障害の医学的側面の基礎的知識②(過去問=試験対策)

身体障害 →聴覚障害、言語機能障害の種類と原因と特性

○聴覚障害のある人は、難聴者、中途失聴者、ろう者に分類される。

○難聴者とは補聴器等を用いて言葉が少し聞こえ言葉でのコミュニケーションが可能な人のことをいう。

○難聴者の介護を行う場合は、明るい静かな場所でゆっくり反し、介護者の意志が十分に伝わったのか確認する必要がある。

○中途失聴者とは、人生の途中で耳が聞こえなくなった人で話し言葉は明瞭であるが、ほとんど聞こえない者をいう。

○ろう者とは、話し言葉が不明瞭な場合が多く手話によるコミュニケーションが中心である。

○聴覚障害は損傷の部位によって、伝音性難聴、感音性難聴、混合性難聴にわけられる。

○伝音性難聴とは、外耳と鼓膜及び中耳、つまり音を伝える器官の障害による難聴である。

○感音性難聴は、内耳か又は聴覚神経に障害がある難聴で医学的な治療が困難である。

○混合性難聴は、伝音性難聴と感音性難聴の両方の特徴を併せ持った難聴である。

○老人性難聴は高音域から始まる。

○言語障害とは、発音が不明瞭であったり、普通のリズムで話せないために話し言葉が不明瞭であったりする状態をいいます。

○言語障害の原因として、進行性筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症、喉頭がん、脳性麻痺、脳血管障害によるものなどがある。

○発話が困難な言語障害のある人については、コミュニケーションエイドなどを用いてコミュニケーションを図ることが可能である。

○失語症とは正常な言語を習得した成人の言語の理解や表出が障害された状態をいう。

○音声言語習得の中途失明者の場合、時間が経つと発音の明瞭度は低下することが多い。

○発声障害には、咽頭(いんとう)摘出により食道発声が必要になるような場合のほかに、心理的な原因によるものも含まれる。

○吃音(きつおん)では、構音は明瞭でも話し言葉の流れに障害があり、場面や相手によってその状態は左右されやすい。

○構音障害のある脳性麻痺者の場合、コミュニケーションの代替手段として携帯型対話装置やワープロなどが、しばしば用いられる。

○言語聴覚士(ST)は、言語聴覚士法に基づき言語聴覚機能に起因するコミュニケーション障害に対し、検査、評価、治療、指導にあたるものであり、国家試験による資格である。

○話しかけられたことがよく理解できない失語症者には、短い言葉でゆっくり話しかけたほうがよい。

○脳血管障害(脳卒中)の失語症は、左大脳半球の障害でおこることが多い。

○脳梗塞による失語症には思ったことが言葉にならないという「運動性失語」、他人の言うことが理解できなくなる「感覚性失語」などがある。

○失語症には、五十音表を活用してコミュニケーションはできない。

○重度の失語症のある人とのコミュニケーションでは、「はい」「いいえ」で答えることができるような質問をする。

○言語障害は、大脳の左半球の病変によって起こることが多い。

○脳卒中による失語症者とのコミュニケーションでは短い文でゆっくり話しかける。

○うまく話せない脳卒中の失語症者に対しては、イエス・ノーで答えられるように質問を工夫する。

○言語障害者(児)にみられる心理上の問題は、人間関係の中で表れるフラストレーションということもできる。

○言語障害での吃音は、話しことばのリズムあるいは流暢さの障害であるから、その部分を十分に治療すれば治癒する。

○言語障害者への援助に際しては、言語以外の表情や身ぶり、視線などからも何を伝えたいのかをくみ取るように心掛けることが必要である。

○言語に障害のある人と話すときに、相手の言うことが聞き取れない場合には、同じことを何回も聞き直すのではなく、他の方法を用いてその内容を確認していく方がよい。

○一般的に言語中枢は左側の脳にあるので、失語症の人の身体のまひは右半身が多い。

○脳の病気やけがなどによって生じる言語障害には、失語症とまひ性構音障害がある

○失語症者が話そうとしているときは、せかせないでゆっくり聞いたほうがよい。

障害の医学的側面の基礎的知識②の勉強メモ

難聴の分類

(1)聴力よる難聴の分類

①軽度
②中等度
③高度
④重度

(2)聞こえ方による難聴の分類

①伝音難聴
②感音難聴
③混合難聴 

(3)発症時期による分類

①先天性難聴
②中途失聴
③幼児難聴
④高齢者難聴

聴覚障害は、障害のある部位によって大きく「感音難聴」「伝音難聴」「混合性難聴」に分けられ、聞こえ方も違っています。

感音難聴
音を電気信号として感じる部分に障害があり、言葉が聞こえにくいという症状です。補聴器:×

伝音難聴
音の振動を感じる部分に障害があり、音が聞こえにくいという症状。補聴器:〇

混合性難聴
伝音難聴と感音難聴とが混在した症状。補聴器:△(役立つ場合もある)

聴覚障害者のコミュニケーション方法

手話は、聴覚障害者の生活の中から生み出されてきた言語で、手や体の動きなどでコミュニケーションを取る方法です。同じ表現方法でも、表情や口形、位置や方向、強弱などで意味あいを持たせています。

指文字は、50音をすべて指の動きで表現します。ただ、あまり多用すると読み取りが大変です。

読話は、口の動きや、会話の前後関係から内容を類推する方法ですが、日本語の場合、同口形異音も多く、読話だけですべてを理解するのは困難です。

筆談は、日本語の読み書きが充分できる聴覚障害者には有効な方法です。ただ、書くことだけでは細かいニュアンスが伝わりにくい面があります。

補聴器は、残存聴力の活用からは有効な方法ですが、補聴器 をしたからといって、すべての言葉をはっきりと聞き分けられる訳ではないため、周囲の方々の協力が不可欠です。

聴覚障害の原因

(1)遺伝的な要因
(2)遺伝以外の要因
①風疹
②サイトメガロウイルス感染
③トキソプラズマ
④ヘルペス感染
⑤梅毒 など
そのほか、
⑥早産(妊娠37週未満での出産)
⑦出生後の頭部外傷や、幼小児期の感染症(髄膜炎、麻疹、水痘)
⑧ある種類の薬(ストレプトマイシンという抗生物質など)

言語障害

失語症

失語症とは、高次脳機能障害の1種であり、主には脳出血、脳梗塞などの脳血管障害によって脳の言語機能の中枢(言語野)が損傷されることにより、獲得した言語機能(「聞く」「話す」といった音声に関わる機能、「読む」「書く」といった文字に関わる機能)が障害された状態である。

運動性構音障害

運動障害性構音障害とは、神経一筋系の病気による発声発語運動の障害です。脳血管疾患や脳の外傷や腫瘍などによる、発語の運動を担う中枢の障害です。

機能性構音障害

機能性構音障害とは、ことばを理解しているし、伝えたいことばははっきりしているのですが、音を作る器官やその動きに問題があって発音がうまくできない状態。

器質性構音障害

器質性構音障害とは、共鳴の異常や口腔内圧を十分に高められないために,異常な代償パターンによる誤った構音の状態が習慣化したものである。

吃音

吃音とは、言葉が円滑に話せない、スムーズに言葉が出てこないこと。「発語時に言葉が連続して発せられる(連発)」、「瞬間あるいは一時的に無音状態が続く(難発)」「語頭を伸ばして発音してしまう(延発)」などの症状を示す。

言語発達障害

言語発達障害とは、知的障害やコミュニケーション関係の問題など様々な原因で、ことばの発達が遅れることがあります。

言語障害のコミュニケーション方法

(1)失語症の人とのコミュニケーション
ゆっくりと、短くわかりやすい言葉で話しかけましょう。言葉で伝わりにくいときは、写真や絵カード、ジェスチャーなどを用いて話し、なかなかイメージが伝わらないときは、実物を指で指して具体的に伝えます。一度で伝わらない場合は、繰り返し話し、伝え方を工夫する。

(2)構音障害の人とのコミュニケーション
基本的に言語知識には問題はないので、相手が思っていることを伝えやすいよう、コミュニケーションのとり方を工夫することが重要です。話し言葉だけでのコミュニケーションが難しい場合は、紙や磁気ボードなどに書く(筆談する)ことでコミュニケーションが図れます。書くことが難しい場合は、コミュニケーションボード(50音表)、スマートフォン・パソコン・タブレット・意思伝達装置などのツールを用いることでスムーズに伝え合うことができます。

言語障害の原因

言語や聴覚に障害を持ち適切に話せなくなる言語障害にはいくつかの要因があります。脳出血や脳梗塞などの脳の血管の障害により唇や舌などの発語組織の神経にトラブルが発生してしまい、筋肉の麻痺連動性が失われることで起こります。また学習障害により対人関係が育たないことによって言語を学ぶ機会が少ないことが原因となる場合もあります。

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