の入口付近でチューブが10cm抜けていた。 |
このときの介護福祉士の対応として、適切なものを1つ選びなさい。 |
1 抜けた部分を元に戻す。 2 チューブを鼻から抜く。 3 胃内に挿入されているかどうかを、気泡音で確認する。 4 そのまま注入を開始する。 5 注入は行わずに、看護職に状況を報告する。 |