第22回(令和元年度)の合格率は、19.5%
受験者数が41,049人のうち合格者数が8,018人だ。
5人に4人は不合格となっている。
ケアマネ試験の合格率が低い理由はズバリ・・・!本気でケアマネの仕事をしたいと思っている人が少ないのではないだろうか。
第1回の合格率を調べたら、驚くことに44.1%もあった。
当時は、介護保険が始まったばかりでケアマネをたくさん輩出しなければならないので、合格者を増やして、ケアマネの人口を増やす必要があったからだろう。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
第22回(令和元年度) | 41,049人 | 8,018人 | 19.5% |
第1回(平成10年度) | 207,080 人 | 91,269 人 | 44.1 % |
ケアマネ試験の合格率が過去最高になるかも?!合格発表2019!
しかし、年を追うごとにケアマネ試験の合格率がどんどんと下がってきたのは、なぜだろうか?
一つ考えらえるのが、記念受験的なものがあったのではないだろうか。介護職を経験して5年経てば受験資格を得ることができるので、実務経験とスキルアップという気持ちがあり、介護職員たちがこぞってケアマネ試験を受験していた。
しかし、本気でケアマネの資格を取ってケアマネの仕事に就きたいと思って受験した人は、意外と少ないのではないだろうか。
とは言え、介護の仕事の中ではケアマネのお給料が、看護師さんを除いて一番高かったのは事実で、月額50万円も当たり前だった。それは人材不足という時期とも重なるのです。
ケアマネ試験の合格率比較
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
第20回(平成29年度) | 131,560 人 | 28,233 人 | 21.5 % |
第21回(平成30年度) | 49,332人 | 4,990人 | 10.1 % |
上の表を見ていただくと分かるように、第21回(平成30年度)に受験者数が激減しているのは、受験資格の厳格化によるもので、それまでは介護の実務についていれば、ヘルパー2級でも受験することができたが、その年からは介護福祉士の資格を持って実務経験を5年以上やっていないとケアマネ試験が受けられなくなった。
本来なら、介護福祉士の試験を受験して勉強して実務経験も介護福祉士の受験資格3年以上も含めると(ケアマネは5年以上)、8年以上も介護経験を積んできているのだから、もっと合格率が上がっても良いものだと思う。
しかし、介護保険ができて20年が経ちケアマネも充足してお給料も介護職員とそんなに変わらなくなってきているのも、本気でケアマネの仕事をしたいという人が少なくなったのではないだろうか。
お給料の比較
介護福祉士の仕事の平均年収は約312万円。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。月給で換算すると26万円、初任給は19万円程度が相場のようで、アルバイト・パートや派遣社員では平均時給がそれぞれ1,047円、1,339円となっています。
ケアマネジャーの平均給与
厚生労働省の平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果によれば、ケアマネジャーの平均月給は常勤で350,320円、非常勤で229,050円となっています。
まとめ
ケアマネ試験の合格率が低い理由はズバリ・・・!。
答えは、お給料が介護職員とあまり変わらないのに仕事としては、2倍以上大変だという結論です。このことは私の考えによるもので、反論もあるかとは思いますが。
本当にケアマネのお仕事をしたいと思う人が減ったことが原因だと思います。