介護における安全の確保とリスクマネジメント(過去問=試験対策)

○高機能(N95タイプ)マスクは、新型インフルエンザや結核、SARSに対して使われる。

○インフルエンザウイルスは大きく分けて、A型・B型・C型の3種類があり、このうちヒトの世界で流行を起こし問題となるのは、A型とB型である。またインフルエンザは通常のかぜと比べ、症状が重く、全身症状も顕著に現れる。そのため、高齢者がかかると肺炎を併発したり、持病を悪化させたりして重篤になり、最悪の場合は死に至ることもある。

○平成13年の予防接種法改正により、インフルエンザは二類疾病に分類され、市町村長はインフルエンザの予防接種を行わなければならないこととなった。インフルエンザの定期の予防接種を行う対象者は、65歳以上の者、および、60歳以上65歳未満であって、心臓、じん臓若しくは呼吸器の機能又はヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有するものである。

○結核による死亡率は減少傾向にある。また、現在の日本の結核死亡率は65歳以上にピークが見られる。

○結核対策では、医療費の公費負担制度が実施されている

○非結核性(否定型)抗酸菌感染症は結核菌以外の抗酸菌で引き起こされる病気のことでありヒトからヒトへ感染(伝染)しない。7 結核は飛沫感染し肺結核になると微熱が続く、咳嗽(がいそう)=咳(せき)がずっと止まらない、全身倦怠感、寝汗といった風邪と同じ様な症状がでてくる。

○感染症新法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)の制定により、結核予防法は廃止された。

○結核菌に対する免疫能の有無を調べるツベルクリンテストが行われなくなり、現在は予防接種法に基づき生後6ヶ月に至るまでの定期接種時にある乳幼児に対してのみ、ツベルクリン反応検査をせずに直接にBCG接種を行う形となっている。

○ハンセン病は、かつて「らい」あるいは「らい病」と呼ばれていたが、1996(平成8)年「らい予防法」が廃止された。

○日和見感染症とは通常の免疫能を持つ人には感染しないような弱毒微生物による感染症のことをいう。日和見感染の中には、カリニ肺炎や単純ヘルペス、MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌)が含まれる。

○HIV(ヒト免疫不全ウイルス)はセックスや輸血で感染するが多い。現在エイズ予防のためのワクチンは開発されていない。

○性感染症では、淋病、クラミジアなどの性感染症が増加傾向にある。

○破傷風は、破傷風菌が産生する毒素のひとつである神経毒素の破傷風により強直性痙攣をひき起こす感染症である。

○ポリオウイルスによる感染症は、特に抵抗力(免疫力)の弱い乳幼児に好発する。現在ではその予防のためにワクチン接種が実施されている。

○疥癬(かいせん)は、ヒゼンダニの寄生による皮膚感染症である。

○角化型(ノルウェー)疥癬患者は、個室管理が必要である。

○疥癬(かいせん)で感染した利用者の衣類や寝具の洗濯は、感染の可能性を考慮し分けて洗濯します。

○疥癬(かいせん)で感染した利用者の入浴は、順番を最後にする。

○利用者の安全を確保するために事故が起きる前にその体制を検討する。

○事故報告書は、安全対策に役立つよう関係者すべてが共有できるようにしなければならない。

○指定介護老人福祉施設は、入所者に対する指定介護福祉施設サービスの提供により賠償すべき事故が発生した場合は、損害賠償を速やかに行わなければならない。

○介護現場で事故が発生した場合には、すみやかに、市町村、入所者の家族に連絡を行なうとともに、必要な措置を講じなければならない。

○不慮の事故死亡統計」(厚生労働省)によると、高齢者の家庭内における不慮の事故による死亡は、窒息、溺死、転倒・転落の順で多い。

○ノロウイルス感染では発熱、吐き気、嘔吐、下痢などの症状がみられる。

○ノロウイルス(小型球形ウイルス)による食中毒の主たる原因食品は牡蠣(かき)である。

○ノロウイルス感染症は、感染症法で5類感染症に位置づけられた「感染性胃腸炎」の一つである。このウイルスの消毒・殺菌は逆性石けんやエタノールでは効果がないが最も有効なのは次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)である。

○ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は手指や食品などを介して経口感染するものであり特に冬季に流行する。このウイルスの潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり発熱は軽度である。

○ノロウイルス(Norovirus)による感染は冬が多い。

○ノロウイルス(Norovirus)による感染は、飛沫感染(空気感染)である。

○ノロウイルスは感染力が強く、またウイルスが飛散し空気感染するので集団感染となりやすい。

○災害時には深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防のために、運動をすることを勧める。

○ヒヤリ・ハット報告書は、事故報告書とは分けて記載する。

介護における安全の確保とリスクマネジメントの勉強メモ

感染症

感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳等の症状がでることをいいます。感染症には、インフルエンザのように人から人にうつる感染症のほかに、破傷風や日本脳炎のように人から人にはうつらず、傷口から、あるいは動物や昆虫から、感染する感染症も含まれています。感染して発病する場合もあれば、ほとんど症状がでずに終わってしまう場合もあります。また、一度症状がでるとなかなか治りにくく、時には死に至るような感染症もあります。

感染経路

人からうつる感染症には、「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」の3つの経路があり、感染症を予防するためにはそれぞれにおいて感染経路を断ち切るための対策が必要になります。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型に大別されます。ヒトの流行に関係があるのはA型B型です。
症状は、発熱、鼻水•鼻づまり、せき、悪寒、関節痛、頭痛、倦怠感などがあります。
主な感染経路は、飛沫感染接触感染空気感染がある。
インフルエンザの基本は手洗いです。

ノロウイルス

ノロウイルスとは、ウイルス性胃腸炎の原因として知られる、感染力の強いウイルスのことです。ノロウイルスによって引き起こされる感染症を、ノロウイルス感染症と言います。
症状は、嘔吐、下痢・腹痛、発熱などがあります。
高齢者や幼児、病弱な人は、嘔吐・下痢による脱水や窒息、誤嚥性肺炎などで死に至ることもあるため、注意が必要です。
主な感染経路は、経口(糞口)感染飛沫感染接触感染空気感染がある。
ウイルスは熱に弱いため、加熱調理は有効な手段の一つです。ノロウイルスの汚染のおそれのある貝類や野菜などの食材は、85~90℃で90秒以上加熱してから食べるように心がけてください。

ロタウイルス

ロタウイルスとは、冬季に乳幼児の急性の胃腸炎を引き起こす原因ウイルスです。感染力がきわめて強く、わずか10個以下でもウイルスが体内に入ると感染してしまいます。
症状は、嘔吐、下痢・腹痛、発熱などがあります。
例年1~4月に流行します。発症しやすいのは、生後6か月~2歳の乳幼児で、5歳までにほとんどの小児が経験します。
主な感染経路は、経口(糞口)感染、接触感染がある。
嘔吐物や便を掃除するときは、使い捨てのマスクと手袋を着用し、汚物中のウイルスが飛び散らないように、静かに拭き取ります。床に付着した便や吐物は次亜塩素酸ナトリウム※で拭き取ってください。また、手洗いは忘れずに。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

人に感染する「コロナウイルス」は、7種類見つかっており、その中の一つが、昨年12月以降に問題となっている、いわゆる「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。
主な感染経路は、飛沫感染接触感染がある。
現時点で潜伏期間は1-14日(一般的には約5日)とされている。
コロナウイルス感染予防のためにできることは、1 石鹸やアルコール消毒液などによる手洗い、2 正しいマスクの着用を含む咳エチケット、3 高齢者や持病のある方は公共交通機関や人込みを避ける

疥癬

疥癬とは、ヒゼンダニというたいへん小さなダニが人の皮膚に寄生しておこる、かゆみを伴う皮膚の病気です。
この病気には、通常疥癬と呼ばれるものと、他の人に感染する力が強い角化型疥癬(ノルウェー疥癬)と呼ばれる2つの種類の病型があります。

通常疥癬で寄生するヒゼンダニの数は数十匹以下ですが、角化型疥癬(ノルウェー疥癬)では100万~200万匹であり、その感染力に大きな違いがあります。
疥癬は、病院や施設など、長時間にわたり集団生活する場で、入院(入所)者や職員にも感染が起こり、また媒介となりうる感染症です。時に集団発生を起こすことがあり注意が必要です。

性感染症

「STD(性病・性感染症)」とは、性行為により感染する病気のことです。症状を感じにくいものもあるため、感染して気づかないでいると、知らない間に体がむしばまれていきます。“
クラミジア/HIV/エイズなどは、感染している人との性行為により、感染がおこる。
STD(性病・性感染症)の感染経路は、「性行為」です。性行為以外の日常生活では感染しません。
STD(性病・性感染症)は、感染している人との性行為により感染します。病原菌を含む精液、腟分泌液、血液などが、口や性器の粘膜、皮膚などに接触することで感染がおこります。

エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群とは、食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります
予防のためには、
(1) ときどき、軽い体操やストレッチ運動を行う
(2) 十分にこまめに水分を取る
(3) アルコールを控える。できれば禁煙する
(4) ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
(5) かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする
(6) 眠るときは足をあげるなどを行いましょう。

ヒヤリ・ハットと事故報告書

事故報告書は、市町村への報告が必要となります。また事故の内容によっては都道府県への報告をしなければなりません。一方、ヒヤリ・ハット報告書は施設内のみでの処置となります。したがってヒヤリ・ハット報告書と事故報告書は区別して取り扱います。

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